不穏な学園──聖コトノハ学園恐怖の一夜──
そこに忍び寄る不審な影……。
銃を持った不審者から逃げろ、あるいは戦い、倒せ!
生死をかけた戦いが今、始まる──
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司郎:
「よし、もうちょっと!」
もうすぐ文化祭。夜も遅いというのに教室にはクラスメイト全員が集まって作業をしている。
司郎のクラスの出し物はメイド喫茶、司郎の今の作業は自分が着るメイド服を作ること。
男だがメイド服が着たいと強く主張し勝ち取った権利なのだ。
もうすぐ文化祭。夜も遅いというのに教室にはクラスメイト全員が集まって作業をしている。
司郎のクラスの出し物はメイド喫茶、司郎の今の作業は自分が着るメイド服を作ること。
男だがメイド服が着たいと強く主張し勝ち取った権利なのだ。
10/17 10:16:14 ENo.8 more_vert
絹雄:
「作業は順調か?明日に響くほど無茶はするなよ〜」
普段は保健室に入り浸りの養護教諭が教室へ顔を出した。口実とばかりに教卓の上に差し入れの飲み物を置くと差し入れに集まる生徒達をスルーして司郎の近くへ寄って行った。
「このクラス、喫茶店だったっけか。間に合いそうか?」
飲み物を傍に置きながら尋ねる。
普段は保健室に入り浸りの養護教諭が教室へ顔を出した。口実とばかりに教卓の上に差し入れの飲み物を置くと差し入れに集まる生徒達をスルーして司郎の近くへ寄って行った。
「このクラス、喫茶店だったっけか。間に合いそうか?」
飲み物を傍に置きながら尋ねる。
10/17 20:53:12 ENo.116 more_vert
司郎:
「せんせー!」
絹雄が来ると嬉しそうに駆け寄る。
「うんっ、あともうちょっとだよ。ほら見て!」
作りかけのメイド服を広げて自分の身体に当ててみせた。フリフリのミニスカメイド服だ。
絹雄が来ると嬉しそうに駆け寄る。
「うんっ、あともうちょっとだよ。ほら見て!」
作りかけのメイド服を広げて自分の身体に当ててみせた。フリフリのミニスカメイド服だ。
10/17 21:01:21 ENo.8 more_vert
絹雄:
「お、良い感じだな。似合ってるぞ」
すぐにそう思い感想を漏らした。数瞬遅れて(……そういえば男では?)と思ったが突っ込むのはやめる。クラスメイトに理解があるのか制服同様司郎が頑なにこれを着ると決めたのか……。
「作業終わったら家まで送ってやる。勝手に帰るなよ?」
すぐにそう思い感想を漏らした。数瞬遅れて(……そういえば男では?)と思ったが突っ込むのはやめる。クラスメイトに理解があるのか制服同様司郎が頑なにこれを着ると決めたのか……。
「作業終わったら家まで送ってやる。勝手に帰るなよ?」
10/18 10:37:44 ENo.116 more_vert
司郎:
「ほんとー!?ありがとーせんせー!うれしいっ!」
メイド服を持ったままぴょんぴょんと跳ねる。いつもより長い時間絹雄と一緒に居られるのが嬉しいようだ。
メイド服を持ったままぴょんぴょんと跳ねる。いつもより長い時間絹雄と一緒に居られるのが嬉しいようだ。
10/18 22:56:06 ENo.8 more_vert
:
──その時、学園に不穏な影が訪れた……。
10/18 23:03:30 ENo.8 more_vert
絹雄:
──その時、学園に不穏な影が訪れた……。
10/18 23:12:31 ENo.116 more_vert
:
体育館では司郎のクラスの数名の男女が文化祭でのライブの練習をしていた。
ちょうど今から演奏を──というところで、体育館の扉が開く。
男子生徒「……えっ……なんだよお前……?」
入ってきたのは猟銃を構えた若い男。ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながらあっさりと生徒たちに向かって引き金を引いた。
【不審者の猟銃:65】【1D100 : 49】
ちょうど今から演奏を──というところで、体育館の扉が開く。
男子生徒「……えっ……なんだよお前……?」
入ってきたのは猟銃を構えた若い男。ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながらあっさりと生徒たちに向かって引き金を引いた。
【不審者の猟銃:65】【1D100 : 49】
10/18 23:45:49 ENo.8 more_vert
:
ドン!と銃声が響く──
【choice[ドラム,ボーカル,ギター,キーボード] 最初に選ばれたのは : ドラム】
【choice[ドラム,ボーカル,ギター,キーボード] 最初に選ばれたのは : ドラム】
10/18 23:59:10 ENo.8 more_vert
:
【ドラムの回避:14】 判定:【1D100 : 89】
10/19 00:01:01 ENo.8 more_vert
:
ドラムを担当する男子生徒はあっけなく撃たれ吹っ飛ばされた。
悲鳴をあげる間もなく、ただ身体が床に叩きつけられる音だけが体育館に響く。
他メンバーが呆然としている間にも、男は続けて銃を構えた。
【不審者の猟銃:65】 判定:【1D100 : 82】
【choice[ボーカル,ギター,キーボード] 狙いは : キーボード】
悲鳴をあげる間もなく、ただ身体が床に叩きつけられる音だけが体育館に響く。
他メンバーが呆然としている間にも、男は続けて銃を構えた。
【不審者の猟銃:65】 判定:【1D100 : 82】
【choice[ボーカル,ギター,キーボード] 狙いは : キーボード】
10/19 00:06:50 ENo.8 more_vert
:
キーボードの女子生徒に銃口を向け引き金を引いたが、狙いは大きくそれた。
足元の床が無残にバラバラになる様子を見てはっと我に返ったように叫ぶ。
「……キャーッ!!」
そうして聖コトノハ学園恐怖の一夜は幕を開けた……。
【生徒残り39人】
足元の床が無残にバラバラになる様子を見てはっと我に返ったように叫ぶ。
「……キャーッ!!」
そうして聖コトノハ学園恐怖の一夜は幕を開けた……。
【生徒残り39人】
10/19 00:13:44 ENo.8 more_vert
:
不審者はリロード中だ。銃は二発装填らしい。
生徒たちはこの隙に──
【choice[ドラムを助ける,逃げる,立ち向かう] ボーカルの行動 : 逃げる】
【choice[ドラムを助ける,逃げる,立ちすくむ] キーボードの行動 : 立ちすくむ】
【choice[ドラムを助ける,逃げる,立ち向かう] ギターの行動 : ドラムを助ける】
生徒たちはこの隙に──
【choice[ドラムを助ける,逃げる,立ち向かう] ボーカルの行動 : 逃げる】
【choice[ドラムを助ける,逃げる,立ちすくむ] キーボードの行動 : 立ちすくむ】
【choice[ドラムを助ける,逃げる,立ち向かう] ギターの行動 : ドラムを助ける】
10/19 00:22:29 ENo.8 more_vert
:
「うわああああ!!」
ボーカルは不審者の隙をついて体育館の別の入口から逃げ出した。
「あ……あ、ああっ……。」
キーボードはあまりの恐怖に立ちすくんでしまっている。
「タデ!しっかりしろ!タデ!!」
ギターは最初に撃たれたドラムの生徒に駆け寄り血まみれの身体を抱き起こした。
しかしタデと呼ばれた生徒の身体はだらんとし、いくら呼びかけても返事することはない。
「くそっ……ちくしょー!!」
そんな様子をニヤニヤと見ながら装填の終わった銃を構えた男が狙うは──
【choice[逃げるボーカル,立ちすくむキーボード,座り込むギター] 次の狙いは : 座り込むギター】
ボーカルは不審者の隙をついて体育館の別の入口から逃げ出した。
「あ……あ、ああっ……。」
キーボードはあまりの恐怖に立ちすくんでしまっている。
「タデ!しっかりしろ!タデ!!」
ギターは最初に撃たれたドラムの生徒に駆け寄り血まみれの身体を抱き起こした。
しかしタデと呼ばれた生徒の身体はだらんとし、いくら呼びかけても返事することはない。
「くそっ……ちくしょー!!」
そんな様子をニヤニヤと見ながら装填の終わった銃を構えた男が狙うは──
【choice[逃げるボーカル,立ちすくむキーボード,座り込むギター] 次の狙いは : 座り込むギター】
10/19 00:35:32 ENo.8 more_vert
:
ドラムの死体を抱き叫ぶギターに向かって容赦なく引き金を引いた。
【不審者の猟銃:65】 判定:【1D100 : 72】
【不審者の猟銃:65】 判定:【1D100 : 72】
10/19 00:38:38 ENo.8 more_vert
:
銃の扱いに慣れていないのだろうか?座り込むギターを狙ったもののすぐ横に弾はそれ床が弾けた。
その間にボーカルは体育館から出て逡巡する。
このまま外に逃げるべきか、それとも教室へ行きクラスメイトにこの危機を知らせるべきか──?
【choice[外に逃げる,みんなに知らせる] ボーカルの行動 : みんなに知らせる】
その間にボーカルは体育館から出て逡巡する。
このまま外に逃げるべきか、それとも教室へ行きクラスメイトにこの危機を知らせるべきか──?
【choice[外に逃げる,みんなに知らせる] ボーカルの行動 : みんなに知らせる】
10/19 00:42:57 ENo.8 more_vert
:
(みんなに、知らせないと──!)
一度は校門に向かいかけた足を校舎に向け、走り出した。この選択が後の運命に関わってくるとはこの時の彼には知るよしもなかった──
一度は校門に向かいかけた足を校舎に向け、走り出した。この選択が後の運命に関わってくるとはこの時の彼には知るよしもなかった──
10/19 00:56:46 ENo.8 more_vert
:
ボーカルが校門へ向かわないことを確認し、男は二人の男女に向き直った。
──捨て置こう。
外に出るのならば片付ける必要があったが、そうでないのならばこの二人を始末することが先だ。
今なお立ちすくむキーボードの女子生徒を一瞥すると、立ち上がったギターの男子生徒に向かって銃を構えた。
【不審者の猟銃:65】 判定:【1D100 : 5】
──捨て置こう。
外に出るのならば片付ける必要があったが、そうでないのならばこの二人を始末することが先だ。
今なお立ちすくむキーボードの女子生徒を一瞥すると、立ち上がったギターの男子生徒に向かって銃を構えた。
【不審者の猟銃:65】 判定:【1D100 : 5】
10/19 01:00:24 ENo.8 more_vert
:
女子を庇おうと重なるように立っていたのが仇となった。
不審者の放った散弾は一発でギターとキーボード二人を吹き飛ばした。
ずたぼろになった生徒たちが倒れ伏す体育館を眺めるとひとつ頷き、
校舎の方へと歩いて行った──
【生徒残り37人】
不審者の放った散弾は一発でギターとキーボード二人を吹き飛ばした。
ずたぼろになった生徒たちが倒れ伏す体育館を眺めるとひとつ頷き、
校舎の方へと歩いて行った──
【生徒残り37人】
10/19 01:13:44 ENo.8 more_vert
司郎:
「ん……?ねえせんせー……今、なにか変な音聞こえなかった?どん、どんって……」
教室にいる司郎が外から聞こえてくる音に気づき首を傾げた。
教室にいる司郎が外から聞こえてくる音に気づき首を傾げた。
10/19 01:19:19 ENo.8 more_vert
絹雄:
「ん……?そんな音聞こえたか?」
耳を澄ませる。最後の銃声が聞こえるかもしれない。とはいえ音の出処は遠く馴染みも無い音だ。
「他に残って準備してる奴らも居るんだろ?何の音かは分からねぇが……」
耳を澄ませる。最後の銃声が聞こえるかもしれない。とはいえ音の出処は遠く馴染みも無い音だ。
「他に残って準備してる奴らも居るんだろ?何の音かは分からねぇが……」
10/19 21:33:45 ENo.116 more_vert
司郎:
「なんの音だろ……なんか、嫌な予感がする……」
なんだか何かを思い出させるような……。言いしれぬ不安感を抱きつつも何も出来ずにただ窓の方を見つめた。
なんだか何かを思い出させるような……。言いしれぬ不安感を抱きつつも何も出来ずにただ窓の方を見つめた。
10/19 22:22:10 ENo.8 more_vert
:
その時、ガラッと教室の扉が開かれた。
「大変だ!!銃を持った男が学校に入ってきてる!!」
バンドのボーカルを務める男子生徒だ。息を切らしながら大声で叫んだ。
「タデが……タデがやられた!撃たれたんだ!体育館にいる!」
ボーカルは他の二人がやられたことを知らない。
「大変だ!!銃を持った男が学校に入ってきてる!!」
バンドのボーカルを務める男子生徒だ。息を切らしながら大声で叫んだ。
「タデが……タデがやられた!撃たれたんだ!体育館にいる!」
ボーカルは他の二人がやられたことを知らない。
10/19 22:26:30 ENo.8 more_vert
司郎:
「えっ……銃を持った男……?撃たれ、た……?」
あまりの非日常的な言葉に唖然とする。
あまりの非日常的な言葉に唖然とする。
10/19 22:30:49 ENo.8 more_vert
絹雄:
「!? さっきの音……まさか……」
悪巫山戯、にしては生徒の取り乱し方が尋常ではない。
「おい、お前ら!勝手に行動するな。誰か携帯持ってるやつはいるか?110と119、どっちも呼べ。指示があるまで待機、良いな?!」
ざわざわと騒ぎ始める生徒を怒鳴るように制すると携帯を取り出した生徒を一人ずつ指差し外への連絡を促した。ちら、とボーカルの様子を伺い通報に慌てる様子が無い事から先程の情報は事実であろうと確信すると教室から廊下の様子を確認する。
「……体育館、見てくる。他の残ってる教師に声掛けてくるから、ウロウロ出歩くなよ」
生徒が既に撃たれたのなら急を要する。不審者に鉢合わせする危険は大きいが、どのみち既に校内に侵入しているのなら警察を悠長に待っているわけにもいかないだろう。
悪巫山戯、にしては生徒の取り乱し方が尋常ではない。
「おい、お前ら!勝手に行動するな。誰か携帯持ってるやつはいるか?110と119、どっちも呼べ。指示があるまで待機、良いな?!」
ざわざわと騒ぎ始める生徒を怒鳴るように制すると携帯を取り出した生徒を一人ずつ指差し外への連絡を促した。ちら、とボーカルの様子を伺い通報に慌てる様子が無い事から先程の情報は事実であろうと確信すると教室から廊下の様子を確認する。
「……体育館、見てくる。他の残ってる教師に声掛けてくるから、ウロウロ出歩くなよ」
生徒が既に撃たれたのなら急を要する。不審者に鉢合わせする危険は大きいが、どのみち既に校内に侵入しているのなら警察を悠長に待っているわけにもいかないだろう。
10/20 22:39:11 ENo.116 more_vert
司郎:
「!だ、だめだよ!そいつと鉢合わせしちゃうよ!警察と救急車来るまでおとなしくしとこうよ、ねっ?」
慌てて絹雄の白衣を掴む。その時、ざわざわと生徒たちが騒ぎ始めた。
「あれ……携帯繋がんねぇぞ」
「私のも……」
「えっ……?」
司郎もポケットから携帯を取り出した。圏外になっている。
「どう、して……?学校の中で圏外って……」
慌てて絹雄の白衣を掴む。その時、ざわざわと生徒たちが騒ぎ始めた。
「あれ……携帯繋がんねぇぞ」
「私のも……」
「えっ……?」
司郎もポケットから携帯を取り出した。圏外になっている。
「どう、して……?学校の中で圏外って……」
10/21 08:18:09 ENo.8 more_vert
絹雄:
「そうは言ったっ、て……?」
白衣を掴まれ外に出ようとするのを一旦止める。生徒達のざわめきを聞き自身の携帯も確認した。
「何でだ……、普段圏外なんかならねぇのに……」
全員、と言うからにはキャリアごとのトラブルでは無いだろう。地域一帯の問題か、或いは……。
(……例の不審者が外との連絡を断つ為に……いや、まさかな。ドラマじゃあるまいし、事前に電話線切るみたいな、ああいう……)
「……校内の固定電話なら、繋がるかもしれねぇな。司郎、やっぱり行ってくるぜ。通報出来ないんじゃ待つだけ余計危なくなるだけだ。分かるな?」
白衣を掴む司郎に耳打ちした。
白衣を掴まれ外に出ようとするのを一旦止める。生徒達のざわめきを聞き自身の携帯も確認した。
「何でだ……、普段圏外なんかならねぇのに……」
全員、と言うからにはキャリアごとのトラブルでは無いだろう。地域一帯の問題か、或いは……。
(……例の不審者が外との連絡を断つ為に……いや、まさかな。ドラマじゃあるまいし、事前に電話線切るみたいな、ああいう……)
「……校内の固定電話なら、繋がるかもしれねぇな。司郎、やっぱり行ってくるぜ。通報出来ないんじゃ待つだけ余計危なくなるだけだ。分かるな?」
白衣を掴む司郎に耳打ちした。
10/21 11:21:33 ENo.116 more_vert
司郎:
「……せんせー!司郎も行くよ!そんな危ないところにせんせーだけ向かわせられない!」
キッとした表情で告げる。
「司郎足速いから、絶対に足引っ張らないから!連れてってください……ううん、ついて行く!!」
キッとした表情で告げる。
「司郎足速いから、絶対に足引っ張らないから!連れてってください……ううん、ついて行く!!」
10/21 11:35:53 ENo.8 more_vert
絹雄:
「お前、な……本当に銃なら足でどうこうなるわけねぇだろ……」
呆れたように返しつつ廊下へ出る。
「お前ら、通報も俺が何とかするから、さっき言った通り勝手にウロウロするなよ。安全が確保出来たら最優先で逃してやるからな」
教室の生徒に声をかけると司郎にチラ、と目を遣って足音に気をつけながら廊下を進み始めた。
立場上決して来いとは言えない、が、自分にだって死の恐怖はある。もしも、自分が死んでしまったら、司郎も此処で死んでしまって。最期がバラバラになってしまうのは嫌だと思った。
(教員失格だな、ほんと……)
呆れたように返しつつ廊下へ出る。
「お前ら、通報も俺が何とかするから、さっき言った通り勝手にウロウロするなよ。安全が確保出来たら最優先で逃してやるからな」
教室の生徒に声をかけると司郎にチラ、と目を遣って足音に気をつけながら廊下を進み始めた。
立場上決して来いとは言えない、が、自分にだって死の恐怖はある。もしも、自分が死んでしまったら、司郎も此処で死んでしまって。最期がバラバラになってしまうのは嫌だと思った。
(教員失格だな、ほんと……)
10/21 16:01:57 ENo.116 more_vert
司郎:
「!」
絹雄に目配せされるとぱっと表情を明るくしいそいそと絹雄の後を追った。
絹雄が死ぬ時は自分も死ぬ、とっくに覚悟はできている。
「せんせー、他のせんせーを探すの?それともまず体育館に?」
声量を落とし小声で話しかけた。
絹雄に目配せされるとぱっと表情を明るくしいそいそと絹雄の後を追った。
絹雄が死ぬ時は自分も死ぬ、とっくに覚悟はできている。
「せんせー、他のせんせーを探すの?それともまず体育館に?」
声量を落とし小声で話しかけた。
10/21 16:11:14 ENo.8 more_vert
絹雄:
「……とりあえず電話に向かいがてら他の教員に知らせようか。生徒らもただ待機じゃ不安だろうし人手は多い方が良い。例の不審者確認して何とかしたいが銃持ってるんじゃな……」
真っ向から向かってもどうしようもないが、すれ違って教室に向かわれるのも困る。不審者らしき足音が聞こえないか耳を澄ませて歩いた。
──カツンカツン。
不意にヒールの足音が近くから聞こえた。
真っ向から向かってもどうしようもないが、すれ違って教室に向かわれるのも困る。不審者らしき足音が聞こえないか耳を澄ませて歩いた。
──カツンカツン。
不意にヒールの足音が近くから聞こえた。
10/21 16:58:55 ENo.116 more_vert
ジャス:
「……やや、夜の学校でおデートですか~??いーけないんだ~!」
緊迫感の無い声と共にひょこりと男が顔を出す。英語教師のジャスだ。
「なになに、怖い顔して。何してんの?」
ペラペラと小声など配慮もなしに話しかけてくる。
緊迫感の無い声と共にひょこりと男が顔を出す。英語教師のジャスだ。
「なになに、怖い顔して。何してんの?」
ペラペラと小声など配慮もなしに話しかけてくる。
10/21 17:02:03 ENo.151 more_vert
司郎:
「わっ、じゃ、ジャスせんせー!しーっ!しずかに!」
突然現れたジャスに慌てて身振り手振りしながら声を落とすように言う。
「ジャスせんせー、大変なんだよ!銃を持った不審者が学校に入ってきたらしいの!一人撃たれたって……!
携帯が圏外で通じないから、下に行って固定電話で助けを呼ぼうと思ってるんだよ。」
突然現れたジャスに慌てて身振り手振りしながら声を落とすように言う。
「ジャスせんせー、大変なんだよ!銃を持った不審者が学校に入ってきたらしいの!一人撃たれたって……!
携帯が圏外で通じないから、下に行って固定電話で助けを呼ぼうと思ってるんだよ。」
10/21 19:58:45 ENo.8 more_vert
ジャス:
「へ?不審者?撃たれた?あらまぁ、物騒〜」
緊迫感ゼロだ。話を信じていない訳では無いらしく声量だけは抑える。ぐるりと周囲を見回し頷いた。
「なるほど、一大事だねぇ。確か理科ちゃんがまだ残ってるはずだし、俺が声掛けて来ようか?」
緊迫感ゼロだ。話を信じていない訳では無いらしく声量だけは抑える。ぐるりと周囲を見回し頷いた。
「なるほど、一大事だねぇ。確か理科ちゃんがまだ残ってるはずだし、俺が声掛けて来ようか?」
10/22 00:57:45 ENo.151 more_vert
司郎:
「理科ちゃんせんせーもいるんだ、お願いします。」
仲間が増えて心強いらしい。ほっとした表情で頷いた。
「じゃあ先に下に向かう?せんせー。それとも固まって行動した方がいい?」
仲間が増えて心強いらしい。ほっとした表情で頷いた。
「じゃあ先に下に向かう?せんせー。それとも固まって行動した方がいい?」
10/22 07:49:59 ENo.8 more_vert
絹雄:
「んー……」
思案する。固まって動いた方が人数面では有利だろうか。しかし相手が銃を持っているとなると、纏めてやられるだけになってしまう可能性も高い。
「いや、俺らは先に下に向かおう。通報さえすれば隠れて持ち堪えるだけで何とかなるかもしれない……」
思案する。固まって動いた方が人数面では有利だろうか。しかし相手が銃を持っているとなると、纏めてやられるだけになってしまう可能性も高い。
「いや、俺らは先に下に向かおう。通報さえすれば隠れて持ち堪えるだけで何とかなるかもしれない……」
10/22 08:48:56 ENo.116 more_vert
司郎:
「わかった、まず電話だね……じゃあジャスせんせー、気をつけて……。」
足音を殺し階段を覗き込んだ。人の気配はないようだ。
足音を殺し階段を覗き込んだ。人の気配はないようだ。
10/22 09:03:28 ENo.8 more_vert
絹雄:
「………足音気を付けろよソレ」
出会い頭響いたヒールの音を思い出しつつ目線で足元を指すと司郎と共に階下を覗き、気配が無いと見るや静かに階段を降りて行った。
出会い頭響いたヒールの音を思い出しつつ目線で足元を指すと司郎と共に階下を覗き、気配が無いと見るや静かに階段を降りて行った。
10/22 09:17:17 ENo.116 more_vert
ジャス:
「わぉ、貴重な心配ありがと」
ヘラ、と愉快そうに笑うと二人が行ったのを見計らって普通にカツカツ足音を立てて理科室へと向かっていった。
辿り着くと扉をガラリと開けて覗き込む。
「理〜科ちゃん、生きてる〜?」
ヘラ、と愉快そうに笑うと二人が行ったのを見計らって普通にカツカツ足音を立てて理科室へと向かっていった。
辿り着くと扉をガラリと開けて覗き込む。
「理〜科ちゃん、生きてる〜?」
10/22 09:20:32 ENo.151 more_vert
リカルド:
理科実験室内ではアルコールランプが灯っていた。
「えっ???」
間抜けな声と甘い匂いが漂う。
理科教師こと理科ちゃんは『食べられるスライム』と『電極の力で作るパウンドケーキ』にご執心のようだ。
「あっ日が暮れて…こら!まだ学校に残ってるなんてだめだよ!」
戸を開けられても誰か分からないためとりあえず教師づらをした。
「えっ???」
間抜けな声と甘い匂いが漂う。
理科教師こと理科ちゃんは『食べられるスライム』と『電極の力で作るパウンドケーキ』にご執心のようだ。
「あっ日が暮れて…こら!まだ学校に残ってるなんてだめだよ!」
戸を開けられても誰か分からないためとりあえず教師づらをした。
10/23 18:11:35 ENo.105 more_vert
ジャス:
「ごめんなさ〜い。でも理科ちゃんも居残り組だよね?何して……あっ、まーたスライム作って〜。こっち何?新しいもの作ってんね??」
ひょい、と後ろから手元を覗き込むと興味を示した。が、少しすると「あ」と声をあげる。
「そうそう理科ちゃん、一大事なんだった。何かねぇ、校内に銃持った不審者がいるらしいよ?何とかする化学兵器を作ってよ理科えもん〜」
ひょい、と後ろから手元を覗き込むと興味を示した。が、少しすると「あ」と声をあげる。
「そうそう理科ちゃん、一大事なんだった。何かねぇ、校内に銃持った不審者がいるらしいよ?何とかする化学兵器を作ってよ理科えもん〜」
10/23 22:05:59 ENo.151 more_vert
リカルド:
「このスライムは絹雄先生用だからだめだよ。こっちのパウンドケーキなら……
え、不審者?困ったね…他の先生たちは帰っちゃったのかい?
どうしようさすまたの講習は受けたんだけれど一人で使うものじゃないしねぇ。
理科えもんってキミ、僕が作れるものなんてプラパンとスライムくらいだよ。
そうだねぇ。薬品なんて使ったら免職されそうだし……。」
普通の人間の理科教師は不安そうな顔をした。
え、不審者?困ったね…他の先生たちは帰っちゃったのかい?
どうしようさすまたの講習は受けたんだけれど一人で使うものじゃないしねぇ。
理科えもんってキミ、僕が作れるものなんてプラパンとスライムくらいだよ。
そうだねぇ。薬品なんて使ったら免職されそうだし……。」
普通の人間の理科教師は不安そうな顔をした。
10/26 22:03:35 ENo.105 more_vert
ジャス:
「絹雄せんせーにいくつスライムプレゼントするつもりなの理科ちゃん。パウンドケーキあとで貰っていい?
先生は俺らと、あと絹雄せんせーがいつもの生徒くんと一緒に居たねぇ。電話するんだーって下に降りてったよ。あとは宿直の先生?今日は誰だっけ?
文化祭の準備で生徒がだいぶ残ってるから早く何とかしないとまずいねぇ。いざとなったら薬品投げても良いんじゃない?正当防衛ってやつでしょ。知らないけど。
よーし、とりあえず理科ちゃんには伝えた!宿直の先生探しに行こうかな?理科ちゃんどうする?」
先生は俺らと、あと絹雄せんせーがいつもの生徒くんと一緒に居たねぇ。電話するんだーって下に降りてったよ。あとは宿直の先生?今日は誰だっけ?
文化祭の準備で生徒がだいぶ残ってるから早く何とかしないとまずいねぇ。いざとなったら薬品投げても良いんじゃない?正当防衛ってやつでしょ。知らないけど。
よーし、とりあえず理科ちゃんには伝えた!宿直の先生探しに行こうかな?理科ちゃんどうする?」
11/03 02:43:20 ENo.151 more_vert
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