【デスアナアフター】Insomnia
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生活補助AI“バトライザー”(942)
サドラ(ENo.1317)
「(似てるって言うか、
必要なもの以外何も無い場所を
突き詰めてくと
自然とこうなるってことかしら)」
<この白色空間には基本的に何も無い。
その場に居る博士や研究員が望んだ時だけ
必要な機材や書類が無から出現する。
今は博士が望まないからか
何も出てくる様子はなかった>
必要なもの以外何も無い場所を
突き詰めてくと
自然とこうなるってことかしら)」
<この白色空間には基本的に何も無い。
その場に居る博士や研究員が望んだ時だけ
必要な機材や書類が無から出現する。
今は博士が望まないからか
何も出てくる様子はなかった>
4/29 03:54:56
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生活補助AI“バトライザー”(942)
サドラ(ENo.1317)
「今日は……
今のところ何とも無いわ」
ウィルソン博士
「グッド」
<サドラは何となく後ろを振り返る。
今くぐった部屋の扉はもう消えていて、
そこには正確な広さも計り知れない
無の白色空間が横たわっているだけだ。
さっき夢で見た空間と似ているな、
とサドラは思った>
今のところ何とも無いわ」
ウィルソン博士
「グッド」
<サドラは何となく後ろを振り返る。
今くぐった部屋の扉はもう消えていて、
そこには正確な広さも計り知れない
無の白色空間が横たわっているだけだ。
さっき夢で見た空間と似ているな、
とサドラは思った>
4/29 03:47:59
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生活補助AI“バトライザー”(942)
ウィルソン博士(ENo.1317)
「こんにちは、SAE-1」
<部屋の扉を開けた先は
博士の居る空間に直通していた。
廊下とかホールとか、
そういう通り道はここには無い。
いや本当はあるのかもしれないが、
少なくともサドラの部屋の扉は
「その時行けと命じられた場所」か
「行くことを推奨される場所」以外に
繋がったことはなかった>
「今日は吐き気や気怠さはどうだい?」
<部屋の扉を開けた先は
博士の居る空間に直通していた。
廊下とかホールとか、
そういう通り道はここには無い。
いや本当はあるのかもしれないが、
少なくともサドラの部屋の扉は
「その時行けと命じられた場所」か
「行くことを推奨される場所」以外に
繋がったことはなかった>
「今日は吐き気や気怠さはどうだい?」
4/29 03:42:00
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サドラ(1317)
生活補助AI“バトライザー”(ENo.942)
「もちろん。
いつでもお望みのものを
お出しします。
ただ、
今はウィルソン博士がお呼びです。
起きたらすぐ来るようにと。
あなたの不思議な夢について
訊きたいことがあるようです。
起床剤<モーニングチップス>を服用し、
すぐに部屋を出てください」
いつでもお望みのものを
お出しします。
ただ、
今はウィルソン博士がお呼びです。
起きたらすぐ来るようにと。
あなたの不思議な夢について
訊きたいことがあるようです。
起床剤<モーニングチップス>を服用し、
すぐに部屋を出てください」
4/29 03:29:42
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生活補助AI“バトライザー”(942)
サドラ(ENo.1317)
「……。寝顔がにやけてた?」
AI“バトライザー”
「はい」
サドラ
「……
お腹空いたわ。喉も乾いた」
AI“バトライザー”
「はい」
サドラ
「……
お腹空いたわ。喉も乾いた」
4/29 03:27:36
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サドラ(1317)
生活補助AI“バトライザー”(ENo.942)
「おはようございます、サドラ。
本日は良い夢を見ていたようですね。
居住162日目にして初めてのことです。
おめでとう」
<拍手のSEが流れる>
本日は良い夢を見ていたようですね。
居住162日目にして初めてのことです。
おめでとう」
<拍手のSEが流れる>
4/29 03:25:21
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生活補助AI“バトライザー”(942)
サドラ(ENo.1317)
<壁に出現したスピーカーサインに目を向ける。
ここではほぼ唯一のサドラの話し相手、
対象者の生活を様々な面から
サポートする対話型AIだ。
サドラはため息交じりに「そう」とだけ返答した>
ここではほぼ唯一のサドラの話し相手、
対象者の生活を様々な面から
サポートする対話型AIだ。
サドラはため息交じりに「そう」とだけ返答した>
4/29 03:24:18
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サドラ(1317)
生活補助AI“バトライザー”(ENo.942)
「その物品の安全検査は完了しています。
爆発物として機能し得る構造を有しているものの
即時の危険性はないと判断されたため、
ウィルソン博士より私物として所有する許可が下りました」
爆発物として機能し得る構造を有しているものの
即時の危険性はないと判断されたため、
ウィルソン博士より私物として所有する許可が下りました」
4/29 03:16:50
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生活補助AI“バトライザー”(942)
サドラ(ENo.1317)
<それもそのはずだ。
サドラの探し物は壁に飾られていた。
重力棚<エアスタンド>の明滅がなければ
その存在に気付くのがもう少し遅れただろう>
サドラの探し物は壁に飾られていた。
重力棚<エアスタンド>の明滅がなければ
その存在に気付くのがもう少し遅れただろう>
4/29 03:07:31
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生活補助AI“バトライザー”(942)
サドラ(ENo.1317)
<毛布の下を手探りで確かめるが、
ベッドの感触だけが指先に返ってくる。
煩わしくなって毛布を退かしても
やっぱりそこには何も見当たらなかった>
「……」
ベッドの感触だけが指先に返ってくる。
煩わしくなって毛布を退かしても
やっぱりそこには何も見当たらなかった>
「……」
4/29 03:03:23