ウルタール芸能事務所応接室

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> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
レンが自分の事情を聞いてきた時、綾人はそれを予想していたが、それでも少しだけ考えた。
”どこまで言うか”を。

外部から遮断された、秘匿の空間。
とはいえ、綾人の目標のためには桔梗院にも不動の家にも絶対に知られてはいけないことがある。
同情心や共感などで言ってはいけないことだ。

だが、

「……そうだな」

あまりにも、同じだったから。

「俺も怪異になっちゃったよ」

もう何十年も繰り返してきた作りものの笑みが、今も上手にできていればいいのだが。
5/26 21:56:20
> 加田住 レン(1335)
不動 綾人(ENo.1336)
大人しく撫でられているレンを眺めつつ、思う。

こんなふうに、撫でられるのを当たり前に受け入れられるようになればいい。
誰にでも甘えられるようになればいい。

だけれど、今はこう言っておこうか。

「……レンはまだ三歳児なんだろ。いつでも兄ちゃんに甘えな」

そう言い、『おしまい』というように頭を軽くポンポンと叩き、手を離した。
5/26 21:55:06
(深い瞳。優しい瞳……でも恐ろしいほど強い瞳)

人がどういう人なのかは瞳で分かる。
だからこそまっすぐに見つめすぎるものではないとレンは思っている。
それはあちらを見つめるときにはこちらも見つめられるからと、そういう警戒心なのかもしれないけれど。

(他意がないね、綾兄ィは)

視線を逸らせば黒の中に浮かぶ青。

(ああ、これかもしれない。綾兄ィは空だ)

大空だったり、その向こうの宇宙だったり……ここに在る人はそういう深いものだ。
昔よりずっとずっと不動綾人という人間が包む世界は大きくなっているのではないだろうか?
安心感の向こうに気持ちいいほど何もないのは、そういう事なのではないのだろうか?
だからこそ甘やかされる事を怖がる必要はないのだと思い、撫でられるままにした。

暫く撫でられ、指が離れていくのを見ながらレンはぽそっと口を開く。

「綾兄ィも大変だったんだよね……あんまり深く聞いちゃダメなやつ?」

少しだけ救われた気持ちは、何かを返したがった。
……何もできないかもしれないし、そうなのだろうけれど。
 
5/26 21:23:38
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