ウルタール芸能事務所応接室

導入は別の場所かも

offline_boltリアルタイムチャットを有効化
件表示
refresh
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
……しかし、だ。
この子には、弱みを見せられる人がいるのだろうか?

綾人には、いない。
かつて心を許せる相手はいたが、それでも退魔師ではない普通の人間に綾人の背負うものを知られるわけにはいかなかった。

だからこそ、この道の険しさをよく知っている。

綾人は立ち上がると、レンの近くへ移動した。
そして、さっきやったように、ゆっくりと手をレンの頭に近づけ……ようとした、が。

思い直し、さっさとレンの頭に手を置きわしわしと撫でた。

甘やかされることを選ばせるのは難しい。
だから有無を言わせず撫でてやった。
俺が甘やかしたいのだから大人しく甘やかされておけと。
嫌がられてもしばらくは続けるだろう。本当に拒否されるなら流石にやめるが。
5/26 08:37:08
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
瓶で顔を隠したまま動かなくなったレンを、ただ静かに見守りながら考えた。

「我を通した結果なにかが良くなったのか悪くなったのかもわからない」

さっき綾人が言った言葉だ。
我を通した結果自体が悪変したら、何かを犠牲にしたとしたら、もしあの時こうだったら、もっと上手くやっていれば。
きっとレンにもそういった葛藤があるのだろう。

何かを決断する時には責任が必要だ。

──そして、何かを決断したならば、そのまま振り返らないことが必要だ。

笑顔を見せるレン。……やるじゃないか。
さっきタルトを褒めた時と同じ気分だ。

それでいい、というように、こちらもにいと笑みを見せた。
5/26 08:35:34
「……人が人らしく生きる、か」

だけど綾人の言葉を繰り返すようにつぶやいて飲み込む。
許されないけど、きっとアイツが僕に望んでくれた事。
そして……彼のともがらに許された道。

(だったら、今の僕をそう言ってくれる綾兄ィに見せるべきはこうじゃないね)

瓶を顔からずらして目を細めた。
嬉しくても弱っても、泣いてはいけない。

「ありがと!」

そこにあるのは笑顔だ。
5/25 23:35:35
コマンド一覧
発言を削除 DELETE
ブロック BLOCK
BAN BAN
コマンドを入力
キャンセル
コマンドを入力