月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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> ソルス(441)
 元のたどたどしい口調に戻る。
「えっと……わかんない……。あ……『ラークスパー』って みょうじ?は、オレが『すんでた くにの となり』のもので……そのくには、とくべつなひと しか みょうじが ないって……なかまから きいた」
 少年の話は殆ど丸暗記で、その意味を理解していないようだったが。少年は どこかの国の上流階級出身と推測できるかもしれない。
 拾われる前の話と合わせて考えれば、おそらく元の国にいた期間はごく短い。
11/24 20:47:03
> 走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
「叩かれ…」
その時点で顔を曇らせながらも、その先の言葉の続きに耳を傾ける。

「…!」
ソルス自身の記憶、自身の記憶の、中、で聞いた、誰かから聞いた、国の名前。
一瞬額を手で押さえたが、すぐに首を振る。
はっきりとした口調で語られるそれはあまりにも酷だった。
「だが…アンタは直接関わってないはずだろ!?血を引いてるからって…それは、八つ当たりではないか…!」
拳をキツく、血が出そうな程に握り締める。血筋が、とは確かにある話ではある。だが、それをソルスが納得するかどうかはまた別で…

「…なぁ、そう言われる程という事は…アンタは…特別な血筋か何か…なのか?」
11/24 20:26:56
> ソルス(441)
「それ は なんども、きかされた……いみは、ちょっとしかわからない。でも、いわれたこと、おぼえてる。なんども、なんども、ながいもので、たたかれながら、なんども、きいた」
 長いもので叩かれた。長いものとは鞭であったが、名前を知らないようだった。
「『お前の国の貴族共が愚かだったせいで、お前の国は変わったのだ』。『お前の国が変わったせいで、我らがイェルデの宝石が売れなくなった』。『お前は "エディ・ラークスパー" だ』。『その血を引くお前は、こうなるのがふさわしい』」
 今までの辿々しい口調とは一転して、はっきりとしゃべった。
11/24 19:39:35
> 走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
「!!」
震える声で語られた事実に思わず目を見開き重く、息を吐く。

「そうか…歩く事も手を使う事も…動く自由すら与えられてなかったのだな…そんなの…あまりにも…」
行き場のない怒りに思わず顔を手で覆いながら言葉を詰まらせる。
暗い場所で幽閉され続けて来て、自由に動く事さえさせてもらえず…
「何故アンタみたいな子が…そんな幽閉なんて事に…!そんな、怖くて…辛い思いを…!何故…」
11/24 19:23:44
> ソルス(441)
 少年は一度深呼吸。震える声で、こう言った。
「ひろわれるまえ、ずっとずっと、くらい、せまいところ。これがぜんぶについてて。うごけない。そとを しらない。『そら』も『じめん』もみたことない。……はしれない、あるけない」
 これ、と言ったあたりで少年は鎖が切られた足枷を見下ろした。
 つまりは。物心がついた頃から拾われる前まで、四肢を枷に囚われ、どこかに幽閉されていた。
11/24 06:34:40
> 走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
なくなったタイミングで蝶々達がガラスのティーポットと蜂蜜を持ってくる。
首を傾げる貴方に目を丸くしながら「ふむ」と呟く。

「走り方を知らない…?では、今のそのアンタが走り屋になってから走り方を知ったのか?
いや、それとも何か…違う意味が…?」
11/24 00:00:10
> ソルス(441)
「ううん。ケガは だいたいなおってた。ただ……オレ、まだ あんまりうまく はしれなかったとき……はしれない?はしりかた しらない おぼえてない?」
 上手く表現できずに少し首をかしげた。
 とりあえずお茶を飲むことにした。なくなった。
11/23 23:41:46
> 走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
話を聞きながらふと、月を仰ぐ。
間で頭を冷やさない事にはこのやりきれない、悲しい気分が漏れてしまいそうだからだ。
1つ息を吐けばすぐに視線を戻す。

「それもそうか…それだけひどい怪我だったらしいのだから治るまでにもかかっただろうからな…
ん…もしや怪我が完治してない頃とかにアンタとカペルは襲撃を受けたのか?」
11/23 23:30:39
> ソルス(441)
 また、お茶を一口飲んでから。
「ひろわれてから 走り屋になるまでは……なにもしてない。お医者様が、キズが なおるまで やすめっていったから」
11/23 21:39:24
> 走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
「命の恩人の様でもあるんだな、信頼もするはずだな…信頼の理由は当然他にも色んなやり取りで感じたからなのだろう事は間違いないだろうが…」
怪我から少しでも経ったであろうに今でも残る程の傷跡…助けられなければ命も怪しかったに違いないと目を細める…

「いない時、ああ…伝令としての仕事で出てた時…だな。そういえばアンタがその走り屋とやらになるまではどんな事をしていたんだ?」
11/23 21:06:44
> ソルス(441)
「……オレが、いまのなかまに ひろわれたときから できるだけずっと、そばに いてくれた。いまは なおってるけど、ひどいケガ してたから……」
 見える範囲だと、顔や腕に傷跡のようなものが確認できる。カペルとやらは世話役でもしていたのだろうか、と推測できるかもしれない。
「しごとで いないときもあったけど」
 伝令ゆえに致し方なし。
11/23 20:36:36
> 走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
味が気に入ったらしき様子に小さく微笑みを浮かべ、「お代わりもあるから好きなだけ飲むと良い」と言う。
蝶々達も良かったと言う様に月に照らされてご機嫌に飛び回る。

「ひっくりかえ…ああ、ああ…成る程。そういう事か…」
反乱勢力というものはソルスの世界にもあったからか、それでどういう事か通じた…が故に貴方がぼかした意図も把握したからか、頷きはしてもそれ以上の用語では言わなかった。

「成る程…活動が活動だ、皆を明るくしてくれるカペルはアンタ含め皆にとって心強かったのだろうな…
…その、アンタ個人との関係性はどんな感じだったんだ…?」
11/23 20:27:03
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