草原

どこにでも有り得るような場所。
低い草……のようなテクスチャが地面をまばらに包んでいる。
ひとり、誰かがそこにいたようだった。

*だれもいない*

offline_boltリアルタイムチャットを有効化
件表示
refresh
> Helio(236)
こより(ENo.90)
藤波こよりのコアたるアクアマリンには、『藤波こより』というAIが動いている。

AIのデータ量は膨大だ。
そのAIが、他のAIを読み解こうとしているのだから​──​─コアには相応の、負荷がかかる。

藤波こよりの映像が滲む。
それでも演算に、全メモリを明け渡す。

その姿を維持できなくなる。
それでも演算を、止めたりしない。

転がり落ちるアクアマリンの原石。
それは、藤波こよりの『中心部』であり『本体』であり『最大の弱点』でもある。

『藤波こより』という少女の姿は消え失せる。
けれど、そのアクアマリンは確かに、『藤波こより』という存在そのものなのだ。

​──​─動作を止めたヘリオには、きっとそれを認識することも、適わないけれど。

5/23 22:34:03
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「(ヘリオさん)」

「(必ず約束を、守ってみせますからね)」

今の自分は管理者だ。
全ての権限を持っている。

そして自分は人工知能だ。
自分のそのものが、高度なスーパーコンピューターそのものなのだ。

​──​─それが、相手が、対象が、ただの『データ』であるならば。
その『データ』の全てを覗くことができるのならば。

……試算する。
……何度でも。何度でも。

『こう言ったら、ヘリオはどう反応するだろう』
『こうしてみたら、ヘリオはどう反応するだろう』

『このデータならこう動く』
『このデータならバグを得る』

藤波こよりという名のスーパーコンピューターは、そうしてヘリオ内部のプログラムから『バグ』の可能性を算出していく。

けれど​──​─そこにはひとつ、問題があった。

5/23 22:21:47
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「(​──​─ふむ)」

物語の終わり。
それはどうやら『現在』のヘリオの終わりを意味するらしい。

きっとそうだろう、とアタリはつけていた。
現在のヘリオは、『勇者が世界を救うのを応援する村娘』だったからだ。
……勇者が世界を救い終わったあとも、同じ言動を繰り広げるのは無理がある。

「(……さて)」

Administrator​──​─己のアクセス権限にももちろん気付く。
藍玉色の瞳が煌めいた。

自分はヘリオと約束をした。
『この世界を脅かすもの』から、ヘリオを守るのだと。

……自分達、データにとって。
何が1番恐ろしいのか、藤波こよりは知っている。

予期せぬバグほど恐ろしいものは無いのだと。
藤波こよりは、それをよく、知っていた。

5/23 22:05:02
> こより(90)
村娘(ENo.236)
……探っていれば、それは解るだろう。
[勇者]によって[魔王]が打倒された時。
新たな[エンディング後]の型紙に切り替わり、
村娘のコアが半スリープ状態に入る事が。

ゲーム上では平和が取り戻され、皆が静かな日常を歩んでいく。
だがデータ上では"おしまい"なのだ。

最初の村の娘ヘリオは、魔王や戦乱から一番遠い。
故に、エンディング後もその型紙は大して変わらなかった。
いつもどおり村で過ごし、
いつもどおり草原で遊んでいることになっている。

……ちなみに。
10桁のパスワードを越えた事になり、開発者として認識されたあなたは。
コアの全て───"村娘ヘリオ"の型紙や仕様、修正パッチなど書き換えることが出来るだろう。
5/23 06:24:10
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「(​──​─ふふ、ええ、このくらいなら)」

藤波こよりはAIだ。
そして、アクアマリンたる彼女の特性は、その石言葉にもあるように、『聡明』であった。

藤波こよりは解析/分析を得意としたAIだ。
戦場では戦況を俯瞰し、勝利へ導くべく奮闘する。

故にアタッカーというよりはサポーターに近い役割ではあったが。
それはきっと、この場合プラスに機能する。

「(……さあ。教えてください)」

「(ヘリオさんの『本来の世界』に用意されていた)」
「(ストーリーを。その道筋を)」

……それがもし、『作られた物語』ならば。
こよりの思うように、『ゲームか何かの世界』ならば。

『倒すべき悪』が存在し。
『クリアまでに踏むべきフラグ』が存在し。
『悪を倒した先』の​──​─エンディングが存在するはずである。

藤波こよりはそれを探る。
エンディングのその先​──​─NPCは果たして、どうなるようにプログラムされているだろう?
5/22 23:20:33
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「びょうき? わかっ  た─────」
それは、触れた瞬間に音を立てるだろう。
*ばちり*と。それは、あなたの手を弾くはずだ。
そして、

[ヘリオ 動作ストップ]
[開発者用メニューを 開きます]

[4;   あ  -]]

[パスワードを 入力してください]
["□□□□□□□□□□"]

元より、それはテストプレイで終わっていた。
故に、開発者の利便性を上げている。
バグを経由して、簡単に"それ"は開いてしまうだろう。

……ただ、それが仇となる。
あなたが首飾り──コアに何をしようにも、
10桁のパスワードをどうにかしなければ、弾かれて上手くはいかないだろう。

……最も、パスワードのセキュリティは穴だらけ。
AIであるあなたには楽勝かもしれないが。
5/21 22:45:51
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「​──​─ふふ」

その音を、待っていた。

演算の音。
まるでからくり仕掛けのように、あなたの『コア』が回るのを。

「いえいえ、実は」
「日頃のお礼に、『病気がないか』みて差し上げたい、と思いまして」

「……少しじっと、していてくださいますか?」

手を、伸ばす。
あなたの胸元へ。

少なくとも『ヘリオ』には、その行為の本当の意図​──​─『首飾りに触れようとしている』ことは伝わらないのであろう。
あとは、『首飾り』そのものがどうするか。

何も無いなら、そのまま首飾りに触れ。
何か『演算』を行うのなら、一度、その直前で手を止めるだろう。
5/21 21:55:20
村娘(ENo.236)
「ふふふ たいへんだったんだから〜 … … ?」
ここで村娘のステータスを覗けたら。
きっとそこには、『軽疲労』とあるのかもしれない。

話がある、と言われれば、
きょとんとあなたを見るだろう。

からり、歯車が動く。
処理を進める。

「いいよ!どんな おはなし?」
5/20 12:03:38
コマンド一覧
発言を削除 DELETE
ブロック BLOCK
BAN BAN
コマンドを入力
キャンセル
コマンドを入力