殺人喫茶「赤とんぼ」

表向きはインスタ映えしそうな喫茶店だが、実は殺人鬼が多く出入りしている喫茶店。店主は当然情報屋。

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> ヒツギ(211) 雨月アヤ(286)
「動きやすさかぁ。確かにその服装なら物凄く自由に動けるだろうねぇ」
と、口振りはとかく、視線は正直だ。
若干の際どいところを見つめる目が、先の静かな佇まいの気配は何処へやら。

「初々しいなぁ…………。……こほん。あぁごめんなさいね、自己紹介もせず、急に話しかけてへんなことを」

「私、サナエ。泰石寺紗秧。お嬢さんの名前、良ければ聞いても?」
10/12 06:50:17
> 泰石寺紗秧(207) ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「え、あ、そ、そう…? 動くやすいなーってだけの格好なんだけど」

本当はお洒落な格好もしたいんだけど似合わなかったりなんだりで、結局こういった快活な服装になってしまう。でもそれを褒められるのは全然悪い気もしなくて

「あっありがとうございます」

もう一度ぺこんと頭を下げた
単純に褒められ慣れていないだけかもしれない
10/12 02:43:13
> ヒツギ(211)
雨月アヤ(ENo.286)
「まぁ、子供扱いされても仕方ないけど…無理に大人ぶっても滑稽だってわかってるもん。
 ──それじゃ、一つだけ。…私と最後に死合った時、ヒツギさん最初は私を斬る気あったんですか?」

友人でもなく赤の他人になったから、斬らない
それでも人斬り同士、ならトドメはやっぱり刺すべき……
だからあの話を受けた時点で、既にそれは決まってたんじゃないか──
だとしたら、どうしてだったのか
あれから長い時間が経って、こうやって再び顔を合わせて、湧いてきた疑問
その一つを素直に口に出してみた

「流されて、じゃないです。自分素直に選択した結果を受け入れる…それだけだよ。
 …昔と比べて、かぁ…。ヒツギさんも、あれから何か変わりました?」

カップを口へとつけつつ、上目がちに視線を向けて…
10/12 02:37:09
> 泰石寺紗秧(207)
聖宮佐樹(ENo.212)
「そっか、こわい。って人も多いのか……わたしとしては刀ぶら下げてるよりも、ホームセンターの包丁を持ってる人とかの方が危険を感じます、ええ……」
 口元に手を当てて空想するように上を見る、尚この時空想した一番怖い刃物を持った人物は『虎柄の服にパンチパーマで、ホームセンターで買った包丁をその場で開封した中年女性』だった。
「あら、ブレザー素敵じゃないですか。女の子らしくって……セーラー服は軍服ですからねー、伯父なんて男の子の服って思い込んでて……。学校楽しいですか?」
 そう聞いて、ふふ。と本当に何故か、楽しそうな屈託の無い表情で笑った。
10/11 22:10:41
> 聖宮佐樹(212)
「それはどーも。昔から、目と耳はやたら良くて」

相手に視線を向けてからは、その目が顔や衣服を観察するように動く。
というのも一瞬きの間に、軽く笑って。

「それを言うなら、私だって格好悪いと見えるひとは格好悪く映るよ。まして刀なんてね。
普段持ち歩かないけど、持ち歩くことになる日には周囲の人の足が私の前で割れていくし、悪目立ちしかしてないよ」

あは、と微かに自虐気味に笑む。
━━━その笑みも微かに薄れて。

「……貴女は綺麗だね。制服姿。私のとこは制服ブレザーだから、セーラー服が青い芝生だよ」
10/11 21:47:01
> 泰石寺紗秧(207)
聖宮佐樹(ENo.212)
「あら、いえ、いえ……そのくらいだと思ったんだけど、随分大人びた感じで。素敵だなって……ふふ、目だけじゃなくてお耳も良かったなんて、聞こえないと思って言ってしまったなんて少し失礼でしたね」
 声を掛けられて、気の抜けた声で少女は返す。
「かっこいいね、その服と刀」
 フォークを口に滑り込ませながら笑っていた
「うちの伯父もね、一緒に住んでるのだけど……その人もそういう風に、着物にジャンパー羽織ってたり、この前はビーチサンダル履いてたり。するのだけど組み合わせがいっつも格好悪いんだ」
 君はかっこいいね。と、何かを考えているのか考えていないのか、よくわからない風だった、少なくとも見た目は特異な客には見えないだろうが、この中では逆にセーラー服の少女は少し浮く。
10/11 21:37:55
> 聖宮佐樹(212)
店員の立ち去るせなかへと、暫くこそ視線を向けていたようだった。

やがて残りの少ない珈琲を、く、と飲み干してから、スイートポテトを一口食べて、
それでようやく。

「……16だよ。そう見えないと、思うけど」

━━くるんと、其方に振り返って、その赤と金の目を遣った。
出で立ちの異なる組み合わせといい、腰に差す刀といい、何処と無く、浮いていた。
10/11 21:19:16
> ヒツギ(211)
「あははは、そう言ってもらえるのは素直に嬉しいよ」

━━見えたところで、どうする訳もない。笑みに交じる色を、地面の渇く様を見つめるように、ただ言葉を交わすだけ。
だからこそ、

「……変わったお客さん、って言うのは 、”変わった話題でお話出来る人”、なんだろう」

……一つの誤解を解いておこうとした。刀の鞘を、初めてその手が撫ぜ、
ふつり、と、その目の奥の色を、「金色」を見せる。
注視でもしたところ、ただ少し目の色が変わった程度なものだが。

「……商魂旺盛だ。OK、これからもお得意様にならせてもらうさ。
次からは、”私の話題”も、振らせてもらう事になるから」

━━━━遠く、”淵を見ながら”、呟くような答えと、
その背中へと注がれる視線。
暫くこそ向けられた視線は、やがて、珈琲の黒い水面へと、ゆっくりと沈んだ。
10/11 21:11:05
> 泰石寺紗秧(207)
ヒツギ(ENo.211)
「ふうん、そっか、まぁ、それならそれでなおさらに嬉しいかな。
 綺麗なものを綺麗と認めて生きる、素敵な生き方だと思うよ。」

そう言う彼女は、むしろ逆に、嘘と偽りの世界の中にいる人間だ。
きっと、こういう機会でもなければ交わる事もない道だったんだろう。
全く数奇なものだね、と、彼女は自嘲気味に笑みをこぼした。

「あなたが変わったお客さんにならない、とも限らないけれどね。
 とはいえ、今のところはあなたが変わったお客さんになる事はなさそうに見えるよ。
 素敵と思って貰えるのは嬉しいし、今回に限らず、ぜひともまた立ち寄って欲しいな。

 ああ、これは口説いてるわけじゃあないよ。あくまで店を預かる人間としてね。」

彼女の忠告を聞いてだろうか、そう付け加えて笑う。

「なるほどねぇ、道と正しさ、か。
 それがあなたの思うカッコよさで、剣の道、なんだね。
 いやあ、昔の私だったら………。」

今、この場で斬りかかって居ただろうなと思う。

剣の道は、言葉で語るものじゃあない、剣で語るものだ。
自分の歩く剣の道は、彼女の語る剣の道とはまた真逆のものだ。
興味が湧く。どれほどの覚悟でその正しい剣とやらを振るうのか。
命を落とすその直前まで、その剣を信じ続けられるのか。

「……そうだね、試合の一つでも申し込んだかもしれない。」

興味が湧くと斬ってみたくなるのは、どうしようもない人斬りの性というやつなのかも、と、一瞬瞳を伏せた。

「ま、今はそういうのは無し、ただの喫茶店員だからね、
 どうぞゆっくりしていって。」

そういうと、彼女は一礼して他のお客さんの方へと歩いて行った。
10/11 20:11:46
聖宮佐樹(ENo.212)
店内の異質な雰囲気を、セーラー服の少女は全く気にも留めなかった
 人を斬るだとか、そのような話を全て創作の物だと感じていたし、勿論全部模造刀だと思っていて。そのように戯れる店主と客を見て青春的な世界観への感興を覚えていた。珈琲を啜りながら「この人はこんなに良い人みたいなのに、あんな事を言ったり、本当は開いてなんて居ないんじゃないか」と、考えていた。この少女の考える"良い物"はいつも、倫理に反しているが。
「あの茶髪の子はどのくらいの歳だろうか……」
 店主に注文する女性を見て、少女はぼそりと呟いた。
10/11 20:09:20
> ヒツギ(211)
「世辞は言うのも言われるのも嫌いだし苦手だよ。綺麗なものは正直に綺麗だって褒めるさ、蝶も花も雨も、人も 」
言葉すらも、嘘はないのだろう。告げる口の真剣さが、仄かに深まったようだった。

「どうも、普通のお客さんです。……なぁんてね。一発で好きになったもん、お店も、スイートポテトも、貴方のことも」
楽しいならば善し。風情善しなら尚も善し。珈琲をまた一口啜って、ふわ、と笑みを浮かべる。


「……浮気は良くないよ。少なくとも口説いた相手が既に居るなら、見えないところでも気を遣うべきだ。
彼女さんの目が良いなら気をつけなよ、言葉は顔に気配を残すから、直ぐに見破られる」
━━━━ぱちり、と片目を閉じて告げる。言葉は教えを説くようなものではない。本当に、それが見えるように、重ねて「気を付けてね」と。

「わぁ知ってる人だった。嬉しいなぁ、皆誰それって言うんだもん。別に叔父さん好きって訳じゃないんだよ?でも格好良いじゃん、一太刀で幾人の首を跳ねたという伝説も、剣と心は一体だと教えた新陰流も。
そりゃ他の剣豪のが格好良かったって言われるかもしれない。けれど私は、剣にあるはずの無い”道と正しさ”を綴ったその人が、格好良いと思うんだよ」

…………だからだろう。刀を隠すように、見ないようにしていることも。
見え透いていようとも告げないことも。
”在り方を善しとする”振る舞いに、憧れが一過の憧憬では無いことは、見て分かる様子だった。
10/11 19:18:41
> 泰石寺紗秧(207)
ヒツギ(ENo.211)
「それはありがとう、お世辞でも悪い気はしないね。」

彼女も視線をおって、アヤの方へ視線を送る。
遠目でもなかなかに目立つ美少女だよね。特に、黙ってれば。と
全くどうしようもない感想を持ちつつ、目の前の彼女へ視線を戻した。

「それはなにより、ここにはちょっと変わったお客さんもくるけれど、
 普通に来てくれるお客さんも歓迎するよ。素敵なお姉さんなら猶更ね。」

存分に堪能していって欲しいなぁと、彼女は笑う。
実際の所、こういう趣向もそれはそれで、それなりに楽しんでいるのだろう。

「それはまた随分と壮絶なことで。
 恋人がいなければ、私が居場所になってあげるよ、
 なんてあまぁい言葉を囁きながら近づいたところだけど……。

 今は恋人に怒られちゃうからやめとこうかな。
 いやぁ、癖ってなかなか抜けないよね。
 素敵な人が居るとつい口説きたくなっちゃう。

 ま、不満がないなら猶更、私がロミオになる必要はないのかな

 柳生先生ね、知ってるよ。
 剣術を嗜んでいるなら名前くらいは聞いた事があるんじゃあないかな。
 ………それにしても随分と渋い所だね、叔父さん趣味とかなのかな。
 同じ剣術家でも、もっと華のある人は多いだろうに。」
 
10/11 19:06:47
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