不思議な雲のおうち


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> ムゥ(1093)
「……そう?
  でもこんなに素敵な家ですもの。傷をつけてしまうようなことにならなくて良かった」

ふたたび柔らかに浮かび上がる窓に目を瞬かせると、少し身を屈めて子供と目線を合わせるようにする。

「本当に雲で――できているのね。
  ええ。お散歩。竜は体が大きくて体力が有り余っているから、定期的に連れ出してあげないといけないの。せっかくなら以前身を寄せていた場所にと足を伸ばしてみたのだけれど」
7/21 05:30:15
> ヴィ・ヴィ(556)
ムゥ(ENo.1093)
「ううん。きにしないで…だいじょぶです」

微妙にカタコトな敬語を口にしつつ窓枠に目をやった。
崩れ、形を喪っていた雲が巻き戻るようにして窓を形作る。

「ん。ムゥのおうち、おっきなくもさんです。
ペットさん、お散歩です?」
7/20 23:02:41
> ムゥ(1093)
「ええ、大丈夫――だけれど、」

立ち上がってほつれた髪を耳にかける。
表情に乏しいものの、子供の姿を認めると申し訳なさそうに一度言葉尻が途切れた。

「まずは勝手に立ち入った非礼を詫びます。……ええと、その、ペットと遊んでいたら振り落とされてしまって。元気なものね。
 ここは貴方のお家? 空から住居の類は見えなかったものですから――驚いたわ」
7/20 20:56:50
> ヴィ・ヴィ(556)
ムゥ(ENo.1093)
立派なログハウス、といった趣の室内は真っ白な雲で構成されているようだった。絵本や少女趣味の家具が幾らかの彩りを純白に飾っている。
床までふわふわだが踏み抜いて落ちるような感触はない。

「えと……だいじょぶ、です?」

控えめな声──小さな子どもがそろりと近寄ってきた。
7/20 17:35:56
> ムゥ(1093)
「……思いっきり落とされたわ。ん――」

招かれるままに小柄な人影がぼふんと倒れ込んでくる。
フードが取れ、こぼれ落ちる黒髪の奥――紫色の瞳がぱちぱちと辺りを見回した。

「……お部屋? 屋根でも突き破ってしまったのかしら」
7/20 17:08:10
> ヴィ・ヴィ(556)
ムゥ(ENo.1093)
「わっ」

驚いてぴょ、と飛び上がったのも束の間、慌てて窓に激突したものに視線をやる。
──怖い人ではない。多分。

「大変、です」

頭上のプリズムが一等輝いたかと思うと、激突した周囲の雲がふわりとほどけて柔らかく室内へと招き入れた。
7/20 12:16:42
> ムゥ(1093)
窓の外を一点の影が過ぎていく。
それは翼の生えたなにかのように見えたかもれないが、背に荷でも乗せているのか、はさはさと奇妙な輪郭を描きながら空を泳いでいた。

「ぶべらっ」

――のも束の間。窓枠のあたりになにかが追突する。というか、落ちてきた。
7/20 05:07:19
ムゥ(ENo.1093)
「あたらしいところ…」

雲のカーテンを掻き分け、窓を開け放って随分近くなった地上を眺める。
眠っている間に未知の土地に流れてきたようだった。

「たのしみ、です」
7/20 01:45:25
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