穴倉
誰かが居るらしい……。
空き瓶に薄く発光しているネモフィラに似た花が一輪差し込まれている。
空き瓶に薄く発光しているネモフィラに似た花が一輪差し込まれている。
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ラー・トリーズ(564)
ラー・トリーズ(ENo.564)
眺めているのもアレかと、貰った食料に手を伸ばす。スープの入った瓶を手に取り食べる。
「……」
無言だ。兎に角、無言だ。水が容器に落ちる音、スープを啜る音が洞窟に響く。ゆっくり、栄養を取る様に少しずつ食べている。
(吐かないといいのだが)
時間をかけて食べ終える。瓶は洗っておく事にした。
「……」
無言だ。兎に角、無言だ。水が容器に落ちる音、スープを啜る音が洞窟に響く。ゆっくり、栄養を取る様に少しずつ食べている。
(吐かないといいのだが)
時間をかけて食べ終える。瓶は洗っておく事にした。
2/28 04:08:10
ラー・トリーズ(ENo.564)
スッと精神の刃を作り出し、壁を軽く切りつける。ちゃんと壁は削れた。
「……大丈夫か」
怪我の調子も良くなった。……内部は兎も角。だが、何処かに行く気力はあまりない。
「……」
「……大丈夫か」
怪我の調子も良くなった。……内部は兎も角。だが、何処かに行く気力はあまりない。
「……」
12/1 20:23:36
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デスサンドヴァニア(560)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「ああ、その時が来たら」
本当に選ぶか選ばないか、求めるか求めないかは彼女の今後に寄るのだろう。
去る少女をただ見ていた。
本当に選ぶか選ばないか、求めるか求めないかは彼女の今後に寄るのだろう。
去る少女をただ見ていた。
11/15 07:43:54
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ラー・トリーズ(564)
デスサンドヴァニア(ENo.560)
「…にひ。」
少女はあなたの意思を尊重し、こういう結果になるのも悪くないなと微笑んだ。
「笑いたくなったとき。誰かを殺したくなったときには、いつでも私を求めてくださいね。」
そう言うと、少女は手土産も残さず立ち去ってしまうだろう。
あなたとの縁に『証』は必要ない。思い出があればそれで十分なのだ。
少女はあなたの意思を尊重し、こういう結果になるのも悪くないなと微笑んだ。
「笑いたくなったとき。誰かを殺したくなったときには、いつでも私を求めてくださいね。」
そう言うと、少女は手土産も残さず立ち去ってしまうだろう。
あなたとの縁に『証』は必要ない。思い出があればそれで十分なのだ。
11/15 03:07:48
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デスサンドヴァニア(560)
ラー・トリーズ(ENo.564)
ああいう顔をした者も居たなと何となく思い出した。何が楽しいのか全く分からなかったが。目の前の少女の笑顔を見ても、何も浮かばない。ただ、笑っているなと思うだけ、それ以上は出てこない。
上司が居ないからだろうか。ただ、与えられた仕事を淡々とやるだけの人生だった。目の前の少女は上司になりえるか? ……しかし、そう育てられた存在として、感情は必要ない。あれば手が泊まる可能性がある。つまり、何をするにも処理に時間が掛かる。仕事をするには邪魔だ。上司も言っていたものだ。不要なものは不要と。
しかし、その上司はもういない。
「……保留」
出てきたのは保留。今の所、己を保持するという言葉だ。
上司が居ないからだろうか。ただ、与えられた仕事を淡々とやるだけの人生だった。目の前の少女は上司になりえるか? ……しかし、そう育てられた存在として、感情は必要ない。あれば手が泊まる可能性がある。つまり、何をするにも処理に時間が掛かる。仕事をするには邪魔だ。上司も言っていたものだ。不要なものは不要と。
しかし、その上司はもういない。
「……保留」
出てきたのは保留。今の所、己を保持するという言葉だ。
11/15 02:08:18
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ラー・トリーズ(564)
デスサンドヴァニア(ENo.560)
「ね、ね?楽しいですよぉ?きっとあなたも満足できると思いますよっ…!にひっ…!」
少女は純粋な喜びの感情で作られた満面の笑みをあなたに向ける。彼女の笑みはヒトゴロシを心底楽しんでいる者の笑みだ。デスサンドヴァニアの提案を受け入れれば、あなたも彼女のように殺戮への快楽を得る事が出来るかも知れない。けれどもそれは、あなたの在り様を根本から歪めてしまう事になるだろう。
壊れた感情を壊れた感情で補うか。
あるいは今の己を保持するか。
はたしてあなたはどちらを選ぶだろうか?
少女は純粋な喜びの感情で作られた満面の笑みをあなたに向ける。彼女の笑みはヒトゴロシを心底楽しんでいる者の笑みだ。デスサンドヴァニアの提案を受け入れれば、あなたも彼女のように殺戮への快楽を得る事が出来るかも知れない。けれどもそれは、あなたの在り様を根本から歪めてしまう事になるだろう。
壊れた感情を壊れた感情で補うか。
あるいは今の己を保持するか。
はたしてあなたはどちらを選ぶだろうか?
11/15 01:33:35
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デスサンドヴァニア(560)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「そうか。……想像がつかんな。
物心ついたときから何も感じない。なぶられても感じなかった。同僚を破棄したときも何も思わなかった。目の前で敵軍どもが肉塊になっても揺れなかった。両国滅んで戦争が終わり、戦場だった場所に化物が闊歩しても、平気だった」
「想像が出来ない」
精神が壊れてるのか、感情が凍結してるのか。
話す言葉に感慨も何もない。ただの情報だ。
物心ついたときから何も感じない。なぶられても感じなかった。同僚を破棄したときも何も思わなかった。目の前で敵軍どもが肉塊になっても揺れなかった。両国滅んで戦争が終わり、戦場だった場所に化物が闊歩しても、平気だった」
「想像が出来ない」
精神が壊れてるのか、感情が凍結してるのか。
話す言葉に感慨も何もない。ただの情報だ。
11/14 19:46:36
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ラー・トリーズ(564)
デスサンドヴァニア(ENo.560)
少女は刃の欠けたボロボロの剣を得意げにブンと振るい。歪な黒色の刀身をあなたに披露する。
「にへ…私はですねぇ…この剣で傷を負わせたニンゲンに憑依する事が出来るんですよぉ……。あぁあぁ、乗っ取ろうってわけじゃあ無いんです…。あなたの身体に私の一部を寄生させて──うん…。骨とか筋肉とかを補強─修復するんです。剣と主の『共生』ってヤツですかねぇ…?にひひ…。」
「これをやられたニンゲンはですねぇ……。ヒトを殺したとき、すっごくいい気分になれるんですよぉ……。だからきっとあなたも…笑顔になれるんじゃないかなぁ…って。」
「にへ…私はですねぇ…この剣で傷を負わせたニンゲンに憑依する事が出来るんですよぉ……。あぁあぁ、乗っ取ろうってわけじゃあ無いんです…。あなたの身体に私の一部を寄生させて──うん…。骨とか筋肉とかを補強─修復するんです。剣と主の『共生』ってヤツですかねぇ…?にひひ…。」
「これをやられたニンゲンはですねぇ……。ヒトを殺したとき、すっごくいい気分になれるんですよぉ……。だからきっとあなたも…笑顔になれるんじゃないかなぁ…って。」
11/14 17:40:36