月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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> ソルス(441)
ウア(ENo.517)
「陛下。ということは、王臣……? おれとはまた違った苦労がありそうだ。……その、無礼はあったと思うが見過ごして欲しい」

 高貴な世界とはあまり縁がない。申し訳なさそうに頬を掻く。

「そういうことだ。おれ達が被ったのは災害じみた呪いでな。人から人へ感染したりはしないが、世界を呑み込み続けて広がっている。身を浸し過ぎれば心も形も失うと言われている」

 尾は位置を保っている。蝶が羽休めするなら受け入れるだろう。
 男は瞬いて美麗な蝶が踊る様を見届けていた。
11/10 17:33:05
> ウア(517)
ソルス(ENo.441)
肩を竦めるのを見れば希望となってる事を念押しする様に小さく頷く。

「ああ…陛下が人質に取られて止む無く…だったな。複雑な事情を抱えてる事は否定出来ないな、俺も確かに色々あるから…お互い大変だな」

捕虜になった過程の時に不明瞭な言い回しになっていたが、決して嘘をつこうとか、出任せと言うわけではない事は眉間に深い皺を寄せているソルスの顔から分かるかもしれない。
だが、難しい顔もすぐに和らぐ、その咳払いと動きを止めた尾に、光に照らされたら透き通る薄くも美しいアメジスト色の羽を持つ蝶々が停まろうとしているからである。

「皆…そうか、それでアンタは先程握手をしようとして躊躇っていたという事か…しかし、それは広い範囲に渡る呪いとかそう言った何か…なのか?」
11/10 03:06:05
> ソルス(441)
ウア(ENo.517)
仲間の励みとなっている希望を示唆されれば、だといいが、なんて満更でもなさそうに軽く肩を竦めた。

「ソルスは捕虜として生きていた時代があったのか……? 複雑な事情を抱えているのはお互い様、かもな。」

ふと対面しているあなたの視線を追って自分の背後を一瞥する。揺れていた尾に気がついて程なく動きを止めた。無意識に揺らしていたらしい。誤魔化すように咳払いをひとつした。

「俺の船に居る奴は、みな俺のように半端に獣と化している。そして、全員が元々ヒトだ。おれ達はこの身をヒトへ戻す方法を探して航海を続けている」
11/10 00:25:56
ソルス(ENo.441)

「ああ、俺も仲間がいなければ俺はきっと…今も捕虜のままだったかもしれないし、もっと不安だったと思う…しかし、そうか同じ船に乗る仲間達か…アンタは強く、優しい。きっとその仲間達もアンタに励まされてるよ」

信頼の証を握手という形でソルスもまた受け取り。
して、揺れる尾を反射的に視線で追いながらパチリと一度まばたきし、目を細める。

「だが、境遇を同じくした者…と言う事は何か大変な…複雑な事情がありそうだな…?」
11/9 22:26:13
> ソルス(441)
ウア(ENo.517)
力強くその手を握ったあなたに応えて力を込める。男なりに信頼を注いだ証だった。
穏やかに笑みを湛え、この手を取ったあなたへの。
背後で尾がゆったりと揺れる。

「……周囲の支えというのは宝だな。それは時に糧となり、立ち上がる理由となる。おまえもそれを知っているようだ。
おれにも船旅を共にする仲間がいる。境遇を同じくした者の集まりだったが、他に代えられない唯一無二の存在だ」

男は頷いて、ふ、と息を零した。
11/9 20:31:09
> ウア(517)
ソルス(ENo.441)
「実際そんな様子を見た者はマトモに帰れる様になるまで1日かかった…だから、アンタがそうならなくて良かった」

男性の腕の毛を見た時ふと目を丸くした。獣人やそれに該当する種族はソルスの元いた世界にはいなかったが、穏やかな笑顔で固く握手を交わす。
その握手の中には純粋な信頼の証と、恐れる必要はないという意味合いが込められていた。

「俺は守りたい物があった、戦う理由があったから足を止めるわけにはいかなかった。遺志を継ぐ為にも…だから、皆のお陰で潰れなかったんだ。
ウアにま仲間や友人はいるだろうか?」
11/9 19:36:07
> ソルス(441)
ウア(ENo.517)
「最期の姿を繰り返されたら目覚めが悪そうだな……見えたものがまともで良かった。
おまえは強いな。潰れかけたことがありながら、こうしておれに手を差し伸べる」

握手を求められ、男はちらと自分の腕を見た。腕は中途半端に獣の毛に覆われている。
少しばかり逡巡を見せてから、恐る恐る差し出されたあなたの手を握り返すだろう。
11/9 18:34:59
> ウア(517)
ソルス(ENo.441)
「いや…謝る事はない。幻を見た後なら尚更仕方のない事だ…
でも、そうか…元気な頃の姿で出会えたのだな…せめてそうだったのなら良かった…。人によっては亡くした姿のまま…なんて事もあった様でな…夢でも、幻でもせめて穏やかな姿が見れたのなら本当に…良かったと思う」

亡くした大切な人の事を想起し、悲しみの中にあるのであろう状況でそうした言葉をかける優しさに応える様に、こちらへ向き直る男性に穏やかな顔を浮かべる。

「落ち着いたのなら良かった…
喪失の悲しみは1人で受け止め続けたら…きっと耐え切れなくなる、いや…耐え切れない…俺は押し潰されそうになった…だから、俺も力になれたのなら嬉しいし、この出会いを幸運だと言ってもらえたのなら尚更良かったと思える。
…俺もこの出会いを幸運だと思ってる。上手く言葉に出来ないのが悪いが…」
改めて握手を求める様に手を差し伸べる。
11/9 15:03:09
> ソルス(441)
ウア(ENo.517)
「ああ、すまない。重い話を零してしまった。どうか気に病まないでくれ。
せめてものいい話を、とはいかないが。おれの見た幻は息災そうな顔をしていたよ。気丈で、無邪気で、健やかな頃の姉だった」

彼女の死を想起したのは事実でも、彼の厚意にはどうにか報いようと。
煌々と光を注ぐ月を瞳に映したのち、男があなたに正面から向き直る。

「悲しいから悼む。それで良いとおれは思う。
……ソルス、だったか。大分落ち着いた。今この場で、喪失を悲しむ者に会えたおれは幸運なのだろう。……礼を言わせてほしい」

そう、静かに瞳を伏せた。
11/9 13:08:22
> ウア(517)
ソルス(ENo.441)
「…それが本当にアンタの責任なのかどうかも分からない…だから、無責任にアンタは悪くないと言うわけにもアンタが悪いともいかない。
ただ、せめて言えるのはアンタの見た幻が責める様な顔をしていなかったら良いなと…そう、思う」
どうにも不器用な言い方だが、本人なりに気を遣っているらしいが、上手く言葉を出せずに頭をかく。 

男性が天を仰げば生い茂る木々の中、月明かりが真っ直ぐここへ入る為だけに空いた様な木々の隙間から月が見えるだろう。
して、男性の言葉に対して目を丸くしながら、腕を組む。

「そうだな。残される者達にとって悼む事こそが1番の弔いでもあるからな………」
それらしい理屈を並べたがすぐに首を横に振る。
「いや、違う…違うな。ただ難しい事はない。俺はただ、何かを亡くした事実や、亡くす事が悲しいから悼むのかもしれない…」
11/9 02:13:51
> ソルス(441)
ウア(ENo.517)
「……もし姉が健在であったならとは思う。しかしそれは、ないんだ。嫌になるほど思い知った。彼女を思い出す度に責められているような気になる。
彼女を喪ったのは、……おれの責任だから」
口を結ぶ前に言葉を選んだような間を作り、天を仰いぐ。

「おまえは……きっと、悼みのわかる人物なのだろうな」
でなければ、ふらりと来訪した者を気に掛けることなどしないだろうと。視線を合わせないながらも、男はその善意に感服していた。
11/8 22:03:31
> ウア(517)
ソルス(ENo.441)
身内を亡くす辛さには自分の数ある記憶の中に、覚えがあるからこそ悲しげ、或いは寂しげな表情をして少し目を伏せる。

「そうか…姉を…辛い話をさせたな。
…友人などが出来ても家族を亡くした寂しさと悲しさ…そして出来た穴は中々埋められない…故に、幻じゃなかったら良かったと言う者は沢山いたが…その口振りからして…ウアはそうではないのか?」
 
11/8 20:53:13
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