殺人喫茶「赤とんぼ」
表向きはインスタ映えしそうな喫茶店だが、実は殺人鬼が多く出入りしている喫茶店。店主は当然情報屋。
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聖宮佐樹(212)
泰石寺紗秧(ENo.207)
「へぇ、そこまでやっちゃうような物なら、きっとかなりの業物なのかも。或いは、伯父さんが物凄い怪力か剣豪か、だけど」
……興味がややそこに向いたのかもしれなかった。しかし直ぐに、
ふむ、と、手渡されるそれへと視線を落とし━━━━否。
「……ありがと。名前、厳か過ぎてあんまり好きじゃなかったんだけど、そう言われると嬉しいよ」
差し出される物を受け取る、だけでなく。
……その手を、ぎゅっと握るだろうか。手首に指先が沿うような、包み込む形に。
そうしてようやく。
「━━細い手、綺麗な手だけど。……へぇ、知ってるんだ、”味”」
━━底冷えるような見開かれた目を、顔を近付けながら向けて、囁いた。
最後の言葉は、少しだけ、しっとりと。
……興味がややそこに向いたのかもしれなかった。しかし直ぐに、
ふむ、と、手渡されるそれへと視線を落とし━━━━否。
「……ありがと。名前、厳か過ぎてあんまり好きじゃなかったんだけど、そう言われると嬉しいよ」
差し出される物を受け取る、だけでなく。
……その手を、ぎゅっと握るだろうか。手首に指先が沿うような、包み込む形に。
そうしてようやく。
「━━細い手、綺麗な手だけど。……へぇ、知ってるんだ、”味”」
━━底冷えるような見開かれた目を、顔を近付けながら向けて、囁いた。
最後の言葉は、少しだけ、しっとりと。
10/12 20:09:40
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泰石寺紗秧(207)
聖宮佐樹(ENo.212)
「本当、いつも雑に扱うのはやめて。って注意してるんですけどねぇ、歳だしなぁ。何でか変な物斬っても、怖いくらい斬れ味が落ちないんですよ……というか、まな板も両断しちゃったし、アレ実はイイモノなのかな……凄く古いけど」
少女は首を傾げながら不思議そうに言った。
「……か、かっこいい名前ですね!ちょっと憧れちゃいます。あ、これどうぞ。古いものですけど、適当に扱ってくれて構いませんから、高価な物とかじゃないらしいですし」
笑顔で黒猫のメモ帳と、古い万年筆を差し出す、金縁等の装飾が施されている物で
感が良い、或いは眼が良い。人物であれば、あまり縁起の良い物でない事は理解出来る代物だったが、少女は特に気にする様子も全く無かった。
少女は首を傾げながら不思議そうに言った。
「……か、かっこいい名前ですね!ちょっと憧れちゃいます。あ、これどうぞ。古いものですけど、適当に扱ってくれて構いませんから、高価な物とかじゃないらしいですし」
笑顔で黒猫のメモ帳と、古い万年筆を差し出す、金縁等の装飾が施されている物で
感が良い、或いは眼が良い。人物であれば、あまり縁起の良い物でない事は理解出来る代物だったが、少女は特に気にする様子も全く無かった。
10/12 19:55:22
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ヒツギ(211)
雨月アヤ(286)
泰石寺紗秧(ENo.207)
「……こほん」
咳払いをして、目を閉じた。どうも癖みたいに、という振る舞いで。
……ただ、その閉じる間際の目は、金色が強かった。
「……飛んだり跳ねたり」
揺れた。言葉尻が。少し上ずって、ごくり、と。
「……あーっ、あ、あぁ、うん、天月さんね。宜しく」
と、やや慌てふためくものの、直ぐに笑みを浮かべると、
……そっと片手を差し出す。握手を求めた。
咳払いをして、目を閉じた。どうも癖みたいに、という振る舞いで。
……ただ、その閉じる間際の目は、金色が強かった。
「……飛んだり跳ねたり」
揺れた。言葉尻が。少し上ずって、ごくり、と。
「……あーっ、あ、あぁ、うん、天月さんね。宜しく」
と、やや慌てふためくものの、直ぐに笑みを浮かべると、
……そっと片手を差し出す。握手を求めた。
10/12 19:06:15
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聖宮佐樹(212)
泰石寺紗秧(ENo.207)
「あははは……確かに刀はよく切れるけど、食材なんて切ってたら鈍になっちゃうよ、オススメしません」
オススメしません。と、重ねて念押しをした。それくらい、刀というものへの敬意はそれなりに払うらしい。
……視線はさり気なく逸らした。見られてたのを見られたなぁ、と心無しか気まずそうに。
「聖宮さん、ね。素敵な名前。……私はサナエ。泰石寺紗秧(たいしゃくじ さなえ)だよ。……連絡先は、あー、ごめん、書くもの借りてもいいかな、持ち合わせてなくってさ」
受け取ってから、少し申し訳なさそうに。
……しかし或いは、既に何か考えてるようにも、間を置いた。
オススメしません。と、重ねて念押しをした。それくらい、刀というものへの敬意はそれなりに払うらしい。
……視線はさり気なく逸らした。見られてたのを見られたなぁ、と心無しか気まずそうに。
「聖宮さん、ね。素敵な名前。……私はサナエ。泰石寺紗秧(たいしゃくじ さなえ)だよ。……連絡先は、あー、ごめん、書くもの借りてもいいかな、持ち合わせてなくってさ」
受け取ってから、少し申し訳なさそうに。
……しかし或いは、既に何か考えてるようにも、間を置いた。
10/12 19:03:25
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ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「……そっか」
ある意味、人斬りとしての覚悟を問われた戦いだった…と、思っていた
結局、あの時はお互いに剣がまっすぐ向いていなかったということ…
「おかしいとは思ったんですけどね。
一番最初、ヒツギさんが問答無用で私に仕掛けてきた時のほうが…全然容赦なかったし」
懐かしいなー、なんて
もくもくと口にスイートポテトを頬張りながら思い出す
……あんまり良い思い出じゃなかった、お腹を思い切り蹴られたことも思い出した
「人斬りとして人を斬ってなくても、しあわせ?
あの天使さん、かな。それ以上の幸せをヒツギさんにくれてるんだね。
…羨ましいかも」
少しだけ寂しげにそう言葉を終えて、ホットミルクをくぴくぴ
ある意味、人斬りとしての覚悟を問われた戦いだった…と、思っていた
結局、あの時はお互いに剣がまっすぐ向いていなかったということ…
「おかしいとは思ったんですけどね。
一番最初、ヒツギさんが問答無用で私に仕掛けてきた時のほうが…全然容赦なかったし」
懐かしいなー、なんて
もくもくと口にスイートポテトを頬張りながら思い出す
……あんまり良い思い出じゃなかった、お腹を思い切り蹴られたことも思い出した
「人斬りとして人を斬ってなくても、しあわせ?
あの天使さん、かな。それ以上の幸せをヒツギさんにくれてるんだね。
…羨ましいかも」
少しだけ寂しげにそう言葉を終えて、ホットミルクをくぴくぴ
10/12 17:44:27
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泰石寺紗秧(207)
ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「(なんか視線が…)」
ある意味いつものことだけど、慣れないものは慣れません
「そ、そうそう、飛んだり走ったりしてもね、大丈夫。
あっ、こちらこそ……サナエさん、ね。私はアヤ、雨月アヤっていいます」
そう言ってもう一度ぺこり
カフェで顔をあわせただけ、だけれど
なんだかこういう出会いはあの塔の世界を彷彿させていて
もしかしたら何かあるかも
ちょっとした予感のようなもの
ある意味いつものことだけど、慣れないものは慣れません
「そ、そうそう、飛んだり走ったりしてもね、大丈夫。
あっ、こちらこそ……サナエさん、ね。私はアヤ、雨月アヤっていいます」
そう言ってもう一度ぺこり
カフェで顔をあわせただけ、だけれど
なんだかこういう出会いはあの塔の世界を彷彿させていて
もしかしたら何かあるかも
ちょっとした予感のようなもの
10/12 17:37:59
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雨月アヤ(286)
ヒツギ(ENo.211)
「そうだねぇ、その時点では正直、分からなかったかな。
でも私はアヤちゃんと殺し合ってる最中に、無意識にアヤちゃんを殺す事より生きて帰る事を考えてた。
大切な睦言の場で、目の前に居ない誰かの事を考えてたんだ。
私がアヤちゃんを殺して、一番悲しむのが私なら、殺してもいいと思う
アヤちゃんが私を殺して、一番悲しむのがアヤちゃんなら、殺されても良かったと思う。
でもあの時の死合いは、そのどちらでもなかった。
私が死んで一番悲しむのはアヤちゃんじゃあなかったし、アヤちゃんが死んで一番悲しむのは私じゃあなかった。
だから、私は斬らなかった。私はアヤちゃんの死を悲しめない『他人』だから斬らない、って言葉を残した。それだけ。
……ま、えっちしてる最中に「あ、私この人そんなに好きじゃないや」って気が付いたってところかな。」
真面目な話を最後にはそんな冗談で結んで、彼女は笑う。
「そうだね、私自身はあまり変わってないんじゃない?
でも、今の私は幸せな時間を過ごしてるなって思うよ。」
でも私はアヤちゃんと殺し合ってる最中に、無意識にアヤちゃんを殺す事より生きて帰る事を考えてた。
大切な睦言の場で、目の前に居ない誰かの事を考えてたんだ。
私がアヤちゃんを殺して、一番悲しむのが私なら、殺してもいいと思う
アヤちゃんが私を殺して、一番悲しむのがアヤちゃんなら、殺されても良かったと思う。
でもあの時の死合いは、そのどちらでもなかった。
私が死んで一番悲しむのはアヤちゃんじゃあなかったし、アヤちゃんが死んで一番悲しむのは私じゃあなかった。
だから、私は斬らなかった。私はアヤちゃんの死を悲しめない『他人』だから斬らない、って言葉を残した。それだけ。
……ま、えっちしてる最中に「あ、私この人そんなに好きじゃないや」って気が付いたってところかな。」
真面目な話を最後にはそんな冗談で結んで、彼女は笑う。
「そうだね、私自身はあまり変わってないんじゃない?
でも、今の私は幸せな時間を過ごしてるなって思うよ。」
10/12 17:13:51
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泰石寺紗秧(207)
聖宮佐樹(ENo.212)
「お肉を切ろうとしたら、包丁じゃあ上手く切れなかったらしくって……ちゃんとしたお家の人からしたら酷い話ですよね。あの人どうも、刀『なんて』、みたいな認識みたいで……あの人にとって身近過ぎたのも問題かもしれません」
そう話しながら、少女はにこりと笑って、その視線を揶揄うような視線で返した。
「サキ。っていうの、苗字はヒジリミヤ」
連絡先の交換という言葉に、とても嬉しそうに鞄から取り出したメモ帳に、古い万年筆で連絡先を書いて渡してきた。
全く、深い意図が無いのも、何かの演技をしている表情でも、嘘をついている訳でも全く一切無いという事は見れば直ぐにわかるものだろう。
「よかったら、仲良くしてね?名前は?」
ソレは、まさに清純な少女のように微笑んで首をかしげた。
そう話しながら、少女はにこりと笑って、その視線を揶揄うような視線で返した。
「サキ。っていうの、苗字はヒジリミヤ」
連絡先の交換という言葉に、とても嬉しそうに鞄から取り出したメモ帳に、古い万年筆で連絡先を書いて渡してきた。
全く、深い意図が無いのも、何かの演技をしている表情でも、嘘をついている訳でも全く一切無いという事は見れば直ぐにわかるものだろう。
「よかったら、仲良くしてね?名前は?」
ソレは、まさに清純な少女のように微笑んで首をかしげた。
10/12 13:21:17
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聖宮佐樹(212)
泰石寺紗秧(ENo.207)
「えー、あ、あぁ、え……と…………、貴女の伯父さまって、刀で料理やろうとしたの?」
とんでもないナンセンスを聞いたような顔をした。
「そうそう、海兵さんが着るんならそりゃ動きやすくて開放的……で…………」
言葉が尻すぼみに掠れて、視線が泳ぐ。
露骨だ。
…………露骨、なのだが。
「……こほん」
咳払いをして、目を1度閉じた。そしてようやく目を開けた時、
初めて「その目が貴女の目を見た」。
「……まぁそういうトコだよ。聞いても楽しくないし、話しても楽しくないから言わないでおく。
それから」
━━━━ゆっくりとまた笑みを深めた。ただ、先までの笑顔ではなく、
そこにある笑みというものは、薄く魄のない、”そ の 下”を隠すような。
「……連絡先なら持ち合わせてるよ、交換する?」
……笑みだった。
とんでもないナンセンスを聞いたような顔をした。
「そうそう、海兵さんが着るんならそりゃ動きやすくて開放的……で…………」
言葉が尻すぼみに掠れて、視線が泳ぐ。
露骨だ。
…………露骨、なのだが。
「……こほん」
咳払いをして、目を1度閉じた。そしてようやく目を開けた時、
初めて「その目が貴女の目を見た」。
「……まぁそういうトコだよ。聞いても楽しくないし、話しても楽しくないから言わないでおく。
それから」
━━━━ゆっくりとまた笑みを深めた。ただ、先までの笑顔ではなく、
そこにある笑みというものは、薄く魄のない、”そ の 下”を隠すような。
「……連絡先なら持ち合わせてるよ、交換する?」
……笑みだった。
10/12 12:44:08
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泰石寺紗秧(207)
聖宮佐樹(ENo.212)
「まあ、殺す手段をさ、包丁がわりに使ってまな板を両断するひと。とかより鞘に納めててくれればわたしは怖く無いな……ほんと……斬れ味すごく良いんですよね……伯父さまはどうして自分で料理なんて試みたんでしょうね……はは……」
何故か、乾いた笑いで一瞬遠くを見た。
「ああ、まあセーラー服の方が動き易いのから、その辺好きです、海兵さんの服だものねぇ……」
彼女のその視線に気が付きつつ、少女の象徴のような服を身に付けた"それ"はスカートの裾を少し摘み上げて見せる。
こんなにも目が良さそうなひとも、欲に目が眩む、だとか。そんなことあるのかしら?と、"それ"はそのような風な興味を持ち始めた。
「……そんな気がしたから聞いたんだ。お家が大変だからいけないの?なんて、そんな深く聞きに入ったりしないんですけどねー!えへへ……でも、学生の間ってすごく短いのに、一度きりですからねー、あんまり忘れないようにしていたいなって、わたしがあんまり行けないんなら思うかも」
身振り手振りが混じるが、制服に身を包む少女にしては"それ"の表情や声色は酷く落ち着いていて、不揃いさがあった。
感が良い人間なら少し気が付けるだとか、その程度の違和感だが。
止めるまでも無い。と、"ソレ"は考えて、本当に純粋に仲良くしたいだとか、LINEやってるかな。だとか、本当に普通の事を考え始めた。
何故か、乾いた笑いで一瞬遠くを見た。
「ああ、まあセーラー服の方が動き易いのから、その辺好きです、海兵さんの服だものねぇ……」
彼女のその視線に気が付きつつ、少女の象徴のような服を身に付けた"それ"はスカートの裾を少し摘み上げて見せる。
こんなにも目が良さそうなひとも、欲に目が眩む、だとか。そんなことあるのかしら?と、"それ"はそのような風な興味を持ち始めた。
「……そんな気がしたから聞いたんだ。お家が大変だからいけないの?なんて、そんな深く聞きに入ったりしないんですけどねー!えへへ……でも、学生の間ってすごく短いのに、一度きりですからねー、あんまり忘れないようにしていたいなって、わたしがあんまり行けないんなら思うかも」
身振り手振りが混じるが、制服に身を包む少女にしては"それ"の表情や声色は酷く落ち着いていて、不揃いさがあった。
感が良い人間なら少し気が付けるだとか、その程度の違和感だが。
止めるまでも無い。と、"ソレ"は考えて、本当に純粋に仲良くしたいだとか、LINEやってるかな。だとか、本当に普通の事を考え始めた。
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聖宮佐樹(212)
泰石寺紗秧(ENo.207)
「そりゃ怖いよ。”殺す手段を形にした物”と、”殺すために本来と違う用途に用いられる”のとじゃ、人に与える印象も変わるもの」
後者のほうが断然制御されてないもの。と呟きつつ、その顔を見据えて。
「私からしたら着込みっぱなしなブレザーはつまらないよ。セーラー服くらい開放的な服装の方が心地も軽くて、何より眼に善……こほん。眩いからね」
眼に善い。と言いかけた。何がとは言わない。
垣間見えるのは貴女へ向ける視線の中の”男性が異性に抱くのに似たもの”。
……テーブルに片頬杖をついて、心無しかにんまりとしていた。
後者のほうが断然制御されてないもの。と呟きつつ、その顔を見据えて。
「私からしたら着込みっぱなしなブレザーはつまらないよ。セーラー服くらい開放的な服装の方が心地も軽くて、何より眼に善……こほん。眩いからね」
眼に善い。と言いかけた。何がとは言わない。
垣間見えるのは貴女へ向ける視線の中の”男性が異性に抱くのに似たもの”。
……テーブルに片頬杖をついて、心無しかにんまりとしていた。
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