月明かりの花畑
その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…
そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…
そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…
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ソルス(ENo.441)
「……見え…るはず、なのに…そう…だけど…俺は、俺は、見えないんだ。
本当は、大切な物があるなら…皆、見えるはずなのに…俺だけ…どうやっても見えないんだ…」
肩を落として歩くソルスの通る跡は景色が歪んでは戻ってを繰り返している。
「ふふっ、食べて良い物ではないとすぐ分かってくれたからそう言ってくれると思った。キレイだろ？頭が良いんだ、実際…人が落ち込んでたりしたら肩に止まったり…可愛いんだ」
そういう最中にも出した指にチョン、と休憩するように停まる蝶々。その光景は微笑ましい、がソルスは難しい顔をしていた。
聞けば聞くほどその環境は決して良い…どころか人としてまるで扱われていない様なその名といい、そういう風に育てられという言葉といい──
思わず言葉が上手く出なくなる。それが当然に、普通になって良いものかと、良い悪い以前に、最早彼女にとっては…なのだが、しかしソルスは鮮緑を薄く伏せる。
「そう…か。それもアンタの名前…でも、そうだな俺もラーと呼ばせて頂きたい。良い名前だと思うからさ…
…アンタ自身そういう生き方に馴染んでしまったのだろう…ああしかし…それは…俺から見たらあまりに…あまりに…」
本当は、大切な物があるなら…皆、見えるはずなのに…俺だけ…どうやっても見えないんだ…」
肩を落として歩くソルスの通る跡は景色が歪んでは戻ってを繰り返している。
「ふふっ、食べて良い物ではないとすぐ分かってくれたからそう言ってくれると思った。キレイだろ？頭が良いんだ、実際…人が落ち込んでたりしたら肩に止まったり…可愛いんだ」
そういう最中にも出した指にチョン、と休憩するように停まる蝶々。その光景は微笑ましい、がソルスは難しい顔をしていた。
聞けば聞くほどその環境は決して良い…どころか人としてまるで扱われていない様なその名といい、そういう風に育てられという言葉といい──
思わず言葉が上手く出なくなる。それが当然に、普通になって良いものかと、良い悪い以前に、最早彼女にとっては…なのだが、しかしソルスは鮮緑を薄く伏せる。
「そう…か。それもアンタの名前…でも、そうだな俺もラーと呼ばせて頂きたい。良い名前だと思うからさ…
…アンタ自身そういう生き方に馴染んでしまったのだろう…ああしかし…それは…俺から見たらあまりに…あまりに…」
2/22 05:17:24
＞
ソルス(441)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「私の場合はそういう風に育てられたのもある。……お前はこの森について詳しいようだが何か見たりなどはしてないのか。私の様な存在でもない限り、何かしら見るのだろうと私は推測するのだが」
歩けば迷いなくついて行く。
「食べたりしない。安心してくれ。蝶々が案内人か。幻想的だな。……案内するだけの知性があるのか？
どこかしらには似たような人は居るのだろう。戦争があれば特に。その者の感情は私には分からないが、私は大変だとは思ったことはない。それが普通だった」
感情無く言いながら蝶々に指を出してみるだろうか。
「D.W.P.U-76、これが私の本当の名前だ」
そう言い切る。これが名前だと。人に付ける名前とは思えない。まるで識別番号の様な音だ。
「初めにこの名を人に名乗った時、信じられない顔をされたものだ。ラー・トリーズは人の前で名乗る為に作った名前だ」
歩けば迷いなくついて行く。
「食べたりしない。安心してくれ。蝶々が案内人か。幻想的だな。……案内するだけの知性があるのか？
どこかしらには似たような人は居るのだろう。戦争があれば特に。その者の感情は私には分からないが、私は大変だとは思ったことはない。それが普通だった」
感情無く言いながら蝶々に指を出してみるだろうか。
「D.W.P.U-76、これが私の本当の名前だ」
そう言い切る。これが名前だと。人に付ける名前とは思えない。まるで識別番号の様な音だ。
「初めにこの名を人に名乗った時、信じられない顔をされたものだ。ラー・トリーズは人の前で名乗る為に作った名前だ」
2/22 04:23:41
？(ENo.441)
「出てこない、か…そういう人もいるのだな…
でもどのみちこの森に惑わされていないなら良かった…」
そう聞けばふと浮かぶのは自身の不安。もしかして、あんなにも、大切な、大切な人を亡くしたのに、見えないのは…
などと。幻でも、惑わす為でも良いから見たい人がいるのに。
軽く先導するように足を向けながら。
「食べられる、かもしれないがこの子達は案内人でもあるんだ。多めに見てあげてくれ。
…ああ、でもそんな感じの人を俺は…でも、生きる為…だった…。ラー、アンタは大変だったのだな…きっと俺の想像のつかないほどに…」
表情なく告げる様子に、 通常ならばその状況に、そうしないといけない事に感じる事は何かとあるはず…というのは常識の範囲のこと、そう…生存の為、それ以上もそれ以下もないのだ。
「いや、淀んだのはその…」
自身の名前がふと思い出せなかった。自身に近い存在、それらがソルスというなであってもその名が自身の名である自覚が日に日に薄くなっていっているから…などと言えずにくちごもるが、言葉の中にまばたき。
「もう１つの…名前？真名か何かか…？」
でもどのみちこの森に惑わされていないなら良かった…」
そう聞けばふと浮かぶのは自身の不安。もしかして、あんなにも、大切な、大切な人を亡くしたのに、見えないのは…
などと。幻でも、惑わす為でも良いから見たい人がいるのに。
軽く先導するように足を向けながら。
「食べられる、かもしれないがこの子達は案内人でもあるんだ。多めに見てあげてくれ。
…ああ、でもそんな感じの人を俺は…でも、生きる為…だった…。ラー、アンタは大変だったのだな…きっと俺の想像のつかないほどに…」
表情なく告げる様子に、 通常ならばその状況に、そうしないといけない事に感じる事は何かとあるはず…というのは常識の範囲のこと、そう…生存の為、それ以上もそれ以下もないのだ。
「いや、淀んだのはその…」
自身の名前がふと思い出せなかった。自身に近い存在、それらがソルスというなであってもその名が自身の名である自覚が日に日に薄くなっていっているから…などと言えずにくちごもるが、言葉の中にまばたき。
「もう１つの…名前？真名か何かか…？」
2/22 03:59:04
＞
ソルス(441)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「無くしたもの、か。あるにはあるのだが出てこない辺り、まあ、そういうものなのだろう」
大切なものが無いと聞こえるかもしれない。人としてどうなのだろうか。
「それは、謎だな。……蝶々か。火を通せば、いや食べていいものではなさそうだな。……お前もか、生存競争では生存が第一である。私が居た場所はそうだった。それだけの事だ。私について気に病む必要はない。お前も生存の為にしたことだろう」
その顔には罪悪も何もない。ただ、そうだっただけだと表情のない顔がそこにある。
「ソルスか。お前が謝るほどではない。出会い頭に名を名乗るべきはこちらだった。……言い淀むほどの名前がお前の名前か。こちらのもう一つの名前を読み上げるべきか？」
大切なものが無いと聞こえるかもしれない。人としてどうなのだろうか。
「それは、謎だな。……蝶々か。火を通せば、いや食べていいものではなさそうだな。……お前もか、生存競争では生存が第一である。私が居た場所はそうだった。それだけの事だ。私について気に病む必要はない。お前も生存の為にしたことだろう」
その顔には罪悪も何もない。ただ、そうだっただけだと表情のない顔がそこにある。
「ソルスか。お前が謝るほどではない。出会い頭に名を名乗るべきはこちらだった。……言い淀むほどの名前がお前の名前か。こちらのもう一つの名前を読み上げるべきか？」
2/22 00:10:29
ソルス(ENo.441)
「そ、そうか…ならやはり大丈夫なようだな…
この森は無くした物や亡くした人が見えたりする幻覚の森なんだ。中でも大切なものが見えるようで…迷い込んだまま消息を断つ人もいるほどだ…」
彼女の目に何が映っているのか…
それはソルスには分からない。が故に何ともない、と今は判断せざるを得ない。
「俺と迷い人と…この蝶々以外いないから、本当におかしい…だから食力の確保の為にはここから出て結構歩かないといけないからな。…ああ、よくある肉、ああ…俺も食べた事があるよ」
最後の言葉を口にした時に顔を少し伏せる。
生きる為、でありながらもそれは罪悪としてのしかかっている。何の事か、察したのだろう。
しかし、名乗る声が聞こえたら顔を上げて微笑む。
「ラー・トリーズが、よろしくな、ラー！
俺の名前は…俺は…ソ、ルス…ソルス。それが、俺の…名前。こちらこそ、名乗るのが遅くなったな、すまない」
この森は無くした物や亡くした人が見えたりする幻覚の森なんだ。中でも大切なものが見えるようで…迷い込んだまま消息を断つ人もいるほどだ…」
彼女の目に何が映っているのか…
それはソルスには分からない。が故に何ともない、と今は判断せざるを得ない。
「俺と迷い人と…この蝶々以外いないから、本当におかしい…だから食力の確保の為にはここから出て結構歩かないといけないからな。…ああ、よくある肉、ああ…俺も食べた事があるよ」
最後の言葉を口にした時に顔を少し伏せる。
生きる為、でありながらもそれは罪悪としてのしかかっている。何の事か、察したのだろう。
しかし、名乗る声が聞こえたら顔を上げて微笑む。
「ラー・トリーズが、よろしくな、ラー！
俺の名前は…俺は…ソ、ルス…ソルス。それが、俺の…名前。こちらこそ、名乗るのが遅くなったな、すまない」
2/21 23:58:38
＞
ソルス(441)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「この森に何かあるのか？ 私には変わった森にしか見えないが」
彼女の目に何が映っているのだろうか。本当に何も映ってないのだろうか。……ただ、何かが映っていたとしても感情の揺れがないのだが。
「生き物が住まないという時点で異質だな。動物などが住まないという事は何かしらあると思っておこう。干し肉か。そういうものは滅多に口に入らなかった。栄養が取れるだけ或いは空腹を紛らわす為の食料かよくある肉は口に入ったのだが。水は時間があれば煮沸していたくらいか」
濁しているが人によっては不穏を感じるかもしれない。
「分かった。案内は頼んだ。……ああ、名を名乗っていなかった。名、名は、……今はラー・トリーズと名乗っている。す名乗るのが遅れてすまない」
彼女の目に何が映っているのだろうか。本当に何も映ってないのだろうか。……ただ、何かが映っていたとしても感情の揺れがないのだが。
「生き物が住まないという時点で異質だな。動物などが住まないという事は何かしらあると思っておこう。干し肉か。そういうものは滅多に口に入らなかった。栄養が取れるだけ或いは空腹を紛らわす為の食料かよくある肉は口に入ったのだが。水は時間があれば煮沸していたくらいか」
濁しているが人によっては不穏を感じるかもしれない。
「分かった。案内は頼んだ。……ああ、名を名乗っていなかった。名、名は、……今はラー・トリーズと名乗っている。す名乗るのが遅れてすまない」
2/21 20:45:24
ソルス(ENo.441)
「ああ、しかし…ここまで普通に森を歩き回っている以上アンタはこの森が大丈夫な人にも思えるから」
この森が大丈夫、それはこの森に惑わされた人達とは様子が違う様に見える、ということだろう。
今までの訪問者の殆どがなくしたものが見えていた。
当のソルスは、見てないのだが…
「やはりか…生物が基本住まわない森だからな空腹もまた敵、背に腹はかえられない…干し肉とか携帯してたものだ。
しかし…む…対価…しまったな…考えていなかったな…確かに無償で…というのも逆に失礼だろうか。
…むむ、とりあえず案内するから暫し考えさせて貰って良いだろうか？」
この森が大丈夫、それはこの森に惑わされた人達とは様子が違う様に見える、ということだろう。
今までの訪問者の殆どがなくしたものが見えていた。
当のソルスは、見てないのだが…
「やはりか…生物が基本住まわない森だからな空腹もまた敵、背に腹はかえられない…干し肉とか携帯してたものだ。
しかし…む…対価…しまったな…考えていなかったな…確かに無償で…というのも逆に失礼だろうか。
…むむ、とりあえず案内するから暫し考えさせて貰って良いだろうか？」
2/21 20:25:37
＞
ソルス(441)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「怪我は敵であるしな。しないに越したことはない。……そうか、安全とは言えない場所か。記憶に止めておこう、感謝する」
自身のポケットに手を当てる。数個の木の実の感触。
「確かにこの森では木の実程度しか見つからなかった。ああ、食べれるモノならば何でも食べる。食べなければ生存できない。何処でもそうだ。お前が良ければ、私は頂こうと思う。だが、大抵の世界は交換や対価という事があるらしい。しかし、私は何も持ち合わせがない、が出来る事はしようと思う」
自身のポケットに手を当てる。数個の木の実の感触。
「確かにこの森では木の実程度しか見つからなかった。ああ、食べれるモノならば何でも食べる。食べなければ生存できない。何処でもそうだ。お前が良ければ、私は頂こうと思う。だが、大抵の世界は交換や対価という事があるらしい。しかし、私は何も持ち合わせがない、が出来る事はしようと思う」
2/21 04:39:00
ソルス(ENo.441)
「怪我をしていないなら…良かった。この森、魔物の類や熊などは出ないものの、安全と言える場所ではないから」
姿勢をよく立つ姿とそれに反して感じるは…
どのみち放っては開けないのは確かな様相だ。食糧の不足は命に直結する事をソルス、も知っているから。
喰らって、生きた、記憶。
「食糧なら保存の効く物も持っているが、アンタが良ければ分けようか？この森では、あっても少しの木の実や草くらいだろう」
姿勢をよく立つ姿とそれに反して感じるは…
どのみち放っては開けないのは確かな様相だ。食糧の不足は命に直結する事をソルス、も知っているから。
喰らって、生きた、記憶。
「食糧なら保存の効く物も持っているが、アンタが良ければ分けようか？この森では、あっても少しの木の実や草くらいだろう」
2/21 04:28:00
＞
ソルス(441)
ラー・トリーズ(ENo.564)
「そうか……。私はお前の事を警戒していたわけでは無いとだけは言っておこう」
感情無く、淡々と声を出す。ボロボロに見える姿の割にはシャキッと立っているだろうか。貴方が何かを感じるならば、あまりにもこの者は満身創痍と思えるほどの生命力だが……。
「……いや、心配する事はない。これは食料を探す為に少々、ニオイを誤魔化す為に泥だらけになっただけだ」
さっきまで食料を探していたという事は見つけられていないのだろう……。あったとしてもポケットに木の実が数個程度だろうか。
「つまり、怪我はしてないと言えるだろうか」
感情無く、淡々と声を出す。ボロボロに見える姿の割にはシャキッと立っているだろうか。貴方が何かを感じるならば、あまりにもこの者は満身創痍と思えるほどの生命力だが……。
「……いや、心配する事はない。これは食料を探す為に少々、ニオイを誤魔化す為に泥だらけになっただけだ」
さっきまで食料を探していたという事は見つけられていないのだろう……。あったとしてもポケットに木の実が数個程度だろうか。
「つまり、怪我はしてないと言えるだろうか」
2/21 04:13:03
ソルス(ENo.441)
「いや、謝る事はない。俺が勝手に拠点にしてるだけの場所なんだ。こちらこそすまない、警戒させてしまっただろうか…？」
様子から見て迷い人であっても無くし物や亡くし者をした人ではないのか、或いは、何かが見えているけど大丈夫なのか…とにもなくにも、その掠れた声と身なり大してに心配そうに小首を傾げながら先程感じた事を口にする。
「その、泥だらけになっている様だし…何かあったのだろうか…？怪我やら何やらしているなら俺の出来る限りの事をするが…」
様子から見て迷い人であっても無くし物や亡くし者をした人ではないのか、或いは、何かが見えているけど大丈夫なのか…とにもなくにも、その掠れた声と身なり大してに心配そうに小首を傾げながら先程感じた事を口にする。
「その、泥だらけになっている様だし…何かあったのだろうか…？怪我やら何やらしているなら俺の出来る限りの事をするが…」
2/21 04:00:56
＞
ソルス(441)
ラー・トリーズ(ENo.564)
消していた気配を出す。此処は其処まで物騒じゃない場所だと思ってからの行動だ。そして、少年の方に無造作に歩き出すだろうか。ある程度の距離まで近寄った後、かすれた声を上げる。
「……此処の森の持ち主だっただろうか。だとしたら、すまない」
森を歩くのに慣れていそうな雰囲気を感じたらしい。
「……此処の森の持ち主だっただろうか。だとしたら、すまない」
森を歩くのに慣れていそうな雰囲気を感じたらしい。
2/21 03:48:14