ウルタール芸能事務所応接室

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> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
「レン!」

事務所内に入ってレンの姿を認めると、目を細めて笑いかけるだろう。

綾人もレンに負けず劣らず、会えるのを楽しみにしていた。
彼女の身を案じ、無事な姿を見たいという気持ちが強いが。

果たして、彼らには互いがどのように見えるのだろうか。
5/8 05:37:06
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
【情報開示】

不動綾人は定義できない強力なエネルギーに包まれている。

その力は、神のごとく強大で圧倒的な格の違いがありながらも、神聖も邪悪も感じない。
何なのか判別がつかず、得体が知れない。
ただただ、異質であることだけがわかる。

その正体不明の力をここでは「謡(ウタイ)」と呼ぶ。

綾人は謡に認識阻害術を混ぜ込み身に纏っている。
これにより、他者からは綾人もしくはその者がイメージする通りに存在を感じられる。
この術は五感を騙すことができ、謡の特殊性も関わることから一般的な認識阻害術を看破できる者であったとしても、術の存在を認識することすら容易ではない。

しかし、神や異界の存在を強く感じる者であれば、認識阻害を突破して謡本来の異質さ、得体の知れなさ、格の違いを感じ取れるかもしれない。

なお、不動綾人はこの事実をできれば隠したいと思ってはいるが、謡の発生源の強大さを一番よく理解しているためある程度漏れ出すのは仕方のないことだと考えている。

「不動綾人はその肉体を得体の知れない強大なエネルギーに覆われており、それを認識阻害術で隠している」

ここまでは見破られても問題ない。

不動綾人の■■■■■■■■■■■■■■■■■■■だけは、知られてはならない。

5/8 05:36:06
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
──約束の当日、ウルタール芸能事務所前

綾人は約束の時間より少しだけ早めに玄関前に到着した。
外での待ち合わせなら1時間ほど前から待機しておくのが常だが、今回はレンがお茶とお菓子を用意して待っているとのことであるから、家を訪問するのと同じ感覚でいれば良いだろう。

綾人の当日の服装は、いつもと変わらぬ黒ずくめ。
黒いシャツの胸元を豪快に開け、黒いネクタイを結ばず首からぶら下げている。
黒いスキニーパンツはすらりと長い脚によく似合い、靴や時計などの小物は質を追求した最高級品を身につけていた。
そこまでは、以前よりレンが知り、またBLACK FOGのAYATOといえばと連想される姿そのものであった。

しかし、本人曰く「大幅にイメチェンした」と言っていたのはその髪だ。

腰まである艷やかな黒髪。
それだけで目を引くというのに、さらに印象的なのがその内側の鮮やかな青。

かつてBLACK FOGではAYATOのイメージカラーは黄色とされていたが、退魔師である不動綾人の力を見たことがあるのであれば、青い炎を操る彼には青の方が似合いであると感じられるだろう。

奇抜な髪色ではあるが、イギリス人のハーフゆえのやや日本人離れした彫りの深い端正な顔立ちは髪の強い印象に決して負けておらず、むしろ彼のスター性を強調させる良い材料になっている。

──それだけなら、良いのだが。

5/8 05:30:52
「早く会いたいなぁ…」

玄関が正面から見える位置の椅子に陣取って足をぷらぷらさせて訪れを待つ。
わくわくと心を躍らせ誰かに会いたいと思える、今はもう彼女に心を奪う呪いはない。
ただただ訪れが待ち遠しかった。
 
5/6 08:31:25
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