【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる
12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
招待者以外の書き込みは御遠慮ください】
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
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寺田(898)
(1258)
成鐘
「…………タ、シャ……?」
寺田の背に乗るだけだった成鐘がわずかに声を漏らす。
その成鐘へタシャが近づくと、頬に手を添える。
タシャ
「……永らくお貸ししていたものを引き取らせていただきます、坊っちゃん」
成鐘
(これは、走馬灯か?)
(続)
「…………タ、シャ……?」
寺田の背に乗るだけだった成鐘がわずかに声を漏らす。
その成鐘へタシャが近づくと、頬に手を添える。
タシャ
「……永らくお貸ししていたものを引き取らせていただきます、坊っちゃん」
成鐘
(これは、走馬灯か?)
(続)
4/16 06:19:21
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寺田(898)
(1258)
「申し訳ございません。
大変遅くなりました、坊っちゃん、寺田様」
銀のうねりの一部が人型を形成すると、
青い髪の召使いが立っていた。
「あとは全て、この私が」
(続)
大変遅くなりました、坊っちゃん、寺田様」
銀のうねりの一部が人型を形成すると、
青い髪の召使いが立っていた。
「あとは全て、この私が」
(続)
4/16 06:10:41
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「(でも、しつこさじゃ
こっちだって負ける気はない!)」
<寺田は言葉にし難い気合いの声を一言発し、
最後の力まで振り絞るつもりで走った。
目的地は一先ず変えない。
壁に行き当たった時に刀が一片も
残っていなかったら、
その時こそは死に損ない同士の鬼ごっこ。
先にどちらの精魂尽きるかの
我慢比べだ>
こっちだって負ける気はない!)」
<寺田は言葉にし難い気合いの声を一言発し、
最後の力まで振り絞るつもりで走った。
目的地は一先ず変えない。
壁に行き当たった時に刀が一片も
残っていなかったら、
その時こそは死に損ない同士の鬼ごっこ。
先にどちらの精魂尽きるかの
我慢比べだ>
2/26 09:37:46
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「なんってしつこい奴だ……!」
<最初に声で異変に気付いた。
知らず知らず進むことで手一杯に
なっていた意識が再び外へ向くと
手元の軽さも脳まで伝わってくる>
「(消え――なんだこの虹色?)」
<一瞬だけ振り返る>
「(奴の手にも虹色の刃物。
そうかまだ奥の手が
あったってことなんだろう。
あれが何だか分からんが、
今逃げ切らないと
まずいってことだけは分かる――!)」
続
<最初に声で異変に気付いた。
知らず知らず進むことで手一杯に
なっていた意識が再び外へ向くと
手元の軽さも脳まで伝わってくる>
「(消え――なんだこの虹色?)」
<一瞬だけ振り返る>
「(奴の手にも虹色の刃物。
そうかまだ奥の手が
あったってことなんだろう。
あれが何だか分からんが、
今逃げ切らないと
まずいってことだけは分かる――!)」
続
2/26 09:29:04
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成鐘(899)
寺田(898)
「待たんか」
数メートル後ろから男の声がした。
その手には刀剣とは言い難い、
虹色の光のナイフのようなものが握られていた。
先程血の刀を受けた傷口からも虹色の光が溢れている。
こんなにも光が溢れているのに、
何も照らされていないのが非常に不気味だ。
兎にも角にも、この光に触れたものは
なんであれ消滅することがわかるだろう。
数メートル後ろから男の声がした。
その手には刀剣とは言い難い、
虹色の光のナイフのようなものが握られていた。
先程血の刀を受けた傷口からも虹色の光が溢れている。
こんなにも光が溢れているのに、
何も照らされていないのが非常に不気味だ。
兎にも角にも、この光に触れたものは
なんであれ消滅することがわかるだろう。
2/26 08:44:30
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成鐘(899)
寺田(898)
風が吹き抜ける。
背中は重いはずなのに、
血の刀を持つ手は軽くなるだろう。
いつのまにか虹色の光が刀に差し込んでいる。
音も全くしなかったし、気配も、弾道もなかった光だ。
あらゆる異能と神秘を消し去る刀剣が、
光の触れた箇所から、解けるように消えていく。
(続)
背中は重いはずなのに、
血の刀を持つ手は軽くなるだろう。
いつのまにか虹色の光が刀に差し込んでいる。
音も全くしなかったし、気配も、弾道もなかった光だ。
あらゆる異能と神秘を消し去る刀剣が、
光の触れた箇所から、解けるように消えていく。
(続)
2/26 08:40:19
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「…………
畜生……!
シャキッとしろ! 男だろうが!」
<自分への叱責か相手への激励か
自分自身でも分からぬ言葉を放って
成鐘を強引に背に載せた。
失った異能が今ここに
残っていればと悔やむのか。
いいや既に自分の手を離れたものに
ぐずぐずと思い暮れたりなどしない。
益々出血がシャツを真っ赤に濡らすが
それもいとわずより足早に
壁へ向かって進んだ。
壁に到達すれば一も二もなく
刀で道をこじ開けるつもりだ>
畜生……!
シャキッとしろ! 男だろうが!」
<自分への叱責か相手への激励か
自分自身でも分からぬ言葉を放って
成鐘を強引に背に載せた。
失った異能が今ここに
残っていればと悔やむのか。
いいや既に自分の手を離れたものに
ぐずぐずと思い暮れたりなどしない。
益々出血がシャツを真っ赤に濡らすが
それもいとわずより足早に
壁へ向かって進んだ。
壁に到達すれば一も二もなく
刀で道をこじ開けるつもりだ>
2/22 12:55:43
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
<足元に点々と血の痕跡を作りながら
都市の端を目指して歩を進める。
あの植物の壁。
大きすぎて距離感が狂うせいか
歩いても歩いても辿り着く気がしない。
ふっと肩にかかる重みが増して
振り返ると真横には
今にも落ちそうな瞼の奥で
うつろに俯いた目玉があった>
「……成鐘……
おい……?」
<何度か相手の肩を揺らす>
続
都市の端を目指して歩を進める。
あの植物の壁。
大きすぎて距離感が狂うせいか
歩いても歩いても辿り着く気がしない。
ふっと肩にかかる重みが増して
振り返ると真横には
今にも落ちそうな瞼の奥で
うつろに俯いた目玉があった>
「……成鐘……
おい……?」
<何度か相手の肩を揺らす>
続
2/22 12:43:23
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寺田(898)
(1258)
「……………」
返事もなくなり、自分の足で歩くことができなくなる。
成鐘が力を入れられないため、背負うのも苦労するだろう。
息をしていない。
保険の授業を思い出せれば
無呼吸状態で5分経過した時点で救命確率は25%を下回る。
返事もなくなり、自分の足で歩くことができなくなる。
成鐘が力を入れられないため、背負うのも苦労するだろう。
息をしていない。
保険の授業を思い出せれば
無呼吸状態で5分経過した時点で救命確率は25%を下回る。
2/22 08:10:27
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寺田(898)
(1258)
成鐘(ENo.899)
「はぁ─……はぁ─……」
寺田に肩を貸されながら歩く。
刀を持っていられなくなり、
寺田に持ってもらうことになるだろう。
ハッチから出て、不気味な程に静かな水上都市へ戻ると
ズルズルと膝がたたなくなってきた。
「寺田……」
出血量に対してまだまだ動けそうな寺田に安堵する。
次に何かあったら、置いていってくれ。
その言葉がつっかえて口に出せない。
(続)
寺田に肩を貸されながら歩く。
刀を持っていられなくなり、
寺田に持ってもらうことになるだろう。
ハッチから出て、不気味な程に静かな水上都市へ戻ると
ズルズルと膝がたたなくなってきた。
「寺田……」
出血量に対してまだまだ動けそうな寺田に安堵する。
次に何かあったら、置いていってくれ。
その言葉がつっかえて口に出せない。
(続)
2/21 23:18:58