不香の花満つる館

星降の国の外れにある格式高い佇まいの邸宅。
周辺に他の建造物は見当たらず、真白の雪に覆われた大地はしんと静まり返っている。

時折人の出入りがあるが、居住者は少女一人のようだ。
館の灯りは昼夜を問わず雪道を照らしている。

offline_boltリアルタイムチャットを有効化
件表示
refresh
> ツェトニカ(620)
「いい香り…お紅茶、淹れるのお上手ですねっ
ではお言葉に甘えて頂きます!」

紅茶を受け取ると一口飲み、ほうと息を漏らし

「お若いのに、しっかりなさってるんですねえ…
いいえ、そのようにきちんと人を迎えることができるのは得難いものだと思います
なので恩には変わりありません!
様は…ええと、これはちょっとクセでして…
それでは…ツェトニカちゃん、とお呼びしてもよろしいですか?」

きちんとした気遣いに感心しながら礼を改めて告げると、少女の笑みを見れて嬉しくなりこちらも笑みを浮かべて
それから、促されたソファに座らせてもらうだろう
もちろん家主の彼女も座れるようにする

「ご厚意に甘えて、ちょっとお邪魔させて頂きますね…どうも体が芯から冷えきっているようで…」

ぶるりと体を震わせてから、一人暮らしという言葉を受けて瞠目し
少女がひとりで、ということは何か事情があるのだろう、と解釈する。少なくとも常日頃ずっとひとりというわけでもなさそうであるし、いきなりそこに突っ込むのは野暮だろうと考え

「家主さまでいらっしゃいましたか。これは失礼を
甘えついでに、少しお喋りをして頂いても構いませんか? 黙っているとそのまま凍ってしまいそうで…」

首をわずかに傾げると、眉を下げて破顔した
 
1/7 21:44:33
> ディートリヒ(598)
(ディートリヒの顔色が少し好くなったように見えてほっと安堵の息を吐く)
(内側からの温もりも必要だろうと、紅茶を注いだカップをソーサーに乗せて彼女に差し出した)

よかったら、紅茶もどうぞ。

(恩人と評されるとふるふると首を横に振り)

い、いえ、当然のことをしたまでです。
それに、様、なんて。
あの、呼び捨てで大丈夫ですよ。

お仕事帰りならお疲れでしょうに、災難でしたね……。
どうぞゆっくり休んでいってください。

(気遣わしげに眉根を下げ、ソファを手で示して着席を促す)
(暖炉の火を強くした方が良いだろうかと思案していたところ、ディートリヒが視線を合わせてくれたことに気が付き、)
(控えめながら嬉しそうにふにゃりと微笑んだ)

えっと……、此処には私一人で暮らしてます。
たまに遊びに来てくれる人もいますけど……。

なので、その、お気兼ねなく寛いでくださいね。
1/7 18:11:28
> ツェトニカ(620)
「ああ〜、ありがとうございます、ありがとうございます…!」
危うげに歩を進めながらタオルとお茶の用意を持ってきてくれた少女に感無量といった感じでお礼を言い、丁寧にタオルを受け取り
「お嬢さんは恩人です〜!」
先程から濡れているところが肌にはりつきそこから冷えていたので、少し失礼して拭わせてもらい
わずかに顔に血の気が戻ったようだった
「はあ、人心地ついた…
ツェトニカ様ですね。ツェトニカ様、今回は重ね重ねありがとうございます…!
はい、そうなんです、道に迷ってしまって…取引先からの帰りだったのですが、こんなにたくさんの雪はなかなか経験がなくて、方向を見失ってしまったようなのです」
少女に合わせて自分もお辞儀をしてから、ふと相手が自分を見上げているのに気付き、礼を尽くし腰を屈めて視線を合わせた
そこで、他に人の気配がないのにはたと気付いて
「ツェトニカ様は、今おひとりですか? ご家族の方は…」
雪景色の中でも立派な館に見えたので、少女が一人暮らしとは思わなかったらしい
1/7 09:52:22
> ディートリヒ(598)
(程無くして両腕に大判のタオルを掛け、銀製のトレーに紅茶のポットとカップを乗せて戻ってきた)
(行きとは対照的によたよたと、危うげながら慎重な歩みだ)
(ソファの傍らにあるサイドテーブルにそっとトレーを置くと心配そうな面持ちでディートリヒにタオルを差し出す)

お待たせしました、どうぞ使ってください。

えっと……、自己紹介がまだでしたね。
私はツェトニカです。

(両手を前で組んでぺこりと頭を下げる)
(ポットに手を伸ばし、カップに紅茶を注ぎながら)

さっき、道を教えて……、と聞こえましたけど、
もしかして道に迷ってしまったんでしょうか……。

(様子を窺うようにディートリヒを見上げる)
1/7 01:52:11
> ツェトニカ(620)
「い、いえそんな、いきなり訪ねてきた僕の方が気が利かないので…ミ=ゴ!
くしゃみが止まらないので口元をハンカチで抑えながらよたよたと目の前の少女についていき
なんとなく、くしゃみに関してあらぬ誤解を与えている気がする
「あ、お構いなく…!」
廊下の角を曲がっていった少女に慌てて声をかけるものの、ぼんやりとしていたので遅くなり言葉が届いたのか届かなかったのか微妙だった
「ん…ちゃんとお礼、すればいいかな…」
肩をすぼめると、暖炉の前に行き火に手をかざしてほっと息をついた
手に持っていたトランクは床に置かせてもらい、濡れた外套を脱ぐとカチカチとトランクの鍵を何度か回して開きそこに突っ込んで仕舞う
1/7 01:43:27
> ディートリヒ(598)
ひゅぷ……?

(初めて聞くタイプのくしゃみに、もしやこれがこの世界での標準的なくしゃみなのだろうかと首を傾げる)
(“僕”という一人称。“ディートリヒ”という名前。しかし目の前の人物は女性だろう)
(こういった点でも己の持つ知識とは諸々異なるのかもしれないと思考を巡らせていたが、)
(再度聞こえた不可思議なくしゃみに今はそれどころではないと我に返り)

あっ、はい!
ごめんなさい、気が利かなくて。ご案内します。

(ぱたぱたと小走りで玄関ホールを進み、大きな両開きの扉を開いてディートリヒを振り返る)
(扉の向こうは広い居間だ。突き当りの大きな暖炉の前にあるソファを指し示し)

あちらへどうぞ。
すぐにタオルと温かい飲み物を持ってきますね。

(言うが早いか慌てた足取りで廊下の角を曲がっていった)
1/7 01:25:48
> ツェトニカ(620)
「あ、ありがとうございます、でもお手数を…ヒュプノス
道を聞くだけで遠慮しようとしたのだが、変なくしゃみをかましてしまい(とっさに人がいる方向と反対側を向いてことなきをえた)、すみませんとしずしずと中に入らせてもらい
「ごめんなさい、仕事でこの辺りに来て迷ってしまって…僕は銀の商会の商人、ディートリヒと申します。ドアを開けてくださってありがとうございます、お嬢さん
急で申し訳ないのですが、道を教えて…」
と、またそこで名状し難き変なくしゃみをかましてしまい(今度はハンカチを鼻と口に押し当てたので無事だった)、自分の髪や外套が雪で濡れて冷たくなっているのにやっと気付き
「……あの、重ね重ね申し訳ないのですが、どこかに暖炉などございますか…? 少し乾かさないと、こ、凍えてしまいそうで…」
ほとほとに困り縮こまってお願いをした
1/7 01:09:43
> ディートリヒ(598)
(玄関先から響いたノックの音に、読み掛けの本から顔を上げる)
(ヴラズィはいつの間にか館の中にいるし、ソラナムには合鍵を渡してある。一体誰だろう)
(少々不安に感じながらも、しかし無視をするわけにもいかないとそろりと椅子を離れて玄関へ)
(ドアノブに手を掛けてゆっくりと回し、おずおずと外に顔だけを出した)

……あ、の……。

(見慣れた白黒の世界の中に、見慣れない誰かが立っている)
(どうやら雪に濡れてしまっているようだと分かるとハッとしてドアを大きく開き)

だ、大丈夫……ですか?
……えっと、寒いですよね。良かったら中へどうぞ。

(数歩下がって館の中を手で示し入室を促す)
1/7 00:42:10
「ぎゃふん!!」
雪がすべての音を吸い作る静寂を間抜けな声と転倒の音で破る情けない人影があった
「さ、さむい……ま、周りに建物もないし、どこかなあ、ここ…もしかして迷子…?」
震えながらあたりを見渡してみると、ふと灯を見つけて
「よ、よかった、おうちだ…申し訳ないけど、道を尋ねよう…」
ざくざくと雪の道を歩き、遠慮がちに玄関のドアを叩いた
1/7 00:27:24
> ツェトニカ(620)
(ENo.577)
12/11 01:40:22
> ツェトニカ(620)
ソラナム(ENo.577)
ありがとう。
転ばないようにねー。

(ツェトニカの後ろ姿を見送ると二回へと階段を上っていった)
12/11 01:37:47
> ソラナム(577)
(はっとして顔を上げれば柔らかな色を宿す瞳と目が合った)
(無意識の内に肩に入っていた力が抜けていく)

すぐに用意しますね。
持っていきますから、お部屋で待っていてください。

(こくこくっと頷くと今度こそ踵を返して足早にキッチンへ向かう)
12/11 01:37:27
コマンド一覧
発言を削除 DELETE
ブロック BLOCK
BAN BAN
コマンドを入力
キャンセル
コマンドを入力