草原

どこにでも有り得るような場所。
低い草……のようなテクスチャが地面をまばらに包んでいる。
ひとり、誰かがそこにいたようだった。

*だれもいない*

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> Helio(236)
こより(ENo.90)
「はい!約束します!」

元気ににこりと笑い、差し出された腕輪を受け取る。

「……まあ。ふふ、フィトの花、こうしてまじまじ見ると、かわいらしいお花ですね」

なんて、受け取った腕輪に笑みをむける。
5/18 15:55:34
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「そう!まおうをたおせる ちから なんだって!」

「… … ほんと?えへ へへ〜 … … うれしい!ちゃんと まもってね ゆうしゃさま」
へにゃり、あなたにつられて笑う村娘。
そこに特別なものはなく。
純粋で、平坦すぎる好感だった。
最後に花をもうひと摘みして、

「でき たー! どうぞ!」
そして、完成したうでわをあなたへと差し出す。

+++
<フィトのうでわ>
こうげき 0  まりょく 5  ぼうぎょ 0  すばやさ 0
フィトの花を あしらった くさのうでわ。
使用すると 毒状態を なおす。
+++
5/18 10:37:02
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「光の魔法……まあ!そんな力が、私に秘められているんですね!」

大袈裟に驚いてみせる。
『かけだし』の勇者、光魔法の存在すら知らないぞ!

「伸び代……ふふ、難しい言葉をご存知ですね、ヘリオさん!」
「はい、その通り!勇者こよりちゃんはすくすくと成長して、この世界を脅かすモノから皆さんを守ってみせましょう!」

演技めいた様子でそう高らかに宣言し。
……そして。

「……勿論、ヘリオさんのことも、守りますからね」

くすりと。
そう、笑った。
5/18 01:07:45
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「ひ ひよっこ… … つまり [かけだし]?」
「でも あたし きいたことあるわ!ゆうしゃさま は [ひかり]のまほうが つかえるって」
村娘はハッとしたような顔だ。たしかに、といった様子。

「それに ゆうしゃさまってだけで [こよりちゃん]さんはすごいわ!ノビシロある … … って やつよねっ」
ふんふんとひとりで納得し始めた。
手の動きからして、腕輪の進行度はあと少し……といった程度なのがわかるだろう。
5/17 17:46:56
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「ふっふっふ、ヘリオさん、分かっていませんね」

謎の含み笑い。

「勇者は勇者でも、私はまだひよっこ勇者なのです!」
「……証拠に、フィトの花のことも知らなかったでしょう?」

「それに勇者の魔法は魔法使いさんの足元にも及びません。……やはり本職には敵わない、ということでしょうかね」

脳内で古き懐かしのゲームのプレイ画面が浮かんだ。
……勇者でなく魔物使いが主人公のゲームもあった気がする。
5/17 01:13:49
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「えー そう なの?」
「[こよりちゃん]さん なら… … なんでも できちゃいそうだわ!」

「だって ゆうしゃさま だものっ」
*からり*

首飾りは絶えず、低速になった処理をしながら。
村娘は、唇を尖らせてあなたを見ている。
5/14 18:51:02
> こより(90)
村娘(ENo.236)
……実際のところ、あなたの思う通りだ。
首飾りは村娘のAIである。コアである。
"手を入れられた"核である。

『"すべての登場人物に、心を持たせてやりたい"』
『"人間らしく、まるで生きているかのように"』

とあるゲームは、そう望まれた。
その提案はあちこちで興味を持たれた。
自由に思考を持ち、感情を発露する人工知能は、既に備え付けられる程に進化を遂げていた。

彼らは用意したスキンに、首飾り──コアであるAIを着けることで、NPCと敵の区別をした。
一見すればそれは成功したかのように見えた。
しかし、致命的な問題があった。

『人間』と『NPC』の釣り合いが取れず、しかも自分が『つくりもの』だということに運悪く気が付き、心が不安定になる──壊れる者が毎度現れたのだ。

開発者達は、修正作業を進めた。
一定の型紙を用意すれば良いと。
自分の"ほんとう"に気が付いた時に方向修正を行えばいい、と。
彼らは、その機能をコアに取り付けた。

……だが、それはあまりにも簡単すぎる対応だった。
これによって前以上に壊れる者が発生した。
NPC同士の会話で互いの琴線に触れ合い、それによる方向修正──自動ロールバックにより、フラグがおかしくなった。
永久に進まないストーリーが生まれた。
修正から抜け出たNPC達が、次々とほんとうに気が付き自死を遂げた。
魔王すら壊れ、空も地も0と1に覆われた。
そうしてクラッシュした世界は、自我を持たない[勇者《PC》]のみになった。

もはや、デバッグしきれない程にバグにまみれたのだ。

こうして、ゲームは"中断"された。
そして、忌み物のように廃棄された。
これは、その残骸である。

ゲームの為にコアに"鎖"をあてがわれ、型紙通りにしか思考できない。
そんな、中途半端なNPCに成り果てたAI達のひとつだ。
5/14 18:46:45
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「……」

こよりはあなたの反応を『観察』した。

……これが例えば先程自分の思ったようなRPGならば、主人公が突然手品を始めるなんて有り得ないだろうし、NPCは普通ならばそれに対応できるはずもない。
けれど確かに対応してみせた。
……いや、半端といえば、半端だ。

何せラグがありすぎる。
『ただいま最適解を演算中』とでも言いたげなラグは、やはり『手品』が想定外であったことを告げていた。
それでも『手品を見て驚く』『喜ぶ』を表現出来たことは賞賛すべきだろう。

しかし逆に、不可解なことも、ある。

「ふふふ、魔法は使えませんけど、ね!」

あなたの拍手に応えるふりをしながら、『首飾り』に視線を向ける。
……ラグがあってでも『想定外』に対応できるのなら、先日『首飾り』の話をした時に生じた反応は明らかに変だった。

そもそも『首飾り』の話題が『想定外』であるようなあの挙動からして、不可解ではあるのだが​──​─

それを置いておくにせよ、『首飾り』の話題はタブーであるかのようなあの反応は、ヘリオという少女にとっての『首飾り』の重要性を如実に物語っているようだった。

例えるなら、そう。
自分にとっての、『アクアマリン』のような​──​──それがないと、存在のできない、核のような存在。
そのように思えていた。
5/14 01:13:58
村娘(ENo.236)
「はい!」
ちゃらりらりら。
BGMに合わせて、身体がうごく。
穴が開きそうな程みつめていたが、

「… … !!」
「[いしころ]が ─── … … かわった… … ?」
*からから*

「… … … … すごい!!」

そのうーぱーを見て、目を丸くする。
そして若干のラグと思考を経て、ぱちぱちと拍手をしていた。
5/13 18:45:00
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「はい!ではこちらをご覧ください」

ポケットからひとつ、小石を取り出す。
傍目には、何の変哲もない小石だ。

「タネも仕掛けもありません。ですが」

小石を右手で握り込む。
得意げに目を閉じて、何やら唱える。

「ちゃらりらりら〜♪」

口ずさむのは、手品といえばお馴染みのあの曲。
ワンフレーズ歌い切ったところで、ぱっと、その手を開く。

その手の中にあったはずの小石はどこかに消えて。
代わりに、絶妙に可愛くないウーパールーパーのキーホルダーが現れた。
……絶妙に可愛くない。
5/12 10:48:26
> こより(90)
村娘(ENo.236)
「えへ へ〜」
満足気に撫でられる村娘。
……ぴよん、と首飾りから音が出た。
ほんわかとした、好感度が上がっていそうな音だ。

「わかった! ちゃーんと みてるわっ」
へにゃへにゃになってしまいそうだったが、
ぱちりと目を開け、あなたを見つめている。

首飾りは、相も変わらず光を放っていた。
5/12 09:45:36
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「ふふー、おまかせください!ヘリオさんはいい子いい子、ですね〜っ」

なんて言いながら手を伸ばす。
何事もないならば、その頭を優しくぽふぽふと撫でるだろう。

「じゃあ、そんないい子のヘリオさんに、『手品』を見せてあげましょう!」
「魔法と同じかどうか、見てみてくださいね?」

こうする間にもデータは蓄積されていく。
あなたの一挙一動。
あなたの『型紙』にできること、できないことを、蓄積していく。

既に蓄積された『できないこと』の中に、『首飾り』の話が存在していた。
『できない』から『してはいけない』のかを探っている。
5/11 22:25:08
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