殺人喫茶「赤とんぼ」

表向きはインスタ映えしそうな喫茶店だが、実は殺人鬼が多く出入りしている喫茶店。店主は当然情報屋。

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「…………うん?あぁ、こんな所にお店あるのか」

……店の前で、その足を止めた者が1人。じ、と店の造りを見ながら、ぽつりと独り言る。
やがて、少し悩むような素振りをしたあと、ゆっくり、その店の扉へと手を掛け、中へと踏み入った。


「……やってる、のかな」
10/10 20:07:45
 (ENo.211)
チリンチリン、と扉が鳴る。
どうやら新しいお客さんがやってきたらしい。

「いらっしゃいまーー………」

と、いつも通り声をかけようとしたところで、
顔を見て、足を見て、困ったように息をつくと、冗談めかして笑って見せる。

「アヤちゃん久しぶり、もしかしてまた決闘でも申し込みにきたのかな。」
 
10/10 16:56:38
> 聖宮佐樹(212)
 (ENo.211)
「さっきも言ったけど、見てないよ、
 いくら店員だからって、勝手に見るのを嫌がる人もいるからさ。」

アイスカフェオレと生クリームつきのスイートポテトを机の上に置きつつ、にっこりと微笑む。

「そろそろ秋も本番だからって思って秋メニューなんだけど、
 こういうのもお菓子ってことでいいかな。」
10/10 16:52:42
雨月アヤ(ENo.286)
「あれ、こんなところに喫茶店。お洒落~」

インスタ映えしそうな喫茶…
そんな魔性の響きに簡単に引っかかる剣士が一人
どういう店かも知らずスマホを取り出し写真をぱしぱし

「ちょうど歩き疲れたしちょっとお邪魔しよっかな」

上機嫌に、ふんふんと暢気に鼻歌なんぞをキメながらお店の中へと入ってみるのでした
10/10 07:35:57
> ヒツギ(211)
聖宮佐樹(ENo.212)
「ええと……ねこちゃんのなんですけれど……」
 入店し、メニューのアイスカフェオレを指差して指す、それと、お勧めのお菓子を。と付け加えた。
「ああ!これです、ありがとうございます店長さん!」
 嬉しそうに笑って、中を改め出す。そうして暫く見ると、何故かスカートの裾から中に手を忍び込ませて口を開いた。
「……て、店長さん、あの……中身、見ましたか?」
10/10 00:45:02
 (ENo.211)
「ああ、それっぽいポーチなら預かってるよ。
 勝手に中身をみられるのを嫌がるお客さんもいるから中に身分証明書が入ってるかは分からないけど、見てみてそれっぽかったら確認してみてよ。
 
 預かってた服のクリーニングも終わってるしね。」

そう言うと、窓から離れて店の扉を開ける。
どうぞ、ということらしい。

 
10/9 01:27:22
聖宮佐樹(ENo.212)
「あ、店長さん……えっと……実は昨日鞄に入れていたポーチを落としてしまって……。ほんとう、大したものは入っていないんですけど……そ、その……身分証が!落としたならこの辺かなーって!!」
 声を掛けられてびくりと肩を震わせる。その後は何事も無い風を装うように笑って話してはいるが、全く何事も無く見えない焦りようだ。
10/9 01:07:34
 (ENo.211)
「ん……?」

店の外を、見知った顔がうろうろとしている。
外に一旦出る事も考えたが、とりあえず窓をあけて声をかけることにした。

「こんにちは、どうしたの?何か探し物?」
10/8 23:43:17
聖宮佐樹(ENo.212)
「…………」
店の外を、古めかしい女子制服を着込み悩むように行ったり来たりしている。しかし何故か、告白でもしようかという女子学生のような雰囲気でだ。
だが、行ったり来たりしているというのにどうにも目立たない場所を上手く選んで行ったり来たりとしていて、周りから不審に思われる事は無かった。
「あの服だけは取り返さないと……」
10/8 22:10:41
 (ENo.211)
********************
10/8 13:32:49
ヒツギ(ENo.211)
「あれ、これは……忘れ物かな?」

会計を済ませた彼女を見送ると、
彼女の居た席に猫の刺繍のポーチが落ちていた。

中身は驚くようなものでもない。名前以外は、すでに分かっていたような事が分かるだけのものだ。
そういえば名前は聞いてなかったっけ、なんてことを考えながらポーチに免許証を戻した。

「うーん」

あそこまで人畜無害な人間のフリを完璧にこなすような人が、うっかり落とし物なんてするだろうか、と、まず考えた。
それでいて、わざわざ落としていく理由も特に思い当たらない。相手も、さすがに私がどういう人間かくらいは分かっていると思う、たとえ一般人から見て完璧でも、同類ならわかる。そういうものだし「あの、中身見ましたか?」なんて今更聞いてくるようなら、茶番もいいところだ。
それを理由に殺す、なんて事も出来なくもないけれど、殺人鬼に殺す理由が居るかといえば全くない、殺したければ殺せばいい。………私達はそうできている。

特に爆弾が仕込まれてる、とかもないらしい。
証拠品を押し付けて罪を着せる、には、身分証明書が邪魔だ。
あとは―――。

「やめとこう、これは考えても無駄な気がする。」

ヒツギという人間は、実のところ、どこまでも普通の人間だ。性質的に言えば、クラス委員長なり生徒会長なりを務めるような、ごく真面目な優等生でしかない。その真面目さが殺人にも生かされている、それだけだ。

だから、本当に底から狂っている人間のすることは分からない。案外、別に特別な持ち物とも思っていなくて、本当にうっかり落としていったのかもしれない。運転免許証は困りそうではあるけれど。

別にただ返すだけでもいい、中身は見なかったフリでもしておけばいい。
ただ、それじゃあ「おもしろくない」。ついでに、ヒツギはそこまで優しい人間ではない。警察に届けるほどの意地悪をするのはやりすぎにしても、ちょっとしたお茶目をするくらいはしておいてもいいかもしれない。

そう考えたヒツギは、そのポーチの中から、
学校の校章のバッジを1枚だけ抜き取って、棚の中にしまった。
10/8 13:30:09
聖宮佐樹(ENo.212)
「そういうケレン味がたまりません、FBI、カッコいいです。ええ……料理は伯父さまに美味しいものを食べて欲しくて……良くそこまでしなくて良いっていわれ……あれ、わたしの方が過保護なんじゃ……。気を付けます、このシリアルキラーだけじゃあなくて、色々危ない人は多いもの」
 他の客の接客に向かった店主を見てから、温かいコーヒーを啜る。新聞の一面のニュースを遠目に見て目を細めていた。
「それじゃあ、ごちそうさまでした。服預けてますし、またすぐ来ると思います。ごめんなさい、とっても気に入ってしまって……ここ」
 千円札を二枚出して勘定を済ませ、また目深に女優帽を被って手を振り、外へ出て行った。




 ……座っていた椅子に、忘れ物が残されている。可愛らしい、猫の刺繍と装飾のポーチだが、中から
聖宮佐樹。と記載された普通自動車運転免許証飛び出ており、生年月日、性別、住所が記載されていて
その更に内側には大量の、色々な学校の校章のバッジが詰められていた。
10/8 03:14:27
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