こよりのメンテナンスルーム
病室を彷彿とさせる無機質なベッドに白い壁、天井。
何に使うのかよく分からない、見たことも無い仰々しい機械が反対側の壁に並んでいる。高そうだ。
何に使うのかよく分からない、見たことも無い仰々しい機械が反対側の壁に並んでいる。高そうだ。
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Helio(236)
こより(ENo.90)
「……ええ。おやすみなさい、ヘリオさん」
小さく小さく、ささやかにそう呟いて。
駆動する機械と歯車の音の中、あなたを見つめていた。
「(………アクアマリンは)」
自らの核石たるその青い宝石は、藤波こよりにとってただの『CPU』以上の意味を持っている。
「(……『母性』もまた『愛情』でしょうか。だとしたら、私が『愛情』を得ることのできた、その先は)」
同期と呼べる『検体』たち。
その中でも扱いの特別な自分。
……藤波こよりは。
『愛』のデータ化のためだけに、今も『生かされて』いる。
それだけが今。
藤波こよりの、『生きる』意味なのだ。
→
小さく小さく、ささやかにそう呟いて。
駆動する機械と歯車の音の中、あなたを見つめていた。
「(………アクアマリンは)」
自らの核石たるその青い宝石は、藤波こよりにとってただの『CPU』以上の意味を持っている。
「(……『母性』もまた『愛情』でしょうか。だとしたら、私が『愛情』を得ることのできた、その先は)」
同期と呼べる『検体』たち。
その中でも扱いの特別な自分。
……藤波こよりは。
『愛』のデータ化のためだけに、今も『生かされて』いる。
それだけが今。
藤波こよりの、『生きる』意味なのだ。
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6/11 14:02:13
こより(ENo.90)
「ふふ、そうかもしれません。私のお母さんも、私に何かあると血相を変えてデータの心配をしていましたし」
似通った部分はあるのだろう。
……そう思うと少し、嬉しくはあった。
「はい、どうぞ。お疲れ様です、ヘリオさん」
そういえばベッドは1つだ。
……まあヘリオは小さいし、自分があとから眠るスペースくらいはあるだろう。
なんてたかをくくる。
似通った部分はあるのだろう。
……そう思うと少し、嬉しくはあった。
「はい、どうぞ。お疲れ様です、ヘリオさん」
そういえばベッドは1つだ。
……まあヘリオは小さいし、自分があとから眠るスペースくらいはあるだろう。
なんてたかをくくる。
6/10 09:48:01