草原

どこにでも有り得るような場所。
低い草……のようなテクスチャが地面をまばらに包んでいる。
ひとり、誰かがそこにいたようだった。

*だれもいない*

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> Helio(236)
こより(ENo.90)
「はい!ではこちらをご覧ください」

ポケットからひとつ、小石を取り出す。
傍目には、何の変哲もない小石だ。

「タネも仕掛けもありません。ですが」

小石を右手で握り込む。
得意げに目を閉じて、何やら唱える。

「ちゃらりらりら〜♪」

口ずさむのは、手品といえばお馴染みのあの曲。
ワンフレーズ歌い切ったところで、ぱっと、その手を開く。

その手の中にあったはずの小石はどこかに消えて。
代わりに、絶妙に可愛くないウーパールーパーのキーホルダーが現れた。
……絶妙に可愛くない。
5/12 10:48:26
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「えへ へ〜」
満足気に撫でられる村娘。
……ぴよん、と首飾りから音が出た。
ほんわかとした、好感度が上がっていそうな音だ。

「わかった! ちゃーんと みてるわっ」
へにゃへにゃになってしまいそうだったが、
ぱちりと目を開け、あなたを見つめている。

首飾りは、相も変わらず光を放っていた。
5/12 09:45:36
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「ふふー、おまかせください!ヘリオさんはいい子いい子、ですね〜っ」

なんて言いながら手を伸ばす。
何事もないならば、その頭を優しくぽふぽふと撫でるだろう。

「じゃあ、そんないい子のヘリオさんに、『手品』を見せてあげましょう!」
「魔法と同じかどうか、見てみてくださいね?」

こうする間にもデータは蓄積されていく。
あなたの一挙一動。
あなたの『型紙』にできること、できないことを、蓄積していく。

既に蓄積された『できないこと』の中に、『首飾り』の話が存在していた。
『できない』から『してはいけない』のかを探っている。
5/11 22:25:08
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「わあっ やったー!ほめて くれるの?
それじゃあ あたま なでて ほしいなあ〜」
にこにこと満面の笑みになる村娘。
手品、と聞くと目を丸くしていた。

「… … てじな?なあに それ!」
「まほう と おんなじやつ?」
根幹に触れてこないことは、"首飾り"にとっては都合がよかった。
余計なバグを引き起こさないからだ。
かりからと小さく鳴り、処理を続ける。

データの積み重ね。
型紙通りのデータ。
村娘は、あなたがデータである事実にすら気が付かない。
出会うべき[勇者]はひとりのみ。人を見分ける機能はついていない。

道筋の決まった会話を元に、フラグを立てては回収する。
それが出来れば、何だってよかった。
5/11 07:22:48
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「まあ!怪我を治す魔法の材料……ふふ、素敵なお花なんですね」

「ちゃんとお勉強して、ヘリオさんもえらいです。あとで沢山褒めてあげなければなりませんね?」

あなたの手元の邪魔はしまいと、そんなことを言ってみる。

「残念ながら魔法はからっきしで。あ、でも『手品』はできますよ」
「ヘリオさん、『手品』は知っていますか?」

そこに『自我』がないことを理由に、こよりは態度を変えたりしない。
こよりはあなたと『同類』なのだ。多少の違い程度、気にしない。

そもそもの話。
こよりの『心』すら、データなのだから。
ただ『会話』を試行する。それそのものが、こよりにとって大変意味のある行為なのだ。

あなたがどうかは分からない。
けれど藤波こよりは、『会話』で『心』を模倣して、こうして存在をしているのだった。
5/10 23:26:56
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「えっへへへ あたしが たくさん おしえてあげるー。ぬけだしてても おはなし きいてるんだよ?」
「えとねえ えっとねえ… … [フィトのはな]は しろ まほう!」

「ケガを なおしたり… … からだを げんきにしたり!そういうまほうを みにつけるのに ひつよう なんだって」

「[こよりちゃん]さんは まほう できる?」
「ここから ひがしに いったところで おしえてもらえるんだって!どうぐやの おにいさんが いってたんだ」
あなたが村娘に何を感じても、村娘から何かを知り得ても、
その心が村娘に届くことは無い。
想い《手紙》があったとて、受け皿《ポスト》が無ければ届かないのだ。
……決して。

村娘は、うでわを作っている。
5/10 22:55:57
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「まあ!フィトのはな、ですか!……ふふ、あまり詳しくなくてすみません」

「まほう……もあまり詳しくないんです。どのような魔法の材料になるんでしょうか?」

あなたの手元に視線を落としながら、しかし何事も無かったかのように話を続ける。

藤波こよりはデータだ。
しかし『決められた道筋を辿る』簡単なデータではない。
それは、藤波こよりが『これまでたくさんのやり取りを経てきたから』こそ、そうなり得たのだと言える。

話題を作る。選ぶ。
話す。喜怒哀楽を作る。

人の真似事を続ける自身が、自我を持たないあなたとの交流で得ることの出来るもの。
それを知ろうとする。

藤波こよりの本分は、『知ること』だからだ。
5/10 22:22:36
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「えへ、よろしく!」
気が付いて当然だ。
村娘は、間違いようがなく【NPC】なのだから。
ただ、他のものとは違い、少しだけ反応範囲が──イベントが多いだけなのだから。

「えっとね… … おはな いりの やつ!」
「これね [フィトのはな] って言うのよ。
[くろヘビ]の どく にきく やくそうで  まほうの ざいりょうに なるんだって!」

同じバグを繰り返さぬよう、簡単な学習は成されているらしい。
村娘の手の中には、白い花が混ざった、作り途中の腕輪があった。
……村娘が手を動かしても、腕輪は変化がないのだが。
5/10 20:19:11
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「…………」

一瞬無言になった。笑顔だ。

こよりの世界にもサブカル文化は存在する。
ゲームやアニメ、漫画はみんな大好きだ。

だから、さすがにそろそろ気付いている。
RPGのNPCのようなあなたの言動に、気付いているのだ。

「はい!改めてよろしくお願いしますね、ヘリオさん」

気付いた、上で。
いやもしかしたら、気付いているからかもしれない。
……名前の訂正は、しなかった。

「まあ、楽しみです!ふふ、今度はどんな腕輪を作ってくださるんですか?見せてください」

あなたの手元を、覗き込もうとする。
5/10 14:00:35
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「… …」
*ぴこん*と電子音。
首飾りが淡く光り、また静かになった。

「[こよりちゃん]さん?すてきな なまえ!」
ちゃんさん。訂正した方が良さそうだが……。

「おめかし… …!そんな おじょうさまじゃ ないのよっ」
「ふふふ でも うれしい… … じゃあ あたしのうでわで あなたをいっぱいに してあげる!」
ご機嫌でその場に座り込み、動作を開始し始める。
今回は腕を伸ばし、花を摘もうともしていた。
5/10 07:11:38
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「おや。私のお名前ですか?」
「私はこよりちゃんです。どうです?かわいいお名前でしょう?」

ドヤ。
続くあなたの言葉に、自分の左腕を見て。

「ええ、はい。ヘリオさんに会うために、おめかしをしてきたんです」

なんてくすくす、そう笑う。

「また作ってくださるんですか?こうして私はヘリオさんに、オシャレさんに刺せられてしまうわけでしょうか!」

大袈裟に喜んでみせた。
5/9 23:02:41
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「そっか!でも ゆうしゃさまは ゆうしゃさまで おうじさまは おうじさま … …」

「… … よく わかんなく なっちゃったわ!」
「ゆうしゃさまの [なまえ] とかで よべば いいのかなあ  うーん」
難しい顔をしてみたり、はたまたへにゃりとした笑顔になってみたり。
そうしていると、目線がふらりとあなたの手首へと向かった。

「… … わ!  うでわ つけてくれてるの?
うれしいっ えへ… …」
「ねえねえ あたらしいの いる?  いくつでも つくったげるわ」
5/9 21:58:42
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