ウルタール芸能事務所応接室

導入は別の場所かも

offline_boltリアルタイムチャットを有効化
件表示
refresh
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
所長は同席しないとのこと、こちらがどの程度乗り気かも測りかねているのだろう。
しかし、それにしても慎重だなと綾人は感じた。

自分で言うのもなんだがBLACK FOGはインディーズとはいえ勢いのあるバンドであったし、その中でも一番人気のボーカリストが独立したとなると、これを逃す手はないと様々な事務所から声が掛かったものだ。

退魔師としての不動綾人はさらに有名──家柄だけではなく、古い世代の退魔師からは英雄と称されたほどの実績のある実力者である。

桔梗院傘下の芸能事務所となれば、綾人と繋がりを持っておこうとするのが自然であるだろう……普通に考えれば。

ウルタール芸能事務所。
かつては大和芸能事務所だったか。
元々は他の桔梗院所属組織と同じように、表の顔を持つ退魔師ギルドでしかなかったはずだ。

だが、ある大きな事件を起こしたことにより現在は桔梗院の監視が入っているいわくつきの事務所だと関係者内で囁かれている。
十数年前に起こった虫の怪異になにかしら関係があるとされる久凪の者まで抱き込んでいるのだから、きな臭いことこの上ない。

テリトリーの守護者は足りているから、よそ者を積極的に入れる気はないといったところか。
桔梗院の任務を数度共にした枇亘 透矢を思い浮かべた。彼もウルタール所属だ。彼の結界術は有事に役に立つだろう。

ウルタール芸能事務所が桔梗院に問題視されるものを抱えているとして、それを行使し世界になんらかの影響を及ぼしたいのであれば綾人のような強者は敵視するか逆に味方に引き入れておこうとするだろう。

しかし今回、積極的に誘うでもなければ拒むでもない対応を見るに、ただ内に籠もりたいのではないかと見た。
外からの侵入を警戒はすれど退魔師とわかっている客を入れる程度には防御に備えがある。そんなところか。

であれば自分に求められるのは退魔師としての力ではなく、単純に売れるか否か。
そこも含めてやはりウルタールに所属するかは五分五分だなと思った。

まずは、レンと実際に会ってみることだ。
天秤はそこで大きく傾くだろうから。
5/5 14:54:38
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
スタンドに立てかけたスマートフォンから陽気な着信音が流れると、PCでスケジュールを確認していた手を止めてアプリを開いた。

『レディのたしなみ持ってるな。偉いぞ』

レンの返信を読んでつい小さく笑ってしまい、第一声として自然とこの言葉を打ち込んでいた。
自分にとってレンは妹のようなものだが、それでも若い女性が男を部屋に招き入れるのは良くない。
もし無邪気に部屋においでよなんて言われたらやはり説教していたところだっただろう。

さて、レンは早速事務所の所長に話まで通してくれたらしい。
その行動の速さと元気な様子の返信に、自分と会うのを楽しみにしてくれている姿が目に浮かんで微笑ましい気持ちになった。

続いて空いている日をいくつか挙げる。直近なら本当にすぐ、数日後だ。
予め確認しておいたのでスムーズに事が運ぶだろう。

レンと所長に向けて礼を言い、楽しみにしている旨伝えるとスマートフォンを再びスタンドに戻した。
応接室まで借りるのだから、こちらも事務所入りを前向きに考え準備をしておかなければ。
5/5 14:52:27
「これでやっと綾兄ィに連絡できるね、よかったよかった」

所長室を出て……ついでにそこに合ったお菓子をふんだくって出たところの廊下で早速連絡を入れる。

『おまたせ!事務所の応接室使っていいって所長に許可もらった!
僕の部屋は嫌がりそうだからそこで会おうよ。
所長は今回は同席しないらしいから気軽に遊びに来てくださいって。どう?』

『綾兄ィの都合のいい日を聞かせてくれたらお茶とお菓子用意して待ってる』

綾人はコーヒー派だったろうか、紅茶派だろうか。それとも日本茶?
そんなことを考えながら約束を取り付けるべく返信する。
いつ、会えるだろうか。楽しみだ。
5/5 00:38:13
コマンド一覧
発言を削除 DELETE
ブロック BLOCK
BAN BAN
コマンドを入力
キャンセル
コマンドを入力