「中華はみんなでつまみやすい料理が多くていいですよね。
一度は満漢全席というのにも挑んでみたいんですけれども、沢山お客様を迎えないと食べきれないので、なかなか機会に恵まれないんですよねぇ」

ミミは蒸し鶏の香草ソース和えが特にお気に入りのようです。ラムネはフカヒレの姿煮から手を付けて、コットンは鯛の刺身を野菜と魚醤で味付けしたものから手を付けています。
そして、譲刃が皆さんに北京ダックを切り出して配っていきます。

コットン
「それじゃあ、そろそろお腹も落ち着いてきて、デザートや軽めの点心を摘まみながら続編を見ようよ」

という訳でスイッチを押すと、壁面に設けられた大きなプロジェクターへと映像が流れ始めます。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人は、前作もそうだったけれども、ハリーが夏休みに叔父であるダーズリー家に戻って暮らしているところから始まる。
ところが、相も変わらずろくでもない親戚の下で窮屈な暮らしを続けていたハリーだったが、マージョリー叔母さんがハリーの両親を悪く言ったのに耐えきれず、無意識の内に魔法を使ってしまう。ダーズリー叔母さんは膨らんでしまい、風船のように空へと飛んで行ってしまった。

怒りの収まらないハリーはそのまま家出してしまうが、今回はロンの兄さんたちが迎えに来てくれたりすることもなく、行く当てがなかった。
かくて途方に暮れて路肩に座り込むハリー。そこに茂みの中から黒い犬が現れ、ハリーに近づいてくる。
ハリーが警戒して杖を構えると、見覚えのない大きなバスが目の前に停まる。

バスはナイト・バス、騎士バス、緊急お助けバスと言われる、魔法界のバスであった。3階建てで、中にはベッドなどが置かれている。車掌の他に、周囲を見通して指令を出す干し首、運転手のアーニーが乗務員である。猛スピードで町の中を突っ走るものの、人間には見えない。おばあさんにぶつかりそうになった時には急ブレーキで止まる。向こうから2台のバスが走行してきた時には、細くなってバスの間を通り抜ける（その時には中にいるハリーたちも細くなる）のだった。

ラムネ
「騎士のナイトと夜のナイトを掛けた、ダジャレ？　でも、楽しそう」

ナイトバスはハリーをロンドンのパブ「漏れ鍋」に連れて行ってくれるという。
バスでの移動中、車掌が読んでいる新聞から、ヴォルテモードの子分だったというシリウス・ブラックが、アズカバンの監獄から脱走したことを知ることとなる。

ユズリハ
「早速ヴォルデモードの子分が脱獄って、物騒だよねぇ。潰しても潰しても新しい火種が出てくるし、“名前を言ってはいけない”って気持ちになるのも理解できるよねぇ」

「砂漠蜥蜴に石化鳥に、多くの世界に跨る起源がありそうですね。フォリウムのような中継地点を通じて、別の世界の知識が流れ込む例もあるようですし」

「死なばもろとも、刺された毒牙で敵を仕留める。主人公たるもの、これくらい度胸が据わってないとねぇ。……校長も助けを寄越してくれたみたいだし、これで無事に解決かな」

「ボロ布を纏うのが屋敷妖精の正装で、ちゃんとした服を貰うのは解雇の証？ハリーを主人として寮に住むことになるなら……もう少し器用で控えめな振る舞いをして欲しいものだけど」

屋敷住まいの従者という存在に対し、妙に点数が辛い。

「次のタイトルは、アズカバンの囚人？牢獄送りは冒険の定番だけど、そういうわけじゃなさそうだねぇ」

運ばれてきた中華に箸を付けていく。

「もともとは小さな王、ということで蛇の王だったけど、
　トカゲになったのはコカトリスの要素が混じった結果とか……」

ごん
「とはいえ、世界によって色々ありそう、まったく別の存在とかもいそう」

「ところ変わればって奴だね。
　それにしても、タンブルドア校長が活躍してる……ペットがだけど」

ごん
「毒におかされたけど、利用してトムを倒すのすごい、
　それに、ここでもまた校長のペット大活躍。」

「見守ってくれたのかな？
　しかし校長の発言はわかるようなわからないようなやつ。」

ごん
「教育下手なのでは……
　それにしても、ドビー解放されたけど、
　これで問題行動無くなる……といいね。」

「やりすぎちゃうからねぇ。
　次の話も気になるけど、
　とりあえず中華たべたい。
　いっぱいあってどれから食べようかな。」

ごん
「北京ダックたべてみたかった」

大蛇バジリスクの巨体が蛇ならではの動きでハリーへと襲い掛かる。
流石にハリー一人では攻撃をどうにか避けるので精いっぱい。程なくしてハリーは追い込まれてしまう。
ところがそこへ美しい鳥が飛来する……ダンブルドア校長のペットである、不死鳥のフォークスだ。
フォークスはハリーに組み分け帽子をwタスと、バジリスクに襲い掛かり、目を潰してしまう。
その隙に、ハリーは組み分け帽子の中から現れた剣を手に取り、バジリスクの上顎から頭に向かって剣を突き刺して止めを刺すことに成功する。
けれども、バジリスクの鬼庭もハリーの腕に刺さってしまい、毒が回り始める。

ラムネ
「このままだとハリーが死んじゃう。それにトムは元気そう」

ミミ
「流石に主人公がここで死んでしまうことはないと思いますけど、どうなるんでしょう？」

最後の気力を振り絞り、ハリーが腕に刺さっていたバジリスクの牙を日記へと突き立てると、トムは消滅してしまう。
そして力尽きようとしていたハリーの元へと不死鳥フォークスが舞い降りて涙を流す。するとハリーの傷と毒は癒され、一命をとりとめる。
かくして目を覚ましたジニー達被害者と共に、ハリーは校舎へと戻ることとなる。

コットン
「流石は不死鳥。涙に癒しの力があるなんて有難いな……炎をずっと纏ってるタイプじゃないなら、うちでも飼ってみたい」

帰還したハリーにダンブルドア校長は、かつてヴォルデモートがハリーを襲った際、ヴォルデモートの力の一部がハリーに取り込まれたのだと話す。忌まわしい力を宿してしまったことに悩むハリーに、校長は「能力よりも選択が重要である」とアドバイスする。

話し合っている二人の元へ、ドラコの父、ルシウス・マルフォイがドビーを連れて現れる。
ジニーにトムの日記を渡したのはルシウスと思われるが、残念ながら現時点では確たる証拠が無かった。
だが、ルシウスの下で怯えているドビーを見たハリーは、自分の靴下を与えることで、ドビーを自由にする。
自由にされたドビーは、かつての主だったルシウスに魔法を掛けて、意趣返しを行った。

ユズリハ
「疑わしくても追及できないって、ホントもどかしいよね。
だけどドビーが開放されて、本当にハリーの元で暮らせるようになりそうで良かったね」

その後、生徒と先生が全員集まって祝宴が行われるのだが、そこへとようやく、監獄に送られていたハグリッドが戻ってくる。
ハリー達一同がハグリッドの帰還を歓迎した所で今回のエピソードは終幕となる。

コットン
「前作もそうだったけど、最後はここで宴会になるんだね。
あんな形でヴォルデモートの分身が現れるのなら、第二第三のヴォルデモートが現れそうで心配。
次の巻は、”ハリー・ポッターとアズカバンの囚人”。ハリー達が監獄に行く訳じゃなさそうだから、脱走した囚人が出てくるのかな？」

ラムネ
「そろそろ夕飯の時間？」

ミミ
「そうですね。じゃあ、ディナーの後で見るという事でいかがでしょう？」

劇場のホテルから、中華料理を届けて貰って夕飯に。
若鶏の香草ソース和え、伊勢海老のチリソース煮、北京ダック、ふかひれの姿煮、酢豚、焼き餃子、焼売などがテーブルへと並べられていきます。
デザートには杏仁豆腐、マンゴープリン、ごま団子などが用意されております。

「ホグワーツのバジリスクは蛇なんだ？私の知ってるバジリスクは砂漠に住む大蜥蜴だけど、同じ爬虫類で石化の力もあって……何か共通の起源があるんだろうねぇ」

「トム・リドルの正体は大ボスのヴォルデモートで、今現れてるのは過去の自分を日記の中に複製した存在。確かに、記録の葉みたいなものだね。1対1じゃちょっと荷が重たそうだけど、どうなるかな……？」

「パイプを使って……いろんな場所に張り巡らされてそうで、
　対策難しそう。」

ごん
「でも、ようやく突き止めたと思ったら別の問題……
　大丈夫かな？」

「どうだろ。
　それにしても、ロックハートェ……」

ごん
「これは酷い……能力不足ってレベルじゃないひどさ……
　よく今まで成功してきたねって疑うレベル……」

「でも、ここで真のボスが登場か。
　しかし、なんていうかいろんな方法あるんだなって思う」

ごん
「日記が本体……
　しかし、まさかトムがヴォルデモートだったなんて……
　大丈夫かな？やばそう。」

空飛ぶ車のお陰で生還したハリーとロンは、石化したままのハーマイオニーを見舞う。
その際、ハーマイオニーがヘビのバジリスクについて書かれた本のページを手に持っていることに気づいたハリーは、生徒たちを石化させた犯人はバジリスクであり、バジリスクがパイプを使って移動していること、50年前に殺された少女は嘆きのマートルであると気づく。
そのタイミングで、先生たちを呼び出す館内放送が流れる。先生たちの会話を盗み聞きしたハリーとロンは、ロンの妹ジニーが連れ去られたことを知る。

ラムネ
「これも、ダイイングメッセージ？」

ミミ
「流石はハーマイオニー、抜け目ないですね。
バジリスクと言えば、何処でも強力な魔物として出てきますよね？　確かに蛇ですから、スリザリンにピッタリではありますけれども。
今度はロンの妹さんが攫われるなんて大変、助けられたらいいんですけれども」

意を決したハリーとロンは、逃げようとするロックハートを連れて、嘆きのマートルのいる女子トイレへと向かう。
洗面台から地下へと降りる秘密の入り口を見つけたハリーはマートルから、

「ハリー。もし下で死んだら、私のトイレに歓迎するわ」

と気遣われつつ、残り二人と共に入り口から中へと入る。ところが、逃げようとするロックハートはロンの杖を奪い、ハリーとロンの記憶を消そうと呪文を唱える。
ところが、ロンの杖はあの時壊れたままだった。そのせいで記憶消去の呪文は術者であるロックハートに掛かってしまうのであった。
その後、地震が起こり、出口が封鎖されてしまう。ここで二手に分かれてロンは出口を探し、ハリーは先に進むことを選ぶ。

コットン
「ここに至って、ロックハートが生徒の記憶を消そうとしてて、本当に酷い。
だけど、杖が壊れてるのに気づかない所も、実力不足で自業自得だなぁ」

ヘビ模様の扉の先にある部屋に入ったハリーは、気を失ったジニーを見つける。そこに、日記の持ち主だったトム・リドルが現れる。
リドルはハリーがヴォルデモートを倒した秘密を知りたがる。なぜならば、リドルこそがヴォルデモートの若かりし姿だったのだ。
リドルのフルネーム「Tom Marvolo Riddle」を並び替えると、「I am Lord Voldemort（私はヴォルデモート卿）」となり、ヴォルデモートはリドルが考えだした名前であると、リドルは説明する。
リドルはヴォルデモートの学生時代の姿であり、50年前に秘密の部屋を開け、ハグリッドに罪をなすりつけた人物だったのである。更に、ここにい今いるリドルは、過去の存在を日記に封印したものだったことが明かされる。
そして今回の騒動は、ジニーを催眠状態にして秘密の部屋を開けさせることで、リドルが引き起こしたとハリーは知る。

真相を語ったトムは、大蛇バジリスクを呼び出し、ハリーを襲わせる。

ユズリハ
「過去の自分を日記に封じた存在……まるで、記録の葉の中の住人みたいだね。
これが今回最後の戦いになるだろうけれども、ハリー一人で大丈夫かしら？」

すでに一通り見て結果を知っているので、言葉を選びつつ見守っている。

「ハーマイオニーが石化して、手掛かり持ってそうなハグリッドは逮捕されて、校長先生は停職。そろそろ犯人に辿り着かないと、先に詰まされちゃいそうだねぇ」

「蜘蛛のアラゴグも犯人じゃなくて……こうなると一番怪しいのは、50年前に秘密の部屋が開いたって知ってるマルフォイのお父さんか。糾弾するには情報が足りなさそうだけど、まだ辿れる手掛かりって残ってたっけ」
 

「トム……一体何者なんだ」

ごん
「トムの勝ちデース思いだしたけど、多分全然関係ない

「それにしても、ハーマイオニーまで被害にあってしまうとは……
　ちゃんと解決できるかな？
　アトラクションで聞いた声とかシーンみるとどきっとするよね。
　逆もまたしかり」

ごん
「ハグリッド……
　うーん。なんか逮捕されちゃってるみたいだけど、
　なんかイメージとは違うというか、
　それ以前にどんな意図で襲われてるんだろう。。。」

「とりあえず、解決のために蜘蛛にあいにいって、
　危険な目にあいながらも、
　色々真実はみえてきた……んだろうけど
　まだまだ情報がたりないね。」

ごん
「もっと詳しい情報手に入れたいやつ。」

その後、生徒に本を投げられたと悲しむ幽霊……嘆きのマートルがいる女子トイレで、ハリーは日記を拾う。
日記はトム・マールヴォロ・リドルという学生のもので、書物はハリーを50年前の記憶へと連れていく。
その記憶の中で当時、秘密の部屋が開かれて生徒が殺された時、クモのアラゴグを飼っていたハグリッドは、トム・リドルによって犯人と糾弾されたのだった。
ハリーは、秘密の部屋を開けたのはハグリッドかもしれないと考えるようになる。そして襲撃は続き、何とハーマイオニーまでが石化した姿で発見されてしまう。

ラムネ
「あっ、USJのトイレでこの子の声聞いた」

ユズリハ
「そうそう、この幽霊の声が流れるようにしてあるのも、原作再現ですごく面白いよね。
まあ、落ち着いて済ませたい時には邪魔だけど」

ミミ
「それにしても、ハグリッドがやったとは思えないですけれども……ハーマイオニーが石化でリタイアだなんて。
死んでないから後で治るんでしょうけれども」

ハーマイオニーが犠牲になったことで意を決したハリーとロンは、ハグリッドの小屋を訪れて事情を聴こうとするが、突如ダンブルドア校長と、魔法省大臣がやってきたため、慌てて透明何とを被って隠れる。
そこへマルフォイの父がやってきて、理事会がダンブルドアに定職を命じたことを伝え、ハグリッドが秘密の部屋を開いた容疑で連行されていくことに。

連行される時に、周囲に気づかれないよう、
「もし何かを探している者がいるんなら、蜘蛛の後をついていけばいい」と二人に伝えるハグリッド。
一方、ダンブルドア校長も二人がいることに気づいており、退出時に、
「ホグワーツでは、助けを求めるものには、常に助けが与えられるだろう」
と口にして、困った時には頼ってくるようにと伝える。

コットン
「マルフォイのお父さんも現れたし、二人とも濡れ衣にしか見えないんだけど……
それにしても、蜘蛛の後を追いかけろってどういうことなのかな？」

ハグリッドの言葉を信じて、禁じられた森に入っていく多くの蜘蛛を追いかけていくハリーとロン。どうやらロンは蜘蛛が大の苦手らしく、ずっと怖がっている。
森の奥へと分け入った二人は、超巨大な蜘蛛・アラゴグと出会い、

・ハグリッドは50年前に秘密の部屋を開けていない
・アラゴグは少女を殺していない
・少女はトイレで殺された

と聞かされる。情報を得た二人が帰ろうとすると、

「行くだと？そうはいかない。私の息子や娘たちは、わしの命令でハグリッドには手を出さない。だが、わしたちのところに自分から迷い込んできた新鮮な肉を我慢することはできない。さらばじゃ、ハグリッドの友」

とアラゴグは告げる。すると我慢の限界だったロンは、

「もうパニクっていい？」

とハリーに訊ね、逃避行が始まるのだが……流石に暗い森の中では巨大蜘蛛から逃れるのは絶望的。
ところが、ここで暴れ柳から逃れた後、どこかに行って行方知れずになっていた空飛ぶ車が助けにやってくる。
車に乗り込み、どうにか脱出する二人であった。

ラムネ
「お城の中で空飛ぶ椅子に乗ってる時に行った森の蜘蛛」

ミミ
「暴れ柳もですけれども、あの蜘蛛たちもこのお話に出て来てたんですね。
それにしても、本当の犯人は何処にいるんでしょう？」