【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる

12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。

普段通りの日常を送っている。

【創藍荊街No.27のイベントです。
 招待者以外の書き込みは御遠慮ください】

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> 寺田(898)  (1258)
(ENo.899)



 声は、鋼によって引き裂かれた。




(続)
1/21 06:49:55
> 寺田(898)  (1258)
(ENo.899)
 それ以上寺田に近づいてくることはなく、
 矢が突き抜けた穴を中心に、
 何か口のようなものを形成する。


『……に、げ……』

 寺田はその声を知っている。
 親友の傍にいつも佇んでいた……

(続)
1/21 06:46:47
> 寺田(898)  (1258)
(ENo.899)
*ドッ*

 飲み込まんと立ち上った銀の水を矢が貫く。
 水に矢、到底威力は見込めない。

 それが普通の矢ならば。

(続)
1/21 06:42:01
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
<大立ち回りの化け物退治による恩賞は
 未だ不確実不安定。
 しかし今はこれに賭けるより他にない。

 寺田は番えた矢を大きく引き、
 銀の水に向かって放った。

 矢の力が正しく機能するなら、
 タシャの暴威が多少揺らぐだろう。
 ごく短時間の空白を生むだけかもしれないが
 今はその一掴みの時間こそが何より欲しいのだ>
1/6 02:46:41
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「(だがここで逃げるなら最初からそうしている!)」

<寺田善継はここでない世界にて
 大いなる悪意と対峙しこれを断った。
 その時かの世界の因果は
 彼の放つ矢にある力を刻み込んだ。

 この矢に射抜かれた者は悪意を断つ。

 平たく言えば他者を攻撃する意思や能力が
 一時的に衰える。
 単に傷と痛みがそうさせる時もあれば、
 神秘的な作用によってそうなる時もある>

1/6 02:42:02
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
<水滴の音を耳にしたのはそんな時だった。
 弾かれた独楽のように勢いよく向きを変える>

「(思った以上に早い……!)

 成鐘! 早く出てこい!
 ……クソッ」

<もう立ち去った振りもしていられない。
 扉越しに声をかけつつ、弓を地面に対し垂直に構える>

「(逃げ場はない。あるとしたらあのダクトか)」

1/6 02:19:55
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「(ぶん投げられたり攻撃がかすめたりしたが
  幸い弓に傷はないな。

  ……あの男は頭を矢が貫いても
  平気そうだったし、
  タシャさんはなんか水っぽいし、
  物理的なダメージはどちらも期待できない。
  痛みがあるのかも怪しいもんだ。

  となるとやっぱり“これ”が
  少しでも効いてくれるよう
  期待することになるな……)」

<寺田は自分の肩を掴む。
 いやどちらかと言うと無理に腕をねじって、
 指先が肩を過ぎて背中に触れている。
 本当に手を添えたいのは背中なのかもしれない>

1/6 02:07:27
> 寺田(898)  (1258)
 (ENo.899)
*ドウ……ッ*

 銀の水が一気になだれ込んできた。
 ある程度粘性があるため、津波の如き勢いではないが……

 直感でわかる。
 あの水に触れてはいけない。

 周囲には這って進めば入れそうなダクト、
 成鐘が特殊な技術で入っていった
 硬く閉ざされた扉がある。

 死を覚悟して銀の水に立ち向かい
 限界まで堪えるか、

 成鐘を信じてダクトへ逃げ込むか、
 選ぶことができる。

 成鐘が入っていった扉は
 男子高校生の力では開かない。
1/5 03:10:38
> 寺田(898)  (1258)
 (ENo.899)
*ぽた*

    *ぽた*

 寺田は外に出ないことを選んだ。
 弓の状態を確認している間に、
 入ってきたハッチから、銀色の水が滴り始めた。

 外はもうあの水に満たされているのだろうか。

(続)
1/5 03:02:08
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「(とは言え状況に任せてばかりでもいられん。
  出来る準備はしておこう。
  出来ることもさして多い訳でもないが)」

<矢種の確認、弓の状態確認、
 自分と周囲の状況確認、
 それから一応敵と戦う為の考察。
 異能もなしに戦える気はしないが
 何事も気持ちに振り回されずに
 一度はしっかり考えておくべきだ。
 逃げ道くらいは見つかるかもしれない>

「どうでもいいけどあのチビまんじゅう、
 肝心な時に限って出てこないな……」


<そんな具合に成鐘が出てくるのを待つ>
1/3 00:26:41
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
<言葉少なに見送る。
 成鐘の姿が扉の向こうに消えても
 寺田はその場から動かなかった。

 確かに一網打尽にされるリスクはある。
 だが今自分だけ生存率を上げたところで
 何ができるだろう? 敵は何らかの手で
 成鐘を追尾しているようにも見える。
 なら自分が囮になってハッチから
 敵を引き離す……という手は使えない。
 成鐘だけが的確に狙われる。
 さりとて敵を奇襲することも、
 実力的な面から見て現実的でない。

 今一番確実な生存方法はあの二人が
 鉢合わせするまで持ちこたえて、
 隙を見て逃げることだ。
 なら自分が一緒に居た方が
 成鐘一人よりも時間稼ぎができる。

 勿論そう都合よく事が運ぶとは限らないが
 それはここを立ち去っても同じこと。
 前も後ろも同じようにリスクがあり、
 この判断の良し悪しは
 もはや結果論でしか語れない。
 寺田にはそう思えた>

1/3 00:15:52
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「遅かったか……。

 (襲ってきたとは言え死ぬのは気の毒だ。
  後で墓でも立てて懇ろに弔ってやろう)」

<このまま謎の男の生存を確認できないなら
 のちのちアンジニティのクソデカシップ付近に
 墓標が立てられるであろう。

 成鐘を静かにおろした>

「……
 気を付けろよ」

1/3 00:06:39
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