草原
どこにでも有り得るような場所。
低い草……のようなテクスチャが地面をまばらに包んでいる。
ひとり、誰かがそこにいたようだった。
*だれもいない*
低い草……のようなテクスチャが地面をまばらに包んでいる。
ひとり、誰かがそこにいたようだった。
*だれもいない*
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Helio(236)
こより(ENo.90)
「まあ。こんなにたくさん。……ふふ、ありがとうございます」
こよりは知っている。
そこにあるのは、『いろんな花を探した』という結果のみであり、過程なんてものは『データ上』にしか存在しないことを。
それでも礼を言ったのは、彼女がそのデータを持つ限り、『いろんな花を探した』ことは彼女の中では真実以外の何物でもないからだ。
「……実は、私からも少し、お話がありまして」
「もしよければ、お付き合いくださいませんか?」
こよりは知っている。
そこにあるのは、『いろんな花を探した』という結果のみであり、過程なんてものは『データ上』にしか存在しないことを。
それでも礼を言ったのは、彼女がそのデータを持つ限り、『いろんな花を探した』ことは彼女の中では真実以外の何物でもないからだ。
「……実は、私からも少し、お話がありまして」
「もしよければ、お付き合いくださいませんか?」
5/20 10:17:55


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Helio(236)
こより(ENo.90)
「こんにちは、ヘリオさん」
「お変わりなさそうで、何よりです」
鼻歌を中断。
にこりと笑って、その声は、まるで唄うように軽やかだ。
「お変わりなさそうで、何よりです」
鼻歌を中断。
にこりと笑って、その声は、まるで唄うように軽やかだ。
5/19 09:18:55
