バー『異世界交差点』

◆様々な世界につながっている不思議なバー。色々な世界からのご来店をお待ちしています。

 『バーテンダーがグラスを磨いている。静かな店内は落ち着いた雰囲気だ。オーナーはあまり現れないらしい』


 ※1BP=300円。各世界の通貨に換算してお支払いを。
 ※メニューにないものも作れます。お気軽にお声かけください。
 ※ノンアルコールカクテルもお作りします。

オーナーはたまに顔を出すようだ。

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> ガルド ヘーゲ・ダール(51) アルド・スキアヴォーネ(71)
ユミル(ENo.69)
「……嗚呼、クローネにも色々とあったな。ノルウェークローネだ」

少し間を開けて男はそう言う。円から自分でも換算してみたのだろう、そう言ってはパチリと指を鳴らした。次の瞬間には少女の手の上に2枚、『1000』と書かれた紙幣が乗っていた。

11/30 19:26:21
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) ユミル(69)
アルド(ENo.71)
奇妙な二人がやり取りするさまを、バーテンダーは微笑ましげに時折見やる。ここは今他に客が居らず、そのせいか暖かな声がよく聞こえた。

それにしても不思議な取り合わせだ。男の方は終始表情を変えないが、楽しんでいたのだろうか。

「はい、お客様……いえ、今は他に誰もいませんから」
今だけですよ、と口の前に人差し指を立てる。

「お会計ですね。円で1600円となりますので、1720クローネとなります」
この店はその性質上、異世界からの客も容易に受け入れる。バーテンダーは会計を掲示し「あぁ、ドルチェはサービスです」という言葉を続けた。
11/30 18:51:48
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) アルド・スキアヴォーネ(71)
ユミル(ENo.69)
これはぱたぱた駆ける少女の首根っこを掴んだ男。
「店内を走るんじゃありません」
少女はふてくされた。ふてくされながらもバーテンダーにごめんなさいと頭を下げたとか。

「勘定をお願いしたい。クローネ紙幣で構わないか?」
……知っていればそれは北欧の通貨である事は分かるだろうか。
そう言う男の手にも少女の手にも財布どころか鞄すらも無さそうだが、さて。
11/30 15:58:22
> ユミル(69) アルド・スキアヴォーネ(71)
「ドルチェ……へええ……!」

グラスから視線をカッサータへと移し、それからバーデンダーを見上げる。バーテンダーの言葉にうんうんと頷き、それから恐る恐るシャンパングラスを手に取るだろう。
「有難う、それじゃあいただくわ」
バーテンダーを引き留める事はなく、そう声を掛ければ視線だけで背を見送った。


……こういった形のグラスを持ったことも無いのか、若干手に落ち着きがない。そっと口に運んでは、その顔をほろっと綻ばせた事だろう。
ケーキをつついたりしながらやんやかんやとはしゃぐ少女と、ゆっくりカクテルを飲みながらそれに小言を吐く男と。
奇妙な二人はなんやかんやとのんびりバーでのひとときを過ごす事だろう……。

……後から少女が思い出したかのようにバーデンダーの元に駆け寄って行くだろうか。はしるなよ。
11/30 14:10:34
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) ユミル(69)
アルド(ENo.71)
「お喜び頂けたようで幸いです。こちらのデザートは生クリームとリコッタチーズを使ったアイスケーキでして、わたくしの故郷のドルチェです」

添えたデザートの説明をしつつ、二人を見る。なるほど、バランスが取れてないようで取れている不思議な取り合わせだ。従者と主人という間柄には見えないが、何か事情があるのかもしれない。
だが、バーテンダーは立ち入ったことを聞いたりはしなかった。お客様の居心地の良さを求めれば、自然とそういうことになる。

きらきらと輝くグラスは、確かに宝石のように見えるかもしれない。

「ふふ、是非お飲みになってお愉しみください。最高の一杯を最高の状態でお出しするのがわたくし共の務めですから」

カクテルは鮮度がある。勿論目で見て楽しむものとしての完成度も高い、がやはり飲んで楽しんでいただきたいのは本音だ。これは控えめにそう付け加えると、引き留められることが無ければ去るだろう。
11/30 13:02:36
> ユミル(69) アルド・スキアヴォーネ(71)
そうしてゆったりと時間を流した後、提供されるそれらに少女は真っ先に「わあっ!」と感嘆の声を上げる。従者は軽くバーテンダーへと頭を下げた。

「えっすごい、なんだか宝石みたい〜!」
自分の目の前に置かれたそれと、従者の目の前に置かれたそれとを何度かあっちこっちと見る。明る過ぎない照明の元のそれらは、色を主張しすぎること無く淑やかに落としている事だろう。
共に出されたデザートについては、馴染みのないものだったのだろうか、どういう品なのだろうと暫く見て首を傾げる、が、それよりもカクテルの方に気が取られている少女は忙しなく視線をグラス達に戻した。

「えっ……飲むの勿体ない……見てるだけで楽しい……」
……などとしている少女の向こうで、従者の方は早々にグラスを持ち上げてはひと口口をつけたとか。ほぼノーリアクションである。
11/30 12:44:18
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) アルド・スキアヴォーネ(71)
ユミル(ENo.69)
一方の従者は少女から時折ちょっかいを掛けられながらも、席からバーテンダーがカクテルを作るのを見ていた。
矢張り興味はあるのだろう……尤も表情に一切の感情を出す様子はないが。

11/30 12:30:06
> ユミル(69) アルド・スキアヴォーネ(71)
少女はそれを待つ間、メニューと睨めっこしていた。時折隣の従者をつんつんとつつき、「これなに?」だの尋ねたり「これみて」だの「通貨ってこっちのでいいのかしら」だの言ったりしている。もう少し場の雰囲気を楽しんで欲しいものだが。
尚従者には「黙ってもらえません?」等と返されている。従者がやたらと主人に当たりが強く、主従と言うよりは兄妹にすら感じられる程だ。従者だと言うのに主人をよそに酒を頼んだりもしている所からも、やはりなんだか奇妙な2人組だ。
11/30 12:23:53
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) ユミル(69)
アルド(ENo.71)
「――お待たせいたしました。”シンデレラ”と“ブラックベルベット”――それにデザートのカッサータです」

先ずは少女に、次いで男の元にカクテルを置く。ブラックベルベットはカラメル色をしていて、上部に泡の層ができていた。その名の通りまるでベルベットの手触りのように上品な味わいと、滑らかな泡の口当たりを楽しむことができる。アルコール度数8.5度。

シンデレラは濃いオレンジ色のカクテルだ。フルーツの甘酸っぱくてジューシーな味わい。シェークして見せたように、カクテル気分で楽しむことができるドリンクだ。

最後に置かれたのは、デザートだ。少女の声を聞いていたバーテンダーは、生クリームやリコッタチーズで出来た“カッサータ”というドルチェを用意した。バーテンダーの故郷ではなじみ深いもので、果実の砂糖漬けとナッツ類が入っているアイスケーキ。硬めに冷やしているため、ドリンクの後に丁度良い。
11/30 11:44:47
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) ユミル(69)
アルド(ENo.71)
“ブラック・ベルベット”はシャンパンカクテルだ。ビアカクテルとして扱われることも多い。バーテンダーはフルート型(縦長)のシャンパングラスを取り出し、よく冷えたスタウト・ビールとシャンパンを両側から同時に注ぎ入れる。泡が立つのを見つつ最後まで注ぎきり、軽くステアしたら完成。

“シンデレラ”は平らなシャンパングラスを用意する。シェーカーにはオレンジジュース、レモンジュース、パイナップルジュースを同量注ぎ、氷と共にシェーク。用意していたグラスに注ぎ入れれば完成。→
11/30 11:35:25
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) ユミル(69)
アルド(ENo.71)
「かしこまりました。では、少々お待ちを」
二名分のオーダーを受けたバーテンダーは微笑で応えて礼をすると下がった。なお、間ができたことにも少女の内心にも気づいている。ちゃっかりさんなのだ。ちゃっかり。

店内のBGMはクラシカルなサキソフォン・ソロへ。淡々としたブルーノートは、しっとりとしてこの店によく合う。
照明は明るすぎず、酒を楽しむのに丁度いい塩梅を模索した結果のそれだ。全てが調和の賜物で、この“場”にこそ価値が宿っているだろう。→
11/30 11:25:39
> ガルド ヘーゲ・ダール(51) アルド・スキアヴォーネ(71)
ユミル(ENo.69)
「……嗚呼。此方こそ、宜しくお願いしたい。」

にこりともせず従者は言い、それを聴いて少女も改めてバーテンダーを見ればうんうんと頷いた。

メニューを見てうんうん悩む少女をよそに、男は緩りと店内を見回す。
露骨な不慣れそうな挙動はしないものの、こういった店への興味は深いようだ。
 
11/30 07:10:05
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