月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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> ソルス(441)
「……。ふむ、見えない、か」

 ラーは考えるような仕草をしている。

(彼の通る景色は歪んでは戻る。感情を排除しているようには到底見えない。……既に見せられているという可能性は一つとして考えられるか。私にも見える森。その裏側は。そして、案内人と言われる蝶々の存在……、この森は考える事が多すぎる。動物が寄ってこない原因もそこにありそうだ)

 そして、指に蝶々が止まれば観察をするだろうか。生きているか、何かしら感覚で感じ取れないかと。

「案内人を食べてしまうのは問題がある。ああ、キレイだ。気落ちすると寄ってくるのか。可愛い生き物なのだな」

 そう聞かれ、受け答えをする。ラーが本当に思っているのかは定かではない。表情も声も感情の色が無い。

「ああ。そうか、ならば私はラーと名乗ろう。私が所属していた場所でしか呼ばれなかった。さっきの名前は。
 馴染むも何も物心ついた時からの生活だ。不満も何もない、が……まあ、そうなのだろうな。他の者から見たら私の生き様は異質なのだろう」
2/22 05:38:04
ソルス(ENo.441)
「……見え…るはず、なのに…そう…だけど…俺は、俺は、見えないんだ。
本当は、大切な物があるなら…皆、見えるはずなのに…俺だけ…どうやっても見えないんだ…」

肩を落として歩くソルスの通る跡は景色が歪んでは戻ってを繰り返している。

「ふふっ、食べて良い物ではないとすぐ分かってくれたからそう言ってくれると思った。キレイだろ?頭が良いんだ、実際…人が落ち込んでたりしたら肩に止まったり…可愛いんだ」

そういう最中にも出した指にチョン、と休憩するように停まる蝶々。その光景は微笑ましい、がソルスは難しい顔をしていた。
聞けば聞くほどその環境は決して良い…どころか人としてまるで扱われていない様なその名といい、そういう風に育てられという言葉といい──
思わず言葉が上手く出なくなる。それが当然に、普通になって良いものかと、良い悪い以前に、最早彼女にとっては…なのだが、しかしソルスは鮮緑を薄く伏せる。

「そう…か。それもアンタの名前…でも、そうだな俺もラーと呼ばせて頂きたい。良い名前だと思うからさ…
…アンタ自身そういう生き方に馴染んでしまったのだろう…ああしかし…それは…俺から見たらあまりに…あまりに…」
2/22 05:17:24
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