石造りの小部屋

殺風景な石造りの小部屋。
へんないきものが当面の住処にしているようだ。

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> あさぎちゃん(304)
みつき(ENo.312)
「? そのうち?
いえ、その……大丈夫です、きっと。」

むう、と唇と軽く尖らせる。

「あさぎさんのほんとうのお名前……?
ではわたしは……名前はもうないので、そうですね……わたしの持ち物は他になにもないのですが……魔力くらいでしたら幾らでも差し上げましょう。」

唯一の自身の持ち物。
それを提示する。
封じられていようと彼女になら譲渡の手段がある。

扉には本来自身の世界にはないドアノブがあるのだが、自然とそれの開け方が理解できていた。
その軋み音を聞きながら奥へとあなたを誘う。
11/22 16:24:43
> 蒼の魔女(312)
あさぎ(ENo.304)
「わたしがか?はンッ……、良いか。わたしのような奴にそんなことを言っているとだな、そのうち……、……まァ良い。」
(あたたかい言葉は胸中で何度も屈折していく。その光が心の扉を叩いても、どうもくすぐったくなってしまう。素直に受け取れないのは少女の悪癖だった。
でも、……今日はそれが少しだけ心地よい。少しだけだ。)

「あン?……くは!面白そうだな、其れ。
乗った。もしおまえが勝ったら……、そうだな。……人間だった頃のわたしの名前、教えて遣ってもいいぜ。ま、わたしが勝つに決まってるがな?くはは!」
​​​​​(名は体を表す。彼女の世界の呪術では、その理は大きな要素だった。
なればこそ、それを賭けたのだ。あなたはそうはならないと、信じていたかったから。)

「ほう……。其れは困る。分かった、おまえに従おう。」
(扉を開き、その向こうへ足を踏み入れるだろうか。)
11/22 00:56:00
> あさぎちゃん(304)
蒼の魔女(ENo.312)
「あさぎさん、お優しいのですね。」

静かに微笑み、もう一度頷く。
ヒトから見ればおかしいのかもしれない。
しかし、ヒトではないからこそ出来る善意なのだ。
ヒトであれば善意であればこそ、きっと罪悪感が残る。目の前の少女の姿をしたものはヒトでなくとも、ヒトの善性を持っているようだ。自身のようなものにですらこんなに優しいのだから。
……少なくとも、これはそう思っていた。

「わたしは大丈夫ですのに……こうやって気遣って下さるのですから。
では何方がもっと怖いものになるのか何時か勝負しませんか?」

そう。
こうやって言葉の裏に優しさを滲ませる。

「あの……もし、万が一ですが、此処で下手に倒れると棚を倒して明日の朝ご飯が無くなってしまうかもしれません。
ので、奥の部屋を使っても宜しいでしょうか?」

奥のを指差す。
11/20 01:40:10
> 蒼の魔女(312)
あさぎ(ENo.304)
「……、……………。
……苦しくはさせん。」
(別に、籠絡したわけじゃないのに。
……久方ぶりだった。計略も何も無い、唯々善意からの言葉。
助け合い、補い合う。ああなんたる清らかな友情か。
それでもその軸となる行いが、決定的にずれていると感じるのは気の所為だろうか。
それは、わたし達が人から外れているから、だろうか。)

「おまえが怖いモノに?……くは、まさか。
……だが、阿呆みたいにやさしいおまえのことだ。怖いモノになるに、とっても長い時間がかかるに違いない。
案ずるな。その頃にはわたしも、とっくに怖いモノになってる。おまえと同じだ。」

(天邪鬼な口が悪態を紡ぐ。少女は、あなたに眠る神としての芽を知らない。)
11/19 01:02:46
> あさぎちゃん(304)
みつき(ENo.312)
「はい。」

しっかりと肯定する。
自身は減らない。それを理解している。
だから頷いた。

きっと、なりたいのだ。
ヒトであった頃には多くいた、対等の存在である仲に。
困ったときに助けるのがそれだと母も教えてくれた。その母が作り上げて補った感情であろうと現在そう感じているからそうしたいのだと伝えられたら……
ただ、自分からそれを言うのは烏滸がましい。

ヒトから外れた者同士の、仲間のあなたに出来ることをしてあげたい、と。
そうするべき"ともだち"になりたい、と。

「損、なんかしないです、きっと。
あ……その……もし、何時かわたしが怖い存在<モノ>になるようなことがあっても、あさぎさんだけは怖がらないでいてくださったら……と思ったのです。」

嘘、ではない。
まだあなたよりもヒトの岸に近いところから"妖怪"を怖い存在<モノ>と見ているのは事実だ。
そして、あなたよりも邪悪な存在になったら、とも思っていた。
11/18 14:21:10
> 蒼の魔女(312)
あさぎ(ENo.304)
(人の一生分を生きてきた、その老獪さで理解する。自己を犠牲にしてまで奉仕する、彼女のことだ。つまり、)

「あァ――――……そりゃァ、有難いモノだが……。」

(損得勘定、悪い癖。彼女は不死だという。その生命力を以てすえば、一度きりでも暫くは飯にも困らないだろう。
なれど彼女は、その……。)

("唯の宿主と客人、その先の関係性に――。)

「……本気か?おまえ。」

(勿論、このまま彼女の言葉に誤魔化されたような返事をすることも、出来た。
しかし理性は本能を選んだ。それでも葛藤は残る。だから、あなたに選んでもらおうとする。我ながらせこい手段だ。)

「神様のいない祭り、か。
くは。やはりおまえ、優しいな。いつか損するぜ。」
(心からの一言に、照れ隠しからの要らぬ一言。心が解けるように笑顔が浮かび――)

「……おまえ、如何した。」

(様子がおかしい。まるで、何か良からぬことに気づいてしまったような。
しかしその目からは何も読めない、……読めない。人の一生分の経験を以てしても。)
11/17 23:45:07
> あさぎちゃん(304)
みつき(ENo.312)
「あさぎさんは獣も人も召し上がるのですね。
でも、命や存在そのものまでは食べない、と……?
本能、ですか……あの…もしそうなったら教えて下さい。食べても問題のない者(もの) モノの宛ならありますので……。」

顔を伏せる。
思考に揺らぐ瞳を見られないように。
そして、自身の口から零れた言葉を掬い上げる応えあればそれに応える。
思考そのものをひとつしかない口からゆっくりと紡いでいく。

「わたしは、あさぎさんと同じヒトではないものです。
そして神様の中にはヒトを食べる方もいます。
だから、わたしだけが良くてあさぎさんが絶対に駄目ということはないのかもしれません。神様が妖怪の方は絶対に嫌いということもないのかもしれません。もしわたしが神様だったらきっと、みんな一緒に楽しむ機会くらいあってもいいと思うんです。
それに、それこそ遺恨のないよう神様のためじゃないお祭り、なんてないでしょうか……?なんて考えてしまったのです。」

自分は、ヒトではなく、神に成ったと称しているヒトに仕える存在。
つまり、神のいない祭りを知っている。
……言葉が溢れてきた。
言葉を、自分の考えをこうも声高につらつらと並べてみせることを自分がしていることに驚きを禁じ得ず、目は泳ぐように揺れただろう。
それを理解してはいる。
だが、認めたくはなかった。

――自分も逆らうことの出来ない本能で、
人を喰らう者(もの)に成るのではないかという、ずっと自身をヒトであると信じて築いてきたヒトの感情を全否定する可能性の未知に気付いてしまったことを。

「……ええ、手が届かない。
だからこそわたしも見上げるのが好きなのかもしれません。
あさぎさんはそんな、色んな空がお好きなのですね。」
11/17 12:30:16
> 蒼の魔女(312)
あさぎ(ENo.304)
「ひとつは獣に対しての狩り。
もうひとつは、人間に対しての狩りだ。
妖怪というのは、少なくともわたしの世界では人を喰らうモノ。だがわたしは優しいのでな、口付けを以て生命力を奪う程度で済まして遣っている。」

(カステラをひと口つまむと、)
「わたしは暴食の妖怪だ。
今わたしがとても満足したように、人間の食い物を食えば暫くは満たされる。だが……恐らく本能なンだろう。どうしても、人を襲いたくなるンだよ。」

「へえ。わたしの所と、凡そ同じだな。
……わたしも?」
(僅かにひっかかりを感じ、思わず反復する。)
「神サマがいない祭?そんなモノ、あるのか。
だって、神サマの為の祭だろう?」
(聞き返す。少しだけ、お祭りというものに思いを馳せる。もしも遠くから眺めることしか出来なかった場所に、行けるのなら。)

「わたしか?わたしは……。
くは。迷うな。
青空だって好きだし、星空だって好きだ。
……唯、星は。絶対に手が届かんからな。
だから、すき。」
11/16 15:39:13
> あさぎちゃん(304)
みつき(ENo.312)
「ふたつの意味?」

首を傾げる。
どういう意味なのだろう?と。
首を傾けたままカステラを頬張って、首を戻して咀嚼する。
甘味に身を委ねるが現在の自分に必要な分は摂取しただろう、あとは貴女がどれだけ食べるかに任せることにして手を止める。

「ええ。故郷では毎年豊作を祝って、実りを下さった神様にお返しに感謝の気持ちを捧げるお祭りがあったのです。
わたしも父母兄弟に連れられて参加していましたから……わたしも……だからきっと、妖怪の嫌いな神様がいないお祭りならあさぎさんも遊びに行けるかもしれないです。」

言いながら無意識にか癖でか、視線のみが再度僅かな時間、天井を見上げる。
そうしながら、

「ええ。何時でも誰にでもあるものです。
……あの、あさぎさんはどんな空がお好きですか?」

ぽつり、と問う。
11/16 02:58:57
> 蒼の魔女(312)
あさぎ(ENo.304)
「あァ、得意だぜ。……二つの意味でな。くははッ!」
(カステラをひとくち放り込む。甘い香りに胸を満たされながら、けたけたと笑った。)

「葡萄酒……話には聞いたことがある。
祭りか……良いなァ。その声音だと行ったことがあるンだろうな。
わたしは妖怪。魔なる者。神聖な儀式である祭なんかには、そもその場所に入れないンだよ。」

「空?」
(釣られて天井を見上げる。)
「ロマンティックだな。確かに、この世界が滅びん限り空はいつでも在るだろうて。それこそ何千、何万年後も。」
(気付いた。彼女は、道具だと自身を称していた。それは、行動の自由がないということ。
空を見上げることは、自由なのかもしれない。
然し、もしそうだとしたら――。)

「くは。石造りの空じゃァ、窮屈だな。」
11/15 23:17:23
> あさぎちゃん(304)
みつき(ENo.312)
「あさぎさん、もしかして狩りがお上手?」

金髪を靡かせて矢を番える乙女。
まるで直接は会ったことのない月の女神だなと想像する。
しかし、実際はそんな綺麗なものではないのだろう。
ヒトではないものがヒトの生活に混ざれていないのだと察したのだが、敢えてそう返した。
恐らく狩りという行動そのもので嘘にはなるまいと。
……同時に、それにしては身なりは立派なものだとも考えているが。

「お酒も?
ちょっと意外です……葡萄酒なら知っていますが、お祭りの日に振る舞われるものというイメージでしたから。
……わたし、ですか?」

しばし考える。
自分の意志でしている行動を問うているのだろうか。

「空を、見ています。
空は何時だって頭の上にありますから。」

石造りの天井を見上げながら。
11/13 01:10:17
> 蒼の魔女(312)
あさぎ(ENo.304)
「ふゥン……。そうか。」
(ちょっぴり羨ましそうな目線。
それにしても、彼女は何者なのだろうか。先程自身を道具だと言っていたことから、あまりよろしくない環境での下働きの娘かなにかかと思っていた。然しそれにしては身につけた装飾品は高価そうに見える。相反するふたつ。彼女は一体――。)

「……ン。あァー……。木の実とか……獣肉とか……その辺で取れる奴だ。街に出た時は、それなりに酒とか飲んでいるが。」

(あなたの話を聞いた後だからか、少し言いづらそうにそう語る。ちなみに、彼女のいた世界では飲酒を縛る法はまだ無いらしい。
カステラをちぎり、口に放り込む。
そろそろ大分満足してきた頃だ。咀嚼の間の沈黙は、思考に注ぐ。嚥下して、改めて問うた。ただ、興味本位で。)

「おまえ、普段はどんなことしてるんだ?」

(答えは、なんだっていいだろう。趣味だったりとか、余暇をどう過ごしているとか。
なんだったら、それとなく話題を逸らしたって良い。)
11/13 00:23:52
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