バー『異世界交差点』
◆様々な世界につながっている不思議なバー。色々な世界からのご来店をお待ちしています。
『バーテンダーがグラスを磨いている。静かな店内は落ち着いた雰囲気だ。オーナーはあまり現れないらしい』
※1BP=300円。各世界の通貨に換算してお支払いを。
※メニューにないものも作れます。お気軽にお声かけください。
※ノンアルコールカクテルもお作りします。
オーナーはたまに顔を出すようだ。
『バーテンダーがグラスを磨いている。静かな店内は落ち着いた雰囲気だ。オーナーはあまり現れないらしい』
※1BP=300円。各世界の通貨に換算してお支払いを。
※メニューにないものも作れます。お気軽にお声かけください。
※ノンアルコールカクテルもお作りします。
オーナーはたまに顔を出すようだ。
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アルド・スキアヴォーネ(71)
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
「ええ、また来ます」
彼女はこの店をいたく気に入ったようだった。静謐さはそのままに、しかしさきほどまでの頑なさはなく。バーテンダーのまとうほどよい苦さといった雰囲気も好ましかったようで、律儀にも一礼すると店を後にしたのだった。
――近いうちにまた顔を出すこともあるだろう。
彼女はこの店をいたく気に入ったようだった。静謐さはそのままに、しかしさきほどまでの頑なさはなく。バーテンダーのまとうほどよい苦さといった雰囲気も好ましかったようで、律儀にも一礼すると店を後にしたのだった。
――近いうちにまた顔を出すこともあるだろう。
11/23 20:05:59
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド(ENo.71)
「これは、お気遣いありがとうございます」
バーテンダーは苦笑いをして頬を掻いた。自分の事を話すというのは、誰であろう難しいものだ。改まったそれは、とくに。
「いいえ、わたくしは何も。よくいらっしゃってくださいました」
空になったグラスはいつもバーテンダーにとって誇らしいものだ。静々と彼女の言葉が滴り落ちるのを聞いて、これはにっこりと笑みを浮かべた。
「またどうぞ、いらしてください。お待ちしております」
彼女は夜を溶かすような白だ。陶磁器のようだ、という感想を抱きこれは立ち去る姿を見送った。
……店を開いてから初めてメニュー表にある対価を受け取った。これはオーナーに預けねかればならない。バーテンダーは帳簿に目くばせし、さきごろの出会いに今暫し浸ってみるのだった。
バーテンダーは苦笑いをして頬を掻いた。自分の事を話すというのは、誰であろう難しいものだ。改まったそれは、とくに。
「いいえ、わたくしは何も。よくいらっしゃってくださいました」
空になったグラスはいつもバーテンダーにとって誇らしいものだ。静々と彼女の言葉が滴り落ちるのを聞いて、これはにっこりと笑みを浮かべた。
「またどうぞ、いらしてください。お待ちしております」
彼女は夜を溶かすような白だ。陶磁器のようだ、という感想を抱きこれは立ち去る姿を見送った。
……店を開いてから初めてメニュー表にある対価を受け取った。これはオーナーに預けねかればならない。バーテンダーは帳簿に目くばせし、さきごろの出会いに今暫し浸ってみるのだった。
11/22 23:27:48
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アルド・スキアヴォーネ(71)
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
「……ふふ、気にしないで。私も自分のことを話すのは得意ではないもの。ええ、ええ。そうね――『たくさん』。それが聞けたのなら、なによりのこと」
無理強いをする理由はない。それでも応えてくれた相手に、敬意を払うべく静かに頷いて――彼女は満足そうにグラスを空にした。
「ありがとう。素敵な時間でした」
ぽつりぽつりと言葉の雨が落ちたのち。緩やかな時間はたしかに過ぎて――立ち上がる。
ふわりと裾を払い、白い指から硬貨が差し出された。4BP。
無理強いをする理由はない。それでも応えてくれた相手に、敬意を払うべく静かに頷いて――彼女は満足そうにグラスを空にした。
「ありがとう。素敵な時間でした」
ぽつりぽつりと言葉の雨が落ちたのち。緩やかな時間はたしかに過ぎて――立ち上がる。
ふわりと裾を払い、白い指から硬貨が差し出された。4BP。
11/22 22:19:18
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド(ENo.71)
バーテンダーは苦笑いを溢した。
「すみません、自分のことは話し慣れないもので」
彼女が興味を持ってくれるのは嬉しいが、“これ”はあまり自分の話をしたことがない。憚られるものもあったせいだが、こういった職業をすると聞き手を期待されがちだ。
「えぇ、たくさん」
問いかけには微笑を持って答える。これの脳裏には様々な人々の顔が浮かんでいる。
彼女がグラスに目を向けている少しの間、他愛ない話をぽつぽつとするのだろう。
「すみません、自分のことは話し慣れないもので」
彼女が興味を持ってくれるのは嬉しいが、“これ”はあまり自分の話をしたことがない。憚られるものもあったせいだが、こういった職業をすると聞き手を期待されがちだ。
「えぇ、たくさん」
問いかけには微笑を持って答える。これの脳裏には様々な人々の顔が浮かんでいる。
彼女がグラスに目を向けている少しの間、他愛ない話をぽつぽつとするのだろう。
11/21 21:08:37
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アルド・スキアヴォーネ(71)
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
「遠くに――」
聞き手に回ることが多いであろう、バーテンダーの話に、興味深そうにグラスを傾ける手を止めた。
迷っているというよりは、難しい。そういった事情があるのだろう。彼女は話を急くことをしなかった。代わりに一言、
「得られるものは――ありましたか?」
そう聞いてみた。
「ふふ」
付け加えられた言葉には吐息だけで笑って、しばしキールロワイヤルの色を楽しんでいた。
聞き手に回ることが多いであろう、バーテンダーの話に、興味深そうにグラスを傾ける手を止めた。
迷っているというよりは、難しい。そういった事情があるのだろう。彼女は話を急くことをしなかった。代わりに一言、
「得られるものは――ありましたか?」
そう聞いてみた。
「ふふ」
付け加えられた言葉には吐息だけで笑って、しばしキールロワイヤルの色を楽しんでいた。
11/21 00:09:00
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド・スキアヴォーネ(ENo.71)
「そうですね……遠い所へ行きました」
バーテンダーは考えるように少し手を止めた。顎を撫でる。自分の話をするのも妙な気持ちだが、求められている視線を感じた
”これ”は話すことにした。
「わたくしは小さな島の生まれで、外を知らなかったのですが――様々な人が居るところへ行きました。縁に恵まれ、自分を見つめなおす機会にもなりました」
抽象的な物言いだ。言葉にするのが難しい、と言った様子だろう。だが、変わった客がいるのも面白い。分かり合えぬものが居るのも。
困ったように笑いながら、悪くないですね、と最後に言い添えた。
バーテンダーは考えるように少し手を止めた。顎を撫でる。自分の話をするのも妙な気持ちだが、求められている視線を感じた
”これ”は話すことにした。
「わたくしは小さな島の生まれで、外を知らなかったのですが――様々な人が居るところへ行きました。縁に恵まれ、自分を見つめなおす機会にもなりました」
抽象的な物言いだ。言葉にするのが難しい、と言った様子だろう。だが、変わった客がいるのも面白い。分かり合えぬものが居るのも。
困ったように笑いながら、悪くないですね、と最後に言い添えた。
11/19 21:47:33
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アルド・スキアヴォーネ(71)
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
「まあ。どんな旅を?」
少し興味を示すようにグラス越しの瞳がつ、と動いた。声の響きも穏やかだ。
旅、と一口では言ったが、己の歩んできた道は冒険や旅行とは異なるものだったから、純粋に話を聞きたいというのもあった。
金髪の男性客には返す表情に困ったようで、小さな会釈で挨拶を返すに留めたものの。
「ありがとう。変わったお客様も――いるようだけれど。ええ、でも。悪くないものです」
――特に気分を害した様子はなく、グラスを傾ける指先が時折寛いだように浮いた。
少し興味を示すようにグラス越しの瞳がつ、と動いた。声の響きも穏やかだ。
旅、と一口では言ったが、己の歩んできた道は冒険や旅行とは異なるものだったから、純粋に話を聞きたいというのもあった。
金髪の男性客には返す表情に困ったようで、小さな会釈で挨拶を返すに留めたものの。
「ありがとう。変わったお客様も――いるようだけれど。ええ、でも。悪くないものです」
――特に気分を害した様子はなく、グラスを傾ける指先が時折寛いだように浮いた。
11/19 21:05:41
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド・スキアヴォーネ(71)
デスサンドヴァニア(ENo.560)
「にへへへ…。ご明察の通り、私はヒトでもお客さんでもありませんからねぇ…。液体をたしなむ機能はあれど、ヒトらしく振る舞う機能はないのです。」
あなたの声色の変化に気付くと、少女はどこからとなく銅の剣を1本召喚してあなたに差し出そうとする。重さは約2kg。時価にして1400円程度だ。これで勘定とするつもりだろう。
「…出口、どこですかぁ?」
少女はついでに出口の場所を尋ねる。見ればわかるような場所にあっても彼女は気にせず尋ねる。答えなければ壁を破壊して出ていくかもしれない。
あなたの声色の変化に気付くと、少女はどこからとなく銅の剣を1本召喚してあなたに差し出そうとする。重さは約2kg。時価にして1400円程度だ。これで勘定とするつもりだろう。
「…出口、どこですかぁ?」
少女はついでに出口の場所を尋ねる。見ればわかるような場所にあっても彼女は気にせず尋ねる。答えなければ壁を破壊して出ていくかもしれない。
11/18 23:12:42
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド(ENo.71)
「そうですか、自分も少ししたことがあります」
旅と言っても様々だ。現代社会で言う旅行、世界を巡るもの、人生をかけた冒険。そのどれもがその人物にとっての重さを違える。
「ええ、そうなんです。貴女のような素敵な方に来て頂けてよかった。この店も喜んでいますよ」
バーテンダーはほほ笑んだ。彼女はここの雰囲気にとてもよく合っている。奇妙な縁だが、悪いものではない。
「そうなんですか。人と――なるほど、そうでしたか」
此処は人との距離感が広い。誰でも、その距離感を乱すことなく、心地よく過ごせるようオーナーは取り計らっている。この奇妙に嫋やかな女性にもそれが受け入れられたのなら、これほどよいことはない。
「お気に召したようで幸いです」
“これ”は静かに続けたが、声色には確かな満足感があった。お客様が喜ぶのと同じように、バーテンダーも喜びを覚えるのだ。
旅と言っても様々だ。現代社会で言う旅行、世界を巡るもの、人生をかけた冒険。そのどれもがその人物にとっての重さを違える。
「ええ、そうなんです。貴女のような素敵な方に来て頂けてよかった。この店も喜んでいますよ」
バーテンダーはほほ笑んだ。彼女はここの雰囲気にとてもよく合っている。奇妙な縁だが、悪いものではない。
「そうなんですか。人と――なるほど、そうでしたか」
此処は人との距離感が広い。誰でも、その距離感を乱すことなく、心地よく過ごせるようオーナーは取り計らっている。この奇妙に嫋やかな女性にもそれが受け入れられたのなら、これほどよいことはない。
「お気に召したようで幸いです」
“これ”は静かに続けたが、声色には確かな満足感があった。お客様が喜ぶのと同じように、バーテンダーも喜びを覚えるのだ。
11/18 22:43:25
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アルド・スキアヴォーネ(71)
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
「――旅をしていました」
傾く紅色に移る目も、また赤みを帯びて揺れる。その動きもほんのかすかなもので。
「あら――そうでしたか。なら、こんな早くに素敵な店に出会えて良かった。
しばらくは人と関わらずにきたものですから。そろそろ、落ち着いても良い頃合いかと思って。ふふ、人嫌いではないのですけれど、上手く関わるのは苦手」
バーテンダーの距離感に安心するものがあったのか、グラスを口から離すと小さな吐息が漏れた。
そう言えば自分の世界にも機械仕掛けの人形がいたな、と傍らの会話を耳に挟みつつ――指先がカウンターの端をなぞる。
「ええ、良い場所です。気に入りました」
傾く紅色に移る目も、また赤みを帯びて揺れる。その動きもほんのかすかなもので。
「あら――そうでしたか。なら、こんな早くに素敵な店に出会えて良かった。
しばらくは人と関わらずにきたものですから。そろそろ、落ち着いても良い頃合いかと思って。ふふ、人嫌いではないのですけれど、上手く関わるのは苦手」
バーテンダーの距離感に安心するものがあったのか、グラスを口から離すと小さな吐息が漏れた。
そう言えば自分の世界にも機械仕掛けの人形がいたな、と傍らの会話を耳に挟みつつ――指先がカウンターの端をなぞる。
「ええ、良い場所です。気に入りました」
11/18 21:53:09
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ヴィ・ヴィ(556)
アルド(ENo.71)
「然様で」
これはなんとなく発された言葉を耳に入れ、なんともない相槌を打った。バーテンダーも、此処は悪くないと思っている。
「いいえ、実は開いたばかりなんです。人の顔も……?此処はお好きですか」
あまり表情に出ない質なのだろう。慣れていない割には、所作にほころびがない。
バーテンダーはあまりお客様の私情について深く聞くようなことはなかった。だからこれは、“人の顔も”久しいと言った彼女の事情触れるような言い回しはしない。代わりにそう尋ねてみる。
これはなんとなく発された言葉を耳に入れ、なんともない相槌を打った。バーテンダーも、此処は悪くないと思っている。
「いいえ、実は開いたばかりなんです。人の顔も……?此処はお好きですか」
あまり表情に出ない質なのだろう。慣れていない割には、所作にほころびがない。
バーテンダーはあまりお客様の私情について深く聞くようなことはなかった。だからこれは、“人の顔も”久しいと言った彼女の事情触れるような言い回しはしない。代わりにそう尋ねてみる。
11/17 22:45:58
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アルド・スキアヴォーネ(71)
ヴィ・ヴィ(ENo.556)
「ありがとう。――素敵な色」
泡立つ紅色を眺め、細い指先がグラスを傾ける。香りを楽しみながら口をつけ――ふ、と。満足そうに口元が綻んだ。
「本当に。良いものです」
それは傭兵の少女の独り言に対する相槌だったかもしれないし、誰ともなしに呟いた言葉だったかもしれない。
バーテンダーの顔を視線だけで見据えると、なにか思案するように睫毛が伏せられる。
「こちらの店には――いつもこんなにも人が? あまりこういう場所には慣れていなくて。ええ、人の顔を見るのも久しい」
場馴れしているというよりはただ静かな佇まいというだけのようだ。店内をやはり視線だけで見回し、他の客と目が合えば目礼を返すことだろう。
泡立つ紅色を眺め、細い指先がグラスを傾ける。香りを楽しみながら口をつけ――ふ、と。満足そうに口元が綻んだ。
「本当に。良いものです」
それは傭兵の少女の独り言に対する相槌だったかもしれないし、誰ともなしに呟いた言葉だったかもしれない。
バーテンダーの顔を視線だけで見据えると、なにか思案するように睫毛が伏せられる。
「こちらの店には――いつもこんなにも人が? あまりこういう場所には慣れていなくて。ええ、人の顔を見るのも久しい」
場馴れしているというよりはただ静かな佇まいというだけのようだ。店内をやはり視線だけで見回し、他の客と目が合えば目礼を返すことだろう。
11/17 17:08:40