放浪の軍師。
あらゆる戦場にあらわれ、場をかき乱し混沌をより深くする。
彼女の目的はただ戦をはじめ、そして終わらせる事。そして終わらせた後は次の戦を求め再び放浪する。
万の兵士を駒として、如何なる国をも使い捨てる。
彼女にとって全ては「戦の為の道具」でしかない。――己自身でさえも。

その生き方を何故選んだのかを知る者は居ない。
ただ「軍師とはそういう生き物なのだ」と彼女は語る。
今日も戦の火種を求め、彼女は旅を続ける。

もしあなたがその身に野心を秘めるならば。
彼女は喜んであなたに忠誠を誓うだろう。
そしてその野心の炎が燃え尽きるまで戦場を用意し、あなたに勝利を捧げる。

――その炎にあなた自身が焼かれるその日まで。