泡沫の踊る花畑

天に向かって枝を伸ばす大樹を中心に広がる色鮮やかな花畑。

大樹の根元にある、周囲の心躍るような景観とは不釣り合いな大きな水槽の中で、
人魚のように見える少女が光の帯と戯れながら悠々と揺蕩っている。
その傍らには彼女の尾ひれに嵌められた鎖から千切れたのであろう鉄球が転がっている……。

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> レスチェ(691)
(注意を促されてきょとりとし、やがてふふふと嬉しそうに笑い出す)

心配してくれるのね、ありがとう。
そうね、わたしの怪我の治りは特別早くないから、気を付けないとだめね。
怪我をしたら、きっとお出掛け禁止令が出るわ。
そうしたらレスチェに会えない。
それは大変。大変だもの。

(よく覚えていようと心に誓って、了解の意を込めた笑みをレスチェに向ける)

星、……そうね、星の欠片なんだから、星の欠片よね。
夜空に浮かぶ星って、とってもきれいだものね。
わたし、星は好きよ。
アノニムが好きみたいだから、わたしも好き。

光らなくなったから、空から落ちてきちゃったのかしら。

(水槽に降り注ぐ光の帯の中に手を入れ、ぼんやりと天を仰ぐ)

ええ、約束。
約束ね、レスチェ。
わたし、この約束もちゃんと覚えるわ。
また約束を果たせるように、ちゃんと。

(約束。復唱し、大事そうに目蓋を下ろした)
(瞬くと水槽の向こうにレスチェの曖昧な微笑みが見え、不思議そうにもう一度瞬く)

……そうなの?
じゃあレスチェ、よかったら、またわたしを信じてちょうだい。

わたしはレスチェのことをまだあんまり知らないけど、
あなたのすてきなところはたくさん知ってる。
あなたは忘れっぽいわたしが覚えていたくて覚えていられた、大切な友達よ。
もしレスチェが自分のことを良い子じゃないって思っても、
わたしはあなたが良い子だって知ってる。そう覚えてる。いつまでも、ずっと。
自信がないなら、わたしを信じて。

(レスチェと極力目線が合うようにして、黄金の瞳の真ん中に彼女を映した)

もしかして、家の中にいれてくれるの?
ううん、外でいいのよ、外からレスチェの家を見られたらそれでいい。
家の中に入ったら、わたしが水を零して、みんなを困らせちゃうかもしれないもの。
1/11 03:08:35
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
ええっ!
かけらよりフォイルがぶつかって怪我でもしたら大変じゃない。
水の中じゃ薬を付けるのも難しそうだもの。
ちゃんと気を付けてね。

(呑気な様子の少女に気を付けなくちゃだめなんだから!と念を押す)

星のかけらは……星のかけらなんじゃない?
星ってあの夜空で光ってるあの星のことよね多分。
あんなにきらきら光ってるんだから、かけらがこんなにきれいなのも納得できるわ。

(でも光ってはいないのね、と欠片を太陽の光に透かして見る)

ふふ、また新しい約束ね。
図書館に行って調べてこなくちゃ。
星降の国の大図書館に行ってみたかったから丁度いいわ。
フォイルの星のかけらを見せてもらうのも楽しみにしてる!

(かけらがどんな物なのかを想像してうきうきとした表情で目を細める)

うーん。良い子……って言われるとちょっと自信がないの。

(珍しく曖昧な表情で微笑み、それでもそう言ってくれてありがとう、と返す)

フォイルが遊びに来てくれるならいいかどうか聞いておくわ!
ええと、聞いておくっていうのは、今私に曲がりさせてくれてる人たちに。
多分ふたりともいいって言ってくれると思う……、って
その前にフォイルの水槽は家に入らないかも……。

(どうかしら。結構扉も大きいからいけるかしら?と確認するように水槽の周りをぐるぐると歩き始めた)
1/11 02:47:38
> レスチェ(691)
ええ、私が水槽を急に動かしたりしたら、ころころって。
そういう時は大抵急いでるでしょう。
だからうっかり、うっかりね。

あと、わたしが寝惚けて転がしちゃうこともあるんですって。
鉄球ってね、ぶつかったら痛いのよ。
わたしもたまにぶつかるわ。潰されたことは多分無いと思うけど。
星の欠片も、鉄球にぶつかったら怪我をしちゃうと思う。

(大変よね、なんて何処となく他人事のような口振りで結ぶ)

それじゃあ、宝石じゃないのかしら。
とってもきれいだから宝石なのかと思ったわ。
でもそうね、星の欠片よね。
……星の欠片って何なのかしらね。

(ふむと思考に耽ってみたものの答えは出ない)
(距離の近付いた星の欠片越しに、ありがとう、とレスチェに微笑む)

もし名前がわかったら、また教えてね。
わたしも自分の星の欠片がどういうものか調べて、レスチェに教えるわ。
ううん、レスチェに直接見せたら良いのよね。
だから持ってくるわ、あなたに見せに。

(楽しみにしててね、と耳ひれを前後に動かす様は随分と楽しそうだ)

それはきっとレスチェが良い子だからね。
良い子だから、良い場所に巡り会えるのよ。

レスチェが住んでる場所。近くに大きな海岸のある家。
一体どんなところかしら。
どんなすてきなところかしら。
いつか見に行ってみたいわ。
1/11 02:19:30
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
え。あの鉄球動くの?
フォイルはうっかり尻尾とか潰されちゃったりしない?大丈夫?

(少しばかり心配そうな顔だ)

宝石……?
星のかけらは星のかけらっていうものだと思ってたから、名前があるなんて考えたことなかったわ。
でも、いろいろ種類があるなら名前もあるのかしら……?
今度それも調べてみようかしら。
おんなじものじゃなくっても、似たものなら見つけられるかもしれないわ。

(そう話しつつ、フォイルによく見えるようにギリギリまでかけらを水槽に近づける)

そういうふうに言われると拾ってよかったのかも。
あたしもフォイルと会えて嬉しいわ。
それになんだかんだでこっちに来てからひどい目にあったりはしなかったもの。
きっとここは良い場所なのね。

(気の抜けた笑顔でふにゃりと笑う)
1/11 02:05:46
> レスチェ(691)
……わたしって何処に住んでたのかしらね?

(はて、と頬に手を当てる)
(辿れる記憶は無かったがさして気にはならなかった上に、レスチェの意見に深く納得したので、)
(その思考は適当に放り出した。覚えていれば後でアノニムに尋ねればいい。……覚えていれば)

水槽の中に鉄球があるでしょう?
あれって、結構重たいの。
水槽の中に星の欠片を入れておいたら、鉄球がうっかり潰しちゃうかもしれない。
うん、きっとそういうことだと思うわ。

(悪い人がいたら大変だと相槌を打ちつつ、水槽の端に転がっている鉄球を指し示す)
(興味はすぐにレスチェの持つ星の欠片に戻って、開かれる布袋を興奮気味にじっと見つめる)

まあ、とってもきれいな色!
それに不思議な形ね。石の中に迷路があるみたい。
宝石かしら。名前はあるのかしら。

(星の欠片をよく見ようとぺったりと水槽に顔をくっつけ、しきりに首を横に傾ける)

すてきな星の欠片。
レスチェが見つけてくれてよかったわ。
レスチェが拾いたくなるようなすてきなものでよかった。
だって、それがなかったら、わたし達はきっと出会えていないもの。

(ね、と己の宝物でもあるように優しく微笑んだ)
1/11 01:52:02
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
ゆっくり見たことがないんだ?
てっきり人魚って海に住んでるんだと思ってたわ…!

(少女の言葉に驚いたというように目を丸くする)

でもフォイルの知っている海もすてきな場所なのは間違いないわ。
だって、フォイルはあたしが海の見える街に住んでいることをすてきだと思ったんだもの。
きっとフォイルの知ってる海がすてきだからそう思ったのよ。

(確信を持っている様子でそう話す)

星のかけらは水槽の中に転がしておいても無くならなさそうだけど、
でも、悪い人が盗ろうとしたら大変だものね。
水槽の中って丸見えだし。

(じっと水槽の中を見つめる。透明な硝子も水も、その向こう側まで見通せて視界を隔てはしない)

フォイルが見たいなら見せてあげるわね。

(見せてと、その言葉を待っていたとばかりに布袋の口を開く)
(中から取り出されたのは、美しい紫色の少々不格好な骸晶だ)
(色は均一ではなく、透明な部分と紫の部分が混ざっている)

きれいな石でしょう!
まあ、そう思ってつい拾っちゃったからこんなところに来ちゃったんだけどね。
1/11 01:35:57
> レスチェ(691)
私の知ってる海は……、どんな感じだったかしら。
多分、あんまりゆっくり見たことはなかったわ。多分ね。
でもきっと、私の知ってる海もすてきだったはずよ。
だって、レスチェがきっとそうだって言ってくれたもの。

(レスチェを真似るように同じペースで首を縦に振る)
(水槽の底に横たわって頬杖をつき、左右に揺れる布袋に合わせて尾を振る)

そうね、そうよね。落としちゃったら大変。
ああ、だからわたし、アノニムに預かってもらってるのね。

(なるほど、と見た目を思い出せない自分の星の欠片を思って得心した)
(水槽の壁に両手を当て、ひっそりと声を潜める)

レスチェの星の欠片はどんな見た目なのかしら。
どんな形?どんな色?どんな大きさ?どんな重さ?
ふふ、うふふ、とっても気になる。
お願い、見せてちょうだい。
1/11 01:11:44
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
見えるわ!住んでるところの近くにおっきな海岸があるの!
青くてとってもとってもきれいなのよ。
フォイルの知ってる海もそうなのかしら。
きっとそうなのよね。

(一人納得してうんうんと頷く)
(海を語る様子はどこか夢見心地だ)

もちろん持ってるわ。
星のかけらがなきゃ海風の国からこっちまで来れないもの。
落としちゃったらまた帰れなくて住むところがなくなっちゃう。

(そう言って再びカバンを漁り、小さな布袋を取り出し、その紐を指先にかけてぷらぷらとゆらす)

あたしの持ってる星のかけらはこれ。
見た目は共通してなくて色々あるんだってね。

ね、あたしのはどんな見た目だか見てみたい?

(宝物をこっそり教えるように囁く)
1/11 01:01:48
> レスチェ(691)
(畳まれるハンカチに、一時の別れを告げるように小さく手を振る)
(近付いたレスチェの顔を水槽越しにぺたぺたと触りながら)

海風の国、海風の国ね。
すごいわレスチェ、やっぱりあなたは物知りだわ。
それじゃあレスチェは海の見える街に住んでるのね。

(すてき。そう結んで柔らかく微笑む)
(星の欠片と聞いて水槽内を見回したが鉄球しか見当たらない)

星の欠片。
そうね、確かわたし、持ってるわ。
持ってるはずなんだけど、見当たらないわね。
どこにあるのかしら。

……ああ、そうだわ。
アノニムが預かってくれてるの、大事な物だからって。
レスチェがハンカチを預かってくれるのとおんなじね。

(ふふふ、と楽しげに笑みを零した)
(それから顎に指を添え、とんとんと肌を叩く)

えっと……だから、まずはアノニムに会わなくっちゃ。
会って、星の欠片を一旦返してもらって、ハンカチのこともお願いするの。
それから海風の国へ行けば良いんだわ。

レスチェは?
レスチェは、星の欠片を持ってる?
1/11 00:44:32
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
アノニムがアノニムなんだ。

(少女のよくわからない説明が面白くて笑みが浮かぶ)
(だが、言いたいことは伝わったので問題はないらしい)

このハンカチでフォイルが幸せな気持ちになれるならよかった。
普通に使われるよりよっぽど重要な役割ね!

(称賛に照れつつもその言葉を素直に受け止める)
(暫くハンカチをぴらぴらと泳がせていたが、刺繍の面を一番上にして畳み直す)

良いこと?

(なんだろうと首を傾げ、続く少女の言葉を聞く)

海!
それなら海風の国にあるわ!
今あたしそこに住んでるの。住んでるというかお世話になってるというか。

元々住んでた場所では海なんて見られなかったから、初めて見たときとってもびっくりしたのよ!
海ってとってもきれいなのね!

(水槽に両手を付いて少女に顔を近づけ、興奮したように話しかける)

星の欠片があればいつでも行けるわ。
フォイルは持ってる?
1/11 00:26:55
> レスチェ(691)
ええ、アノニムが、アノニムよ。

(どうにもこれでしっかり伝えられていると思い込んでいるようで、こくこくと深く頷いて肯定する)
(自分の物となったハンカチに大切そうに伸ばした手は水槽の壁にぶつかった)
(何処か困ったように小さく微笑んだが、大丈夫だと自分に言い聞かせるようにふるふると頭を振る)

ああ、そうだったわ。
ハンカチって何かを拭うためにあるのよね。
レスチェのししゅうがとってもすてきだったから、すっかり忘れてたわ。

でも、ええ、そうね。
わたしはそのハンカチを見てるだけでとっても幸せな気持ちになれる。
きっとそれがわたしにとっての、そのハンカチの意味なんだわ。

(掲げられたハンカチの刺繍をなぞるように指を動かす)

わたしもレスチェに何かを作れたらいいのに。
何か、何か……、……あ!
そうだわ、レスチェ。
わたし、とっても良いことを思い付いた。

海。海よ。
どこかに海ってないかしら。あったような気もするわ。
でもどこかしら。レスチェ、知ってる?

(ぽんっと両の掌を重ね、ずいずいとレスチェに顔を寄せる)
1/11 00:04:47
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
なんだか褒められすぎて照れちゃうけどそうだったら嬉しいわ。

(ほんのりと赤くなった頬で嬉しそうに微笑む)

あのにむ?

(唐突に挙げられた名前にぱちぱちと瞬きする)

……アノニム。それって前にフォイルが言ってた一緒にいる人?
頭の良い人なの?
それならきっと何か良い考えを思いついてくれるわね!

それじゃあそれまではあたしが預かってるわ。
だからこれは暫くあたしが預かってるけど、もうフォイルの物ってことよ!

(ハンカチをもう一度両手で掲げて水槽の中の少女へ笑いかける)

ふふ、でもどのみち何かを拭く機会なんてなさそうだから使えないわね。
でも、気に入ったものは持ってるだけでも楽しいからいいわよね。
1/10 23:37:49
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