殺人喫茶「赤とんぼ」

表向きはインスタ映えしそうな喫茶店だが、実は殺人鬼が多く出入りしている喫茶店。店主は当然情報屋。

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> ヒツギ(211)
「あははは、そう言ってもらえるのは素直に嬉しいよ」

━━見えたところで、どうする訳もない。笑みに交じる色を、地面の渇く様を見つめるように、ただ言葉を交わすだけ。
だからこそ、

「……変わったお客さん、って言うのは 、”変わった話題でお話出来る人”、なんだろう」

……一つの誤解を解いておこうとした。刀の鞘を、初めてその手が撫ぜ、
ふつり、と、その目の奥の色を、「金色」を見せる。
注視でもしたところ、ただ少し目の色が変わった程度なものだが。

「……商魂旺盛だ。OK、これからもお得意様にならせてもらうさ。
次からは、”私の話題”も、振らせてもらう事になるから」

━━━━遠く、”淵を見ながら”、呟くような答えと、
その背中へと注がれる視線。
暫くこそ向けられた視線は、やがて、珈琲の黒い水面へと、ゆっくりと沈んだ。
10/11 21:11:05
> 泰石寺紗秧(207)
ヒツギ(ENo.211)
「ふうん、そっか、まぁ、それならそれでなおさらに嬉しいかな。
 綺麗なものを綺麗と認めて生きる、素敵な生き方だと思うよ。」

そう言う彼女は、むしろ逆に、嘘と偽りの世界の中にいる人間だ。
きっと、こういう機会でもなければ交わる事もない道だったんだろう。
全く数奇なものだね、と、彼女は自嘲気味に笑みをこぼした。

「あなたが変わったお客さんにならない、とも限らないけれどね。
 とはいえ、今のところはあなたが変わったお客さんになる事はなさそうに見えるよ。
 素敵と思って貰えるのは嬉しいし、今回に限らず、ぜひともまた立ち寄って欲しいな。

 ああ、これは口説いてるわけじゃあないよ。あくまで店を預かる人間としてね。」

彼女の忠告を聞いてだろうか、そう付け加えて笑う。

「なるほどねぇ、道と正しさ、か。
 それがあなたの思うカッコよさで、剣の道、なんだね。
 いやあ、昔の私だったら………。」

今、この場で斬りかかって居ただろうなと思う。

剣の道は、言葉で語るものじゃあない、剣で語るものだ。
自分の歩く剣の道は、彼女の語る剣の道とはまた真逆のものだ。
興味が湧く。どれほどの覚悟でその正しい剣とやらを振るうのか。
命を落とすその直前まで、その剣を信じ続けられるのか。

「……そうだね、試合の一つでも申し込んだかもしれない。」

興味が湧くと斬ってみたくなるのは、どうしようもない人斬りの性というやつなのかも、と、一瞬瞳を伏せた。

「ま、今はそういうのは無し、ただの喫茶店員だからね、
 どうぞゆっくりしていって。」

そういうと、彼女は一礼して他のお客さんの方へと歩いて行った。
10/11 20:11:46
> ヒツギ(211)
「世辞は言うのも言われるのも嫌いだし苦手だよ。綺麗なものは正直に綺麗だって褒めるさ、蝶も花も雨も、人も 」
言葉すらも、嘘はないのだろう。告げる口の真剣さが、仄かに深まったようだった。

「どうも、普通のお客さんです。……なぁんてね。一発で好きになったもん、お店も、スイートポテトも、貴方のことも」
楽しいならば善し。風情善しなら尚も善し。珈琲をまた一口啜って、ふわ、と笑みを浮かべる。


「……浮気は良くないよ。少なくとも口説いた相手が既に居るなら、見えないところでも気を遣うべきだ。
彼女さんの目が良いなら気をつけなよ、言葉は顔に気配を残すから、直ぐに見破られる」
━━━━ぱちり、と片目を閉じて告げる。言葉は教えを説くようなものではない。本当に、それが見えるように、重ねて「気を付けてね」と。

「わぁ知ってる人だった。嬉しいなぁ、皆誰それって言うんだもん。別に叔父さん好きって訳じゃないんだよ?でも格好良いじゃん、一太刀で幾人の首を跳ねたという伝説も、剣と心は一体だと教えた新陰流も。
そりゃ他の剣豪のが格好良かったって言われるかもしれない。けれど私は、剣にあるはずの無い”道と正しさ”を綴ったその人が、格好良いと思うんだよ」

…………だからだろう。刀を隠すように、見ないようにしていることも。
見え透いていようとも告げないことも。
”在り方を善しとする”振る舞いに、憧れが一過の憧憬では無いことは、見て分かる様子だった。
10/11 19:18:41
> 泰石寺紗秧(207)
ヒツギ(ENo.211)
「それはありがとう、お世辞でも悪い気はしないね。」

彼女も視線をおって、アヤの方へ視線を送る。
遠目でもなかなかに目立つ美少女だよね。特に、黙ってれば。と
全くどうしようもない感想を持ちつつ、目の前の彼女へ視線を戻した。

「それはなにより、ここにはちょっと変わったお客さんもくるけれど、
 普通に来てくれるお客さんも歓迎するよ。素敵なお姉さんなら猶更ね。」

存分に堪能していって欲しいなぁと、彼女は笑う。
実際の所、こういう趣向もそれはそれで、それなりに楽しんでいるのだろう。

「それはまた随分と壮絶なことで。
 恋人がいなければ、私が居場所になってあげるよ、
 なんてあまぁい言葉を囁きながら近づいたところだけど……。

 今は恋人に怒られちゃうからやめとこうかな。
 いやぁ、癖ってなかなか抜けないよね。
 素敵な人が居るとつい口説きたくなっちゃう。

 ま、不満がないなら猶更、私がロミオになる必要はないのかな

 柳生先生ね、知ってるよ。
 剣術を嗜んでいるなら名前くらいは聞いた事があるんじゃあないかな。
 ………それにしても随分と渋い所だね、叔父さん趣味とかなのかな。
 同じ剣術家でも、もっと華のある人は多いだろうに。」
 
10/11 19:06:47
> ヒツギ(211)
「それはどーも。私も綺麗なひとは好きだよ、同性なら尚のこと」

━━━━ちらり、と横目に貴女と話していた金髪の美女を見た。
どうもそこについて隠す気は無いような口振り。しかし。
そこで貴方から視線を外すことは、同時にもう一つの答えを告げている。
きっと、そうではないのだろう。と。

「私は、ただ通りがけに綺麗な喫茶店で綺麗な人が話してるのに惹かれて入って、美味しいスイートポテトと珈琲に舌鼓を打ちたいだけ。そこに変わった話題が云々あったってさ、やりたい事を邪魔されないなら善し」

ぱく、とスイートポテトを一口食べて、ほ、とした顔で笑む。

「ないよ。逃げられないし、逃げたら居場所もない。詰みって所よ。
別に不満がある訳でもない。
剣術は好きだよ、一番好きな偉人は柳生宗矩だし、一番得意なのは新陰流の構えだし。……って、知ってるかな、そもそも」
こんなお洒落なお店をやる人が、物騒な話題で話す。少なくとも、それというのは学ではなく手段なのだから、知りうる得ないは人に寄るだろうと、長々に告げた後、苦く笑んだ。
10/11 17:50:33
ヒツギ(ENo.211)
「うん、頭の良い人は好きだよ」

少なくとも、ただの喫茶店ではない、ということくらいは分かっている事。
そしてその上で、あえて踏み込まずに黙っておく事。
その二つへの称賛の意味を込めて、彼女はそんな事をいって笑った。

「家柄ねぇ……そういうのもなかなかに大変だよね。
 家から逃げようって思ったことはないの?
 まぁ、自分から学んでいるって言っているくらいなんだから、
 それなりに気に入ってるのかな?」
10/11 16:34:33
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