泡沫の踊る花畑

天に向かって枝を伸ばす大樹を中心に広がる色鮮やかな花畑。

大樹の根元にある、周囲の心躍るような景観とは不釣り合いな大きな水槽の中で、
人魚のように見える少女が光の帯と戯れながら悠々と揺蕩っている。
その傍らには彼女の尾ひれに嵌められた鎖から千切れたのであろう鉄球が転がっている……。

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> レスチェ(691)
わたしが詩人かどうかはわからないけど、レスチェがすごいことをしたってことはわかるわ。
あなたは本当にすごいことをしたのよ、レスチェ。
カモミールとアネモネは、このハンカチの中で永遠のものになった
わたし達があの日見つけた二輪の花を、あなたは此処に残してくれた。
すてきね、本当にすてき。

こんなにすてきな姿なったんだもの、あの花達もきっと喜んでるわ。

(組み合わせた両手を頬にくっつけ、幸せな夢でも見ているかのようにうっとりと瞳を閉じる)
(形あるものとなったあの日の記憶はより強くこの心に残るだろう)
(そう思いを馳せていたが、次いだレスチェの言葉にぱちぱちと両目を瞬き)

まあ、わたしに?このハンカチを?
嬉しい、嬉しいわレスチェ。

ああ、でも、そうね。
わたしはずっと水の中。
どうしましょう、どうしたらいいかしら。
レスチェの優しさがこんなにも嬉しいのに……、何かいい方法はないかしら……。

(胸の前で両腕を組み、むむむ、と真剣な面持ちで唇をきゅっと結ぶ)
(暫くの間そうして考えていたが、やがて何か思い付いた様子でぽっかりと口を開き)

そうだわ、ええ、そうよ。
わたし、相談してみるわ。
アノニムに相談してみる。
アノニムはわたしよりずっと頭が良くて、わたしよりずっと器用なの。
きっと何か良い方法を見つけてくれるわ。

(そうに違いないと力強く何度も頷いてみせる)
1/10 23:17:34
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
フォイルは詩人ね。
花を指して手を取り合って踊るなんて表現、あたしにはできないもの。
そうやってきれいに表現してもらうと何だかとてもすごいことをしたような気分になるわ。

(ぽわぽわと笑って自分の刺した刺繍を見返す)
(元々自分の作品にしては良い出来だと思っていたが、少女の言葉を聞いた後だとよりきれいに見えるような気がした)

あんまり深く考えて刺繍したわけじゃないけど、そんな風にも言えるのかな…?
んん、でもあたしは二輪のためっていうよりフォイルのことを考えながら刺してたのよね。
摘んだお花に悪かったかしら。

(そんなに反省してる風でもなく首を傾げる)

だからこのハンカチはフォイルに上げたいな~なんて考えながら刺繍したんだけど、よくよく考えればフォイルは水の中にいるからハンカチなんて持ってられないわよね。
ほんとにうっかりしてたわ。
ハンカチじゃなくても、布と糸なんて水に浸してたら簡単に劣化しちゃうのになんで思いつかなかったのかしら……。

(自分の考えのなさを嘆くように頬に手を当て溜息を吐く)
1/10 22:48:43
> レスチェ(691)
(褒められれば得意げに頬を緩めて尾を左右に振った)
(よかった、と繰り返し呟いていたが、レスチェがカバンを漁り出すとそちらを注視し、)
(彼女によって広げられたハンカチにぱあっと表情を明るくする)

ししゅう!おさいほう!
ああ、すごいわレスチェ、本当に布に糸で絵が描かれてる。
手を取り合って踊る青と白が、周りに幸せをおすそ分けしてるみたいで、とってもすてきね。

か、も、み、い、る。あ、ね、も、ね。
カモミールと、アネモネ。
そう、あの花はそういう名前だったのね。
レスチェのお陰で、カモミールとアネモネはこのハンカチの中で生きていける。
二輪のための海を、レスチェは作ってあげたのね。

(自分のことのように嬉しそうに微笑みを零し、“自分の海”の中を踊るようにくるりと旋回した)
1/10 22:21:08
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
あたしも会えて嬉しいわ。
ちゃんと覚えていてくれたことも。

(えらい!と少女を褒めそやす。少女が水槽の外に存在していたら頭でもなでていたことだろう。)

フォイルが約束を守ってくれたならあたしも果たさなくちゃね。

(ごそごそとカバンの中を漁り、折り畳まれたハンカチを取り出して広げて見せる)

これ、あたしが見つけた花とフォイルが見つけた花の刺繍!
きれいにできたと思うんだけどどうかしら。
えっとね、名前もちゃんと調べたのよ。
あたしが見つけたこっちがカモミールで、
フォイルが見つけてくれた方がこっちのアネモネ。

(薄青のハンカチの四分の一ほどに刺繍された絵図は、青と白のアネモネを中心にして白いカモミールが周囲に散っている)
(さらにその周りには緑色の糸で茎や葉も刺されており、綺麗とも可愛らしいとも言える雰囲気だ)
1/10 22:03:41
> レスチェ(691)
(“此処にちゃんといる”と伝えるように、レスチェのつついた箇所を内側からつつき返す)
(尚も気遣わしげな面持ちでレスチェの腕を見つめていたが、彼女の笑顔に少しばかり安心した様子で)

ええ、ええ、久しぶり、レスチェ。
会えてよかったわ。
それに嬉しい。本当に、とっても。

この水槽はね、割れても大丈夫なのよ。
零れた水と同じように、いつの間にか元に戻っているから。
ああ、でも、割れたらきっと破片と水が飛び散って、レスチェがもっと大変なことになるわ。
だから割れなくてよかった。

(納得したように一人で何度も頷き、ようやく水槽に押し付けていた顔を離した)
(喜びを示すようにぱたぱたと耳ひれを動かす)

ぶつけた腕はやっぱり痛そうで心配だけど、レスチェが元気そうでよかったわ。
あなたとの約束を果たせて、よかった。
1/10 21:35:13
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
(頭の中に響く心配そうな声に少し痛みが和らぐ)

痛いけど大丈夫……。

<青:擦っていた腕をぱんぱんと軽く叩き、顔を上げて思っていたより近い位置に来ていた少女の顔に目を丸くする>

水槽越しだと近くても気配がわからなくてちょっとびっくりするわね。
あたしが鈍いだけかしら?

(ふふふ、と笑って水槽をちょんちょんとつつく)

久しぶりね、フォイル。
きっと水槽が硬いのはフォイルを守るためなんだから責めちゃかわいそうだわ。
割れちゃったほうがきっともっと大変だもの。

(自分は大丈夫だと示すように口元をゆるく上げた気の抜けた笑顔で笑う)
1/10 21:08:46
> レスチェ(691)
(忘れてしまわないように。覚えていられるように)
(強い誓いを込めてなぞった文字を復唱することにすっかり夢中になっていた)
(水槽に小さな衝撃が走り、揺れた水がたぷたぷと跳ねる)
(きょとんと瞬きながらぼんやりと驚いている間に此方も水槽の壁に軽くぶつかり、ハッと我に返る)

……!!

(水槽の向こうに見える少女の姿に感激した様子で大きく瞳を開き、その名を呼ぼうと口を開いたが、)
(感激のあまり何事か頭から飛んでいってしまったようで慌てた素振りで再び水槽の壁を指でなぞる)

大丈夫、大丈夫よ。
ちゃんとわかるわ、さっきまで何度も書いて、何度も呼んでいたもの。
アノニムといっしょにたくさん練習したもの。
レスチェの名前、わたし、ちゃんと……、……レスチェ!

(ぱっと顔を上げ、素早く水を掻いてレスチェの前へとやって来る)
(出来る限り彼女に近付こうと額や頬を壁にぐいぐいと押し付け、心配そうに眉を下げ)

レスチェ、レスチェ!
大丈夫?
痛かったでしょう、痛そうな音がしたわ。
ごめんなさい、この水槽って硬くって……、もう、悪い子ね。

(かと思えば水槽をこんこんと叩いてぷりぷりと口を尖らせ始めた)
1/10 20:07:38
レスチェ(ENo.691)
(きょろきょろと周囲を見回しながら花畑を歩く少女が一人)
(その肩からは布製のカバンを下げている)

(ふと立ち止まって前方に大きな水槽の姿を確認すると、ばっと走り出してそこへと近づく)

フォイル!
……って、うわっ!!

(再会の喜びから大きく腕を開き、友人(となったつもり)の少女の名前を呼んだところで大きく躓き、そのまま倒れて水槽のガラスに身体をぶつける)

いたたた……。

(腕のおかげで顔面強打は避けられたようだが、強く打ち付けることになった腕周りをさすって痛みを逃がす)
1/10 19:23:58
(水槽いっぱいに入っている水の中をふよりふよりとあちらへこちらへ)
(時折何かを探すように花畑を見回しては、水槽の壁を指でなぞり、書いた文字を読み上げている)
1/10 18:47:14
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