薬草の匂いがする天幕

様々な色の布を縫い合わせた天幕は大きく、中には清潔な寝台と薬を調合するための机、さまざまな水薬類や瓶詰め(といってもまだ数は少ないのだが)、そして鉢植えを中心に置いた祭壇がある。稚拙ながらしっかりと入口の看板に描かれたのは葉の生えた一本の枝。天幕に住む神官が仕える神の「しるし」であった。

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ロネータ(ENo.932)
 ふっと顔を上げる。少年の着る軍服は娘のいた世界よりも進んだ時代のものだが、何となく「兵士か何か」だろうな、と察することはできた。
「ああ、構わねーよ。どうせ暇してたんだ。まだ椅子はねーから地べたでよければ……ああ。寝台があったか。寝台にでも腰かけて休んでいてくれや」
 獣の耳は気にしない、最初はそういったものにいちいち反応を返していたが、異世界での経験で「そういうこともある」程度に慣れ始めていたのだった。
「熟れたスモモがあっちにあるからさ、喉乾いてたら齧っていいぜ」
指さした方には籠一つ。スモモが山と入っている。
7/30 23:10:29
???(ENo.560)
「おーちょっと失礼するのだよ。少しの間ここの天幕で涼ませてもらいたいのだが構わないかな?」
軍服を着た少年が通りがかりに天幕を見つけてやってきた。帽子の隙間からは獣耳らしきものがはみ出ている。
7/30 17:44:13
ロネータ(ENo.932)
天幕は張られ、薬草は植えられ、荷物は運びこまれた。
布はどこかの天幕の残骸から拝借してきたし、寝台や机などの家具類は清潔ではあるが壊れていたものを譲り受け、自分で直したばかり。祭壇は急ごしらえだし、まあとにかく瑕に関しては枚挙にいとまがない。
それでも娘は満足そうに天幕を見る。まずはここから。
治癒の技に長けた存在が多い中で、自分の薬や治療の技がどこまで役に立つか分からないが。

それでも、ここからはじまるのだ。
7/30 05:32:30
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