月明かりの花畑

その花畑は亡くした人や無くした物の幻を見れるらしい。特に、ここに来る時になくした何かを思い浮かべていたりしたらよく見えるらしいが…
あくまで物言わぬ幻…
この花畑の入り口になる森に来た時点で何か亡くした/無くした過去を持つ者なら導かれる様にこの中心地の花畑まで導かれるだろう…

そして、その花畑の隅にある小屋に住まう男性が1人…

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> ラー・トリーズ(564)
ソルス(ENo.441)
「き、とラーは掴める、だ、てこの花、くレた、様に、ラーは、優し、いからきっと…大丈夫…ダよ」

桜の枝を両手で握りながら微笑む。
涙で目の周りを少し赤くしながらもその笑顔は確かにこの森に初めて来た時より幸せそうに見えるだろうし、その笑顔に出来たのは確かにラーの力であろう。

「そ、か…帰るの、ダな。ペン、と、紙、まさにお勉強といったか、ンじだな。
…本当に、今日はありが、トう、この花、大事に、大じにす、ルから」
4/3 02:48:46
> ソルス(441)
「我慢、泣くというのも色々あるのだな。

 ありがとう。少しでも感覚は掴みたいものだ。私と言う存在を作るためにも、な」

 非日常を日常にする為に手を伸ばしていく。

「だが、今日は長く居た気がする。ので、いったん戻ろうと思う。教えて貰う為にもメモを取るものくらいは準備しなければな、と」
4/2 21:45:41
> ラー・トリーズ(564)
ソルス(ENo.441)
「ふ、ふふ……そ、うだな、中々、俺は、泣け、なイかな……我慢、しちゃうか、ラ……」

泣けばきっと崩れてしまうと思っていたから、でもその流れ落ちるものは決して悪いものではないと、これもまた以前遠い場所で──
だから、彼女のその頼みを断る理由はどこにもなかった。

「俺、で良かったら、感情、聞いテもらえたら何か、ト教えル。沢山、出来る、限りヲ……!」
4/2 16:18:28
> ソルス(441)
「泣くのは久しぶり、か」

 感情について少しずつ理解しようとしてはいるのだろう。

「……悪くない感情を出せるのは良いと思う。泣くというのは早々起きる事ではないのだな」

 個人差かもしれないが。

「感情は色々知りたい。ソルスが良ければ、だが、少しずつわかる範囲で教えてくれると助かる」
4/2 12:00:18
ソルス(ENo.441)
彼女がどれ程壊れてしまっているのか、どうしても推測の域は出ない。
しかし、それでも喜ばしかった。
実際彼女は地獄の中にいた様なもの、そこから垂らされた蜘蛛の糸、その運命に手を伸ばして、この縁があった。それはまさに自分で掴み取ったと言って過言ではないだろう。

ここに日が灯る時、彼女の心にも少しでも良い、何かが灯っていれば良いな、とソルスは胸の内に──

「ふ、ふふ…それもそ、ウか……ふふ…
でも、このナみだは、悪く、なかった…気が、する……こんな二、泣いたの、久しぶり、だから」
4/2 01:51:23
> ソルス(441)
「間違っていない、か」

 歩みは遅くとも、少しずつ気持ちについて理解していきたい。彼女の壊れた感情の小さな小さな一歩だ。日が灯る時、彼女の感情は何処まで動くのだろうか。
 この奇妙な縁が良い方向へと向かったのは蜘蛛の糸の如く細い運命、救いを少しばかり齎す、小さな糸があったのかもしれない。ただその糸が切れる事が無かった。それだけだ。

「問題ない。その様な取り乱しは私にとっては初めてなもので、な」

 狂気や錯乱とは違う、感情の流出。それは悪いものではないのだろう、ラーは思った。
4/1 20:33:14
ソルス(ENo.441)
「嬉しいのは、良い、こト、だから……っ合ってる、よ、気持ちの表、げん、難しい、けど、デも、間違って、ない…よ」

涙を腕で拭おうとしても次から次へと溢れる涙、あの日友人を失い、助けられず、己の無力さと絶望感に苦しんだ日以来の激しい涙。
この涙の雨が止んで、この永い夜を纏う月明かりの森の花畑に、日が灯る時にはきっと解放される…
解放される前から、心に救いが訪れたのは、この縁のお陰か。

暫くすれば、涙は落ち着ききらずとも、マシにはなるだろう。

「すま、ナい……取り、乱した………」
4/1 15:23:34
> ソルス(441)
 ソルスさんの涙が止まるまで、彼女は待つだろう。ハンカチを渡すなどの気の利いた事は出来ないが。待つ事は出来る。

「嬉しい、か。それは、……良かった、と言えばいいのか。合っているだろうか? 気持ちの表現というものは、難しいものだな」

 意味と目的を得たこれからの二人は後は死に向かうのみ。……月明りに照らされる花畑に夜明けが訪れるまで。
4/1 10:46:39
ソルス(ENo.441)
「俺、も生き、て、生き、る、為に殺して、沢山、たく、さん、血に、塗れて……で、も、それで、終わり、じゃ、ないから…
与え、テ、も得テも…良いって……分かった……ラーが、沢山、くれたから、俺でも、俺、でも、ラーの意味の、役にタて、たら…嬉しイ……」

殺さないと死ぬから、殺さないと味方が死ぬから、殺さないと救えないから、それで何度も、何度も、何度も──
罪悪感で押しつぶされそうになった事もある、それでも、こうして与えられた意味と、自分が与えられた意味の大きさ、認識能力が著しく低下した今のソルスでも分かる。
殺す事でしか救えない自分ではない、遠い日ある人に言われた気がする言葉。
それが、またこうしてここに。

故に、また涙が伝い落ちる。

「だから、ラーの、感謝の、言葉、がすごく、すご、く嬉しい…ようやく、俺も、意味を……」

真っ直ぐ見つめ返しながら、涙もこぼしたまま、涙は月明かりに照らされながら。
4/1 01:18:37
> ソルス(441)
 彼女は戦場を生き延びた。数多の命を手に掛けながら生き延びて来た。彼女にとって命とは軽いモノだった。尊さも知らず、心無く、ただ作業の様に奪い、生きてきた。

「私は逆だな。死を与える事しか出来ないモノだった」

 生きる意味を与えた事など、今まで無かった。何もなければ、ただ無気力に生きて、無感動に死んでいくのだろうと、意味も使い道も見出だせなければ 、そうなっていただろう。或いは奪い生きて行く事になっていただろうか。

「私は与えられたのだな」

 それは自身も含まれていて。

「こちらも感謝の言葉しか出せない。ありがとう」

 真っ直ぐソルスさんを見て、言うだろう。伝えるだろう。彼女もある意味では救われたのだ。モノではなく、者として。
3/31 09:59:11
> ラー・トリーズ(564)
ソルス(ENo.441)
自身また長く生きられない命、長く生きる事が許されない魂だからこそ、人の命の尊さを知っている。
そして、どんな環境でも、聞いてるだけでも地獄の様な戦地の中であっても生き延びて、その上でこうして目の前にいて、外に出られない自分に桜をくれたりしている。
その思いが、気持ちが嬉しくて、暖かくて。

「俺、も、ここに来るま、で、大切な人す、ら守レない、死を、選ぶ以外、やれる、事すら、なかったけど、ラーは、くれたか、ら、生きられ、る、やり、たいと思え、る、事、見つか、た……この世界で、俺、に意味を、くれ、た人、いるから……」

絶望しかない日々だった。
自分にとっても辛かった事を容疑者として聞かれて、恐怖に怯えて、2度と帰らない友人を思って、断末魔、怨嗟、自身の記憶による圧迫、孤独感。
何度も死のうと、何なら自分をこんな風にした者の前で自殺してやろうとかも考えた程だった。
それが、今は──

「そう言ってく、れる人と、出会えて…
そして、ラーで、俺も良かったと、思う。……ありがと、う、こんな、壊れて、しま、た俺に、こんなに…ありがとう…沢山、ありがとう……」
3/31 01:29:09
> ソルス(441)
 使い捨て(D.W.P.U-76)が生きていた人生に意味など一つも無かった。親も知らず、物心ついた時から軍に育てられ、ただ生きて、生存して、命令を遂行するだけの存在だった。「生きててくれて、ありがとう」など、生きている事に礼を言われる事など決してなかった。

「そう言われたのは初めてだ」

 生きている事を喜ばれるなど、使い捨ての時には考える事も無かった。流れ着いたこの世界でもそのような考えは無かった。誰かと出会うまでは、無かった。

「……人と出会うという事はこういう事なのだな」

 人は誰かと出会うことによって蓄積されていくのだろう、と。此処に来る前に一人の少女と出会ったが直ぐに答えを出さなくて良かったと思った。それだけ考える時間があったからかもしれない。ソルスさんと出会う事が無ければ求めていた可能性もある。貴方と出会い、彼女は戦いに身を費やすだけが全てではないと知れた。

「出会い、言葉を交わし、そして、お前がソルスで良かったと私は思う」
3/30 10:41:17
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