月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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ソルス(ENo.441)
「ふふ……まったく、そう言ってもらえたら心強い、よ…」

まだ息も上手く整わず、顔を青くしたままに呟くようにそう言う。水を返した後はまた自身の小屋の方へと足をゆっくりと進める。

そう、この森のいわば神隠し状態。行方知らずの者達、この森の裏側、核心は近づきつつある、裏側も、真実も──

「何せ、この森には水は、ないからな…川が流れてないと言うか…この森全体を見たわけではないが、その気配を感じない。雨も降らないし…
そうだな、なら水との交換は良いかもしれない」

雨が降らない、と言う割に地面が乾いてる様子も木や草花が枯れる様子は見えてこない。

「え…?いや……探しているが、見つかった事はない…
その跡すらも…何か、分かりそうなのか?」
2/24 20:31:47
> ソルス(441)
「気にするな。昔ではよくあった事だ」

 なんとでもなさそうにさらりと言う。

 ちらりと隙間から見える瞳を見やる。その視線の先や見える歪な森の様子などを。……思えば、幻を追い消えた者たちは何処に行ったのだろうか。森の広さにもよるが、見つからないのだとしたら、奇妙な裏側があるのならば、裏側が何かによっては見つからないのかもしれないのだろうと。

 返された水を受け取る。

「目的が得られないのは困る。それだけだ。水は川から汲んだものだ。ある程度ろ過して煮沸してある。飲むのには問題ないし、然程貴重なものでもない。ふむ、水が貴重だと考えるなら食料との交換でも可能か」

 食料以外のちょっと安定した基盤はあるのだろう。

「ああ、そうだ。一ついいか。……消息を絶った者は遺体として見つかった事はあるか?」
2/24 17:51:48
ソルス(ENo.441)
「そんな風に…っ…いや、ありがとう…すまない…少し、取り乱して…しまった…」

彼女がこれ程冷静でなければもっと取り乱していたかもしれなかった、被っていた仮面が危うく──
木々の隙間から見える様子は人々の瞳の様なもの、ひたすらに観ているだけではない、見ている、果たして化けの皮の先の空間、この森そのものは何で、何が、作っているのだろうか。

壊れる物が存在しない、壊れ切った末の…そこまでをソルスが感じ取れるか否か…しかして、やはりソルスにとってそれはとても覚えがあった。

受け取った水を2度、飲んで息を吐いた後に申し訳なさそうにしつつも辛うじて微笑みながら返す。

「すまない…あんたに食料を分ける話なのに水なんて貴重なものを…ありがとう
ふふ、礼を言い合ってるみたいになってみたいになってしまったな」
2/24 16:25:46
> ソルス(441)
「ああ。あくまで私から目に見える情報だが」

(……争いの跡の様だ)

 無感情に歪んだ赤い景色を見る。血が乾いてない。滴っているという事は覆い隠されたものの時は止まっているのだろうか。戦争に身を置いていた昔を思い出す。何処も彼処も赤が飛び散っていたあの争いの日々を。

「……少し、落ち着いたらどうだ」

 壊れた者も沢山見た。その中に居たラーは平気だった。なんせ、壊れるものはもう存在しないのだから。携えていた水の入った袋を渡そうとするだろうか。此処で採れたポケットの木の実よりかは良いだろうと。

「そうか。ならば私からも、ありがとうと言わせてもらおう。ありがとう」
2/24 01:38:16
ソルス(ENo.441)
振り返ってみれば、赤い瞳が目に入る。
脅したりといった意図や敵意は確かに感じない、だが…
聞いた情報とその瞳に覚えが、否…何かを想起したのか目に見えて狼狽えている。

赤…?

振り返って辺りを見回すがソルスの目にはその様子は見えていない…が、辺りの景色の歪みが酷くなっていく、赤、赤、赤……
木からは血の様な液体が伝い落ち、地面には折れた剣が落ちている景色が歪みからは見える。

「あ、ああ…でも、ここには居ないと…ここは、俺が居ないとそんな気が…して」

声の震えがおさまらないままに…

「感謝されることが…俺も、もっと、もっと前はそうだった…だから、その分俺は感謝を伝えたい。
考えは人それぞれって言葉、フォローしてくれた様に思えてさ、だからありがとう」
2/24 01:09:59
> ソルス(441)
「そうだな。いうなら、……ただの暗いの森に見える、がたまに赤いものが見える。私ののような色が」

 濁った赤い瞳で見ているだろうか。瞳を見て何かを感じるのならば、心があるようには思えない、そんな瞳だ。といってもラーは脅すつもりも何も無いのだが。

「そうか。好んで居るわけでは無いのだな。ふむ……」

 そう判断したらしい。

「……これは、ありがとう、と言うべきか? 私の独断で判断して言っただけに過ぎないのだが。感謝される事など無かったのでな」
2/23 21:39:45
ソルス(ENo.441)
「なぁ、ラーには…逆に、どう、見えてるんだ…?森の景色は俺の目には、見えてない何かが…?」

声を不安げに震わせているがこの森の異質さに対してではなく、漠然とした不安から…それは真実に対する不安、か。
この森はその予想の通りこれは仮の姿。
ソルスの足元、影が黒ではなく暗い、血の様な跡が歪んで一瞬見えるだろう。

「…ああ…1人は、慣れてる…けど」

けど、口振りからして慣れてはいても好きではないと言った口振り。

「…アンタが生きてくれてて良かった。生きる事が辛いとか、そう言うのがあるならともかく、俺はアンタがこうして生きていて良かったなと思ってる…そんなに単純じゃないのは分かってるけど、でも…ただ、良かった。
それと、そう言ってくれて、感謝するし幸いだ…」
2/23 21:19:13
> ソルス(441)
「暗い不気味な森か。……そうか」

 ラーの目からは森は森でしかないのだろうか。

(声が聞こえ、視線もある。森全体に魔力、か。彼が取り乱せば明らかに変化が見える。この森は本当の姿は覆い隠されている。それは間違いないか)

「お前と蝶々以外、誰も居ないのか。この森に」

 ラーに孤独感などは無い。感じないともいえる。精神が乱れる=死の世界だったからだ。

「命令は遂行しなければならない。生存の為に何もかもを殺した。敵以外だと傍の狂った者、仲間だったものなど、様々だ。
 考えや目線については私は否定しない。何にしろ、考えは人それぞれだ」
2/23 01:48:43
ソルス(ENo.441)
「俺の目には…暗い、不気味な、森に、見える………
ああ、後…森の中にいる時はずっと、笑い声と苦悶の声がどこかから…聞こえてるんだ…ずっと、俺をみて…
ああ…そう、だ…この森全体から魔力を感じる…というのもあったな」

しかし、その声はソルスにしか聞こえない。声の話をした瞬間ソルスの表情が曇り、鮮緑の色が濁ると同時に通り過ぎる時の景色の歪み方がひどくなる。
蝶々達もどこか落ち込む様に飛び方に元気がなくなり、指にとまる蝶々も羽をたたんで顔を伏せる様に触覚を下げる。

「最初は、な。このの森に驚かされた後だからビックリしちゃうみたいで…でも、俺には可愛いよ。俺とこの蝶々達以外この森、基本誰も…いないから…」

その寂しさは、1人だからというだけでなくもっと深い寂しさ…埋めきれない孤独が襲っている。

「退路がない…世界だったのか…やらねばやられる。それは確かにそう…そんな中ならば尚更やはり生きられる事は大きい…
ああ、考えれば考える程俺の考えはやはり比較…上から目線に思えてならない…」
2/23 01:26:39
> ソルス(441)
「……そうか。お前はこの森はどういう風に映っている?」

赤い、か。彼にも私にも目に映るこの森を形成しているのは彼の無意識なるものか。だとしたら随分と大規模な……。この蝶々ももしかしたら、か。望んだものが既に見えている可能性がある。気づかないだけで。いや、気づかない方がいいのか? ……分らん)

 暫く蝶々を観察していただろう。

「最初はビックリするものなのか。大層、可愛がっているのだな、お前は」

 微笑む顔をみて、ふむ、と。

「そうか。覚えがあるか。
 だが、それは結局比較した考えに過ぎない。滅ぶか滅ぼされるか、互いが消えるか、私が居た世界はそんな世界だった。それだけだ」
2/23 00:41:59
ソルス(ENo.441)
「ああ…何でなのかは…見当がまだついてない…
この森の幻は本人以外には見えないこと、なくしたものが見えるということ…位か」

歪んだ景色で見える様子は森の形をしているが、血の様な赤い色をした木々が見える事だろう。
ソルス自身はその歪みが見える方に視線を送る瞬間があっても見えていない、気付いていない様子だ。しかし、感じる事が出来るとすればソルスに害意も敵意も殺意も何一つない事が分かるだろうか。

指に止まった蝶々からは生命は感じないだろう。
生命ではなく、魔力。しかし、呑気に蝶々は指に止まったまま羽をパタパタと動かしている。

「ああ、綺麗で可愛いだろ。
ふふ、最初は皆ビックリするんだけどそう言ってくれると俺も嬉しくなっちゃうなぁ…」

声色も表情も変化がない事は分かれど、それでもその返事に対して嬉しそうに微笑んでいる。
蝶々達を可愛がっている様だ。

「…俺の目から見た俺の尺度で語った物に過ぎないから悪いと思うよ…でも、あんた程ではなかったとはいえ覚えがあるからさ…
ラーの世界は、それ程…辛い場所だったのかと思うと…俺が少し悲しくなる…だけ」
2/23 00:24:23
> ソルス(441)
「……。ふむ、見えない、か」

 ラーは考えるような仕草をしている。

(彼の通る景色は歪んでは戻る。感情を排除しているようには到底見えない。……既に見せられているという可能性は一つとして考えられるか。私にも見える森。その裏側は。そして、案内人と言われる蝶々の存在……、この森は考える事が多すぎる。動物が寄ってこない原因もそこにありそうだ)

 そして、指に蝶々が止まれば観察をするだろうか。生きているか、何かしら感覚で感じ取れないかと。

「案内人を食べてしまうのは問題がある。ああ、キレイだ。気落ちすると寄ってくるのか。可愛い生き物なのだな」

 そう聞かれ、受け答えをする。ラーが本当に思っているのかは定かではない。表情も声も感情の色が無い。

「ああ。そうか、ならば私はラーと名乗ろう。私が所属していた場所でしか呼ばれなかった。さっきの名前は。
 馴染むも何も物心ついた時からの生活だ。不満も何もない、が……まあ、そうなのだろうな。他の者から見たら私の生き様は異質なのだろう」
2/22 05:38:04
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