こよりのメンテナンスルーム
病室を彷彿とさせる無機質なベッドに白い壁、天井。
何に使うのかよく分からない、見たことも無い仰々しい機械が反対側の壁に並んでいる。高そうだ。
何に使うのかよく分からない、見たことも無い仰々しい機械が反対側の壁に並んでいる。高そうだ。
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Helio(236)
こより(ENo.90)
「ははあ、フラグ……なるほど、あの力はそう管理されていたんですね」
頷く。
ベリオの内部を解析したが、AIとしてのデータ以外は手付かずのままだったようだ。
「また内部データをいじれば、フラグの管理については必要なくなることもあるかもしれませんが……」
「ちゃんとこまめにバックアップ、取ってくださいね?」
「……安定している私ですら、2週に1度、バックアップを行っています。ヘリオさんはもう少しこまめに……なんて、ふふ、少し保護者ヅラが過ぎますかね?」
頷く。
ベリオの内部を解析したが、AIとしてのデータ以外は手付かずのままだったようだ。
「また内部データをいじれば、フラグの管理については必要なくなることもあるかもしれませんが……」
「ちゃんとこまめにバックアップ、取ってくださいね?」
「……安定している私ですら、2週に1度、バックアップを行っています。ヘリオさんはもう少しこまめに……なんて、ふふ、少し保護者ヅラが過ぎますかね?」
6/9 21:06:03
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Helio(236)
こより(ENo.90)
「ふふ、そうですね。……私には、『これ』を操作できる、プログラムがインストールされているわけですけれど」
「……ヘリオさんにプログラムをインストールする……というのは些か、難しそうです」
なにぶんここはただのメンテナンスルーム。
……プログラムそのものは置かれていない。
「ちなみに……そういえば」
「ヘリオさんは、『装備品を授ける』キャラクターでしたけれど」
「その『能力』は未だ健在なのでしょうか?」
腕輪は2つとも、『ヘリオが作り出した』ものだ。
ゲームそのものが存在しない上でも行えた以上、『あの草原』か『ヘリオ』のどちらかに『腕輪を生み出す』プログラムがなされているのではないかと。
訊ねてみる。
「……ヘリオさんにプログラムをインストールする……というのは些か、難しそうです」
なにぶんここはただのメンテナンスルーム。
……プログラムそのものは置かれていない。
「ちなみに……そういえば」
「ヘリオさんは、『装備品を授ける』キャラクターでしたけれど」
「その『能力』は未だ健在なのでしょうか?」
腕輪は2つとも、『ヘリオが作り出した』ものだ。
ゲームそのものが存在しない上でも行えた以上、『あの草原』か『ヘリオ』のどちらかに『腕輪を生み出す』プログラムがなされているのではないかと。
訊ねてみる。
6/6 21:31:26
こより(ENo.90)
「ふふー、はい!その通り!」
ポケットを漁る。
ちゃり、と硬いもの同士がぶつかる音が僅かに聞こえる。
「ここに〜、何の変哲もない、小石がひとぉつ、ございます」
「ちゃらりらりら〜♪」
また茶番が始まった。
けれど今度は、握りこまずに小石をあなたに見せたまま。
小石の周りに低解像度のポリゴンが形成されていく。
徐々にその形は詳細に変化し───現れたのは、見覚えのありそうなキーホルダーだ。
桃色のウーパールーパー。
それにしても絶妙にかわいくない。
「……仕組みは『私自身』と同じです。外見情報、素材、香りなどを読み取って、3Dモデルとして機能させようとしています。……多少、読み込みと書き出しに時間がかかるのが難なんですけどね」
ポケットを漁る。
ちゃり、と硬いもの同士がぶつかる音が僅かに聞こえる。
「ここに〜、何の変哲もない、小石がひとぉつ、ございます」
「ちゃらりらりら〜♪」
また茶番が始まった。
けれど今度は、握りこまずに小石をあなたに見せたまま。
小石の周りに低解像度のポリゴンが形成されていく。
徐々にその形は詳細に変化し───現れたのは、見覚えのありそうなキーホルダーだ。
桃色のウーパールーパー。
それにしても絶妙にかわいくない。
「……仕組みは『私自身』と同じです。外見情報、素材、香りなどを読み取って、3Dモデルとして機能させようとしています。……多少、読み込みと書き出しに時間がかかるのが難なんですけどね」
6/6 09:11:23