月明かりの花畑
その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…
そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…
そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…
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ソルス(441)
走り屋エディ(ENo.203)
「!」
お茶の味が気に入ったようで、少し緊張を和らげていた。
「せんそう……は、わからないけど、えっと。ひっくりかえすって いってた」
いわゆるレジスタンスなのだが、それを大っぴらに言っていいか分からずに ぼかした言い方を試みる少年だった。
「ボスは、ほかにいた。ゴットハルトってなまえ。でも、ボスは みんなをあかるくするのとか にがてで、そういうのを カペルがやってた」
カペルは俗にいうムードメーカーだった。
お茶の味が気に入ったようで、少し緊張を和らげていた。
「せんそう……は、わからないけど、えっと。ひっくりかえすって いってた」
いわゆるレジスタンスなのだが、それを大っぴらに言っていいか分からずに ぼかした言い方を試みる少年だった。
「ボスは、ほかにいた。ゴットハルトってなまえ。でも、ボスは みんなをあかるくするのとか にがてで、そういうのを カペルがやってた」
カペルは俗にいうムードメーカーだった。
11/23 20:04:01
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走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
ハーブティーを飲めば、ジャーマンカモミールの香りが口内に広がる事だろう。少しでも飲みやすくする為に中には蜂蜜が入っている。
「伝令…成る程それで走り屋…という名か…伝令、というと戦争でもあったのか…いや、戦争に限らないわけだが」
言いながらも瞳を伏せる。その切れた足枷や先程から聞いてる話から貴方の置かれていた環境が決して穏やかな雰囲気はしないからである。
「その、カペルは皆から好かれるリーダー的存在だったのだな…」
「伝令…成る程それで走り屋…という名か…伝令、というと戦争でもあったのか…いや、戦争に限らないわけだが」
言いながらも瞳を伏せる。その切れた足枷や先程から聞いてる話から貴方の置かれていた環境が決して穏やかな雰囲気はしないからである。
「その、カペルは皆から好かれるリーダー的存在だったのだな…」
11/23 19:58:02
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ソルス(441)
走り屋エディ(ENo.203)
「えっと……カペルは『走り屋』……伝令をやってた。それだけじゃなくて……ほかのなかまは、みんな、カペルのこと そんけいしてた……カペル、やさしかったし、なかま みんなのこと すごく よくしってた……。
だから、カペルが……いなくなったとき、みんな すごくかなしんでた……」
このあたりで少年は、ふぅふぅ息を吹き掛けてからハーブティーを飲むだろうか。
だから、カペルが……いなくなったとき、みんな すごくかなしんでた……」
このあたりで少年は、ふぅふぅ息を吹き掛けてからハーブティーを飲むだろうか。
11/23 18:57:57
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走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
受け取ったのを見れば少し安堵した様に顔を和らげ、「熱いから気をつけた方が良い」と付け加える。
仕事を終えた蝶はまた貴方の周りを飛び回る。
動揺が残るまま話す貴方に一言一句聞き漏らさない様に間で小さく頷きながら話を聞く。
「代わり…?その、カペルという友人は何か重大な役割を担っていたのか…?」
仕事を終えた蝶はまた貴方の周りを飛び回る。
動揺が残るまま話す貴方に一言一句聞き漏らさない様に間で小さく頷きながら話を聞く。
「代わり…?その、カペルという友人は何か重大な役割を担っていたのか…?」
11/23 18:25:02
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ソルス(441)
走り屋エディ(ENo.203)
「うん……オレは、いきてる……それで、いなくなったカペルのかわりを、オレが……かわりなんて、できないの しってるけど……」
先程よりは落ち着いてきたようだが、まだ少し動揺している。
「……のむ」
ハーブティーを受け取った。
先程よりは落ち着いてきたようだが、まだ少し動揺している。
「……のむ」
ハーブティーを受け取った。
11/23 18:13:28
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走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
小刻みに震える背を落ち着くまでは優しくさするだろう。目配せで蝶達に指示を出し、2匹が小屋の方へと飛んで行く。
「仲間が庇って…」
一瞬、青褪める。目の前で仲間を失う時は当然の喪失感と強い自責の念、恐怖が付き纏う。その感覚を思い出す。
「少なくともアンタは…こうしてここにいる以上逃げ切れたんだな…?」
貴方の様子からそれを単純に良かったと言うのは憚られたが、せめて貴方が生きている事に対する安堵を伝える。
して、そんな事態に陥らせた襲撃者、そして“カペル”という仲間の事。気になる事は多い、がこの状態のまま質問攻めにする様な事はとても出来ない。
蝶が術で浮き上がらせながら持って来たハーブティーを差し出す。
「飲めそうか?」
「仲間が庇って…」
一瞬、青褪める。目の前で仲間を失う時は当然の喪失感と強い自責の念、恐怖が付き纏う。その感覚を思い出す。
「少なくともアンタは…こうしてここにいる以上逃げ切れたんだな…?」
貴方の様子からそれを単純に良かったと言うのは憚られたが、せめて貴方が生きている事に対する安堵を伝える。
して、そんな事態に陥らせた襲撃者、そして“カペル”という仲間の事。気になる事は多い、がこの状態のまま質問攻めにする様な事はとても出来ない。
蝶が術で浮き上がらせながら持って来たハーブティーを差し出す。
「飲めそうか?」
11/23 18:00:45
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ソルス(441)
走り屋エディ(ENo.203)
仲間を亡くしたのかと聞かれれば、小さく頷いた。
「カペルは、オレに、にげろっていって、……こわいひとが、はものを……はものを、もって、それで、それで……たくさん……あかい……あ、あ……」
話の順序が少し前後しているが、要するに。カペルという名の仲間が、何者かに襲われ、少年を庇った。
幻が見えて、喪った時の出来事まで思い出しているのだろう。少年の背中は小刻みに震えている。
「カペルは、オレに、にげろっていって、……こわいひとが、はものを……はものを、もって、それで、それで……たくさん……あかい……あ、あ……」
話の順序が少し前後しているが、要するに。カペルという名の仲間が、何者かに襲われ、少年を庇った。
幻が見えて、喪った時の出来事まで思い出しているのだろう。少年の背中は小刻みに震えている。
11/23 17:04:43
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走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
(こんな…まだ子供じゃないか!そんな子がこんなに…)
大丈夫とは言われたが、落ち着けるように背をさすりながら視線を合わせる様に身を少し屈める。
「…大切な仲間を…亡くしたのか…?」
きくのは聞くのは酷だろうと思ったが、このまま何も聞かずにというのも難しいだろう…そう思いできる限り静かに問いかける。
貴方の周りを蝶が頭上で心配する様に3匹飛び交う。
大丈夫とは言われたが、落ち着けるように背をさすりながら視線を合わせる様に身を少し屈める。
「…大切な仲間を…亡くしたのか…?」
きくのは聞くのは酷だろうと思ったが、このまま何も聞かずにというのも難しいだろう…そう思いできる限り静かに問いかける。
貴方の周りを蝶が頭上で心配する様に3匹飛び交う。
11/23 13:10:26
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ソルス(441)
走り屋エディ(ENo.203)
立ち尽くしていた少年は、まだ子供にしか見えない体格だった。
「あ、あ……だい、じょう、ぶ……」
少年はそれだけ答えたが、とても大丈夫そうには見えない。
「なかま、……オレの、なかまが。また……また、いなくなる……」
「あ、あ……だい、じょう、ぶ……」
少年はそれだけ答えたが、とても大丈夫そうには見えない。
「なかま、……オレの、なかまが。また……また、いなくなる……」
11/23 12:44:37
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走り屋エディ(203)
ソルス(ENo.441)
「!」
花畑に来てみれば、幻に見せられている新たな人。
その叫び声に目を見開く、呼ぶ名は恐らく彼が亡くした大切な人の名なのであろう事は予想出来て、ソルスの周りを飛び交う蝶達が新たな来訪者を心配する様に落ち着きなく飛び回る。
このままにしていたらまずいかもしれないと
沈痛な面持ちのまま立ち尽くす貴方に近付き、出来る限り優しく肩を揺する。
「おい、大丈夫か?自分の事が分かるか?」
花畑に来てみれば、幻に見せられている新たな人。
その叫び声に目を見開く、呼ぶ名は恐らく彼が亡くした大切な人の名なのであろう事は予想出来て、ソルスの周りを飛び交う蝶達が新たな来訪者を心配する様に落ち着きなく飛び回る。
このままにしていたらまずいかもしれないと
沈痛な面持ちのまま立ち尽くす貴方に近付き、出来る限り優しく肩を揺する。
「おい、大丈夫か?自分の事が分かるか?」
11/23 12:36:49
走り屋エディ(ENo.203)
忘れもしない姿が見えた気がして、少年は駆けていた。
それは初めて少年を『人』として受け入れた人間。
黒い髪と褐色の肌と蒼い目が印象的な、少し変わった喋り方の青年。少年の目の前で、少年を庇って■されたはずの。
「カペル、……カペルっ!!」
名前と思われる言葉を叫んで、手を伸ばした。
手が触れる前にその姿は、裂けて散り散りになって消えていった。
鎖の切れた足枷をつけた少年は、花畑で立ち尽くす。
それは初めて少年を『人』として受け入れた人間。
黒い髪と褐色の肌と蒼い目が印象的な、少し変わった喋り方の青年。少年の目の前で、少年を庇って■されたはずの。
「カペル、……カペルっ!!」
名前と思われる言葉を叫んで、手を伸ばした。
手が触れる前にその姿は、裂けて散り散りになって消えていった。
鎖の切れた足枷をつけた少年は、花畑で立ち尽くす。
11/23 11:45:20