殺人喫茶「赤とんぼ」

表向きはインスタ映えしそうな喫茶店だが、実は殺人鬼が多く出入りしている喫茶店。店主は当然情報屋。

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> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「………うん、ないね」

この厳しくも優しさを見せる人斬りを、落胆させたままお別れしたくなかった
中途半端な覚悟と我儘の結果として二人は無関係の他人に戻ったけれど
それはそうとして受け入れて…別の先の道へと進む
交わるはずのない道に再びこういう点があっただけでも、それを嬉しく思う

「じゅみょーじゃなくて、私の為に死んじゃった。
 私のもってた殺人剣、その大元……実家かな、そこに殴り込みに行って。
 もう私の記憶の片隅にもないことなのにね。
 ──他の相手か。巡り合わせがあったら、考えてみるよ」

…以前もこういうことあったな、と
頭を優しくぽふぽふされてうっすらと思い出す
気がつけばスイートポテトはすっかり胃袋に収まっていた
甘いものはいけない、ついぱくぱく食べてしまう
10/13 14:03:03
> 雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「それじゃあなおさら、今はもう斬り合う理由はないね。」

そう言って笑う、それを責めようという感じではなく、
ただ冗談のように、明るく。

「……死んだ?それは前に寿命が違うからとかなんとか悩んでいた相手かな。」

3年とはまた随分と長い間落ち込んだものだなと思う。
たとえ死んでも別にお別れするわけじゃあない、ただ触れ合えなくなるだけだ。
ただ、多くの人間にとっての死別がそうでない事くらい、頭で理解はしている。心でわからないだけで。

少しだけ悩んだ末、ぽんとアヤの頭に手を置いて目を閉じる。

「辛かっただろうね。3年間。
 昔の私なら迷いなく付け込んだだろうけど、今は純粋に慰めてあげる。」

そう言って、優しく何度か頭を撫でてやがて手を離した。

「ま、3年も悲しんだんなら十分でしょ、他の相手を探してもいいと思うよ。」
10/13 08:03:46
> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「魅力的な剣かー、今の私の剣はもっとダメじゃないかなぁ
 あの時ヒツギさんを落胆させて怒らせた時よりももっとヒドいよ?多分」

言葉とは裏腹に笑みを浮かべつつそう言葉を返す
"あの時"も吹っ切れていたようではあったけれど、
今のそれはどちらかといえば、より前向きな"気にしない"といった風情だ

「難しいねー…幸せな時間を過ごしたら、幸せって言ってもいいと思うんだけどな…。
 ──幸せだとは思うよ。でも満たされてはいないと思う。死んじゃったから、私を満たしてくれる唯一の人」

引きこもっちゃって、立ち直るのにこっちの時間で3年ぐらいかかったかも、と苦笑を浮かべて
10/13 05:46:02
> 雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「それでもアヤちゃんが斬りたくなるような魅力的な剣を振るっていたら、
 それはそれとして斬ってたかもしれないけどね。」

今のアヤちゃんの剣はどうなんだろうねと笑う。

「幸せな時間を過ごしている事と、私が幸せな事はまた違うよ。
 人斬りである以上、私はいつか人斬りとして死ぬ事になる。
 その直前に見る夢としては、ちょっと甘すぎる夢だからね。」

そう言って、少しだけ瞳を伏せると、息をつく。

「羨ましいってことは、アヤちゃんは幸せじゃあないのかな。」
10/12 23:04:19
> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「……そっか」

ある意味、人斬りとしての覚悟を問われた戦いだった…と、思っていた
結局、あの時はお互いに剣がまっすぐ向いていなかったということ…

「おかしいとは思ったんですけどね。
 一番最初、ヒツギさんが問答無用で私に仕掛けてきた時のほうが…全然容赦なかったし」

懐かしいなー、なんて
もくもくと口にスイートポテトを頬張りながら思い出す
……あんまり良い思い出じゃなかった、お腹を思い切り蹴られたことも思い出した

「人斬りとして人を斬ってなくても、しあわせ?
 あの天使さん、かな。それ以上の幸せをヒツギさんにくれてるんだね。
 …羨ましいかも」

少しだけ寂しげにそう言葉を終えて、ホットミルクをくぴくぴ
10/12 17:44:27
> 雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「そうだねぇ、その時点では正直、分からなかったかな。
 
 でも私はアヤちゃんと殺し合ってる最中に、無意識にアヤちゃんを殺す事より生きて帰る事を考えてた。
 大切な睦言の場で、目の前に居ない誰かの事を考えてたんだ。
 
 私がアヤちゃんを殺して、一番悲しむのが私なら、殺してもいいと思う
 アヤちゃんが私を殺して、一番悲しむのがアヤちゃんなら、殺されても良かったと思う。

 でもあの時の死合いは、そのどちらでもなかった。
 私が死んで一番悲しむのはアヤちゃんじゃあなかったし、アヤちゃんが死んで一番悲しむのは私じゃあなかった。
 だから、私は斬らなかった。私はアヤちゃんの死を悲しめない『他人』だから斬らない、って言葉を残した。それだけ。
 
 ……ま、えっちしてる最中に「あ、私この人そんなに好きじゃないや」って気が付いたってところかな。」

真面目な話を最後にはそんな冗談で結んで、彼女は笑う。

「そうだね、私自身はあまり変わってないんじゃない?
 でも、今の私は幸せな時間を過ごしてるなって思うよ。」
10/12 17:13:51
> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「まぁ、子供扱いされても仕方ないけど…無理に大人ぶっても滑稽だってわかってるもん。
 ──それじゃ、一つだけ。…私と最後に死合った時、ヒツギさん最初は私を斬る気あったんですか?」

友人でもなく赤の他人になったから、斬らない
それでも人斬り同士、ならトドメはやっぱり刺すべき……
だからあの話を受けた時点で、既にそれは決まってたんじゃないか──
だとしたら、どうしてだったのか
あれから長い時間が経って、こうやって再び顔を合わせて、湧いてきた疑問
その一つを素直に口に出してみた

「流されて、じゃないです。自分素直に選択した結果を受け入れる…それだけだよ。
 …昔と比べて、かぁ…。ヒツギさんも、あれから何か変わりました?」

カップを口へとつけつつ、上目がちに視線を向けて…
10/12 02:37:09
> 雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「あはは、アヤちゃんは相変わらず子供だなあ……
 大人のレディにそうやってなんでもかんでも聞くものじゃあないよ。
 言わぬが花って言葉もあることだしね。」

ま、答えられる範囲では答えてあげるけど、と笑みを深める。

「なるほどね、それが一番アヤちゃんらしい回答なのかもね。
 小難しい事考えるのは苦手そうだし?
 ……昔の私だったらそんな中途半端なって怒ってただろうけど。
 ま、今は赤の全く他人だからねえ、余計な口出しはしないでおくよ。」

また決闘なんて申し込まれても困るしね、と首を振る。

「いいんじゃあないの、なるようになる、って流されて生きるって
 人間には短すぎる生き方だけど、寿命がいくらでもあるならそういうのもさ。
 昔の方が可愛げはあったかもしれないけど、今の方が素敵だと思う。」

そんな言葉を送りつつ、姿はそう変わらず、中身は大人になった彼女を眺める。
………もしかして、胸はまた大きくなったのかもしれない、と、少しばかり昔の姿を思い返しながら。
 
10/11 18:53:25
> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「そうなのかな。……ヒツギさんとまた会えるなんて思ってなかったから、色々聞きたいことが湧いてきちゃった」

甘い蜂蜜とミルクの香り
誘われるようにカップを手に、口元へと運ぶ
……動揺した気持ちが少しだけ、落ち着いた気がした

「私の中だとヒツギさんはなんでもソツなくこなすイメージがあるの。
 そうやって人斬りをやめずとも人を斬らずに過ごすことだって、できてるんですもんね。
 ……私ですか? 私は何も変わってませんよ。人斬りの私は私とは違う他人。
 無理にそれに近づいて、覚悟を決めようとして、大事なものを忘れるところだったし…無理はしないことに決めたんです。もうきっと、なるようになります」

人斬りとしての自分から逃れられないならもはやそれはそれ
悩んだり苦しんだりせず、そうなってから考えよう
ある意味では達観したとも言える、それが良いのか悪いのか、それは結果次第だけれど

ふぅ、と小さく溜息をついてスイートポテトへと手をつける
……こういうものを作る才能もあったんだなぁ、と何だかあの頃を思い出しながら
10/11 17:20:14
> 雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「せっかく見逃して貰えたんだから、そこは素直に喜んでいいんじゃあないかなぁ。」

自分を思ってくれる人の泣き顔が浮かぶと、死ねなくなるし、殺せなくもなる。
相手にも、そうやって泣く人がいる、その顔が、彼女に重なってしまうから。
見逃したわけじゃあない、殺せなかった、そもそも殺す気自体、きっと最初からなかった。
だから、あの戦いは引き分けだ。アヤちゃんには言わないけれど。そっちの方が楽しいから。

少し悔しそうな顔を見て小さく笑うと、ホットミルクね、と机に置いた。
はちみつの甘い香りがあたりに漂う。

「ヒツギさんですからってどういう意味?
 ………私は今も人斬りだよ、確かに、人は斬らなくなったけど、
 それで人斬りまでやめられるものじゃあないからね。
 
 アヤちゃんは?人斬りとしての覚悟は決まったのかな。」
 
10/11 07:50:55
> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「そういうこと言う…。
 あの時の私の覚悟なんて、すごく中途半端だった。
 結局捨てれないものだらけで、2回目に負けだったにも関わらずトドメも刺されずに見逃されて。
 …あ、じゃあホットミルクで」

今だから言えること、って結構あるんだな、と
自分がつらつらとそういう言葉を吐けることに自分自身で驚いてしまう
あの時とさして変わらぬ笑顔を向けられているのが少し悔しくて、口にはしないけれど

「……人斬り、やめたんですか?
 そりゃあヒツギさんですから、似合いますけど、そういうのも」
10/11 07:13:45
> 雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「私達はどんな怪我をしても、それこそ命を失っても後悔しない覚悟で剣を抜いた、そうでしょ?」

そのせいでどんな目にあっても恨みっこはなしだよ、笑顔を作ると、
彼女の目の前にスイートポテトを置く、飲み物は何がいいかな、
ホットミルクとか?なんてことを聞きながら、
そうだねぇ、と言葉をつづけた。

「そんなおっかない事はしないよ。斬る相手は選ぶし。
 それに、アヤちゃんと一緒でね、まともに歩けるようになるまで苦労した、
 それどころか、もう昔ほどには剣は扱えないんだよね。
 
 そんな感じで今は喫茶店の店員さんだよ、なかなか似合うでしょ?」
10/11 06:42:01
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