鬼の部屋
LO#Aで稼働中のキャラの部屋。
寂れて人の寄り付かない、打ち捨てられた施設を使っている。
見た目は相応にふる錆びているものの、部屋の中は主が綺麗に掃除したため人の住める環境だ。
ローテーブルにはソファ。どこから持ってきたのか、簡素なテーブルセットがある。
棚にはお茶や保存食。人をもてなす用意はあるようだ。
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寂れて人の寄り付かない、打ち捨てられた施設を使っている。
見た目は相応にふる錆びているものの、部屋の中は主が綺麗に掃除したため人の住める環境だ。
ローテーブルにはソファ。どこから持ってきたのか、簡素なテーブルセットがある。
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白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「……。……嬢ちゃんが謝る必要ねぇだろう。 俺だって人間のフリする為に長いこと努力したつもりだが、まだまだ知らねぇ事ばっかりなンだ。逆の立場じゃ尚更分かンねぇ事ばかりだろうよ」
少しの間。この少女が人間である事を辞めた結果もしも今後長い時を過ごすのであれば、いずれは自身と似た感覚が芽生えてくるのだろうが、それを今この場で期待しても土台無理な話というやつだ。
(逆の立場で……俺みたいに生きていく術を見つけていく事になる、のか…?)
依然混乱している少女を眺めながらそんな考えがふと浮かんだ。
(いや、そんな事にはならねぇはずだ。一人が嫌だってンだから、お節介焼いてでもそんな思いは……、……?)
自然とそれを阻止しようと考えた自分に軽く首を傾げたが、この少女もまた自分の身を案じ身を護る術を教えてくれたのだ。同じように何とかしたいと考えるのは不自然な事ではないだろう、と納得した。
「な、だからそんな顔すンなよ。少なくとも今は同じ星に居る同じ開拓者。それで充分だろ?」
あからさまにしょんぼりとした様子を気にかけ以前そうしたように頭を撫でようと手を伸ばした。
少しの間。この少女が人間である事を辞めた結果もしも今後長い時を過ごすのであれば、いずれは自身と似た感覚が芽生えてくるのだろうが、それを今この場で期待しても土台無理な話というやつだ。
(逆の立場で……俺みたいに生きていく術を見つけていく事になる、のか…?)
依然混乱している少女を眺めながらそんな考えがふと浮かんだ。
(いや、そんな事にはならねぇはずだ。一人が嫌だってンだから、お節介焼いてでもそんな思いは……、……?)
自然とそれを阻止しようと考えた自分に軽く首を傾げたが、この少女もまた自分の身を案じ身を護る術を教えてくれたのだ。同じように何とかしたいと考えるのは不自然な事ではないだろう、と納得した。
「な、だからそんな顔すンなよ。少なくとも今は同じ星に居る同じ開拓者。それで充分だろ?」
あからさまにしょんぼりとした様子を気にかけ以前そうしたように頭を撫でようと手を伸ばした。
12/1 23:15:48
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ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「あ、あはは……びっくりしちゃった……大丈夫、じゃないね……ごめんごめん」
ぎこちない笑みを浮かべてやっと少しは整理がついたらしい。いや、まだまだ馴染まないところはあるが、仕方がないだろう。ちょっとやそっとでこういった差は埋められないものだ。埋めようと言うのなら、目を逸らすことより難しい。
「あ、うん。クッキー。はいいや……んん!?百……!」
二百とも百とも言う。こちらは想像していたものに少しは近いと言えるだろう。だがそもそも取り乱している。むせた。クッキーに手を伸ばしかけてひっこめて、むせた。
「ん、そうだよね……んん……ごめん……」
謝ってばかりだ。先ほどまでの勢いはどこへやら、しょんぼりと縮こまっている。しょんぼり。尻尾髪が揺れた。
ぎこちない笑みを浮かべてやっと少しは整理がついたらしい。いや、まだまだ馴染まないところはあるが、仕方がないだろう。ちょっとやそっとでこういった差は埋められないものだ。埋めようと言うのなら、目を逸らすことより難しい。
「あ、うん。クッキー。はいいや……んん!?百……!」
二百とも百とも言う。こちらは想像していたものに少しは近いと言えるだろう。だがそもそも取り乱している。むせた。クッキーに手を伸ばしかけてひっこめて、むせた。
「ん、そうだよね……んん……ごめん……」
謝ってばかりだ。先ほどまでの勢いはどこへやら、しょんぼりと縮こまっている。しょんぼり。尻尾髪が揺れた。
12/1 22:07:53
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白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
さすがの悪魔にも言えば言うほど少女の思考回路がショートしていくのが、否ショートしてしまったのが見て取れた。人間に自身の素性を簡潔に理解しやすく伝えるのがこんなにも困難な事だったとは。パラレルな差異はあれこれ程感覚の違う存在が同じ地球に生まれたのはミラクルかもしれない(?)
「嬢ちゃん、大丈夫か……?一気に色々言い過ぎた、な?ほら、紅茶……はもう飲んじまったか…クッキーとか、食ったらどうだ…?」
先刻までの落ち着きとは一転ぎこちなく動く少女に対しそれ以上説明を重ねるのはやめた。やめたが、しかしその慮った相手に直接問われると真面目な悪魔は真面目に答えてしまう。
「……あー…ン゛ー……200…まではいかねぇな……150と少し、くらいか……」
生きた年数に比べれば最近だよな?と思いつつも、その感覚をこの状態の少女に押し付けるのは酷な気がして年数を伝えるのみに留めた。
「嬢ちゃん、大丈夫か……?一気に色々言い過ぎた、な?ほら、紅茶……はもう飲んじまったか…クッキーとか、食ったらどうだ…?」
先刻までの落ち着きとは一転ぎこちなく動く少女に対しそれ以上説明を重ねるのはやめた。やめたが、しかしその慮った相手に直接問われると真面目な悪魔は真面目に答えてしまう。
「……あー…ン゛ー……200…まではいかねぇな……150と少し、くらいか……」
生きた年数に比べれば最近だよな?と思いつつも、その感覚をこの状態の少女に押し付けるのは酷な気がして年数を伝えるのみに留めた。
12/1 21:51:01
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ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「え?人間界……?え?生まれ……?」
今度こそ少女の思考回路がショートした。もう結構ショート寸前だったのがが今度こそショートした。
「関わっ……行き来してるわけじゃない?つい最近……」
確かに人間の基準と悪魔の基準は違う。違うかもしれないが、そうと身構えていても限度というものがあった。なので少女は固まって半ば油の差し忘れた機械のような動きで“ギギギ”と顔を上げ、変な位置で固まっている手を震わせながら「あ、うん」とか「そうで、そうだよね」等と呟いている。ショックだったらしい。ギギギ。
「えと、ちなみに最近っていつ……?」
ついでに口が滑って自ら墓穴を掘りに行った。
今度こそ少女の思考回路がショートした。もう結構ショート寸前だったのがが今度こそショートした。
「関わっ……行き来してるわけじゃない?つい最近……」
確かに人間の基準と悪魔の基準は違う。違うかもしれないが、そうと身構えていても限度というものがあった。なので少女は固まって半ば油の差し忘れた機械のような動きで“ギギギ”と顔を上げ、変な位置で固まっている手を震わせながら「あ、うん」とか「そうで、そうだよね」等と呟いている。ショックだったらしい。ギギギ。
「えと、ちなみに最近っていつ……?」
ついでに口が滑って自ら墓穴を掘りに行った。
12/1 20:23:48
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白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「ンー……生まれは人間界なんだよな……とは言え当時は人間観察の余裕なんざ無かったし、今みたいに変装して積極的に人間と関わってってし始めたのはつい最近だ。そりゃあ嬢ちゃんよか色んな時代は知ってるが、何も人間界と魔界だけ行き来してるわけじゃあねぇからなァ、歴史上の人物と知り合いとかそういうのはねぇぞ、多分」
悪魔が『お主も悪よのう』な時代から日本に入り浸っていれば和服の一着や二着所持していたのかもしれない。他の国、他の世界についても馴染める程居着いた世界はそう無いようだ。
「そう、そうだ。悪魔に人間の基準が通じるわけねぇだろ?だから……って、オ、オイ、何で頭下げ……そういうのは要らねぇっての……!」
深々と頭を下げられたうえに敬語が飛び出した事に存外ショックを受けたのか、今度は悪魔の腕がアワアワと宙を二倍彷徨った。
悪魔が『お主も悪よのう』な時代から日本に入り浸っていれば和服の一着や二着所持していたのかもしれない。他の国、他の世界についても馴染める程居着いた世界はそう無いようだ。
「そう、そうだ。悪魔に人間の基準が通じるわけねぇだろ?だから……って、オ、オイ、何で頭下げ……そういうのは要らねぇっての……!」
深々と頭を下げられたうえに敬語が飛び出した事に存外ショックを受けたのか、今度は悪魔の腕がアワアワと宙を二倍彷徨った。
12/1 13:19:45
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ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「ええっ、だって長生きだって知ってたけどまさか……じゃあ人の歴史もたくさん見てきたのかあ……」
少女はといえば、恥ずかしいながら妙な感慨に浸っていた。
正直言って数百歳くらいかな、と思っていたので、中世とか知ってるのかな?ぐらいの感じだったのだ。が、実際は予想の数倍長生きで、中世暗黒時代はおろか神の子にさえ会っていそうな勢いだ。
「おわ……悪魔にとっては珍しくないの……おじさんより年上の人がいるの!す、すごい……若い方!?」
もう何がなんだかといった感じだ。そもそもなんでこの悪魔はここに居るんだ?何かと気軽に接してきたが実はすごく珍しい事なのでは?歳上すぎて想像ができない、など少女の脳内はパニックだ。なので、
「し、失礼しました」
と言って頭を下げた。ふかぶか。
少女はといえば、恥ずかしいながら妙な感慨に浸っていた。
正直言って数百歳くらいかな、と思っていたので、中世とか知ってるのかな?ぐらいの感じだったのだ。が、実際は予想の数倍長生きで、中世暗黒時代はおろか神の子にさえ会っていそうな勢いだ。
「おわ……悪魔にとっては珍しくないの……おじさんより年上の人がいるの!す、すごい……若い方!?」
もう何がなんだかといった感じだ。そもそもなんでこの悪魔はここに居るんだ?何かと気軽に接してきたが実はすごく珍しい事なのでは?歳上すぎて想像ができない、など少女の脳内はパニックだ。なので、
「し、失礼しました」
と言って頭を下げた。ふかぶか。
12/1 12:19:20
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白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「オイオイ、そンなに驚く事か……?俺が悪魔だってこたァ知ってたし、長生きだってのも分かってたンだろ?」
あまりにも少女が驚くので軽く口にした悪魔も動揺し始めた。人間は年を取るほど年齢の話を誤魔化す傾向があるのだったか?もっと数百歳程度にサバを読むべきだっただろうか?具体的に何故誤魔化すのか分からない悪魔の中で(常識?作法?若い方が好まれる?)と様々な推測が過る。
「……あー…悪魔にとっちゃそう珍しくもないっつーか……まぁそれでも俺程ダラダラ生き長らえてるやつァ珍しいンだが……う……いや、そうは言っても俺より年上のやつらも居るし、比べりゃ俺も若い方、だし……?」
何やら弁解し始めた。そのまま小さい自身を想像されているとは思っていないし、その生き方や時間の長さから悲しく思われている事も察してはいないだろうが、少なくとも『長生き!すごい!』という驚き方でない事は分かったようだ。
あまりにも少女が驚くので軽く口にした悪魔も動揺し始めた。人間は年を取るほど年齢の話を誤魔化す傾向があるのだったか?もっと数百歳程度にサバを読むべきだっただろうか?具体的に何故誤魔化すのか分からない悪魔の中で(常識?作法?若い方が好まれる?)と様々な推測が過る。
「……あー…悪魔にとっちゃそう珍しくもないっつーか……まぁそれでも俺程ダラダラ生き長らえてるやつァ珍しいンだが……う……いや、そうは言っても俺より年上のやつらも居るし、比べりゃ俺も若い方、だし……?」
何やら弁解し始めた。そのまま小さい自身を想像されているとは思っていないし、その生き方や時間の長さから悲しく思われている事も察してはいないだろうが、少なくとも『長生き!すごい!』という驚き方でない事は分かったようだ。
12/1 10:45:23
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ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
少女の方は気が抜けたどころの話ではない。これが先のやり取りの中でならまた違ったかもしれないが、今の彼女は完全にふわふわ純粋培養お嬢さんモードなのだ。
「に、にせん」
パクパクしながらそれだけ繰り返す。オウムのようだ。
「ええ……っそんなに……お金のこと……?全然想像ができないよ……!
はっ!小さい……!」
少女はアワアワしつつもなんとか情報を整理した。悪魔は西暦ゼロ年くらいに生まれて、なんだかんだお金のことを追ううちにここまで来た。
「小さい……?」
子供くらいの身長を示されてもピンとこない。なんだか脳内にはそのままサイズを縮小した悪魔の姿が過ったが、おそらく違う。
子供の頃からずっと、というのも途方がなかった。それが当たり前だとしても、尋常な現代社会の規範を抜けない少女はなんだか悲しいことに思えた。
「に、にせん」
パクパクしながらそれだけ繰り返す。オウムのようだ。
「ええ……っそんなに……お金のこと……?全然想像ができないよ……!
はっ!小さい……!」
少女はアワアワしつつもなんとか情報を整理した。悪魔は西暦ゼロ年くらいに生まれて、なんだかんだお金のことを追ううちにここまで来た。
「小さい……?」
子供くらいの身長を示されてもピンとこない。なんだか脳内にはそのままサイズを縮小した悪魔の姿が過ったが、おそらく違う。
子供の頃からずっと、というのも途方がなかった。それが当たり前だとしても、尋常な現代社会の規範を抜けない少女はなんだか悲しいことに思えた。
12/1 06:32:44
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白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「ンー……まぁ、結局何かある時にゃこの格好で対応するだろうし、そのままで良いな」
少女の纏う雰囲気が馴染み深いものに変わったのを感じ無意識にほっと息をついた。真面目に取り組んでいて差程気に留めなかったがそれなりに緊張していたらしい。気が抜けた顔をしている。
「二千だぞ、にせん。」
元人間の少女にとっては千も二千も変わらないだろうな、と思いつつも反応がおかしかったのか指で二を示すVを作りながら笑った。
「わざわざ数えちゃいねぇが、最初に持ってた硬貨の作られた時期が凡そその位でな。そんなに慌てる程の事じゃねぇよ。金ばっか追っ掛けて、気付いたらそンだけ経ってたってだけさ。
くはは、そうだなァ。昔はこンくらいしか無かったから、長生きの賜物かもな?」
このくらい、と言いながら随分と低い位置を手で示す。120cm程だろうか。人間の子供のようなサイズだ。
少女の纏う雰囲気が馴染み深いものに変わったのを感じ無意識にほっと息をついた。真面目に取り組んでいて差程気に留めなかったがそれなりに緊張していたらしい。気が抜けた顔をしている。
「二千だぞ、にせん。」
元人間の少女にとっては千も二千も変わらないだろうな、と思いつつも反応がおかしかったのか指で二を示すVを作りながら笑った。
「わざわざ数えちゃいねぇが、最初に持ってた硬貨の作られた時期が凡そその位でな。そんなに慌てる程の事じゃねぇよ。金ばっか追っ掛けて、気付いたらそンだけ経ってたってだけさ。
くはは、そうだなァ。昔はこンくらいしか無かったから、長生きの賜物かもな?」
このくらい、と言いながら随分と低い位置を手で示す。120cm程だろうか。人間の子供のようなサイズだ。
12/1 04:30:52
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ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「んん……例えば道着だけ用意するとか……そこまでする暇はないかなあ」
なんとなくすれ違ったままなんとなく話が収まる所に収まってしまったようだ。こんな日もあるのだ。とかく少女は先程までの怜悧な雰囲気を解いた。自然とスイッチが入ってしまっていたらしく、無自覚な顔をしている。
「ほんと!よかった。おじさんもきっと長生きだから、今までの経験のぶん体得するのも早いと思うよ――
――えっ!?千……!!」
教えるのがどうこうなどと言うより、少女にとってとんでもない爆弾が落とされた。年上というか、すごく長生きなのは知っていたが……まさか千を数えるまでとは思っていなかったのだ。
「あわ……年上どころの騒ぎじゃないよ……!おじさんが大っきいのは長生きのおかげなのか……!」
多分違う。多分違うが、アワアワと中を彷徨う手とあんぐりと開いた口が滑稽だ。とにかく先程までの雰囲気が嘘のように取り乱していた。アワアワ。
なんとなくすれ違ったままなんとなく話が収まる所に収まってしまったようだ。こんな日もあるのだ。とかく少女は先程までの怜悧な雰囲気を解いた。自然とスイッチが入ってしまっていたらしく、無自覚な顔をしている。
「ほんと!よかった。おじさんもきっと長生きだから、今までの経験のぶん体得するのも早いと思うよ――
――えっ!?千……!!」
教えるのがどうこうなどと言うより、少女にとってとんでもない爆弾が落とされた。年上というか、すごく長生きなのは知っていたが……まさか千を数えるまでとは思っていなかったのだ。
「あわ……年上どころの騒ぎじゃないよ……!おじさんが大っきいのは長生きのおかげなのか……!」
多分違う。多分違うが、アワアワと中を彷徨う手とあんぐりと開いた口が滑稽だ。とにかく先程までの雰囲気が嘘のように取り乱していた。アワアワ。
12/1 03:00:05
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白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「??? 好きな時に……?それじゃあただの服みてぇじゃねぇか。普段着にゃなりそうにねぇな……動きづらそうだし、地味だし……」
ただの服じゃないなら何なのか。想像通り、もしも派手な着物があると知ったら興味を持ちそうな悪魔だ。とは言え知っている和服が地味だったのかあまりそそられた様子は無い。
「ほぉ、なるほど。そういうイメージか……。ン、あとは実際やってみて、って感じだな。幸いモロにぶち当たっても今まで通り……いや、安定しただけでも前よかマシなくらいだろうから、何とか物にしてみせるぜ。ありがとな、嬢ちゃん。
俺みたいにデカイのはそもそも少ねぇだろうしなァ……年上……二千も上のやつに教える機会もそうそうねぇだろうな?」
構えるのをやめて軽く肩を回す。少女が気にする様子なく話している為悪魔自身も変に遠慮する事なく軽口で答えている。
ただの服じゃないなら何なのか。想像通り、もしも派手な着物があると知ったら興味を持ちそうな悪魔だ。とは言え知っている和服が地味だったのかあまりそそられた様子は無い。
「ほぉ、なるほど。そういうイメージか……。ン、あとは実際やってみて、って感じだな。幸いモロにぶち当たっても今まで通り……いや、安定しただけでも前よかマシなくらいだろうから、何とか物にしてみせるぜ。ありがとな、嬢ちゃん。
俺みたいにデカイのはそもそも少ねぇだろうしなァ……年上……二千も上のやつに教える機会もそうそうねぇだろうな?」
構えるのをやめて軽く肩を回す。少女が気にする様子なく話している為悪魔自身も変に遠慮する事なく軽口で答えている。
12/1 02:46:12
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ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「ん?んん?そんなに急がなくてもいいよ……?好きな時に着ればいいんじゃないかな……」
この悪魔は派手好きなところがある。なんだか任せておくとものすごいビカビカした着物ができそうだ。
「うん、ここからが難しい。本当は誰かと打ち合い稽古するのがいいんだけど……あ、でも戦う機会は多いのか。えーとね、相手の運動エネルギーをそのままに、体で全部受けきるんじゃなくて……」
少女は手のひらでTの字を作った。突き立てられた側の手を反らすと、できた“坂”に流されるように反対の手を滑らす。
「……こんな感じ。相手の攻撃を滑らしたり、自分の手で相手の勢いを引き込むの。アギーおじさんはこういうのが上手いんだ」
教えるのが上手い、と言われると目を瞬いた。キョトンとした風に。
「しゃ、舎弟はなんだか違う気がするよ!ん、そうだよ、百鬼の中ではマツリが上手かったから……自分より年上の人に教えることもあった。でも、おじさんみたいにでっかい人は初めてだなあ」
少女にとっては過去の話だ。だが、何も気にする様子はなくそうして口にしている。もうそういう機会はないと思っていたし、遠い記憶になりつつあるのだろう。戻れない過去を振り返る辛さは、もうないのだ。
この悪魔は派手好きなところがある。なんだか任せておくとものすごいビカビカした着物ができそうだ。
「うん、ここからが難しい。本当は誰かと打ち合い稽古するのがいいんだけど……あ、でも戦う機会は多いのか。えーとね、相手の運動エネルギーをそのままに、体で全部受けきるんじゃなくて……」
少女は手のひらでTの字を作った。突き立てられた側の手を反らすと、できた“坂”に流されるように反対の手を滑らす。
「……こんな感じ。相手の攻撃を滑らしたり、自分の手で相手の勢いを引き込むの。アギーおじさんはこういうのが上手いんだ」
教えるのが上手い、と言われると目を瞬いた。キョトンとした風に。
「しゃ、舎弟はなんだか違う気がするよ!ん、そうだよ、百鬼の中ではマツリが上手かったから……自分より年上の人に教えることもあった。でも、おじさんみたいにでっかい人は初めてだなあ」
少女にとっては過去の話だ。だが、何も気にする様子はなくそうして口にしている。もうそういう機会はないと思っていたし、遠い記憶になりつつあるのだろう。戻れない過去を振り返る辛さは、もうないのだ。
11/30 12:24:44