月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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> ラー・トリーズ(564)
ソルス(ENo.441)
「シートを広げて…ふ、ふふ…宴、と言う事だな…賑やかなのは…素晴らしい…ラーは、見て、いたのか。
でも、そういう、様子を見て、いるだけで何だか、楽しくなれちゃう、から俺も行けたら、そうなってたかも…こんな花が咲く樹が一杯…すご、いだろうなぁ…」

想像を膨らませながら、考えるだけで楽しいと言った様子で。
普通こそが非日常だった彼女が少しでもその場所で楽しめたのなら良いなと、独り言のように零し──

「あり、がとう…!嬉しい…桜…桜か…不思議な、ひび、き…綺麗な名前…ふふ、俺…お花とか自然、のもの…好きだから…本当に、嬉しい…日がくれた…夜の、桜…月にに照らされたこの花は…どん、な色を見せてくれるか…きっと、見たことのない色なのだろう、な…
 退屈しなか、た…じゃあ、悪くは、なかったのだろう…良かった……そうだ!ラーは花を見たりとか、好き、だったり悪くないと思ったりする、か…?」

柔らかくなっていく空気に、少し饒舌になり、何か思いついたのか彼女にそう問いかけるだろう。
3/26 21:58:25
> ソルス(441)
「そこでは人々がシートを広げて、食べていたり飲んでいたりなどをしていたな。私は見ていただけだったが」

 この枝の樹も沢山あったとも言うだろう。ラーはそう言う場所に縁が無かった。季節も何も縁が無い場所に身を置いていた。彼女にとっては普通こそが珍しいのだ。

「どうぞ。植物に関しては私は疎いのでな。ならば、知ってそうな者が受け取った方が好ましいだろうと。日が暮れても美しいかもしれないな。……たしか、この植物の名前は、桜、だったか?
 まだ、楽しいかは、分からんが……。少なくとも退屈はしなかった、な」

 枝を見て、嬉しく表情を緩ますソルスを見て、更にラーの空気が柔らかくなっただろう。彼女の表情は兎も角。
3/26 21:01:41
> ラー・トリーズ(564)
ソルス(ENo.441)
「変わっ、た…場所…?」

目を丸くしながら、彼女の髪色にも似た色の花弁に興味深そうな視線を送っている。その花はソルスの世界にはなかったらしく、植物とかは好きなのもあって尚更。
いつもと違う空気とその花を見るに何か良い場所だったのだろうと推測する。

差し出された枝と彼女を見比べて更に頰を緩ませる。
自分からは見に行かないだけに心から嬉しいらしく、珍しく狂気よりも素のソルスとしての側面が大きい笑顔を浮かべる。

「!あり、が、とう…貰って、良いのだな…?
ふ…ふふ、この季節に…咲く…初めて、見た…こんなお花、が見れるなら…日が暮れる、まで、見れそう…春先に咲くお花…きれ、いな花…だな。
様々な人が集まる、場所か…楽し、かった、か?」
3/26 20:49:36
> ソルス(441)
「こんにちは。今日は少し変わった場所に寄ってみたのでな」

 頭の髪には花弁が張り付いてる。そのまま、此処に来たらしい。若干緩い空気を纏っている。

「ああ、落ちている枝を拾った。今はこれが咲く季節らしい。様々な人が居たな」

 そう言って枝を差し出すだろう。
3/26 20:33:36
> ラー・トリーズ(564)
ソルス(ENo.441)
花畑の花を1人、月明かりに照らされながらも世話をしていたがその最中1人の影を見つけたら曇っていた表情が和らぐ、まるで安堵かの様な。

「こん、にちは…いつも、来てくれてありがとう」

不器用ながら、それでもはにかんだ笑顔を見せて、ふと視線はその手元に。

「それ、は…?お…花…の枝?」
3/26 20:27:03
「……」

 いつもとは違い、桃色の花弁が付いた枝を持ってやって来たようだ。
3/26 17:16:51
ソルス(ENo.441)
………………………
2/28 03:30:43
ソルス(ENo.441)
これは、あくまで救う事が出来ない救国の英雄の“過去の話”
2/28 03:30:27
ソルス(ENo.441)
あの一件があってから、ソルスはずっと正気ではない。

断末魔、悲鳴、笑い声、それが耳の中を反響し続け、眠る度に夢で悍ましい記憶が感覚を伴って蘇るだけの日々。

狂って、狂った末に、生きる事に対する執着すらも──
2/28 03:29:25
ソルス(ENo.441)
その日から、ソルスの様子は周りから見て明らかにおかしくなった。
時折、何処か遠くを見ては悲鳴をあげたり、人に触れられただけで逃げ出したり、仲良さそうに歩く友人関係らしき通行人を見ては無言で涙を流したり、明らかに異常だった。

ソルスに何が起きたのか、魔術師失踪の件について知らないか、問いかけても「知らない」「分からない」そればかり、何か知ってるのだろうと荒く聞けば虚ろな目でただ、ただ、見てくる。
それが不気味で、真相を知ってるであろうソルスに誰もその件について聞かなくなった。

そして、そこから更に1ヶ月後、ソルスがレビステラへと訪れた時期、元の世界では魔術師失踪事件に続き、ソルスの失踪事件が上がった。

自殺したのでは、神隠しにあったのでは、謀殺されたのでは、憶測が憶測を呼んだが、ソルスにとっては最早気にする事ではなかった。

死ぬ場所が何処であろうと、同じ事だった。
2/28 03:26:38
ソルス(ENo.441)
顔を手で覆う。

自分のせいだ、彼の最後の問いに答えられる名を自分が与えていれば、答える事が出来れば。

しかし、たら、れば、それに意味はない。
起きてしまった事はもうどうにもならない。
二度と、救う事が出来ない過去が残るだけ。

「ぁ……」

彼の消滅、そして悍ましい行為。

「あ゛あぁ…」

頭の中をぐるぐると回る程に実感としてのしかかり…

「あ…あぁあぁ……あぁ……!!」

そして

「うあ゛あ゛ああぁぁぁぁあぁぁあああああああ!!!!!!」


一生の後悔となる
2/28 03:19:24
ソルス(ENo.441)
…ふと、目が覚めた頃にはそこに居たのは倒れてる自分だけだった。
外を見ればもう陽が高い。

悪い夢だったのだろうか、そう思いたかった。

しかし、鮮明に蘇る。

忘れようとしても、忘れられない、忘れるわけにもいかない、でも忘れた方が楽だ、しかし、この頭は忘れることを許さない。



慟哭、苦悶、嘆き、叫び、悲鳴、断末魔、嘲笑、月食、消失、消失、消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失消失
そして、消滅


名もなき友人はもう何処にも存在しない。
2/28 03:14:30
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