不香の花満つる館

星降の国の外れにある格式高い佇まいの邸宅。
周辺に他の建造物は見当たらず、真白の雪に覆われた大地はしんと静まり返っている。

時折人の出入りがあるが、居住者は少女一人のようだ。
館の灯りは昼夜を問わず雪道を照らしている。

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(ENo.620)
1/25 00:36:30
> ディートリヒ(598)
……お友達。

(ぽかんと復唱する。瞬いて、瞬いて、睫毛を震わせながら微笑んだ)

はい。……はい、是非。
ディートリヒさんとお友達になれるなんて……、とても嬉しいです。

(ありがとうございます、と深々と一礼する)
(次いだ話題には気恥ずかしげに小さくなって)

あ、いえ……お店に足を運んだことはないんです。
……なので、その……、素敵なお店をディートリヒさんと一緒に見つけられたらなって、思います。

(お願いします、と遠慮がちに結ぶ)
(懐中時計に関しては得心した様子で頷きを返した)
(道案内を終えて顔を上げ、差し出された菓子を両手で受け取る)

わあ……、ありがとうございます!
甘いもの、好きなんです。
後でゆっくりいただきますね。

(包みの中を見つめてうっとりと瞳を細めた)
(玄関先まで見送ろうとディートリヒに続いて部屋を後にする)

はい、またいつでもいらしてください。
私も商会を尋ねます、……ディートリヒさんにお会いしに。

ディートリヒさんにもご加護がありますように。

(菓子を片手に抱えたまま、もう片方の手を左右に振る)
(白黒に映る世界の中、確かにそこに在る後ろ姿が見えなくなるまで、いつまでも)
1/25 00:35:58
> ツェトニカ(620)
職業柄、交流の機会としてドレスコードのあるパーティなどにも出席することがある
知り合いをつれて参加できるゆるいものがあったかな、と考えて
そういえば、と思考を一区切りした

「ツェトニカちゃんのこと、お友達と呼んでもいいですか?
ご迷惑でなければ…
ドレス、きっとツェトニカちゃんが選んだものは素敵でしょうね! 
どこかに懇意にしてらっしゃるドレスショップがあるのでしょうか。もしそうなら僕もご一緒したいですねえ」

懐中時計については、ややひきつった笑いをし

「はは…商会特製の僕のお目付役です…
ち、ちなみにこれが主流ではないですよ! 変なものは大体うちの商会のものなので!」

少女の心中を察したのかそうでないのか付け加え
マフラーを受け取ると暖かそう!と喜んでお礼を言い早速巻きつけ
丁寧に教えてくれる道筋を、ふむふむと手元を覗き込みながら頭に刻み込んだ

「ありがとうございます! ほんとに、何度お礼を言っても足りないぐらいで…
あ、そうだ、これを」

思い出したようにトランクを少し開けて腕を突っ込むと、可愛らしい装飾の菓子を取り出した

「ボンボンです。アーモンドやフルーツを砂糖でコーティングしたお菓子なんですけど、おいしいですよ!うちの商会のものですが、これはいたってフツーのお菓子です! お苦手なものがなかったら、どうぞ召し上がってください」

相手に受け取ってもらえたら、微笑んでさっと外套をまといマフラーをそっと押さえ

「ほんとはもっとお礼がしたいので、また是非お会いいたしましょう!
どうかあなたに神のご加護がありますように」

本当はもっと言葉を重ねたかったが、あまりに名残惜しくなってしまうのでそう別れの挨拶を切り出して

最後に深くお辞儀をすれば、少女に何度も手を振りながら館を後にするだろう



 
1/23 23:59:13
> ディートリヒ(598)
(暖炉の火に当たったからか、褒め言葉が嬉しかったからか、朱色に染まった頬を緩ませた)
(ディートリヒの瞳に映る自分の姿をじっと見つめる。――この白黒の容姿は彼女にはどう見えているのだろう)
(自分という存在は、彼女と共に素敵なドレスに身を包み、笑みと言葉を交わすに相応しい女の子なのだろうか)
(そうであったらいい。ディートリヒの言葉が紛れもない真実であったら。夢を見るように目蓋を下ろす)

はい。私でよかったら、是非。
ふふ、ディートリヒさんとご一緒するのに恥ずかしくないドレスを、私も用意しないといけませんね。

(どんな色のドレスが自分には似合うのだろうか)
(いつか訪れるかもしれないその日を想い、ふにゃりと微笑んだ)
(直後、突然響いた音にぱちくりと瞬き、その源を怪訝そうに見つめる)
(鳴く懐中時計を見るのは初めてだ。その上、実に奇怪な鳴き声だった)

い、いえいえ。
あの……、不思議な懐中時計、ですね。

(この世界の懐中時計はこういった物が主流なのだろうかと内心首を傾げながら席を立ち、)
(部屋の隅の戸棚から蜂蜜色をマフラーを取って、それが無難な色であることを祈りながらディートリヒに差し出した)

どうぞ、これを使ってください。道は――。

(ローテーブルの表面を指でなぞり、近隣の街までの道順を描き出す)
(時折目印等を解説しながら、ディートリヒの目的地まで出来る限りの道案内をするだろう)
1/21 05:11:54
> ツェトニカ(620)
ぽむぽむと音が出そうな様子で真っ赤な頬を隠し

「て、照れますね〜…! 
僕はそういったことがチンプンカンプンなので、ちゃんと嗜まれてるツェトニカちゃんも素敵ですよ…!
お姫様みたいな子にそんなこと言われたらたまらないな〜! ドレスを着る機会はそんなにないのですけれど…
へへ、もしその機会があれば、ツェトニカちゃんもご一緒してくださいますか?」

期待のこもった瞳をそのまま見つめ返し

「似合ってますよ! 実用的なのも良いですね!
そうですね〜、僕のはちょっと薄着すぎました…今度はもっと着込んでこないと…
あ、お貸し頂けるんですか? 嬉し…」

と、そこまで口にしていきなり外套の中から飛び出してきた懐中時計に体当たりされ言葉に詰まり
目覚まし時計のアラームのごとく『凡骨! 凡骨!』と鳴き始めた懐中時計を取り押さえると肩で息を切らし

「す、すみません、失礼しました…
結構長居してしまったようです。あ、あの、マフラーをお貸し頂けますか? あ、それと道、もう一度教えてください…」
1/19 12:05:30
> ディートリヒ(598)
実際の経験は伴わない、本で見ただけの知識ですけど……、
マーメイドラインの物以外にもディートリヒさんに似合いそうなドレスはたくさん、たくさんあると思うんです。
……ですから、あの、……とても楽しみにしてます。
お姫様みたいに素敵なディートリヒさんの、お姫様みたいな姿。

(勝手にすみません、と謝罪の言葉で結びながらも、期待の籠った瞳でディートリヒを見上げる)
(次いで自分の纏うスカートの裾を摘まみ上げ)

似合ってます……か?
よかったです、自分だとあまり分からないから安心しました。
結構暖かい服なので、この家で暮らすにはちょうどいいんです。

……ディートリヒさんのお洋服は、この辺りを歩くには上着があっても寒そうですね……。
マフラーとか手袋とか耳当てとか、防寒用の物がいくつかありますけど、よかったら使いますか?

(ディートリヒさんが着てきた外套をちらと見遣り、首を傾げる)
1/15 00:40:05
> ツェトニカ(620)
(粉砕玉砕大喝采! 褒められすぎて涙腺もサンダー!)

「あぇ!? マ、マーメイド、ですか…? 透かしのレース…な、なるほど…」

ぽぽぽ、と音がなりそうなぐらい頬を赤らめ

「お、お洋服に詳しいのですね…! あ、ありがとうございます、そんな風に言ってもらえて本当に嬉しいです…! 
僕、あまり詳しくはなくて…商会に来る前はメイドをしていたのでいつも同じ服ばかりでしたし…
その、ツェトニカちゃんのお洋服もツェトニカちゃんにすごく似合ってて可愛いですよ! へへ、僕もツェトニカちゃんぐらいの時はそんなお人形さんのようなお洋服に憧れたものです…
ツェトニカちゃんがそう言ってくれるなら、マーメイドのドレス、探してみます」

照れながらサイドの髪をいじってにへらと笑い
1/15 00:18:00
> ディートリヒ(598)
(お茶会となってしまっても問題がなさそうだと分かり、ふぅと小さく息を吐した)
(が、可愛いという評価にぽかんとして思わず呼吸が止まり、ぱちぱちとただ瞬きを繰り返す)
(暫しして息苦しくなったことでようやく薄く吸い込んだ空気で肺を少しずつ満たしていく)

あ、の……、えっと、ありがとう、ございます。
勿体ないお言葉ばかりで、……その、ありがとうございます。

(どう御礼を伝えたものかと迷う心を表すように両手を小さく、特に意味も無く上下させる)
(ディートリヒの自己評価を受け、失礼だろうかと悩みながらも彼女の姿をじっと見つめ)

マーメイドラインのドレス……は、いかがでしょうか。
線の美しい上品な様相のドレスですから、
涼やかな瞳や首元にさらりと流れる綺麗な髪をお持ちのディートリヒさんには、よくお似合いになると思うんです。

ギャザーやフリルより、レースを……そう、たとえば肩口や背中に透かしレースのあるような物とか……、
ああでも、マーメイドラインだと普段使いには向かないでしょうか。

(表情はいつの間にやら真剣そのもののそれとなり、一人思索に耽っていたが、)
(ハッとして顔を上げ、今度は顔の横でぶんぶんと両手を振り始めた)

あ、いえ、あの、すみません、急に。
ディートリヒさんの魅力をより引き出してくれるお洋服は絶対にあるのに、って、
なんだか、……その、悔しい気持ちに、なってしまって。
1/14 05:18:38
> ツェトニカ(620)
「ええ、カフェオレが! おいしいですよ〜
お茶会良いですねっ。大丈夫ですよ〜うちの商会は気にしませんとも! 
ツェトニカちゃんみたいな可愛らしいお嬢さんが来てくださったらみんな喜ぶかと!」

警戒が解けた少女の様子にとりあえず安堵し知らず知らずのうちに息をつき
雪の話を、相変わらず綺麗な言葉を選ぶなあと感心して聞いていると最後の言葉にさっと顔を赤らめて頬に手を添え

「す、素敵な女性、ですか!?
そ、そんなの、僕も初めて言われました…
ぼ、僕はツェトニカちゃんのように可愛くないですし、髪も長くないし目つきも悪いしそのせいでドレスも似合わないし…お喋りもカードゲームもダンスも苦手で…」

よほど嬉しかったのか、動転してついマイナスな発言もしてしまい

「あっすみません今のナシで! と、とても光栄です! ええ!!
僕がなにかのプラスになればそれほど嬉しいことはなく…!」
1/13 22:24:50
> ディートリヒ(598)
(ディートリヒの想いを知ってか知らずか、もう周囲の様子を警戒する素振りは見せずに)
(いつか三回叩くであろう壁の向こうに広がる景色に思いを馳せる)

いつでも……、ふふ、嬉しいです。
コーヒーにミルクとお砂糖を入れたら……、えっと、カフェオレが出来るんですよね。
普段はあまり飲まないので楽しみです。

お土産に、何かお菓子をお持ちしますね。
……あ、でもそれじゃあ、お買い物じゃなくてお茶会になっちゃいますね……。
あの、商会の方々のご迷惑になったりしませんか?

(大丈夫だろうかと物憂げに顎に指を添えた)
(受け取った言葉の数々に相好を崩し、瞳を伏せる)

この国はとても寒いですけど、雪がディートリヒさんを連れてきてくれたのかなって、
暖炉の前でこうしてお話する機会をくれたのかなって思うと、寒さも好きになれそうです。
いつもよりずっと暖かく感じますから。

十分に立派なレディ……、なんて、初めて言われました。
その、えっと……、あ、ありがとうございます。
ディートリヒさんみたいに素敵な女性にそう言っていただけると、とても嬉しいです。
1/12 22:28:08
> ツェトニカ(620)
以下、ディートリヒの脳内(アイコン同
(はあ〜っこの子いい子すぎるでも何かに取り憑かれてる気がする〜!! なんとなくそんな気がする僕もそんな感じだから〜! でも言っても何も答えてくれないんだろうな〜! こんな小さな子が抱え込みすぎでしょ…無理辛い…
さっきもしかしたらうちのオーナーの同類か何かいるかもしれない…って咄嗟に周り見ちゃったけどその何かに感づかれてないかな〜!? 大丈夫かな〜!?
いやでもな〜放っておいて良いものじゃないとも思うけどもしなんらかの契約があるとしたら部外者が首を突っ込んだらますます悪化するよな〜見たことある〜…
いやそもそも僕みたいなのがここに上がり込んで大丈夫だったのか? オーナーと仲の悪い神性だったらどうしよう…僕が始末されるだけだったらいいけど、いやよくないけど、この子に何かあったら嫌だな〜!
…はあ…落ち着け…とにかくこの子に害のないように立ち回ろう…)

「ええ、もちろん! いつでもお会いできますとも!
気分転換とかにも来てくださいね! 最近おいしいコーヒーが入荷していまして…ミルクも砂糖もたっぷりありますからっ」

空回るような口調で話した後、大丈夫、と締めくくられた言葉を受けてやや口ごもったが、彼女の気持ちを大事にしようと心に決め

「はい、僕も幸せで嬉しかったですよ! ツェトニカちゃんに迎えてもらって!
お互い様ですね、迎え入れてくれたのがあなたで良かったです!
ふふ、ツェトニカちゃんは十分に立派なレディですものね。ええ、ええ。きっと大丈夫です」

最後は自分に言い聞かせるような口ぶりになってしまい
1/12 14:51:15
> ディートリヒ(598)
どこかの壁を、三回叩く?
……ふふ、秘密の国への入り方みたいで素敵です。
ありがとうございます、大事にしますね。

(受け取った名刺を楽しげに眺める)
(言葉通り大事そうにその表面を優しい手付きでなぞった)

ディートリヒさんのお勤め先に、きっとお邪魔しに行きます。
……そうしたら、またお会い出来ますよね。

(燃え立つ暖炉の火を映し、橙に揺れる瞳を遠慮がちにディートリヒに向ける)
(自分も誰かの幸せに。その言葉に少々戸惑ったように口を閉ざしたが、やがてふんわりとした微笑みを浮かべた)

あの、……私はとても嬉しかったです。
偶然でも、ディートリヒさんがこの家の扉を叩いてくださって。
ディートリヒさんは私に楽しい、幸せな時間をくださりましたから、
ですから、その……だ、大丈夫です!

(話の着地点を探し、ようやく結べた言葉にはどうにも拙さが残った)
(それでも少しでも想いが伝わるようにと、名刺を膝の上に置いて両手できゅっと拳を作る)
1/11 23:28:21
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