バー『異世界交差点』
◆様々な世界につながっている不思議なバー。色々な世界からのご来店をお待ちしています。
『バーテンダーがグラスを磨いている。静かな店内は落ち着いた雰囲気だ。オーナーはあまり現れないらしい』
※1BP=300円。各世界の通貨に換算してお支払いを。
※メニューにないものも作れます。お気軽にお声かけください。
※ノンアルコールカクテルもお作りします。
オーナーはたまに顔を出すようだ。
『バーテンダーがグラスを磨いている。静かな店内は落ち着いた雰囲気だ。オーナーはあまり現れないらしい』
※1BP=300円。各世界の通貨に換算してお支払いを。
※メニューにないものも作れます。お気軽にお声かけください。
※ノンアルコールカクテルもお作りします。
オーナーはたまに顔を出すようだ。
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド(ENo.71)
「おや」
(――いつの間に。まあまだ開いたばかりだし、いいか。)
「いらっしゃいませ」
いつの間にか現れていた姿に、これも流石に目を瞬く。気を取り直してオーダーを聞くと「かしこまりました」とだけ返した。まるで人形のような姿だ。その静謐さをあえて壊す必要は、ないだろう。
フルート(縦長)型のシャンパン・グラスを取り出すと、そこに冷やしておいたクレーム・ド・カシス、シャンパンを注ぐ。バースプーンで一回りステアすると、出来上がりだ。
「お待たせいたしました、”キール・ロワイヤル”です」
シャンパンを用いたこれは、純粋にその風味によって味が決まるところが大きい。爽やかな飲み口と、微かな苦み。カシスによって色づいた紅色は、静かに泡を立たせている。アルコール度数12.6度。
(――いつの間に。まあまだ開いたばかりだし、いいか。)
「いらっしゃいませ」
いつの間にか現れていた姿に、これも流石に目を瞬く。気を取り直してオーダーを聞くと「かしこまりました」とだけ返した。まるで人形のような姿だ。その静謐さをあえて壊す必要は、ないだろう。
フルート(縦長)型のシャンパン・グラスを取り出すと、そこに冷やしておいたクレーム・ド・カシス、シャンパンを注ぐ。バースプーンで一回りステアすると、出来上がりだ。
「お待たせいたしました、”キール・ロワイヤル”です」
シャンパンを用いたこれは、純粋にその風味によって味が決まるところが大きい。爽やかな飲み口と、微かな苦み。カシスによって色づいた紅色は、静かに泡を立たせている。アルコール度数12.6度。
11/16 22:12:36
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
静かにドアをくぐる影がひとつ。
カウンターの端に音もなく座ると、布地の重なるドレスが椅子からふわりとこぼれた。このような場所には些か不釣り合いな華美さだ。
「……キールロワイヤルを。いただけるかしら」
口を動かすだけでそう言うと、バーテンダーを一瞥し――あるいは目礼だったかもしれないが――置き物のようにその場に落ち着いた。
カウンターの端に音もなく座ると、布地の重なるドレスが椅子からふわりとこぼれた。このような場所には些か不釣り合いな華美さだ。
「……キールロワイヤルを。いただけるかしら」
口を動かすだけでそう言うと、バーテンダーを一瞥し――あるいは目礼だったかもしれないが――置き物のようにその場に落ち着いた。
11/16 17:27:48