穂璃有無神社
時空の狭間にある独立した世界……果てしなく広大な湖に浮かぶ島々という神域に、橋で繋いで建てられた神社。
巫女であり、現人神でもある羽鳥譲刃が世界を渡る旅の中で縁を結んだ神々を祀っています。
祀らせて頂いている神々のご意向によって変わってきますが、基本的には神様毎に島1つを神域として、お社を建てさせて頂いています。
神社と同じ島には9階建ての和風旅館“白鷺旅館”、その隣島には“湯の島”という丸ごと温泉施設となった島があります。
他にも、書と管理の女神さまと共同で運営している“星空図書館”、デジタル資料館でもあり、映画館や舞台劇場でもある“満天劇場”といった施設が並んでいます。
■祀られている神様
・鳥之石楠船神:実家で祀っていた運輸・交通の神。アメノトリフネという呼称の方が有名。
・イーダの神様:ユズリハの恋人である、ユグドラシルの故郷の森を守っている山と恵の神様。元は背中に果実のなる木々の森を背負った巨大な亀だったそうです。
ご神体として、背中から妖精郷に自生する林檎の樹を生やした巨大な亀の像が、森の只中にある泉の傍に祀られています。
・ウェルバ様:言葉の神様。言葉遣いが禍福を呼ぶので、気を付けましょう。
宿泊できる木造建築の社(鬼瓦や狛犬が猫)に祀られています。
また、星空図書館の方にも専用の個室があります。
・文車 白音様:書と管理の神様。元人間ですが、今は狐耳の神様になっておられます。元の“地球”では神の世界の図書館の管理を託されておられたそうです。
星空図書館の中に個室という社と、おすすめ書籍コーナーというご神体、石碑が用意されています。
・マラコーダ様:人の自立を促す神様。旧約聖書で人に知恵を与えた蛇ですが、人に言葉と文化をもたらした方に、感謝を捧げたいです。
甘味処の脇に、石造りの社を収めた祠が建てられています。(ご神体は隠されてますが、黄金を彫って作った蛇の像)
・千里守曜狐様:大陸から渡ってきた仙狐が山に同化し、千里を守護する者として崇められるようになった神様。
科学が発達し過ぎて信仰の失われた未来で、残った僅かな力を霊核に集め、機械の体に埋め込み、存在を繋ぎ止めていました。
・白秋稲波守様:元妖狐の豊穣を司る神様で、稲田の有る中島にお社が建てられています。
・ツルギ様:日本神話の武御雷様。神域である島に、道場を開いておられます。
・シキ様:日本神話の経津主様。お社以外にも霊的な診療所を開いておられます。
・こはる様:真名は常陽咲来姫命様。春の陽気、そして山の自然を司る狗賓……山神様です。
中島の中でもひときわ目立つ、年中花が咲いている島の山上に、分社となるお社があります。
・肥炎カエデ様:真名は金秋楓姫命(コンアキノカエデヒメミコト)様。
故郷では解放者である英雄、こはる様の助けでフォリウムにて、秋と豊穣を司る神として転生を果たされました。
こはる様のお社がある島にある山の麓に、石造りの祠が設けられています。
・響斗様:黄泉に住まう神で、閻魔王の随神。魔除け、安逝祈願、彼岸での幸福祈願のご利益があります……というのが当り障りない範囲の紹介になります。
実は死神様で、死を不幸と考える者にとっては凶兆神と思われるでしょう。
ですので、ご本人の意思を尊重して、本殿がある島の池の中島に、祠が設けられています。
・シナツヒコ様:日本神話の風の神様で、正式には志那都比古神。
心地よい風が吹く、見晴らしの良い中島の岸辺に、木造のしっかりとしたお社と、穀物を挽くための風車と、製紙に使う風車が設けられています。
・白波 黒兎様:妖精、精霊として自己が確立されてから、炎と風、それぞれの神として小さな信仰を集めておられた神様。
常夏島の密林入り口付近に、ツリーハウスを兼ねた、宿泊可能なお社が設けられています。
巫女であり、現人神でもある羽鳥譲刃が世界を渡る旅の中で縁を結んだ神々を祀っています。
祀らせて頂いている神々のご意向によって変わってきますが、基本的には神様毎に島1つを神域として、お社を建てさせて頂いています。
神社と同じ島には9階建ての和風旅館“白鷺旅館”、その隣島には“湯の島”という丸ごと温泉施設となった島があります。
他にも、書と管理の女神さまと共同で運営している“星空図書館”、デジタル資料館でもあり、映画館や舞台劇場でもある“満天劇場”といった施設が並んでいます。
■祀られている神様
・鳥之石楠船神:実家で祀っていた運輸・交通の神。アメノトリフネという呼称の方が有名。
・イーダの神様:ユズリハの恋人である、ユグドラシルの故郷の森を守っている山と恵の神様。元は背中に果実のなる木々の森を背負った巨大な亀だったそうです。
ご神体として、背中から妖精郷に自生する林檎の樹を生やした巨大な亀の像が、森の只中にある泉の傍に祀られています。
・ウェルバ様:言葉の神様。言葉遣いが禍福を呼ぶので、気を付けましょう。
宿泊できる木造建築の社(鬼瓦や狛犬が猫)に祀られています。
また、星空図書館の方にも専用の個室があります。
・文車 白音様:書と管理の神様。元人間ですが、今は狐耳の神様になっておられます。元の“地球”では神の世界の図書館の管理を託されておられたそうです。
星空図書館の中に個室という社と、おすすめ書籍コーナーというご神体、石碑が用意されています。
・マラコーダ様:人の自立を促す神様。旧約聖書で人に知恵を与えた蛇ですが、人に言葉と文化をもたらした方に、感謝を捧げたいです。
甘味処の脇に、石造りの社を収めた祠が建てられています。(ご神体は隠されてますが、黄金を彫って作った蛇の像)
・千里守曜狐様:大陸から渡ってきた仙狐が山に同化し、千里を守護する者として崇められるようになった神様。
科学が発達し過ぎて信仰の失われた未来で、残った僅かな力を霊核に集め、機械の体に埋め込み、存在を繋ぎ止めていました。
・白秋稲波守様:元妖狐の豊穣を司る神様で、稲田の有る中島にお社が建てられています。
・ツルギ様:日本神話の武御雷様。神域である島に、道場を開いておられます。
・シキ様:日本神話の経津主様。お社以外にも霊的な診療所を開いておられます。
・こはる様:真名は常陽咲来姫命様。春の陽気、そして山の自然を司る狗賓……山神様です。
中島の中でもひときわ目立つ、年中花が咲いている島の山上に、分社となるお社があります。
・肥炎カエデ様:真名は金秋楓姫命(コンアキノカエデヒメミコト)様。
故郷では解放者である英雄、こはる様の助けでフォリウムにて、秋と豊穣を司る神として転生を果たされました。
こはる様のお社がある島にある山の麓に、石造りの祠が設けられています。
・響斗様:黄泉に住まう神で、閻魔王の随神。魔除け、安逝祈願、彼岸での幸福祈願のご利益があります……というのが当り障りない範囲の紹介になります。
実は死神様で、死を不幸と考える者にとっては凶兆神と思われるでしょう。
ですので、ご本人の意思を尊重して、本殿がある島の池の中島に、祠が設けられています。
・シナツヒコ様:日本神話の風の神様で、正式には志那都比古神。
心地よい風が吹く、見晴らしの良い中島の岸辺に、木造のしっかりとしたお社と、穀物を挽くための風車と、製紙に使う風車が設けられています。
・白波 黒兎様:妖精、精霊として自己が確立されてから、炎と風、それぞれの神として小さな信仰を集めておられた神様。
常夏島の密林入り口付近に、ツリーハウスを兼ねた、宿泊可能なお社が設けられています。
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早川 千尋(148)
ラムネ(ENo.628)
「それは“人間”だって一緒。
人の間で暮らしていくために、周りの様子を窺いながら、本音とは違う自分を演じたりしてる。
誰かと関わることで、”人間”でいられる時間を過ごせるのなら、それで十分じゃないかな?」
今まで見てきた人間を振り返りつつ、穏やかな口調でそう語る。
「そちらの世界では、そんな感じだったんだ?
ラムネ、夢を通じて故郷を訊ねてきた姪っ子についていって、小さな頃はずっと“人間の世界”で暮らしてたけれども、そこだと神秘はそのまま存在することが許されてなくて、未熟だったから猫の姿になって長い間戻れなかったの。
姉さまは、人間に宿ってたからそのまま人間の暮らしができたけれども」
人の間で暮らしていくために、周りの様子を窺いながら、本音とは違う自分を演じたりしてる。
誰かと関わることで、”人間”でいられる時間を過ごせるのなら、それで十分じゃないかな?」
今まで見てきた人間を振り返りつつ、穏やかな口調でそう語る。
「そちらの世界では、そんな感じだったんだ?
ラムネ、夢を通じて故郷を訊ねてきた姪っ子についていって、小さな頃はずっと“人間の世界”で暮らしてたけれども、そこだと神秘はそのまま存在することが許されてなくて、未熟だったから猫の姿になって長い間戻れなかったの。
姉さまは、人間に宿ってたからそのまま人間の暮らしができたけれども」
8/5 22:32:24

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ラムネ(628)
早川 千尋(ENo.148)
「……そのつもりなんだけどね、僕は。
昔と同じように接してくれた方が嬉しいし、その方が慣れてるし。
だけど、やっぱりちょっと、みんなのことが遠くに感じてしまうことは……あるかな。
僕は元々混血でさ。人間の隣にいても、ずっと遠くにいるように感じることは、昔からあったよ。
僕は人間ではなくて、人間のフリをしているだけだって、よく"もうヒトリ"にも指摘されたものだ」
そんなことを言っているが、ここを訪れたということは、ある程度克服できているのだろう。
「でも、僕の故郷ではね、神はもっと身近な存在だったんだよ。
そもそも"カミサマ"の定義自体がふたつあって、そういう意味では、ある日突然、隣の席の子が"カミサマ"になってもおかしくなかったんだ。
気づくことができるのは、ほんの一部のだけ……っていうのは、僕とはすこし違うけどね」
昔と同じように接してくれた方が嬉しいし、その方が慣れてるし。
だけど、やっぱりちょっと、みんなのことが遠くに感じてしまうことは……あるかな。
僕は元々混血でさ。人間の隣にいても、ずっと遠くにいるように感じることは、昔からあったよ。
僕は人間ではなくて、人間のフリをしているだけだって、よく"もうヒトリ"にも指摘されたものだ」
そんなことを言っているが、ここを訪れたということは、ある程度克服できているのだろう。
「でも、僕の故郷ではね、神はもっと身近な存在だったんだよ。
そもそも"カミサマ"の定義自体がふたつあって、そういう意味では、ある日突然、隣の席の子が"カミサマ"になってもおかしくなかったんだ。
気づくことができるのは、ほんの一部のだけ……っていうのは、僕とはすこし違うけどね」
8/5 08:21:00

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早川 千尋(148)
ラムネ(ENo.628)
「もうひとりの自分を……それが、千尋さんの旅だったんだ……」
神仏の域へと至るにも多彩な道があり、それぞれに”物語”がある。
望んでも辿り着けないものが殆どである一方、望まずもそこに到ってしまうこともある。
「例え神になったとしても、人として過ごした楽しいことを忘れなくてもいいと思う。
ラムネは色んな世界や命が紡いだ物語を記録するのがお務めだけど、現地の人達と共に過ごしたり、美味しいものを食べるのって仕事抜きに楽しいことが多いよ。
人として生まれて神仏の座に辿り着いた姪っ子も、巫女として、家族や恋人と人の中で暮らすことも捨ててないから。
千尋さんだって、きっとそういう道を選び取ることができるって信じてる」
貴方の傍らに腰を下ろし、日差しに目を細めつつ、尻尾を揺らしながらそう口にするでしょう。
神仏の域へと至るにも多彩な道があり、それぞれに”物語”がある。
望んでも辿り着けないものが殆どである一方、望まずもそこに到ってしまうこともある。
「例え神になったとしても、人として過ごした楽しいことを忘れなくてもいいと思う。
ラムネは色んな世界や命が紡いだ物語を記録するのがお務めだけど、現地の人達と共に過ごしたり、美味しいものを食べるのって仕事抜きに楽しいことが多いよ。
人として生まれて神仏の座に辿り着いた姪っ子も、巫女として、家族や恋人と人の中で暮らすことも捨ててないから。
千尋さんだって、きっとそういう道を選び取ることができるって信じてる」
貴方の傍らに腰を下ろし、日差しに目を細めつつ、尻尾を揺らしながらそう口にするでしょう。
8/3 22:31:55

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ラムネ(628)
早川 千尋(ENo.148)
「……死んだよ。"もうヒトリ"は、とっくに。
それで、僕は気づいてしまったんだ。
もう、僕は人間じゃないってことにね。
いつの間にか僕は、「日蝕の神」になっていた。人ではなく、現象や概念といったもの、そのものに。
だから、人間である僕とは、もう決別したんだよ」
裾が濡れないように、霊装の裾を少しだけ捲る。
どうやら、この鱗はほとんど全身に、疎らにあるらしい。
「惑星から戻ってきて、半年くらい経ってから、かな。
昔の仲間に呼ばれたと思ったら、神の名を賜わることになったんだ。
『神格を持った状態で、それも不安定なまま、放っておくのはまずい』って言われて、ね」
「すこし、長くなってしまったね。
でも、『神としての僕』の話は、しておいた方がいいかなって思ってね。
ほんとうに、半分成り行きのようなものなんだけどね」
それで、僕は気づいてしまったんだ。
もう、僕は人間じゃないってことにね。
いつの間にか僕は、「日蝕の神」になっていた。人ではなく、現象や概念といったもの、そのものに。
だから、人間である僕とは、もう決別したんだよ」
裾が濡れないように、霊装の裾を少しだけ捲る。
どうやら、この鱗はほとんど全身に、疎らにあるらしい。
「惑星から戻ってきて、半年くらい経ってから、かな。
昔の仲間に呼ばれたと思ったら、神の名を賜わることになったんだ。
『神格を持った状態で、それも不安定なまま、放っておくのはまずい』って言われて、ね」
「すこし、長くなってしまったね。
でも、『神としての僕』の話は、しておいた方がいいかなって思ってね。
ほんとうに、半分成り行きのようなものなんだけどね」
8/3 00:39:46

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ラムネ(628)
早川 千尋(ENo.148)
「ああ、こちらこそよろしく、ラムネさん」
「じゃあ、いろんな神様が、ここには祀られているんだね……
だから、ここはこんなに綺麗な場所なんだ……
ラムネさんの姪っ子……?ここには巫女もいるのかい?」
湖を行き来する渡し舟をぼんやりと眺める。
「そうだね。せっかくだから、一泊していこうかな。
でも……もう少し、此処に居てもいいかな?」
彼はこの場所が気に入ったようだ。
絶景からか、神の気配からなのかはわからないが……
「すこし、僕の話をしましょうか。
僕があの惑星の開拓に参加した目的はね。
"もうヒトリ"を探し出して、殺すこと」
靴を脱ぎ、足を湖に浸す。
さながら魚のように、鏡状の鱗がまばらに生えていた。
それが陽の光と水滴をきらりと反射して、幻想的な光景を見せている。
→
「じゃあ、いろんな神様が、ここには祀られているんだね……
だから、ここはこんなに綺麗な場所なんだ……
ラムネさんの姪っ子……?ここには巫女もいるのかい?」
湖を行き来する渡し舟をぼんやりと眺める。
「そうだね。せっかくだから、一泊していこうかな。
でも……もう少し、此処に居てもいいかな?」
彼はこの場所が気に入ったようだ。
絶景からか、神の気配からなのかはわからないが……
「すこし、僕の話をしましょうか。
僕があの惑星の開拓に参加した目的はね。
"もうヒトリ"を探し出して、殺すこと」
靴を脱ぎ、足を湖に浸す。
さながら魚のように、鏡状の鱗がまばらに生えていた。
それが陽の光と水滴をきらりと反射して、幻想的な光景を見せている。
→
8/3 00:29:29

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早川 千尋(148)
ラムネ(ENo.628)
「それなら、こちらも……ラムネです。
見守里良夢音姫命(みまもりらむねひめのみこと)って神名で祀ってくれてる所もあるみたい。
こちらもラムネで結構です。千尋さん、よろしく」
と、ぺこりと頭を下げてご挨拶するでしょう。
「ここは、あの惑星に行くより前、色んな時と場所から多くの討伐者を集めていたところに旅した時……
巫女である姪っ子が、ご縁を結ばせて頂いた神々を祀ってる神社。
大多数の神様は、1つの島に一柱ずつ祀られてるの」
果てしなく広い湖の畔には、神社本島とを行き来する無人の渡し船が行き来しており、その本島から幾つもの橋が近隣の島々へと掛けられているのが確認できるでしょう。
「本島の隅には大きな宿もあるし、島が丸ごと温泉になってる所もあるの。
良かったら、泊まって行きませんか?」
流石に神同士となると、別の神々の社に立ち寄るのは気が引けるかも知れないので、宿へのご案内を優先するでしょう。
見守里良夢音姫命(みまもりらむねひめのみこと)って神名で祀ってくれてる所もあるみたい。
こちらもラムネで結構です。千尋さん、よろしく」
と、ぺこりと頭を下げてご挨拶するでしょう。
「ここは、あの惑星に行くより前、色んな時と場所から多くの討伐者を集めていたところに旅した時……
巫女である姪っ子が、ご縁を結ばせて頂いた神々を祀ってる神社。
大多数の神様は、1つの島に一柱ずつ祀られてるの」
果てしなく広い湖の畔には、神社本島とを行き来する無人の渡し船が行き来しており、その本島から幾つもの橋が近隣の島々へと掛けられているのが確認できるでしょう。
「本島の隅には大きな宿もあるし、島が丸ごと温泉になってる所もあるの。
良かったら、泊まって行きませんか?」
流石に神同士となると、別の神々の社に立ち寄るのは気が引けるかも知れないので、宿へのご案内を優先するでしょう。
8/2 22:01:11

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ラムネ(628)
早川 千尋(ENo.148)
貴方に話しかけられれば、彼は舞う足を止めた。
貴方が辺境の惑星での出来事を覚えているのなら、この青年に見覚えがあるだろう。
濃紫の髪に真紅の瞳。右頬にある鏡状の鱗。
女性とも見紛うほどの、儚げで中性的な顔立ち。
身に纏っているのは、あの日と同じ、臙脂色の霊装。
「……ああ、久しぶりだね。
もちろん、憶えているよ。あの惑星で、僕は神になったようなものだからね」
思えば、辺境の惑星でも、彼はよく舞を舞っていた。
カードの力を使いこなすために、必要だったから。
「……そういえば、まだ君の名前を聞いていなかったね」
「僕は……」
辺りを再度見渡して、ここが神域であることを再認識すると。
「そうだね、"両方"名乗っておきましょうか。
人の名は早川千尋。
神の名は、天八十昏日乃彦命(あめのやそくらひのひこのみこと)。
人の名で呼ばれる方が慣れてるんだけど……好きに呼んでくれて構わないよ」
貴方が辺境の惑星での出来事を覚えているのなら、この青年に見覚えがあるだろう。
濃紫の髪に真紅の瞳。右頬にある鏡状の鱗。
女性とも見紛うほどの、儚げで中性的な顔立ち。
身に纏っているのは、あの日と同じ、臙脂色の霊装。
「……ああ、久しぶりだね。
もちろん、憶えているよ。あの惑星で、僕は神になったようなものだからね」
思えば、辺境の惑星でも、彼はよく舞を舞っていた。
カードの力を使いこなすために、必要だったから。
「……そういえば、まだ君の名前を聞いていなかったね」
「僕は……」
辺りを再度見渡して、ここが神域であることを再認識すると。
「そうだね、"両方"名乗っておきましょうか。
人の名は早川千尋。
神の名は、天八十昏日乃彦命(あめのやそくらひのひこのみこと)。
人の名で呼ばれる方が慣れてるんだけど……好きに呼んでくれて構わないよ」
7/27 00:10:40

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早川 千尋(148)
ラムネ(ENo.628)
光が消えるとそこには、猫耳と尻尾、足首から先が猫のようになっている少女の姿が現れる。
「いらっしゃいませ、お久しぶり。
あの星でカードの力を使いながら旅してた時の事、覚えてる?」
あの星に居たのは分霊でしたが、ここにいる自分にも、その記憶ははっきりと残っている。
ですが、時空の因果が自分と同じペースで流れているわけではない、前後したりもする事を弁えている。
だからまずはあの星での記憶があるのかどうか、まずは訊ねるでしょう。
「いらっしゃいませ、お久しぶり。
あの星でカードの力を使いながら旅してた時の事、覚えてる?」
あの星に居たのは分霊でしたが、ここにいる自分にも、その記憶ははっきりと残っている。
ですが、時空の因果が自分と同じペースで流れているわけではない、前後したりもする事を弁えている。
だからまずはあの星での記憶があるのかどうか、まずは訊ねるでしょう。
7/26 21:05:15

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早川 千尋(148)
猫(ENo.628)
そして、その近くで湖畔を眺めるように日向ぼっこしていた猫が、舞を始めたあなたの方に向き直って再び寝そべる。
猫は舞が一区切りつくまで、目を細めつつ見守っていましたが、一区切りついた頃合いで七色の煌きに包まれて……
猫は舞が一区切りつくまで、目を細めつつ見守っていましたが、一区切りついた頃合いで七色の煌きに包まれて……
7/26 20:51:26

早川 千尋(ENo.148)
ーーふらり。
この地を訪れる人物がひとり。
「ここは……神社?
いや……神域だ、ここ……」
湖の畔をぼんやりと眺めながら、彼はそう呟いた。
彼は周りを一度見渡すと、舞を踊り始めた。
神楽に近いような、本来なら神職が神に捧げる舞なのかもしれない。
この地を訪れる人物がひとり。
「ここは……神社?
いや……神域だ、ここ……」
湖の畔をぼんやりと眺めながら、彼はそう呟いた。
彼は周りを一度見渡すと、舞を踊り始めた。
神楽に近いような、本来なら神職が神に捧げる舞なのかもしれない。
7/20 08:04:22