【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる
12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
招待者以外の書き込みは御遠慮ください】
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
招待者以外の書き込みは御遠慮ください】
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成鐘(899)
寺田(898)
「ちぃ……」
寺田の首を狙っていた刀は紅い刀身へ振るわれた。
ガチンと金属のぶつかる音。
成鐘は片手しかない、ズブの素人。
一撃で紅い刀が宙を舞うのが見えるだろう。
寺田が何もしなければ、成鐘目掛けて追撃が来る。
しかし、隙は十分だ──
寺田の首を狙っていた刀は紅い刀身へ振るわれた。
ガチンと金属のぶつかる音。
成鐘は片手しかない、ズブの素人。
一撃で紅い刀が宙を舞うのが見えるだろう。
寺田が何もしなければ、成鐘目掛けて追撃が来る。
しかし、隙は十分だ──
2/12 03:26:07
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寺田(898)
(1258)
成鐘(ENo.899)
「この野郎オォォッ!!」
男の背にした壁が裂け、開く。
怒号と共に、
見知った彼が紅い刀を突き立てようと振るった。
(続)
男の背にした壁が裂け、開く。
怒号と共に、
見知った彼が紅い刀を突き立てようと振るった。
(続)
2/12 03:23:12
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成鐘(899)
寺田(898)
「そうかい、猿ば話すなど、
やはいなんにんならんわ。
ないば死ね」
冷たい返事と共に、
腕力に身を任せ、酷く乱暴に刀が抜かれる。
直ぐにその刀は寺田の首元へ向く──
(続)
やはいなんにんならんわ。
ないば死ね」
冷たい返事と共に、
腕力に身を任せ、酷く乱暴に刀が抜かれる。
直ぐにその刀は寺田の首元へ向く──
(続)
2/12 03:20:10
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
<男から過酷な事実を伝えられると
不思議と頭は逆に冷えた。
一分の戸惑いも無く
もう言うべき言葉が口を飛び出した>
「いいや、断固貴様には教えない!
話し合いにも応えず暴力を振りかざす輩が
今更取引ができるなんて
虫のいい話があると思うなよ!
僕の首の一つや二つ持っていくがいい。
貴様にはその程度の成果が似合いだ!」
<この時ばかりは痛みも
何処かへ散り失せていた>
不思議と頭は逆に冷えた。
一分の戸惑いも無く
もう言うべき言葉が口を飛び出した>
「いいや、断固貴様には教えない!
話し合いにも応えず暴力を振りかざす輩が
今更取引ができるなんて
虫のいい話があると思うなよ!
僕の首の一つや二つ持っていくがいい。
貴様にはその程度の成果が似合いだ!」
<この時ばかりは痛みも
何処かへ散り失せていた>
2/11 15:57:44
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成鐘(899)
寺田(898)
「わいに一つ教えてやる。
きさんが庇うとー藍髪ん子供は銀に呪われとー。
じさ体がねまって死ん呪いさい。
隠れとー間に死んどーじゃろう。
きさんが庇うよかごとなんさ一つもなか。
最後や、吐け」
後ろ手に回された、寺田の片手を押さえつける硬い硬い手がギリギリと食い込んでくる。
視線が行ったのがバレていたのだろう。
だん、と銀の水を踏みつけた。
成鐘が現れるにしろ、男の言ったとおり力尽きたにしろ、
言葉が交わせるのはここが最後だろう。
男の殺意が限界を迎える寸前なのが
刀越しに伝わってくるようだ。
きさんが庇うとー藍髪ん子供は銀に呪われとー。
じさ体がねまって死ん呪いさい。
隠れとー間に死んどーじゃろう。
きさんが庇うよかごとなんさ一つもなか。
最後や、吐け」
後ろ手に回された、寺田の片手を押さえつける硬い硬い手がギリギリと食い込んでくる。
視線が行ったのがバレていたのだろう。
だん、と銀の水を踏みつけた。
成鐘が現れるにしろ、男の言ったとおり力尽きたにしろ、
言葉が交わせるのはここが最後だろう。
男の殺意が限界を迎える寸前なのが
刀越しに伝わってくるようだ。
2/11 04:17:39
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
<肉を刃がねじり切るが、
細々と動作を捉えるほどの感覚は
腹部からはもはや感じない。
ただただ火に焼かれたような熱さが
懐で脈動している>
「御免被る……!
友人と取り換えた命なんぞ……
拾ったその場で腐り切るわ!」
<成鐘がやがて扉から出てきた瞬間、
男の気が逸れた瞬間にならこの刀を引っこ抜けるだろうか。
いや出来たとしても男の刀が成鐘を捉えるのが先だ。
他にこの場を切り抜けられるカードは――
視線は自然と床にこぼれた銀の水へ向かう>
「タシャさん……!」
細々と動作を捉えるほどの感覚は
腹部からはもはや感じない。
ただただ火に焼かれたような熱さが
懐で脈動している>
「御免被る……!
友人と取り換えた命なんぞ……
拾ったその場で腐り切るわ!」
<成鐘がやがて扉から出てきた瞬間、
男の気が逸れた瞬間にならこの刀を引っこ抜けるだろうか。
いや出来たとしても男の刀が成鐘を捉えるのが先だ。
他にこの場を切り抜けられるカードは――
視線は自然と床にこぼれた銀の水へ向かう>
「タシャさん……!」
2/11 03:59:21
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成鐘(899)
寺田(898)
掴まれた手を意にも介さず、
刀を乱暴にねじり、
更には宙に浮かせてくる。
骨だけがその鉄の動きを邪魔していた。
ぐっと引き寄せ、
鋭い瞳が近づく。
「答えい。
藍髪ん雄猿ばどけー隠した。
言えばわいん命は助けてやっわ。
言わずんが、わいん生首でおびき寄せてやるさい」
2/6 06:33:43
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「……
……
いい加減に、
邪魔するなこの荒くれ……!」
<条件反射で強張る指先。
そうでなくとも汗で滑る。
爛爛と瞳に帯び始めた怒りはともかく
寺田の手を振り払うのなら容易い>
……
いい加減に、
邪魔するなこの荒くれ……!」
<条件反射で強張る指先。
そうでなくとも汗で滑る。
爛爛と瞳に帯び始めた怒りはともかく
寺田の手を振り払うのなら容易い>
1/27 00:32:03
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
<絡む。
血管が刀身に絡んでいる気がする。
異物が内臓を押しのけている手ごたえがある>
「――――……」
<息もなく刀身の先にある相手の手を掴む>
続
血管が刀身に絡んでいる気がする。
異物が内臓を押しのけている手ごたえがある>
「――――……」
<息もなく刀身の先にある相手の手を掴む>
続
1/26 23:51:10
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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
<のっぺりとした取り付く島の無い銀色の中に
やっと人を思わせる形が見える。
弓を握る手の力が少し緩んだ>
「タシャさん!
気を強く持ってください!」
<続けざまに何か言おうとした。
成鐘が重篤な状態だと告げようとしたか、
襲撃者が近づいている筈だと警告したかったのか。
その正確なところは>
続
やっと人を思わせる形が見える。
弓を握る手の力が少し緩んだ>
「タシャさん!
気を強く持ってください!」
<続けざまに何か言おうとした。
成鐘が重篤な状態だと告げようとしたか、
襲撃者が近づいている筈だと警告したかったのか。
その正確なところは>
続
1/26 23:21:17
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成鐘(899)
寺田(898)
「まんだ、ちん逃げよっか……
ちゃーがぶんにせぇ!!」
壁ごと銀の水を引き裂いて、男が地面を蹴る。
その身体には傷一つない。
いや、銀の水に触れては黒化していくが、
その都度一瞬で治ってしまう。
思考する暇もなく、言葉をかわす温情もなく、
寺田の腹に刀を突き立てた。
ちゃーがぶんにせぇ!!」
壁ごと銀の水を引き裂いて、男が地面を蹴る。
その身体には傷一つない。
いや、銀の水に触れては黒化していくが、
その都度一瞬で治ってしまう。
思考する暇もなく、言葉をかわす温情もなく、
寺田の腹に刀を突き立てた。
1/21 07:03:51