【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる

12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。

普段通りの日常を送っている。

【創藍荊街No.27のイベントです。
 招待者以外の書き込みは御遠慮ください】

offline_boltリアルタイムチャットを有効化
件表示
refresh
> 寺田(898)
成鐘(ENo.899)
「タシャは……
 俺が初めて異能で呼び出した人間だ。

 その時に、
 "貴方が1番幸せな時に
     貴方を殺します"

 なんて物騒なこと言ってたんだよな。
 いつかこうなるのもわかってた。
 今だとは、思ってなかったけどよ。

 これ乗り越えたら、
 もう巻き込まれる荒事も思い浮かばねぇし……
 やっとゆっくりできるんじゃねぇかな…」

何かに遭遇することも無く、
非常階段で外に出れた。
外はすっかり12月の冷たい夜だ。

「なぁ、寺田……
 なんか酷く暗くね?

 こっから美術館の塔とか
 ライトアップされて見えるはずなのに
 外の建物は愚か、
 月すら見えないんだけど……」

今日の水上都市は酷く静かだ。

「電力も非常電源に切り替わってる。
 外から配給されてねぇんだ。

 まさか、隔離でもされてるのか?」
11/27 22:20:47
> 成鐘(899)
寺田(ENo.898)
「どんな? うーん。

 筋骨隆々で目つきが鋭くて
 髪は短めに刈ってて
 仏頂面の男だったな。
 あと馬鹿力だ。気を付けろ」
11/27 21:34:21
> 成鐘(899)
寺田(ENo.898)
「例によって荒事って訳だな。
 僕らに休まる日は来るんだろうか」

<いつでも弓を構えられるよう準備し
 曲がり角や扉を通る際は
 毎回奥を警戒しつつ進むだろう>

「変な所で律儀な奴だな。
 お守りが身代わりになったんだろう。
 気にするな。
 それよりここを出たらすぐ
 かかりつけの先生を呼べるようにしておけよ。
 どんな毒かまるで判別がつかん」

<寺田の周りにはもはや病魔の気配すら
 現れてこないようである。
 だが正体不明の毒と言うだけでも
 警戒するには十分だろう>

11/27 21:17:21
> 寺田(898)
成鐘(ENo.899)
「っ……悪い。

 ジョシュアとグレゴリーの様子や
 その男……
 どうやら全て偶然じゃなさそうだな。
 俺達知らないところで何かが動いてやがる」

 熱で重い身体を必死で動かし、
 隠し階段のある方へ寺田を案内する。

「その、勾玉……
 寺田が誕生日にくれた勾玉、
 タシャに殴られた時に壊れちまった。

 おかげでかすり傷ですんだけど、
 毒でも塗ってあったのか、
 傷口がすごい熱い……」

 もしも、
 寺田に病魔を見る力の一部が残っているなら
 成鐘の傷はやがて死に至るものだと分かるだろう。
 そしてその傷を治す術はここにはない。

「やってきた男ってどんなやつだ。
 俺の知り合いかもしれねぇからさ」
11/27 04:23:51
> 成鐘(899)
寺田(ENo.898)
<肩を押し返すようにして
 姿勢を直立に近いバランスへ戻させる>

「成鐘!」

<掌で感じた体温の高さに眉を顰める。
 だがどうやらそれに言及する時間すら
 惜しむべき状況だと寺田は理解した>

「タシャさん……
 ……
 どうやら嫌なタイミングだったようだ。
 今し方見覚えのない男が
 ドアを蹴破って乗り込んできた。
 明らかにただのお客さんって
 雰囲気じゃない。暴漢の類だ、あれは。
 その内奴もこっちへ来るかも」
11/27 00:41:10
> 寺田(898)
成鐘(ENo.899)
寺田……!!

 成鐘がふらつきながら走ってきた。
 服の胸あたりが縦に小さく破けている。

「早く逃げるぞ……
 タシャが、暴走してる……!!

 なんでか圏外になってて、
 異能もまともに使えないし、
 詳しいことは、出て安全なところ行ったら話すから……っ」

 成鐘は前に向かって倒れ込む。
 その体を支えたなら、
 高熱が出ていることがわかるだろう。
11/26 23:43:36
> 寺田(898)
 (ENo.899)
一度ぐらい成鐘と共に
 水上都市の隅々まで探検したことがあるだろう。
 記憶力があるなら迷わず向かうことはできる。

 部屋に近づけば近づくと
 壁に銀色の手が、蠢いていた。

 廊下の先から銃声が聞こえてくる。

(続)
11/26 23:28:38
> 成鐘(899)
寺田(ENo.898)
<男の姿が元の廊下から消えたすぐあと、
 寺田はその場に駆け戻ってくる。
 手には一張の弓。背には矢筒>

「(単なる説明の為に持ってきた弓を
  まさか早速実戦で試すことになるなんてな)」

<寺田はタシャの個室の場所は知っているだろうか。
 知っているならそこが成鐘の居場所の
 第一候補となる。
 ベランダを飛び越えてでも
 最短距離で部屋を目指すだろう。

 タシャの部屋を知らないのなら
 侵入者にまず追いつき、
 彼の行き先に先回りして
 辺りに不審な部屋がないか探すことになる>
11/26 22:47:53
> 成鐘(899)
成鐘(ENo.899)

 響いたのは銃声、
 続けざまに5発ほど、
 向かい来る柔らかい銀の手に
 銃弾が打ち込まれる。

「使い方を教えてくれた相手に
 一番初めに打ち込むことになるって、
 フィクションだけの話じゃねぇんだな……」

 胸に突き立っていた銀の槍は
 臓器まで入っておらず、
 表面の肌をひっかくにとどまっていた。

 向かってくる手を丁寧に撃ち落としていたが、
 球切れとともに舌打ちをして廊下を走り始めた。

(早く寺田のもとへ帰って、
 連れ出して逃げねぇと……)

「まだ俺は一番幸せじゃねぇぞ!
 タシャ!」
11/26 06:21:49
> 成鐘(899)
 (ENo.899)
 無数の手が、成鐘へと伸びていく。
 その細い首元を手折ろうと……


 *ズダァン*


 
11/26 06:15:02
> 成鐘(899)
成鐘(ENo.899)
「く、そ…………」

 銀の液体が鋭い槍に変形し、
 成鐘の胸に突き立っていた。

 そのまま壁に引きずられ、
 あちこちに擦り傷ができる。

「タシャ………」

銀の怪物
「………げ…て」

成鐘
「…………」

 
11/26 06:13:40
 (ENo.899)
【水上都市、5区、2階、タシャの部屋】

 
銀の液体と部屋を這い回る銀の手。
 液体に持ち上げられ、
 乱雑に踊る服だけが人の面影を残している。
11/26 06:10:38
コマンド一覧
発言を削除 DELETE
ブロック BLOCK
BAN BAN
コマンドを入力
キャンセル
コマンドを入力