殺人喫茶「赤とんぼ」

表向きはインスタ映えしそうな喫茶店だが、実は殺人鬼が多く出入りしている喫茶店。店主は当然情報屋。

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> 泰石寺紗秧(207)
聖宮佐樹(ENo.212)
「あら、いえ、いえ……そのくらいだと思ったんだけど、随分大人びた感じで。素敵だなって……ふふ、目だけじゃなくてお耳も良かったなんて、聞こえないと思って言ってしまったなんて少し失礼でしたね」
 声を掛けられて、気の抜けた声で少女は返す。
「かっこいいね、その服と刀」
 フォークを口に滑り込ませながら笑っていた
「うちの伯父もね、一緒に住んでるのだけど……その人もそういう風に、着物にジャンパー羽織ってたり、この前はビーチサンダル履いてたり。するのだけど組み合わせがいっつも格好悪いんだ」
 君はかっこいいね。と、何かを考えているのか考えていないのか、よくわからない風だった、少なくとも見た目は特異な客には見えないだろうが、この中では逆にセーラー服の少女は少し浮く。
10/11 21:37:55
> 聖宮佐樹(212)
店員の立ち去るせなかへと、暫くこそ視線を向けていたようだった。

やがて残りの少ない珈琲を、く、と飲み干してから、スイートポテトを一口食べて、
それでようやく。

「……16だよ。そう見えないと、思うけど」

━━くるんと、其方に振り返って、その赤と金の目を遣った。
出で立ちの異なる組み合わせといい、腰に差す刀といい、何処と無く、浮いていた。
10/11 21:19:16
聖宮佐樹(ENo.212)
店内の異質な雰囲気を、セーラー服の少女は全く気にも留めなかった
 人を斬るだとか、そのような話を全て創作の物だと感じていたし、勿論全部模造刀だと思っていて。そのように戯れる店主と客を見て青春的な世界観への感興を覚えていた。珈琲を啜りながら「この人はこんなに良い人みたいなのに、あんな事を言ったり、本当は開いてなんて居ないんじゃないか」と、考えていた。この少女の考える"良い物"はいつも、倫理に反しているが。
「あの茶髪の子はどのくらいの歳だろうか……」
 店主に注文する女性を見て、少女はぼそりと呟いた。
10/11 20:09:20
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