不香の花満つる館

星降の国の外れにある格式高い佇まいの邸宅。
周辺に他の建造物は見当たらず、真白の雪に覆われた大地はしんと静まり返っている。

時折人の出入りがあるが、居住者は少女一人のようだ。
館の灯りは昼夜を問わず雪道を照らしている。

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> ディートリヒ(598)
(繰り返し周囲を見回す。何度も、何度も)
(ディートリヒ以外に誰かがいる気配は無さそうだ。……無さそうだが)

ご……めんなさい、急に可笑しなことを。
オカルト専門店だったらそういう類の品も扱ってるのかなって、……ちょっと気になっただけなんです。

えっと……、ですから、大丈夫です。
怖いものなんて、……何も。

(優しさを以て気遣ってくれるディートリヒに眩しそうに瞳を細める)
(何かを心に決めた様子で小さく一つ頷き、声のトーンを戻して)

教えてくださってありがとうございます、ディートリヒさん。
本当に色んな品があるんですね。
ディートリヒさんの商会の品があれば、たくさんの人のたくさんの願いが叶いそうです。
きっと多くの人を幸せに出来る、そんな素晴らしい商会なんでしょうね。

(ディートリヒさんのお勤め先なのも納得です、と柔らかい口調で結んだ)
1/11 12:56:51
> ツェトニカ(620)
「ええ〜、そんな、プレゼントぐらい大丈夫ですのに…
では割引とか…?」

言いかけて、少女の神妙な態度に瞠目する
さすがにスルーできるものでもなく、言葉を慎重に聞くと、こちらも声を伝えられる程度に落とした

「目が良くなる薬…確か、プロビデンスの目という名前のものがあります
『神の全能の目』という謳い文句で、原液のままでは強すぎますが、薄めれば…実際にメガネがいらなくなった人を見たことがあります。ちゃんとした診察の上での相性はありますが…
……怖いものがいなくなる薬。魔除けの類でしょうか
勿論、魔除けならさまざまなものを取り扱っておりますが…ツェトニカちゃん
なにか、怖いものが近くに…いるのですか…?
お困りですか? 良かったらお話してください」

優しげに目を細めて、少女を覗き込んだ
1/10 22:47:33
> ディートリヒ(598)
(ディートリヒの話に興味深そうに、時折羨ましげに耳を傾ける)
(“拾われた”という言葉に少々痛ましげに瞳を翳らせたが踏み込むべきではないだろうと口を噤んだ)
(彼女から提案を受けるときょとんと瞬き、金色の瞳を大きく開いて)

欲しい、もの……、……あ、の……。

(きゅっと握った拳を己の腿に押し付ける)
(どう伝えたら。ぐるぐると考えを巡らせて、おずおずと口を開く)

プレゼントじゃなくていいんです、私、お礼されることなんて何も……。
自分でちゃんと買いますから……、ですから、その……。

目が……、……よくなる薬、とか。
……怖いものがいなくなる薬……、とか、ないでしょうか……。

(逡巡しながら出した要望に自ら首を傾げつつ、何かを探るように周囲に視線を遣り、声を潜めて尋ねた)
1/10 17:51:44
> ツェトニカ(620)
素敵な考え方だなあと、選ばれた言葉を聞きながらこっそりと思い
相槌を打ってくれる少女を大事に眺めて

「いやあ、僕はお姫様って柄じゃないですけどね…! 名前も男の人の名前ですし〜…
そうですね! 話題には困りませんし、いつもひとり、ということもないので寂しいということがありません!
仕事が頑張れてるかは、怪しいですけれど…僕ポンコツだし…
ほんと、僕は拾われただけなので大したことないんですが、商会自体は大きいんですよね…僕も把握しきってなくって
そう、色んな商品が…あっそうだ、ツェトニカちゃんは何か欲しいものがありますか?
普通のものも取り扱ったりしてますし、もちろん不思議な品もよりどりみどりです! お礼に僕からプレゼントしますよ!」

途中で思いついたことを提案して、ぽんと手を合わせて
 
1/10 11:34:52
> ディートリヒ(598)
(何か大層なことが出来た覚えはないが、一先ず紅茶は気に入ってもらえたらしいと安心して、)
(先刻トレーを置いた、ソファの傍らにあるサイドテーブルを手で示す)
(日常的に迷子になるのは不味いのではと不安を覚えたものの、笑顔を零すディートリヒにそう告げるのは気が引けた)
(広げられた彼女の両手の意図は察せずにこてりと首を傾げ、)
(しかし伴った言葉には嬉しそうに、そして何処か気恥ずかしそうに微笑みを返した)

オカルト専門店……?

(復唱しながら頭を反対側に倒す)
(マジックアイテム。好きな白昼夢を見せる薬……。途切れた話のその先を想像で補完して短く息を呑んだ)
(半ば反射的に何事か尋ねようと口を開いたが、此方から質問したのだから話は最後まで聞くべきだと)
(自らに言い聞かせて言葉を呑み込み、ふんふんと相槌を打つ)

婚約者さんがいるなんて、まるでお姫様みたいで素敵ですね。
同じ仕事をされているならお話も弾みそうですし、忙しくても、会える機会が多いと寂しくなくて頑張れそうです。

(憧れを映す声色で想像のままに語り、頬を緩める)

婚約者を定められるなんて、とても大きな商会なんでしょうか。
きっと色んな品を取り扱ってるんでしょうね……。
1/9 01:21:49
> ツェトニカ(620)
「うふふ。それもこれもツェトニカちゃんのおかげですね〜! 色々!」

にぱーと笑って紅茶ごちそうさまでした!とカップをどこかのテーブルに置かせてもらおうとし
少女の視線を落とした仕草にふと気付いたが、特に反応するのはよしたようだ

「…!! ああ〜嬉しいこと言ってくださるな〜!
いいんですよう! 道に迷うなんて僕日常茶飯事ですから〜!
僕にとってもいいことです! 迷ったおかげでツェトニカちゃんにお会いできたんですから!」

感極まって笑顔で両手を広げて抱きしめる3秒前、といったポーズをとったが、自分が雪でまだ冷たいのに気付いたのもありおずおずと手を下ろして座り直した

「…ん! 僕のことですか〜」

気恥ずかしそうにした後、口元に指を当てて

「そうですねえ、僕はオカルト専門店に勤めてまして。変なものばかり扱ってますね!
あ、変なものといってもいかがわしいものではなくてですね…主にマジックアイテム的なもの、とでも申しましょうか
好きな白昼夢を見せる薬とか…
他にも色々あるのですけれど、分類がややこしくて…」

一度話を区切るとうーんと腕を組んだ。そもそも本人も全容を把握しているわけではなかった

「同僚はよく会うのはひとりですね。他の方は忙しくてなかなかお会いできなくて…
同僚といっても向こうの方が商人として長いのですけど…商会に決められた婚約者なので、立場にそんなに差がない感じですかねえ」
1/9 00:51:20
> ディートリヒ(598)
よ、よかった……。
ゴッドブレスユー。よく覚えておきます……。

(ディートリヒの魂が無事と分かると、未だ戦々恐々とした様子ではあるが大きく息を吐き、)
(思わず距離を詰めてしまっていたことに気が付いて慌てて身を離す)
(“いい子”という評価には僅かに視線を落とし、そうでしょうか、と曖昧に微笑んだが、あ、と声を上げ)

いいことなら、ありました。
ディートリヒさんが来てくださったこと。

……あ、いえ、ディートリヒさんは大変な思いをされたんですから、いいことって言ったらいけませんよね……!

(ごめんなさい、とすまなさそうに頭を下げる)
(膝の上に小さく握った拳を乗せ、おずおずとディートリヒを見上げた)

あ、あの……、よかったら、ディートリヒさんのお話を聞かせてもらえませんか?
お仕事のこととか、同僚さんのこととか。
ご迷惑にならない範囲で大丈夫ですから……。

(自分のことを知りたいと言ってくれたディートリヒに心温まる想いを抱きながらも、)
(自分についてどう話したものかと悩みは募る)
(まずは身の上の説明の仕方を参考にさせてもらおうと、そして純粋な好奇心のままに遠慮がちに尋ねた)
1/7 23:48:44
> ツェトニカ(620)
「いえ、いえ! ツェトニカちゃんが疑問に思うのも無理のない話です…!
むしろ礼儀正しく聞いてくださったツェトニカちゃんは善性の良き隣人です…うちの同僚なんて本当大笑いするんですから
…えへへ、僕のこと、知ってもらえるのは嬉しいですね…僕もツェトニカちゃんのこと、知りたいです」

最後は頬をかいて照れ笑いをし
魂が抜け出る諸説にはそんなことが起こり得るんですかね〜とのんびりとした相槌を打っていたが、身を乗り出した少女にびっくりしつつ続いた言葉に素直にときめいた
こんな純粋な善意を受け止めてときめかない人間がいるだろうか、否
なんならそのまま抱きしめてしまいそうになったが、そこはぐっと堪えた

「大丈夫です、ツェトニカちゃん、僕の魂は無事ですとも! むしろ今とても光り輝いている気がします…
ふふふ、ありがとうございますっ。ツェトニカちゃんはいい子だな〜いい子にはきっといいことがありますからね…!」

だが堪えきれなかった分のときめきでしまりのない笑顔になりつつ
1/7 23:28:00
> ディートリヒ(598)
(ディートリヒという名を自らの記憶に刻み込むようにこくこくっと頷きを返す)
(本はともかく、音楽にはあまり触れる機会がなかったとぼんやりと考えていた最中、)
(何やら慌てた様子を見せるディートリヒに此方もわたわたとして)

す、すみません。もしかして私、おかしな質問を……!

……えっと、それじゃあ、この地域の慣習じゃなくて、ディートリヒさんの癖なんですね。
教えてくださってありがとうございます。
あ、あの……、ディートリヒさんのこと、少し知れた気がして嬉しいです。

(コルセットの前で両手をきゅっと組み、しきりに頭を振る)

で、でも、魂が抜け出る……、ですか。それは怖いですね……。
今までは運が良かっただけなのかもしれません。
くしゃみをする時には気を付けないと……。

(頬に両手を添えながら決意を固めていたが、ハッとして顔を上げてディートリヒにずいと顔を近付ける)

ご、ゴッドブレスユー!
ディートリヒさん、さっき何回かくしゃみをされていましたから大変です!
ゴッドブレスユー……!
あの、魂、大丈夫ですか……。

(言葉を重ねるにつれて声は不安げに揺れ、眉が八の字になっていく)
1/7 22:51:41
> ツェトニカ(620)
そんな彼女の様子を見て、礼儀正しいし可愛らしいし、もしかして妖精の館に招かれたのかなあと埒もなく考えたりなどし

「良かった! 僕もお好きに呼んでくださいねっ」

同じように笑みを深めて、暖炉に薪をくべる少女を眺めながらまた紅茶を一口頂き

「はい、どうぞどうぞ! って家主はツェトニカちゃんなのですけれど…
なんでも他愛のないことを。…好きな本とか、音楽とか…
…はぇ、あ、くしゃみ…」

隣に少女を迎えてこくこく頷いていると、予想外の質問を受けて紅茶を吹き出しそうになり
なんとかこらえると、恥ずかしさで顔を赤らめ

「あ、あれは、その、僕の単なる変なくしゃみでして!
特に意図はしてないんですが出ちゃうんです、変な声が! よ、よく同僚に笑われます……
だからですね、特に深い意味があるわけじゃ…ないのでして
あ、あー、でも、くしゃみをしてる時は体から魂が抜け出る時があって危ないらしいですね! そういう時は、くしゃみをした人に対して『ゴッドブレスユー』と唱えると良いとは聞いたことが!」
 
1/7 22:36:56
> ディートリヒ(598)
(紅茶や応対について褒められると恐縮した様子で、ありがとうございます、とぺこぺこと頭を下げた)
(新たな呼び方に暫しぱちぱちと瞳を瞬き、それから頬を染めて笑みを深め、何度も頷く)

勿論。勿論です。
そう呼んでいただけて嬉しいです。とっても。
ありがとうございます、ディートリヒさん。

(ソファに座したディートリヒの傍らにあるスペースの、その理由を悟って目元を和らげる)
(一先ず室温を上げることが先決だと、トングを使って暖炉の脇にある薪を炎の中にそっと追加し)

は、はい、私でよかったら。
……えっと、あの、……お隣、失礼しますね。

(トングを置き、ディートリヒの隣に遠慮がちに腰を下ろす)

あ、でも、何をお話したら……。

……そうだ、一つお伺いしたいことがあって……。
私、あまりこの地域のことに明るくないんですけど、
此方ではくしゃみの際、何事か唱える慣習があるんでしょうか?
魔除けとか、お祈りとか、そういう意味が……?

(ディートリヒの不可思議なくしゃみを思い返し、真面目な顔で首を傾げた)
1/7 22:07:52
> ツェトニカ(620)
「いい香り…お紅茶、淹れるのお上手ですねっ
ではお言葉に甘えて頂きます!」

紅茶を受け取ると一口飲み、ほうと息を漏らし

「お若いのに、しっかりなさってるんですねえ…
いいえ、そのようにきちんと人を迎えることができるのは得難いものだと思います
なので恩には変わりありません!
様は…ええと、これはちょっとクセでして…
それでは…ツェトニカちゃん、とお呼びしてもよろしいですか?」

きちんとした気遣いに感心しながら礼を改めて告げると、少女の笑みを見れて嬉しくなりこちらも笑みを浮かべて
それから、促されたソファに座らせてもらうだろう
もちろん家主の彼女も座れるようにする

「ご厚意に甘えて、ちょっとお邪魔させて頂きますね…どうも体が芯から冷えきっているようで…」

ぶるりと体を震わせてから、一人暮らしという言葉を受けて瞠目し
少女がひとりで、ということは何か事情があるのだろう、と解釈する。少なくとも常日頃ずっとひとりというわけでもなさそうであるし、いきなりそこに突っ込むのは野暮だろうと考え

「家主さまでいらっしゃいましたか。これは失礼を
甘えついでに、少しお喋りをして頂いても構いませんか? 黙っているとそのまま凍ってしまいそうで…」

首をわずかに傾げると、眉を下げて破顔した
 
1/7 21:44:33
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