鬼の部屋

LO#Aで稼働中のキャラの部屋。
寂れて人の寄り付かない、打ち捨てられた施設を使っている。
見た目は相応にふる錆びているものの、部屋の中は主が綺麗に掃除したため人の住める環境だ。
ローテーブルにはソファ。どこから持ってきたのか、簡素なテーブルセットがある。
棚にはお茶や保存食。人をもてなす用意はあるようだ。

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> 白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「俺ァまだ和服着るには未熟だ……。ン……?待てよ、もし鍛錬に適してるってンなら一着くらい仕立てて貰うのも有りなのか…?」

引き続き誤解のうえ謙遜したが、分かりやすいという事は少女も指導しやすいのだろうか?と思考を巡らせた。仕立て自体は金さえ積めば何とでもなると考えている。

「ふんふん、なるほどなァ。軸……ズラす……ンンー……?軸……ずらす……?」

基本の構え、からの応用となるとまた想像の世界になってしまい構えては傾き構えては傾きしている。実戦経験の積みやすい開拓にあたっている事はある意味では幸いなのかもしれない。

「むむ……相手の攻撃の軸をずらす……これまた難しそうだ。今はまださっぱりイメージが湧かねぇな……逸らすのに使える手はこんなにあるってのに。

しかし嬢ちゃん、教えるの上手いな。皆伝…てのは、ンー……何て言ったか……弟子……?舎弟??……? 何かそういうのに教えたりもするのか?」

相変わらず構えては傾きしている悪魔は少女の感情の動きにはいつにも増して鈍い。その質問の答えがYESだろうとNOだろうと少女にとって過去の話でしか無い事も失念しているようだ。
11/30 12:00:54
> ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「???……和服着る??」
悪魔の体格だと反物が足りないのでは?と思った。難易度が高そうだ。ちなみに誤解には気づいていない。

(なんだか懐かしいような、変な感じ)

見栄だとかハッタリだとか、そういう生き方をしていた悪魔のことは少女にとってあまり知らない側面だ。だからその稀な姿は意識しないし、自然と接することになっているのは結果的によかったのかもしれなかった。
少女にとっては久しぶりの教導で、それが懐かしくもあり、やはり微妙な気持ちにもなってしまう。

「お、うん!いい感じ……それで身体の軸を安定させて、後は攻撃をここからずらすの。口で言えば簡単なんだけど……実際にやるのは大変だと思う」

それにしてもこの体格で構えられると本当に壁のようだ。地面から生えているように思える。これは見た目以上にまた威圧感があるな、と思いながら少女はひと安心した。ほっとしたため息がこぼれる。

「問題はこの後……うん、最初はこの軸から流れを逸らすだけでいいと思う。目が慣れてきたら、今度は相手の攻撃の“軸をずらす”……かな。腕で軌道をほんの少しずらしたり、流すんだ。そうすると相手は自分の勢いに巻き込まれて、バランスを崩すから」
11/30 10:39:52
> 白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「フゥン、基礎の基礎は他の武道にも通じるって事か。和服、は見たこたァあるが持ってねぇな。……もしかしてアレを着てる連中はこの手のモンの使い手って事か……」

妙な誤解をしつつも本人は真剣だ。見栄やハッタリを武器にしてきた悪魔にとって未熟な姿を晒す事はあまり好ましい事では無いのだが、ああでもないこうでもないと試行錯誤する姿はこれまで一人で努力してきた悪魔の素の姿なのかもしれない。

「ン……と……。……お、こうか?」

押されるとほんの僅か揺らいだもののそれに抵抗しようとする事で何やら感覚を掴めたようだ。それ以上よろめくような事は無くどっしりと安定している。付け焼き刃だが、体幹の安定に関してはあとは数こなして鍛えていくだけ、といったところだろうか。
11/30 10:03:22
> ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「そうだよ、マツリが刀を構えるときもやってる。力を練るような……腰を据えるようなイメージ。和服を着てるとわかりやすいんだけど……」

うんうんと唸りながら説明を加えた。そうして様子を見つつこの悪魔に変化が現れるのを待つ。

(傍から見たらすっごく変なんだろうな)

少女は流派の中では先輩になることが多かった。だから教える機会もそれなりにあったのだが、こうも体格の差がある相手は始めてだ。

「ん――そう、その感じ。お腹押すから、耐えてみて」

腹に手を添えた少女は、奇妙な気持ちになりながらも一先ずよい方向に進んでいることに安堵した。そのまま手のひらを『力の限り押し込む』。
丹田に力が入っていればよろめかないはずだし、この力に対抗するように力を入れればどこに集中すればいいか分かるはずだ。
11/30 08:46:36
> 白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「……?」

だろうなァ……と想像し若干遠い目をしていた悪魔だが少女が下唇を噛むのに気付くと怪訝そうに片眉を上げた。以前、本心を隠そうとして唇を噛んでいた事は見て知っている。何かを堪えようとする時の癖なのか、と推測するが溢れ出て来ない以上はその心中を察する事など出来ない。

「……あぁ。ちょっとやそっとで身に付けられるとは俺も思ってねぇよ。取っ掛かり、つーか……そうそう、その基礎中の基礎すら分からなくてなァ。

丹田……嬢ちゃんが構える時の、あんな感じか?分かンねぇからどんなってのは言えねぇが……」

突かれた箇所を基準に説明された箇所周辺に意識を向けてみる。力を込めるイメージ、と言われても実際に力を込めるくらいの事しか出来ない。案の定体幹の安定には関係の無いような筋肉まで緊張してしまい、本人もしっくり来ないのか少女の言うイメージを模索するように力を込めたり抜いたりしている。ただ、簡単に傾ぐことの無い安定感は元々の戦い方時点で必要な事ではあった。意識する箇所が具体的になった事で感覚のみで会得しようとするよりは格段に早く、少女の言う最初の一歩が掴めてくるだろう。
11/30 03:07:41
> ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「間合いが違う。踏み込みだけで全部決まる」
最初の一撃を交わす瞬間に勝負は決まるだろう。この悪魔とはそんなことにはならない、と思いつつそれを口にして気づいた。

自分は本当に、知っている顔と剣を交えることはないのだろうか。BUGであろうと、なかろうと。

いや、そんなことにはならない。しない、と決めたのだ。ただ、下唇を噛んだ。苦しみを表に出さぬように。
そうして手を触れると、ややあって口を開く。

「武術……だから、それを身に着けるのには時間がかかる。先ず基礎の中の基礎だけど、ここ」
手を触れたのは普通の人間ならば臍のあたりだろうか。とん、と突く。

「身体の中心を鍛える。この辺りから指四本分位下にずれた身体の中心に、臍下丹田がある。丹田でもいい。そこに力を込めるイメージをすると、体幹が安定する。最初の一歩はそれだと思う」

具体的に、というのも難しい。最初の一歩、これに関しては自ら体得してもらうしかない。
11/30 02:10:06
> 白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「太刀なァ……そもそも初手からこの間みてぇな勢いで斬りかかられたら……」

想像して少しゾッとした。特にこの惑星なら、無い話ではないかもしれない。

(そういや、嬢ちゃんと同じ姿のBUGに会う可能性もあるんだよな……。見知った顔のBUG自体はもう何度か会ってるが……)

敵対する脅威、というのは勿論あるが、何より偽物と言えど同じ姿に敵意を向けられる事を想像すると心中の軋む思いがした。会ってしまえば、するべき事をするしかない。なるべくなら会いたくないな、と思った。

少女が困った顔をしているのを見て「そうそう身につくものじゃないよな」と独り言のように付け加えた。楽して何とかなる事など無い。分野は違えど、悪魔自身長年の経験でそう実感している。
声をかけられ手を伸ばされるとその行動を不思議そうに眺めて目を瞬かせた。拒絶も身構えることもしないだろう。
11/30 01:39:23
> ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
少女は首を傾げた。流石にこれだけの距離で気を張り巡らしていれば、感情の機微も目に入った。
この悪魔のことを見ていると、何とかしたくなる。放っておきたくないし、関わりたい。

(あれ、そうか。おじさんもこのままじゃ嫌なんだ)

悪魔の雰囲気が変わった気がする。少女はよし、と心の中で腕を捲った。怜悧な雰囲気は研ぎ澄まされた刀、刃物だ。

「うん、そうだよ。相手には――マツリでも一瞬の隙があれば、太刀を浴びせることができるもん」
具体的には、というとそれには少し困った顔になった。一朝一夕で身につくものでもない。百の型に百の構えは、学んでこそ生きるものだ。が、

「ちょっとごめん」
一言言って少女は手を伸ばした。そのまま拒絶されなければ、悪魔の腹のあたりに手を伸ばすだろう。
11/29 22:57:40
> 白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
厶……と一瞬、少し渋い顔になる、がそんな自分に気付き首を傾げた。少女の語る男は話を聞く限りでも桁違いに強く、まさに『すごい』のだろう。少女はそんな事実を述べているだけだ。だけなのだが。

(一方で俺は心配……なんつーか……悔しい…な……?)

せめて、アドバイスは聞き漏らすまい。そして心配される必要を無くすのだ。悪魔は密かにやる気に満ちた。

「なるほど。ただ受けるだけじゃなく当たりを最小限に抑えて……と。要はさっきみたいにモロに受けてると、例えバランス崩すだけでも戦い慣れてる奴には充分過ぎる好機になっちまうンだよな……。理屈は分かるが、具体的にその"いなす"ってのはどうすりゃ良いンだ?……あー、その、俺でも実践出来る範囲で……」

やる気には満ちたがそれなりに謙虚だった。先刻の掌底を思い起こしつつ素人なりに想像を巡らせている。
11/29 22:22:30
> ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「アギーおじさんだったらもっとすごいんだよ!マツリはお手合わせしたことあるけど、ほんとにすごかったなあ」

悪魔の大柄な体格はあの男にも通じるところがある。だが彼は彼だ。実際、あの男であれば今の瞬間に三手は交わしている。

「うん、おじさんの言うとおりだと思う。速さには目が慣れるけど、身体は最後までついて来ない。だから避けられないのはどうしようもない」

少女はやはり至極真面目な回答を続けた。

「だから、“攻撃をいなす”方に考える。相手に「入った」と思わせて反撃するスタイルはそのままでいいと思う……そこで、衝撃を分散、流してインパクトから反撃までの時間を短くするんだ。隙を殺す」

反撃に転じていた悪魔の反応も含めてそういう案を提示した。荒事が苦手と言うのだ。受け身くらい取れるようになれば御の字だろう、と。
11/29 19:33:50
> 白鬼祀里(85)
ゴギョウ(ENo.287)
「ン、おう。嬢ちゃんの選択次第じゃ、魔界に連れてってやらねぇと」

少女の軽やかな返答に、どちらかというと一人でフラフラあちこちへ行くのは自分の方だったな、と内心独りごちた。

「……ハァー、素人の喧嘩たァわけが違うな」

流れるような少女の身のこなしに思わず感心してしまう。反射的に動けたとはいえ自身の反応速度と力任せの反撃では指摘される通り追撃や大きな衝撃には為す術なくやられてしまうだろう。それでも危機とあればゴリ押しくらいは、と思ってしまうが、そんな戦い方を含めて危ないと判断し、こうして真面目に考えてくれているのだ。指摘には素直に頷く。

「そうだなァ……どんなに鍛えた所で嬢ちゃんみたいな素早い身のこなしは俺にゃ無理そうだ。他に何とかする手があるのか?」
11/29 17:11:49
> ゴギョウ(287)
マツリ(ENo.85)
「おじさんこそ!勝手にいなくならないでね!」

少女は軽い調子で答える。このほしの開拓は思ったよりも難しくて、いつの間にか去っていくものが多かった。勿論、自分も。
でも今は違う。だからこんな時間があって、まだ自分はここにいる。

「はっ……!」

身構えることは織り込み済み。衝撃はやはり受け切るように動くことが確認できる。なるほどと頭の何処かで考えつつ、身体は次の一手の為に翻っていた。が、バランスを崩しつつも反撃に転じる手を見てこちらも止まる。

「……やっぱりそうだ」
一言呟いて身体の緊張を解いた。目つきだけはそのまま、しんと拍動が鎮まった。

「おじさん大きいから、的になりやすいよね。隙も出来やすいんだ」
む、と考える素振り。戦いの場では一瞬の隙さえ取れればいい。
「今のまま連続して打たれたり、耐えきれない衝撃だと大きい隙になると思う。だからといって避けるわけにも行かない」

「よし、わかった」
今のひと打。それで少女は何かを決めたらしかった。
11/29 11:54:38
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