欧州のとある地方には、このような言い伝えがある。
「日が暮れた後、山や森に入ってはならない。
夜は悪魔達の時間であり、無闇に姿を見せてしまえば悪魔に襲われてしまうからだ」
現代を生きる人間の多くはこの古くからの掟を迷信だと笑い、誰にも憚ることなく夜を謳歌している。
だが、悪魔は確かに存在しているのだ。悪魔を架空の存在と信じ込む人間は、彼らの格好の餌である。

「おいしそうな匂い。
今日の夕食は、あなたにしましょうかねぇ」

もし、あなたの耳にいるはずのない誰かの声が届いたとしたら。
あなたの側にもきっと、悪魔がいるのかもしれない。
 

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ロズ（Rose）

身長:181cm
体重:ないに等しい

常に柔らかな笑みをたたえた悪魔。
夢魔の亜種、というよりは祖先に近い種族の僅かな生き残りで、「人間の感情」を主食にしている。
夢魔と同じように変身能力を有しており、悪魔はこの能力で恐ろしい怪物に化けて人間の「恐怖」を誘い喰らうのだが、彼は人間の姿で人間の「好意」や「愛情」を誘って喰らうのが好きなようである。
主食は感情、それも「愛情」など通常悪魔が好まないようなプラスの感情を喜んで食べ、普通の食べ物も嗜好品感覚で口にする。どんなゲテモノでも美味しそうに食べる上に桁外れの大食いであるため、他の悪魔からは「廃棄物回収係」「暴食の化身」「全身胃袋」などと揶揄されている。
なお、普段は青年の姿を好んで使うが実際の所は両性具有であり、その気になれば（精神的にも）男にも女にもなれるらしい。
どこかの夢魔とは知り合いのようだが、彼にとって大切な感情を喰らおうとしたために嫌われてしまっている。

拠点→とある悪魔の日常

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