月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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> ソルス(441)
「私の場合はそういう風に育てられたのもある。……お前はこの森について詳しいようだが何か見たりなどはしてないのか。私の様な存在でもない限り、何かしら見るのだろうと私は推測するのだが」

 歩けば迷いなくついて行く。

「食べたりしない。安心してくれ。蝶々が案内人か。幻想的だな。……案内するだけの知性があるのか?
 どこかしらには似たような人は居るのだろう。戦争があれば特に。その者の感情は私には分からないが、私は大変だとは思ったことはない。それが普通だった」

 感情無く言いながら蝶々に指を出してみるだろうか。

D.W.P.U-76、これが私の本当の名前だ

 そう言い切る。これが名前だと。人に付ける名前とは思えない。まるで識別番号の様な音だ。

「初めにこの名を人に名乗った時、信じられない顔をされたものだ。ラー・トリーズは人の前で名乗る為に作った名前だ」
2/22 04:23:41
(ENo.441)
「出てこない、か…そういう人もいるのだな…
でもどのみちこの森に惑わされていないなら良かった…」

そう聞けばふと浮かぶのは自身の不安。もしかして、あんなにも、大切な、大切な人を亡くしたのに、見えないのは…
などと。幻でも、惑わす為でも良いから見たい人がいるのに。
軽く先導するように足を向けながら。

「食べられる、かもしれないがこの子達は案内人でもあるんだ。多めに見てあげてくれ。
…ああ、でもそんな感じの人を俺は…でも、生きる為…だった…。ラー、アンタは大変だったのだな…きっと俺の想像のつかないほどに…」

表情なく告げる様子に、 通常ならばその状況に、そうしないといけない事に感じる事は何かとあるはず…というのは常識の範囲のこと、そう…生存の為、それ以上もそれ以下もないのだ。

「いや、淀んだのはその…」

自身の名前がふと思い出せなかった。自身に近い存在、それらがソルスというなであってもその名が自身の名である自覚が日に日に薄くなっていっているから…などと言えずにくちごもるが、言葉の中にまばたき。

「もう1つの…名前?真名か何かか…?」
2/22 03:59:04
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